ラバブルマーケティンググループ(9254)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月6日(月)~12月10日(金)、上場日は2021年12月21日(火)です。
ラバブルマーケティンググループが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,170円(1単元11.7万円)です。仮条件は2021年12月2日(木)、公募価格は2021年12月13日(月)に決定。予想PERは21.9倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,000〜2,900円(仮条件の上限比+70.9%~+147.9%)
ラバブルマーケティンググループはSNSマーケティング事業、SaaS型SNS運用支援ツールの開発・提供、人材教育サービスを展開しています。
監査法人は三優監査法人で、本社所在地は東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター5階 WORKSTYLING内です。
ラバブルマーケティンググループとは
ラバブルマーケティンググループは「人に地球に共感を」をパーパスとし、現代の生活者の情報消費行動に寄り添う共感を重視した愛されるマーケティング活動(Lovable Marketing)を推進するマーケティング企業グループです。
「最も愛されるマーケティンググループを創る」をグループミッションに、マーケティングの運用領域を主軸として事業展開をしています。
様々なテクノロジーやプラットフォームが普及した多チャネル時代には、常に生活者と繋がり双方向のコミュニケーションが有効となっています。
特に生活者は友達の勧めや体験者の声に耳を傾ける傾向が強く、生活者に「愛される=選ばれるマーケティング」を実現・実行する「マーケティングオペレーション」の必要性が高まっています。
加えて、変化の早いトレンドやテクノロジーの特徴及び仕様に習熟し、かつクリエイティブなマーケティングオペレーション人材が必要とされていますが、ノウハウや運用体制がない、教育体制が整っていない等で、各チャネルに精通した人材が不足しているのが課題となっています。
ラバブルマーケティンググループは、各事業のソリューションでそれらオペレーションの課題を解決するサービスをMOS(Marketing Operating Service)として展開し、マーケティング業界に欠かせないプラットフォームとなり、業界全体を変革、活性化していく方針です。
事業構成は、企業やブランドのSNSマーケティングをサポート、SNS運用支援ツールの開発・提供、SNS検定講座の開発・提供を行う「SNSマーケティング事業」が基幹事業です。
また、ラバブルマーケティンググループは、マーケティングオートメーションツールなどの導入・サポートをする「マーケティングオートメーション事業」を育成事業と位置付けています。
そして、「運用の支援」及び「運用支援ツールの提供」、「教育」を3本柱としたMOSを提供しています。
従業員数は16名、平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は2.4年、平均年間給与は657.7万円です。
ラバブルマーケティンググループのIPOの諸データ
ラバブルマーケティンググループの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第6期 | 第7期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 1,212,759 | 963,636 |
経常利益又は経常損失 | (千円) | 139,633 | △24,503 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 82,916 | △33,248 |
包括利益 | (千円) | 87,169 | △28,701 |
純資産額 | (千円) | 137,000 | 108,299 |
総資産額 | (千円) | 780,177 | 782,595 |
1株当たり純資産額 | (円) | 109.66 | 81.52 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 70.19 | △28.15 |
自己資本比率 | (%) | 16.6 | 12.3 |
自己資本利益率 | (%) | 94.1 | ― |
株価収益率 | (倍) | ― | ― |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 73,792 | △21,721 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △5,503 | 4,415 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 80,402 | 84,065 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 373,474 | 440,233 |
従業員数 | (名) | 99 | 109 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
ラバブルマーケティンググループのIPOの規模は最大で約4.6億円であり、東証マザーズとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は215,000株、売出株式数は127,500株、オーバーアロットメント(OA)は51,300株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約28%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は37%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(同)みやびマネージメント | 36.17% | ○ |
(株)日比谷コンピュータシステム | 26.10% | ○ |
林雅之 | 7.52% | ○ |
長谷川直紀 | 4.27% | ○ |
佐々木博之 | 4.23% | |
横山隆治 | 2.90% | |
島田亨 | 2.71% | |
田村慶 | 2.39% | |
鵜川太郎 | 1.77% | ○ |
佐藤寛次郎 | 1.74% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
ラバブルマーケティンググループの事業はSNSマーケティング事業、SaaS型SNS運用支援ツールの開発・提供、人材教育サービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは21.9倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3680 | ホットリンク | 27.92 | 4.95 | 0.00% |
6069 | トレンダーズ | 18.97 | 2.35 | 1.88% |
6081 | アライドアーキテクツ | 17.67 | 5.40 | 0.00% |
7063 | Birdman | 20.09 | 9.92 | 0.00% |
7069 | サイバー・バズ | 68.48 | 2.86 | 0.00% |
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約4.6億円という上場規模は東証マザーズとしてもかなりの小型です。
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ROBOT PAYMENT:+100.3%
- BCC:+157.7%
- アイ・パートナーズフィナンシャル:+216.7%
- ENECHANGE:+300.0%
- タスキ:+655.2%
- ヘッドウォータース:+1,090.0%
- Branding Engineer:+495.9%
- フィーチャ:+805.8%
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、松井証券、岩井コスモ証券、東洋証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 540,000 | 90.00% |
SBI証券 | 30,000 | 5.00% |
みずほ証券 | 6,000 | 1.00% |
大和証券 | 6,000 | 1.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 6,000 | 1.00% |
松井証券 | 6,000 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 3,000 | 0.50% |
東洋証券 | 3,000 | 0.50% |
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
また、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も幹事に入っている場合は同様です。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
ラバブルマーケティンググループのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)