新規上場!イーレックスのIPOの初値予想

更新日: IPO

イーレックス

イーレックス(9517)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は12月4日(木)~12月10日(水)です。上場日は12月22日(水)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,120円(1単元11.2万円)です。仮条件は1,120円~1,170円と上振れました。

イーレックスは、平成13年より事業を開始した独立系のPPS(特定規模電気事業者、Power Producer and Supplier)として、「競争力あるエネルギーを長期安定的に供給する」という社会的使命のもと、大型工場・オフィスビルなどの特別高圧(契約電力2,000kW以上)及び中小工場・スーパーなどの高圧(契約電力50kW以上2,000kW未満)の需要家に対して、一般電気事業者が有する送電線網を通じて電力の供給を行っています。

監査法人はあらた監査法人です。所在地は東京都中央区日本橋本石町三丁目3番14号です。我らが日本銀行の近くです。

イーレックスのIPO

イーレックスとは

イーレックスの電力事業は、電力小売(官公庁向け、民間企業向け)、電力市場取引、電源開発から構成されています。

電力の調達については、連結子会社によるPKSを用いたバイオマス発電をはじめ、国産バイオマスや石炭、オフガス、LNG、太陽光発電等の多様な電源を確保しています。

連結子会社イーレックスニューエナジー株式会社の土佐発電所(発電所出力29,500kW、CFBボイラー)は、PKSを本格的に使用したCO2フリーに貢献する発電所であり、平成25年6月より商業運転を開始しています。

平成12年3月以降、電力自由化が段階的に進められ、現在は特別高圧および高圧で受電する需要家が対象となっています。大型オフィス・工場、中小工場・スーパー等に電力の販売が可能です。

イーレックスの事業における電力の流れ

現状、一般家庭を含む低圧の需要家には電力の販売は認められていません。平成28年には、低圧部門(市場規模6.9兆円、電気事業連合会 電力統計情報 平成25年度)の自由化が予定されています。一般家庭・商店への販売が可能になる予定です。

従業員数は39名、平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は5.7年、平均給与は965.4万円です。

電力小売(官公庁向け、民間企業向け)

イーレックスは電気事業法におけるPPSとして東北電力株式会社・東京電力株式会社・中部電力株式会社・九州電力株式会社の営業地域において、官公庁や民間企業等の特別高圧・高圧の需要家に対して、一般電気事業者よりも安価な電力の供給(電力小売)を行っています。

民間の発電所から調達した安価な電力や固定価格買取制度(FIT)を利用して調達した電力、及び一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)との間で行う「市場取引」により調達した電力を、一般電気事業者の有する送電網を用いて販売しています。

電力小売自由化当初の平成12年から平成20年頃までは、電力小売自由化が浸透せず、イーレックスにおいても顧客の中心は契約切り替えを実施している官公庁もしくは民間企業のうち比較的電力需要の大きい商業ビルでした。

平成20年のリーマンショック後の燃料費低下を受け、競合他社がPPS事業に参入し始め、特別高圧での官公庁入札の競争が激化したため、イーレックスは営業ターゲットを官需から負荷率の低い民需へ変更いたしました。また、負荷率の高い需要家に対しても、部分供給制度を活用し、電力の販売を行っています。

少人数組織を基本とするイーレックスは、利益率を維持しつつ、民需・小規模需要を取り込むために、代理店制度の導入を図り、代理店網の構築に注力してまいりました。平成28年に予定されている電力全面自由化に伴う個人向け販売においても、代理店制度を活用してまいります。

イーレックスの代理店は、オフィスビル、学校関連、体育館、イベントホールに対し、現在の電力契約を切り替えるだけで、電気料金の削減が行える提案を行っています。イーレックスは、代理店に対し、営業支援活動として電力小売自由化の市場性、営業先、営業方法などについて学んでいただける説明会・勉強会を開催する等しています。

電力市場取引

イーレックスでは販売先及び仕入先の一つとして、一般社団法人日本卸電力取引所を活用した電力市場取引を行っています。

イーレックスを含むPPSは一般電気事業者の送電ネットワークを介して電力を供給するにあたり、一般電気事業者の定める託送供給約款等に基づき、30分を1単位とした時間毎に電力の調達量と販売量を一致させる義務(30分同時同量制度)を負っています。

調達量については、仕入先発電所の操業状態により電気出力の変動が発生します。一方、販売量については、時間・曜日・季節・天候・経済情勢等の多種多様な要因により、電気使用量の変動が発生します。

