上場が中止!ステムセル研究所(7096)のIPOの初値予想

更新日: IPO

ステムセル研究所

ステムセル研究所(7096)のIPOが決定していましたが、上場延期となりました。以下、中止前に発表されていたIPOの情報です。

ブック・ビルディング期間は2020年3月24日(火)~3月30日(月)、上場日は2020年4月9日(木)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,020円(1単元20.2万円)です。仮条件は2020年3月19日(木)、公募価格は2020年3月31日(火)に決定。予想PERは41.9倍です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

2,100〜2,500円(想定価格比+4.0%~+23.8%)

ステムセル研究所は民間さい帯血バンクとして1999年に設立され、「さい帯血」の分離・保管を行う「細胞バンク事業」を展開しています。

監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区渋谷3-11-11 IVYイーストビル4F,5Fです。

ステムセル研究所とは

ステムセル研究所は顧客(妊婦等)と「さい帯血分離保管委託契約」を締結した上で、以下の作業を実施しています。

  1. 国内さい帯血採取協力病院(大学病院、産科クリニック等)において採取されたさい帯血を回収
  2. 自社の細胞処理センター(東京都港区)に搬入
  3. さい帯血に含まれる幹細胞を分離・抽出・調製する作業を行った後、自社の細胞保管センター(神奈川県横浜市緑区)において、超低温下にて長期保管

「さい帯血分離保管委託契約」に基づき、顧客よりさい帯血にかかる分離料、検査料、登録料及び細胞保管料を収受し、将来の使用に備え、保管する事をビジネスモデルとしています。

さい帯血はその採取にあたっては、お母さん、赤ちゃんともに侵襲性が低く、また、通常は出産後に医療廃棄物として廃棄されるものである事から、倫理的にも扱いやすい点がメリットとして上げられます。

一方、お産の状況によっては採取が困難であること、採取量は同一ではなく、場合によっては十分な量が採取出来ないことが、デメリットとして挙げられます。

なお、さい帯血採取により、ステムセル研究所の定めた規定値以上の量を有し、保管基準を満たした場合に、国内さい帯血採取協力病院へ、採取技術料を支払っています。

さい帯血は、血液疾患等の治療においては、「造血幹細胞移植法」、また、再生医療目的で使用する場合は、「再生医療等安全性確保法」に基づき、適正に使用される必要があります。

これらの法律は専門的なものであることから、ステムセル研究所では、治療・検査目的等でステムセル研究所において保管している細胞(さい帯血)の出庫が必要な場合は、外部有識者を含む専門の委員で組織している「社内倫理委員会」において、審議を行いその妥当性を評価の上で実施。

また、ステムセル研究所はさい帯血保管の品質向上を目的に、2011年よりISO9001の運用を開始していますが、グローバル基準への適合を目的に、2019年7月にさい帯血保管に関する国際基準AABBの認証を取得しています。

なお、臨床研究実施機関への細胞輸送においても、AABBの品質管理基準を満たした輸送管理体制に基づき行っています。

ステムセル研究所は、2016年2月に再生医療等安全性確保法に基づき、特定細胞加工物製造許可を取得し、同法に基づく細胞提供の体制を整えています。

従業員数は47名、平均年齢は30.4歳、平均勤続年数は1.7年、平均年間給与は551.6万円です。

ステムセル研究所のIPOの諸データ

ステムセル研究所の業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

ステムセル研究所の業績推移

主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第16期第17期第18期第19期第20期
決算年月2015年3月2016年3月2017年3月2018年3月2019年3月
売上高(千円)715,972754,560807,060861,5311,149,857
経常利益(千円)183,967187,325161,845111,203216,252
当期純利益(千円)114,734119,329107,84069,548142,835
資本金(千円)374,820374,820374,820374,820374,820
発行済株式総数(株)6,9536,9536,9536,9536,953
純資産額(千円)542,798662,128769,968839,517982,352
総資産額(千円)1,700,3741,845,3892,080,0442,348,6132,813,411
BPS(円)78,06795,229110,739172.49201.84
1株配当(円)
EPS(円)16,50117,16215,51014.2929.35
自己資本比率(%)31.9235.8837.0235.7534.92
自己資本利益率(%)23.6419.8115.068.6415.68
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業CF(千円)320,573390,933
投資CF(千円)△116,500△184,363
財務CF(千円)
現金等(千円)1,507,3271,713,897
従業員数(名)3541404959

