Speee(4499)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年6月25日(木)~6月30日(火)、上場日は2020年7月10日(金)です。
新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードで、想定価格は2,270円(1単元22.7万円)です。公募価格は2020年7月1日(水)に決定。予想PERは45.9~52.4倍です。
仮条件は2,520円~2,880円と窓を開けて上振れました。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
4,500〜5,600円(仮条件の上限比+56.3%~+94.4%)
Speeeはデータドリブンな事業開発の連鎖で多様な産業領域の変革を推進しており、「MarTech(マーテック)事業」「X-Tech(クロステック)事業」「Data Platform(データプラットフォーム)事業」を展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル5階です。
Speeeとは
Speeeは、自社で蓄積したデータと世の中に散在するデータや解法を収集・整理し、活用方法を紡ぎ出すことで顧客企業の成果最大化を目指しています。
データ分析を元にしたマーケティングソリューションサービスを提供するほか、データを活用したマーケティング施策のオペレーション代行等を行っています。
また、産業としての歴史が長い領域に対して、バリューチェーンの生産性に影響を及ぼしている課題を特定した上で、テクノロジーを活用した新たなソリューションを実装しています。
具体的には中古不動産売却におけるマッチングサービス「イエウール」、外壁リフォームにおけるマッチングサービス「ヌリカエ」を提供しています。
いずれの市場においても、集客支援メディアとして参入後、ツールの提供等を通じて価値提供の幅を拡大する方針を採っています。
価値交換を行うための情報伝達経路が潜在したまま分断され、消費者と事業者双方の売買経験が蓄積されないことと相まってバリューチェーンの非効率が取り残されやすい状態になっている産業を効率化できます。
更に、ビッグデータやAIといった潮流がある中で、世界にはデータが溢れているイメージがあるものの、重要なデータは共有されず、データを活用しきれていない課題がある点のソリューションを提供しています。
「Datachain」では、意図しない相手へのデータ流出を防ぎつつ、中央管理者を介さずに当事者間でデータ流通が完結する取引形態を実現することで、ブロックチェーン技術とトークンエコノミーによってデータ流通を革新することを目指しています。
重要なデータに関して、全ての取引履歴について第三者による検証が可能となっています。
従業員数は270名、平均年齢は30.4歳、平均勤続年数は2.9年、平均年間給与は588.8万円です。
SpeeeのIPOの諸データ
Speeeの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第11期 | 第12期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年9月 | 2019年9月 | |
売上高 | (千円) | 7,165,064 | 7,420,781 |
経常利益 | (千円) | 165,254 | 189,956 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 226,495 | 21,853 |
包括利益 | (千円) | 227,229 | 22,054 |
純資産額 | (千円) | 884,688 | 918,742 |
総資産額 | (千円) | 3,403,439 | 3,286,587 |
1株当たり純資産額 | (円) | 103.81 | 105.34 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 28.32 | 2.53 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 26 | 27.9 |
自己資本利益率 | (%) | 29.9 | 2.4 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 485,976 | △192,148 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 72,001 | △152,238 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △65,916 | 54,212 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 1,866,417 | 1,576,435 |
従業員数 | (人) | 272 | 295 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
日経JASDAQは2020年3月下旬をボトムとして右肩上がりとなっています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
SpeeeのIPOの規模は最大で約25.5億円であり、JASDAQスタンダードとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は855,600株、売出株式数は120,000株、オーバーアロットメント(OA)は146,300株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約12%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は12%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
大塚英樹 | 29.91% | ○ |
久田哲史 | 26.96% | ○ |
(株)Print | 25.93% | ○ |
渡邉昌司 | 8.32% | ○ |
安田智之 | 7.54% | ○ |
松嶋良治 | 0.77% | |
(株)バルーン | 0.57% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
Speeeの事業はデータドリブンな事業開発、「MarTech(マーテック)事業」「X-Tech(クロステック)事業」「Data Platform(データプラットフォーム)事業」ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは類似企業と比較すると割安感がありません。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2159 | フルスピード | 7.52 | 1.41 | 0.85% |
2459 | アウンコンサルティング | 96.15 | 1.27 | 0.00% |
6026 | GMOTECH | 47.81 | 1.14 | 1.01% |
約25.5億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしては大型です。上位株主にVCはいません。
JASDAQスタンダードの20億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです(ヤーマン以前はJASDAQ)。
過去実績
- アンビスホールディングス:+52.1%
- プリントネット:+45.8%
- 歯愛メディカル:+22.1%
- やまみ:+3.6%
- ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング:-7.7%
- トレックス・セミコンダクター:-10.4%
- アビスト:±0%
- アズマハウス:+10.0%
- ウチヤマホールディングス:-4.0%
- ヒト・コミュニケーションズ:+3.0%
- アイディホーム:-36.8%
- 1stホールディングス:-9.5%
- ヤーマン:13.5%
- FXプライム:-18.2%
- 山王:-5.6%
- 野村マイクロ・サイエンス:63.9%
- ニューフレアテクノロジー:18.2%
- 大日光・エンジニアリング:-12.8%
- 寺崎電気産業:19.5%
- ソリトンシステムズ:6.6%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。
主幹事は野村證券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、楽天証券、SMBC日興証券、大和証券、マネックス証券、藍澤證券、いちよし証券で申し込めます。
種別 | 証券会社名 | 単位(株) | 単位(%) |
---|---|---|---|
主幹事証券 | 野村 | 849,100 | 87.03 |
引受証券 | SBI | 58,500 | 6.00 |
引受証券 | みずほ | 36,500 | 3.74 |
引受証券 | 楽天 | 9,700 | 0.99 |
引受証券 | SMBC日興 | 7,800 | 0.80 |
引受証券 | 大和 | 7,800 | 0.80 |
引受証券 | マネックス | 2,400 | 0.25 |
引受証券 | 藍沢 | 1,900 | 0.19 |
引受証券 | いちよし | 1,900 | 0.19 |
SpeeeのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)