リニューアブル・ジャパン(9522)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月7日(火)~12月13日(月)、上場日は2021年12月22日(水)です。
リニューアブル・ジャパンが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,720円(1単元17.2万円)です。仮条件は2021年12月6日(月)、公募価格は2021年12月14日(火)に決定。予想PERは87.8倍です。
初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
1,600〜2,100円(仮条件の上限比-7.0%~+22.1%)
リニューアブル・ジャパンは太陽光発電所を中心とする再生可能エネルギー発電所の開発・EPC(設計/調達/建設)・資金調達・案件売却・アセットマネジメント・オペレーション&メンテナンス・発電・電力小売までの再生可能エネルギーに関する事業全般を一気通貫で展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー9階です。
リニューアブル・ジャパンとは
リニューアブル・ジャパンは、「再生可能エネルギーのコングロマリット」を目指し、太陽光発電所を中心として再生可能エネルギーに関する事業全般を展開しています。
リニューアブル・ジャパングループは、再生可能エネルギー発電所を開発・保有し、発電事業による売電収入を得ています。
また、リニューアブル・ジャパンがメインスポンサー、東急不動産株式会社が共同スポンサーを務める上場インフラファンドである日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(証券コード:9283)や、リニューアブル・ジャパンが投資家を募り組成する私募ファンドに売却し、売却収入を獲得しています。
さらに、売却した再生可能エネルギー発電所に関し、上場インフラファンドや私募ファンドからAM業務及びO&M業務を受託する「循環型再投資モデル」を構築しています。
リニューアブル・ジャパンは、「循環型再投資モデル」を構築していることで、フロー型収益である開発報酬、EPC報酬及び発電所売却収入と、ストック型収益である売電収入、AM報酬及びO&M報酬という二つの収益構造となっています。
これによって収益性と安定性を両立させることが可能であると、リニューアブル・ジャパンは考えています。
従業員数は256名、平均年齢は47.5歳、平均勤続年数は2.6年、平均年間給与は731.6万円です。
リニューアブル・ジャパンのIPOの諸データ
リニューアブル・ジャパンの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
連結経営指標等 | |||
---|---|---|---|
回次 | 第9期 | 第10期 | |
決算年月 | 2019年12月 | 2020年12月 | |
売上高 | (千円) | 20,600,837 | 22,276,045 |
経常利益 | (千円) | 315,721 | 731,546 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 250,141 | 462,784 |
包括利益 | (千円) | 277,010 | 498,684 |
純資産額 | (千円) | 4,561,033 | 6,315,927 |
総資産額 | (千円) | 55,368,593 | 63,392,900 |
1株当たり純資産額 | (円) | 177.39 | 227.65 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 12.18 | 19.2 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 7.4 | 9.27 |
自己資本利益率 | (%) | 8.35 | 9.28 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △12,609,543 | △6,729,569 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △389,925 | △1,323,085 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 20,189,100 | 7,972,609 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 12,205,990 | 12,056,085 |
従業員数 | (人) | 209 | 234 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
リニューアブル・ジャパンのIPOの規模は最大で約90.4億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は2,600,000株、売出株式数は1,971,000株、オーバーアロットメント(OA)は685,600株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約19%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は43%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)H&Tコーポレーション | 37.87% | ◯ |
東急不動産(株) | 14.59% | ◯ |
Shanghai Alliance Financial Services Co.,Ltd. | 9.08% | ◯ |
ENEOS(株) | 7.83% | ◯ |
関西電力(株) | 7.83% | |
ヤンパン | 4.08% | ◯ |
眞邉勝仁 | 3.95% | ◯ |
JAICソーラー投資事業有限責任組合 | 1.78% | ◯ |
JA三井リース(株) | 0.89% | ◯ |
(株)あおぞら銀行 三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合 | 0.89% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
リニューアブル・ジャパンの事業は太陽光発電所を中心とする再生可能エネルギー発電所の開発・EPC(設計/調達/建設)・資金調達・案件売却・アセットマネジメント・オペレーション&メンテナンス・発電・電力小売までの再生可能エネルギーに関する事業全般ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
上位株主にはVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
約90.4億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。
東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- AB&Company:-6.0%
- Photosynth:-6.0%
- セーフィー:+37.9%
- アシロ:+27.6%
- デコルテ・ホールディングス:-8.0%
- 全研本社:+11.6%
- プラスアルファ・コンサルティング:18.343.0%
- 日本電解:±0
- ペイロール:-6.5%
- ビジョナル:+43.0%
- スパイダープラス:+48.4%
- Appier Group:+26.9%
- ココナラ:+91.7%
- coly:+104.6%
- アクシージア:+41.4%
- QDレーザ:+134.4%
- ウェルスナビ:+50.0%
- ヤプリ:+65.8%
- プレイド:+99.4%
- Kaizen Platform:+1.7%
- クリーマ:+35.9%
- Retty:+36.5%
- プレミアアンチエイジング:+37.0%
- 日通システム:+83.3%
- I-ne:+12.5%
- ロコガイド:+130.3%
- SREホールディングス:-6.6%
- ランサーズ:+15.3%
- JTOWER:+63.8%
- フリー:+25.0%
- JMDC:+32.5%
- メドレー:-2.3%
- BASE:-6.9%
- HPCシステムズ:-6.0%
- ギフティ:+25.3%
- ステムリム:-7.0%
- ブシロード:+16.6%
- 新日本製薬:+13.2%
- Sansan:+5.8%
- EduLab:+2.2%
- ポート:-37.2%
- 自律制御システム研究所:-16.8%
- SBIインシュアランスグループ:±0%
- MTG:+21.6%
- メルカリ:+66.7%
- ラクスル:+9.7%
- SOU:+24.2%
- 神戸天然物化学:+56.6%
- HANATOUR JAPAN:+10.0%
- ウェルビー:+28.1%
- MS&Consulting:-2.3%
- PKSHA Technology:+128.3%
- ビーグリー:+0.1%
- アイモバイル:-6.8%
- ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
- アカツキ:-8.0%
- ビジョン:+10.7%
- グリーンペプタイド:-8.0%
- メタップス:-7.9%
- イトクロ:+4.1%
- ヘリオス:+22.5%
- Gunosy:±0%
- サンバイオ:-14.5%
- Aiming:+12.2%
- ファーストブラザーズ:+2.5%
- イーレックス:+11.2%
- リボミック:-20.4%
- VOYAGE GROUP:+40.0%
- CYBERDYNE:+130.0%
- アキュセラ・インク:+27.8%
- シグマクシス:+0.3%
- オンコリスバイオファーマ:+34.6%
- じげん:+191.7%
- ペプチドリーム:+216.0%
- UMNファーマ:-8.0%
- ライフネット生命:-7.0%
- ダブル・スコープ:-8.0%
- テラプローブ:-7.5%
- エフオーアイ:-9.4%
- グリー:+51.5%
- カービュー:+5.5%
- ユー・エス・ジェイ:-4.9%
- ゲームオン:-8.0%
- GCA:+28.1%
- ミクシィ:+90.3%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岡三証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 540,000 | 90.00% |
SBI証券 | 30,000 | 5.00% |
みずほ証券 | 6,000 | 1.00% |
大和証券 | 6,000 | 1.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 6,000 | 1.00% |
松井証券 | 6,000 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 3,000 | 0.50% |
東洋証券 | 3,000 | 0.50% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いを期待できます。

岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
三菱UFJグループの三菱UFJ eスマート証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
また、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も幹事に入っている場合は同様です。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
リニューアブル・ジャパンのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。

SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。

岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。

マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。


<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)