イーレックスは平成13年より事業を開始したPPSとしてのノウハウを生かし、これらの変動を予測した上で、調達量が多い場合は一般社団法人日本卸電力取引所へ販売し、調達量が少ない場合は同取引所からの調達を行い、電力の過不足を最小化する運用を行っています。

また、中長期的に同取引所における取引価格の上昇が見込まれる場合は、同取引所への販売量を増やす事で利益の拡大を図っています。

電源開発

イーレックスは発電設備の企画・設計・施工・建設や発電等の電源開発を主に以下の3つの方法で行っています。

(1)他社発電所に関する生産性向上提案と余剰電力の買取り

イーレックスが、自社発電設備を持つ事業者(工場等)と共同で発電設備の整理・更新を行い、増強あるいはリニューアルします。事業者の発電設備としての役割を維持すると同時に、イーレックスに電力の供給をしてもらいます。

運転中の発電設備だけでなく、休止・遊休中の発電設備や土地の有効活用も含めて検討し、事業者保有資産の有効活用を支援します。

イーレックスが出資する五井コーストエナジー株式会社の場合は、既設のボイラー及び発電機のスクラップ・アンド・ビルドを行った上で、イーレックスへの電力供給を行っています。

(2)他社発電所の購入及びリニューアル

イーレックスが、自社発電設備を持つ事業者(工場等)より発電設備を購入し、より競争力ある発電設備として再生した上で、イーレックスの自社発電所として活用します。

イーレックス連結子会社のイーレックスニューエナジー株式会社の土佐発電所は、他の事業者が石炭を火力として設計・運用した発電設備でしたが、イーレックスが購入しPKSも使用出来るように仕様変更を行い、再生可能エネルギー固定価格買取制度の認定発電設備としてリニューアルしました。

(3)自社独自での発電所の建設

イーレックスが、自社発電所として建設地域等の検討から建設・整備等を一貫して行います。

イーレックスは平成26年7月にイーレックスニューエナジー佐伯株式会社を設立し、平成26年9月より大分県佐伯市にPKSを燃料とするバイオマス発電所の建設工事を開始しています。

業績推移

業績面では、売上高・経常利益・純利益のいずれも足踏みする年度があるものの、大局的には右肩上がりです。

営業キャッシュフローは年度によって大きなバラつきがあり、純利益を下回っている年度もあれば、上回っている年度もあります。

2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は26.5%、自己資本比率は35.0%です。

イーレックスの業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は10月16日をボトムとして反発し、それ以降は一時的な調整をこなして鋭意上昇中です。

東証マザーズのチャート(2014年8月28日~11月28日)
(※マネックス証券より)

上場規模

イーレックスのIPOの規模は最大で約51.5億円であり、東証マザーズとしては重量級です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。東証マザーズの約50億円規模の直近の上場では、みんなのウエディングが47.6億円で+27.1%、リボミックが57.2億円で-20.4%でした。

公開比率は最大で約31%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約0%で100%公募です。

上田八木短資株式会社、四条2号投資事業有限責任組合、IE&Shijo投資事業有限責任組合、阪和興業株式会社、Nittan Capital Company Limited、及び四条1号投資事業有限責任組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

また、有限会社ダブリュウ、アイ、テイ、ビル、本名均、渡邉博、呉尚容、花島克彦、上田元彦及び箱崎慶一には、原則として90日間のロックアップがかかっています。こちらには株価上昇による解除条項はありません。

筆頭株主の状況は以下の通りであり、日立・東芝以外の上位株主には万遍なくロックアップがかかっています。

氏名又は名称株式保有割合(%)ロックアップ
四条2号投資事業有限責任組合17.20
IE&Shijo投資事業有限責任組合13.56
阪和興業株式会社12.60
Nittan Capital Company Limited11.95
上田八木短資株式会社11.59
太平洋セメント株式会社7.39
有限会社ダブリュウ、アイ、テイ、ビル3.80
四条1号投資事業有限責任組合3.09
本名 均2.69
渡邉 博2.53
株式会社日立製作所2.53
株式会社東芝2.02

まとめ

業種面では電力自由化が国策となっている中で、バイオマス発電をはじめ、国産バイオマスや石炭、オフガス、LNG、太陽光発電等の多様な電源を確保しているPPSということで、目新しさ・テーマ性があります。

長期的にはバイオマス発電が花開いてくるといいですね。爆発的な成長は期待薄ではあるものの、着実に成長しており、ROEの数字も良いです。

しかし、公開規模が東証マザーズとしてはかなりの大型であり、多数の企業の上場が集中する日程もマイナスポイントです。

初値予想は公開価格近辺です。現時点では中立とします。

主幹事は野村證券です。その他はSBI証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、高木証券、エース証券で申し込めます。

