JDSC(4418)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月3日(金)~12月9日(木)、上場日は2021年12月20日(月)です。
JDSCが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,620円(1単元16.2万円)です。仮条件は2021年12月2日(木)、公募価格は2021年12月10日(金)に決定。予想PERは675.0倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,000〜3,000円(仮条件の上限比+23.5%~+85.2%)
JDSCはAIソリューション事業(需要予測関連ソリューション、マーケティング最適化ソリューション、データ基盤構築ソリューション等)を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都文京区本郷二丁目38-16 JEI本郷ビル8階です。
JDSCとは
JDSCは「UPGRADE JAPAN」をミッションとして掲げ、「AIでデータの真価を解き放ち産業の常識を塗り替える」というヴィジョンを実現すべく、データサイエンスや機械学習、AIといった最先端の技術を社会に実装することを目指しています。
日本の現状として、企業が各社の利益追求のために個別の課題解決をDX (Digital Transformation)により実現するというアプローチが主流です。
しかし、個社では解決できない産業共通課題の解決やSDGs実現のためにデータ・AIを産業横断で活用するという流れがより一層加速するとJDSCでは考えています。
JDSCは、AIの技術力とビジネス力の双方を駆使して、個社課題の改善のみではなく産業全体の改革(IX=Industrial Transformation)や産業共通のSDGs達成に貢献し、UPGRADE JAPANを実現することを目指しています。
JDSCは「AIソリューション事業」の単一セグメントです。各産業を代表する大手企業をパートナーとする共同研究開発を通じて、産業共通課題を解決するAI関連のサービスやソリューションを多数創出し、それらを自社プロダクトとして他企業にも幅広く提供することで収益を計上しています。
現在、需要予測関連ソリューション、マーケティング最適化ソリューション、データ基盤構築ソリューション等の7つのサービスを展開しています。
JDSCの事業は一過性のAIアルゴリズム受託開発やシステム受託開発、コンサルティングビジネスとは異なり、産業全体の課題に対してAIによる改善効果を創出し、複数の顧客から継続的な収入を得るという特徴を有しています。
従業員数は55名、平均年齢は35歳、平均勤続年数は1.1年、平均年間給与は773.4万円です。
JDSCのIPOの諸データ
JDSCの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第1期 | 第2期 | 第3期 | |
---|---|---|---|---|
決算年月 | 2019年6月 | 2020年6月 | 2021年6月 | |
売上高 | (千円) | 119,273 | 515,515 | 1,089,424 |
経常利益又は経常損失(△) | (千円) | △12,159 | △81,945 | 27,825 |
当期純利益又は当期純損失(△) | (千円) | △8,235 | △86,428 | 27,719 |
持分法を適用した場合の投資利益 | (千円) | - | - | - |
資本金 | (千円) | 50,000 | 100,000 | 100,000 |
発行済株式総数 (株) | ||||
普通株式 | 10,000 | 10,333 | 10,333 | |
A種優先株式 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | |
B種優先株式 | - | - | 4,398 | |
純資産額 | (千円) | 293,764 | 385,291 | 3,051,881 |
総資産額 | (千円) | 318,873 | 469,109 | 3,188,388 |
1株当たり純資産額 | (円) | △623.51 | 11.79 | 15.62 |
1株当たり配当額 | (円) | - | - | - |
1株当たり当期純利益 | (円) | △808.19 | △9.27 | 2.39 |
潜在株式調整後 | (円) | - | - | - |
1株当たり当期純利益 | ||||
自己資本比率 | (%) | 92.13 | 82.13 | 95.72 |
自己資本利益率 | (%) | - | - | 1.61 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | - | △72,933 | 150,315 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | - | △21,542 | △14,451 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | - | 177,955 | 2,628,373 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | - | 251,418 | 3,015,655 |
従業員数 | (人) | 12 | 41 | 52 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
JDSCのIPOの規模は最大で約45.5億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は400,000株、売出株式数は2,040,000株、オーバーアロットメント(OA)は366,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約22%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は84%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
加藤聡志 | 38.31% | ◯ |
UTEC4号投資事業有限責任組合 | 19.70% | ◯ |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託 未来創生2号ファンド) | 12.64% | ◯ |
金井正義 | 7.31% | ◯ |
コタエル信託(株)(信託口) | 6.30% | ◯ |
淵高晴 | 2.89% | ◯ |
橋本圭輔 | 2.01% | ◯ |
ダイキン工業(株) | 1.68% | ◯ |
中部電力(株) | 1.68% | ◯ |
中村大介 | 0.87% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
JDSCの事業はAIソリューション事業(需要予測関連ソリューション、マーケティング最適化ソリューション、データ基盤構築ソリューション等)ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
AIというキラーワードを事業に内包しています。
予想PERは675.0倍であり、類似企業と比較すると割安感はありません。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2158 | FRONTEO | 166.14 | 39.08 | 0.13% |
3906 | ALBERT | 77.64 | 5.88 | 0.00% |
3993 | PKSHATECHNOLOGY | 295.41 | 2.69 | 0.00% |
4052 | フィーチャ | 306.66 | 8.98 | 0.00% |
4056 | ニューラルポケット | 2,485.71 | 17.99 | 0.00% |
4382 | HEROZ | 382.50 | 3.59 | 0.00% |
7046 | テクノスデータサイエンス | 41.28 | 2.07 | 0.62% |
上位株主にはVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
約45.5億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。
東証マザーズの35億~50億円未満のやや大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ジェイフロンティア:-15.0%
- サーキュレーション:+77.1%
- Enjin:+55.8%
- ステラファーマ:+54.8%
- Fast Fitness Japan:+33.3%
- モダリス:+110.0%
- ビザスク:-12.7%
- きずなホールディングス:-4.3%
- マクアケ:+74.8%
- トゥエンティーフォーセブン:+11.1%
- ダブルエー:-0.2%
- ツクルバ:±0%
- Delta-Fly Pharma:-8.1%
- マネーフォワード:+93.5%
- ティーケーピー:+74.3%
- ソレイジア・ファーマ:+26.5%
- うるる:+11.0%
- MS-Japan:+5.8%
- グローバルグループ:+60.0%
- オープンドア:+23.3%
- 中村超硬:+11.8%
- U-NEXT:+31.7%
- ムゲンエステート:+10.0%
- GABA:-6.0%
- ネクスト:+35.5%
- エムケーキャピタルマネージメント:+157.8%
- ナノ・メディア:+62.7%
- クリエイト・レストランツHD:+28.6%
- フィンテック グローバル:+103.0%
- ディー・エヌ・エー:+210.0%
- コスモス薬品:+5.5%
- シコー技研:+66.7%
- ディップ:+100.0%
- 日本ケアサプライ:+23.1%
- 日本ベリサイン:+108.3%
- メディネット:+260.0%
- トランスジェニック:+30.6%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は大和証券、SBI証券です。その他は、SMBC日興証券、みずほ証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、マネックス証券、いちよし証券、岩井コスモ証券、岡三証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 244,500 | 80.03% |
野村証券 | 30,500 | 9.98% |
SBI証券 | 12,200 | 3.99% |
いちよし証券 | 12,200 | 3.99% |
FFG証券 | 6,100 | 2.00% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
また、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も幹事に入っている場合は同様です。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
JDSCのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)