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数はここ数ヶ月は下降トレンドとなっており、2020年に入ってからはコロナウイルスの影響で軟調な展開となっています。

底打ちして堅調な相場に回帰すればIPOにおいて追い風となり、下降トレンドになったら逆風です。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ステムセル研究所のIPOの規模は最大で約19.3億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は256,200株、売出株式数は573,100株、オーバーアロットメント(OA)は124,300株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約19%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は69%です。

株主名保有割合ロックアップ
(株)トリムメディカルホールディングス89.50%
山本邦松1.77% 
名古屋中小企業投資育成(株)1.73%
森雅徳1.28%
若松茂美1.06%
SINO CELL TECHNOLOGIES,INC.0.72%
友清彰0.52%
浅井芳明0.50% 
野上大介0.29%
森崎弘司
浦野晃義
0.29%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

ステムセル研究所の事業は「さい帯血」の分離・保管を行う「細胞バンク事業」ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

新規性はないものの、訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。

ロコガイド、コマースOneホールディングスとの3社同時上場となり、過密日程のIPOである点はマイナスポイントです。

予想PERは41.9倍であり、類似企業と比較すると割高感があります。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
6788日本トリム13.531.152.72%

約19.3億円という上場規模は東証マザーズとしては中型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • AI inside:+250.0%
  • global bridge HOLDINGS:+49.4%
  • HENNGE:+42.9%
  • サイバー・バズ:+73.9%
  • Link-U:+104.3%
  • ピアズ:+51.9%
  • トビラシステムズ:+125.8%
  • NATTY SWANKY:+20.2%
  • 日本ホスピスホールディングス:+46.6%
  • ギークス:+50.3%
  • カオナビ:+100.5%
  • サーバーワークス:+276.6%
  • フロンティアインターナショナル:+12.7%
  • スマレジ:+135.4%
  • テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
  • リーガル不動産:+42.9%
  • ギフト:+77.5%
  • イーソル:+138.1%
  • CRGホールディングス:+63.6%
  • and factory:+56.0%
  • GA technologies:+130.3%
  • キャンディル:+52.5%
  • ライトアップ:+32.1%
  • アイペット損害保険:+57.9%
  • RPAホールディングス:+207.7%
  • フェイスネットワーク:+128.6%
  • ジーニー:+98.1%
  • SKIYAKI:+147.1%
  • シルバーライフ:+85.2%
  • ロードスターキャピタル:+37.4%
  • シェアリングテクノロジー:+86.9%
  • GameWith:+133.9%
  • オロ:+129.5%
  • ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
  • イントラスト:+35.6%
  • スタジオアタオ:+25.7%
  • ユーザーベース:+15.9%
  • シンクロ・フード:+41.4%
  • 串カツ田中:+13.5%
  • デファクトスタンダード:+41.1%
  • ベガコーポレーション:+25.0%
  • エボラブルアジア:+48.3%
  • LITALICO:+88.0%
  • フィット:-7.9%
  • ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
  • マイネット:+19.3%
  • ダブルスタンダード:+128.8%
  • インベスターズクラウド:+93.3%
  • AppBank:+45.8%
  • デザインワン・ジャパン:+50.9%
  • リンクバル:+27.9%
  • モバイルファクトリー:+99.4%
  • イード:+46.4%
  • KeePer技研:+49.1%
  • インターワークス:+16.7%
  • クラウドワークス:+73.2%
  • GMOTECH:+135.2%
  • 弁護士ドットコム:+215.4%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。


主幹事は野村證券です。その他は、三菱UFJモルスタ証券、SMBC日興証券、東洋証券、いちよし証券、エース証券、SBI証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
野村証券730,30088.06%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券33,1003.99%
SMBC日興証券33,1003.99%
東洋証券8,2000.99%
いちよし証券8,2000.99%
エース証券8,2000.99%
SBI証券8,2000.99%

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

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