<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名発表時BB直前結果
ANAP強気強気410.0%
メディアドゥ強気強気256.7%
M&Aキャピタルパートナーズ強気強気233.3%
イオンリート投資法人やや強気やや強気9.5%
じげんやや強気強気191.7%
アライドアーキテクツ強気強気229.4%
ライドオン・エクスプレスやや強気強気55.3%
ホットリンク強気強気165.6%
ブイキューブ強気強気117.3%
オンコリスバイオファーマやや強気やや強気34.6%
オウチーノ強気強気130.0%
エンカレッジ・テクノロジ強気強気118.2%
日本アクアやや強気やや強気24.9%
アズマハウスやや強気やや強気10.0%
シンプロメンテ強気強気135.3%
イーグランドやや強気やや強気27.3%
足利ホールディングス中立中立7.4%
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン強気強気124.4%
アビストやや強気やや強気0.0%
ダイキアクシスやや強気やや強気3.9%
シグマクシスやや強気やや強気0.3%
ウィルグループ中立中立-4.2%
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ強気強気221.4%
ヒューリックリート投資法人中立中立13.0%
アキュセラインクやや強気中立27.8%
サイバーリンクス強気強気172.9%
日本BS放送中立中立6.6%
エンバイオ・ホールディングス強気強気126.0%
ダイキョーニシカワ中立中立12.4%
日立マクセルやや弱気やや弱気-4.8%
ジャパンディスプレイ中立中立-14.6%
ホットマンやや強気やや強気67.5%
みんなのウェディング強気強気27.1%
ディー・エル・イーやや強気やや強気101.0%
サイバーダイン強気強気130.0%
エスクロー・エージェント・ジャパンやや強気やや強気290.8%
トレックス・セミコンダクターやや弱気やや弱気-10.4%
丸和運輸機関中立中立-8.8%
ジョイフル本田中立中立-1.9%
フィックスターズ強気強気162.0%
白鳩強気強気46.2%
日本リート投資法人中立中立4.0%
西武ホールディングスやや弱気やや弱気0.0%
東武住販やや強気やや強気12.0%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人中立中立5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング中立中立-7.7%
ムゲンエステート中立中立10.0%
フリークアウト強気強気250.0%
ポバール興業中立中立6.6%
OATアグリオ中立中立-6.3%
メドピア強気強気131.3%
レアジョブ強気強気169.7%
VOYAGE GROUP強気強気40.0%
鳥貴族やや強気やや強気120.7%
イグニス強気強気342.1%
日本ビューホテルやや弱気やや弱気-2.3%
ジャパンインベストメントアドバイザーやや強気やや強気126.3%
ロックオン強気強気284.6%
リアルワールド強気強気79.8%
AMBITIONやや強気強気62.0%
ジェネレーションパス強気強気119.2%
リボミック中立やや強気-20.4%
FFRI強気強気176.5%
ホットランド中立中立-1.7%
ヤマシンフィルタ中立中立19.6%
すかいらーく中立中立0.0%
リクルートホールディングス中立中立2.3%
GMOリサーチ強気強気133.3%
セレス強気強気55.4%
オプティム強気強気260.0%
アルファポリス強気強気93.2%
エランやや強気やや強気70.3%
日本ヘルスケア投資法人やや強気やや強気48.1%
SHIFT強気強気361.5%
CRI・ミドルウェア強気強気
日本PCサービス中立やや強気67.7%
トーセイリート投資法人やや弱気中立11.6%
積水ハウス・リート投資法人やや強気やや強気
弁護士ドットコム強気強気
クラウドワークス強気強気
スノーピークやや強気やや強気
ビーロット強気強気
GMO TECH強気強気
テクノプロ・ホールディングス中立中立
アトラやや強気やや強気
マークラインズ強気強気
メディカル・データ・ビジョン強気強気
U-NEXTやや強気中立
SFPダイニングやや弱気やや弱気
今村証券中立中立
フルッタフルッタ強気やや強気
竹本容器中立
gumi中立
大冷やや弱気
アドベンチャー強気
メタウォーターやや弱気
サイジニア強気
ヨシックス中立
インターワークスやや強気
綿半ホールディングスやや弱気
カヤック強気
  • この記事を書いた人

まつのすけ

14年に渡ってクレカ・電子マネー等のキャッシュレス決済を探求。日本のキャッシュレス化に貢献することが目標です。55枚のクレジットカードを保有し、支払年会費の総額は113万円。実生活において徹底的に活用した経験を活かして、記事を執筆しております。

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