新規上場!ジグゾーのIPOの初値予想

更新日:   IPO

サイト運営費用を賄うための運営ポリシー

ジグソー

ジグソー(3914)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は4月13日(月)~4月17日(金)、上場日は4月28日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,090円(1単元20.9万円)です。仮条件は2,090~2,390円と上振れました。公開価格は上限の2,390円となりました。

初値予想は大幅なプラスリターンです。大手初値予想会社の初値予想は4,400~5,000円となっています。

ジグソーは、IoTビッグデータやインターネットにおける基盤技術力をベースとした自動化を進め、「インターネットに安心をご提供する」をミッションとし、お客様、社会のインターネットサービスを支えて守る「マネジメントサービス事業」を「オートセンサリング&オートディレクション(A&A)」というコンセプトで展開しています。

監査法人は新日本有限責任監査法人です。東京本社所在地は東京都港区三田2-10-6 9F、札幌本店は北海道札幌市北区北8条西3丁目32です。

ジグソーのIPO

ジグソーとは

ジグソーのコンセプトである「オートセンサリング&オートディレクション(A&A)」は、自動検知及び自動制御を意味しています。

ジグソーは、世の中のインターネットサービスが快適かつ安定稼動するために、IoTビッグデータをベースとした自動運用サービス(インターネットシステムの自動マネジメントサービス)を提供しています。

システム運用は、サービス提供者が自ら社内で行う、あるいは他社への外注など、従来より様々な形態で行われてきています。その中でジグソーの提供するマネジメントサービスは「Linux OSの研究技術基盤」、「IoTビッグデータの活用」、「ロボット型オートディレクションプラットフォーム「puzzle」のクラウド提供」等を特徴とした自動運用サービスの提供と運用の自動化を展開しています。

また、ジグソーは運用の自動化の一環として、予兆検知(医療の世界では予防医療)の領域にも踏み込んでいます。治療や手術を行うという医療の前の段階、すなわち「予防医療」の段階から自動的にシステム運用をコントロールし、結果的に大きな価値を顧客に提供しています。

ジグソーのマネジメントサービスにおいては、主にクラウドインフラと物理サーバを対象としたマネジメント(監視・運用等)を展開しています。また、顧客から要望等がある場合には、マネジメント(監視・運用等)開始の前段階にあたる顧客サーバ構築(クラウドサーバを構築する場合には、ジグソー独自で開発した自動構築プログラムにより構築)についても行っています。

全てオリジナルで作り上げた自動マネジメントツール「puzzle」によって、全てのサーバ情報を統合管理(ワンコンソール)することを可能としています。既存の商用ツールでは応えられない自動制御(オートディレクション)機能や顧客へのシステム可視化など、柔軟かつ有効な機能拡張を実施しています。

ジグソーのSCC(札幌コントロールセンター)は、約500㎡のコントロールルームにて、24時365日、正社員の各種エンジニアが監視・障害対応・フルマネジメントを行なっており、マネジメントサービス専業としては、日本最大級のコントロールセンターとなっています。

また、北海道札幌市は、地震や台風などの自然災害リスクが低いと言われている立地環境であり、安定性の高いサービス提供を可能としています。

ジグソーは数百のサービス、そして、万単位の台数のサーバ・クラウドシステムの自動マネジメントサービスを提供しています。それは多様な環境下におけるシステムハンドリングを通じた貴重なビッグデータの蓄積でもあります。

そのビッグデータを自動分析後、全スタッフでシェアリングすることにより、個々のスタッフの成長を促すとともに、特定のスタッフによる情報のブラックボックス化を防いでいます。ビッグデータの蓄積と活用はサービスレベルの維持とさらなる向上へとつながっています。

ジグソーは既にIoTデータへの自動マネジメントサービスの提供も実施しており、株式会社ispaceとの共同研究を開始しています。平成27年1月より、日本初の民間月面探査プロジェクト「HAKUTO」を運営する株式会社ispaceとの共同研究による技術開発を開始しています。

ジグソーは、「HAKUTO」のIoTデータマネジメント・パートナーという位置付けであり、主に次の3項目について株式会社ispaceとパートナー契約を締結しています。

  • IoT領域におけるローバーやドローン等の自動運転分野及びロボット・人工知能分野における共同研究
  • 月面探査等に関わるIoTデータマネジメント及びSCC(札幌コントロールセンター)によるミ
    ッションサポート
  • 月面探査等に関わるIoTビッグデータアナライズサポート

従業員数は48名、平均年齢は33.5歳、平均勤続年数は2.5年、平均給与は405.8万円です。

スポンサーリンク

 業績推移

業績面では、売上高・経常利益・純利益は年度によってバラつきがあります。売上高・当期純利益は大局的には右肩上がりの形状となっています。

営業キャッシュフローは純利益を下回っています。

前期の自己資本利益率(ROE)は105.1%であり、自己資本比率は34.2%です。

ジグソーの業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズは下降トレンドで軟調な展開が続いていましたが、ここに来て底打ちしつつあります。

東証マザーズのチャート(2015年1月5日~2015年4月2日)
(※マネックス証券より)

上場規模

ジグソーのIPOの規模は最大で約6.9億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約9%と非常に低いです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は20%です。

株主であるJun Emi、トランス・コスモス株式会社、AITHER LIMITED、Net Capital Partners Limited、斉藤誠、Webcast Enterprises Limited、Richard Lo、サンエイト1号投資事業有限責任組合、サンエイト・PS1号投資事業組合、斉藤享子、サンエイト・エンファンド第3号投資事業組合、Theodore Lo及びサンエイト・エンファンド第2号投資事業組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

貸株人かつ売出人である山川真考、ジグソー株主である関﨑美智子及び高橋美里には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

上位株主にはVCも名を連ねていますが、いずれにもロックアップがかかっています。

株主名保有割合ロックアップ
山川真考18.72%
Jun Emi17.10%
トランス・コスモス(株)9.34%
関﨑美智子7.63%
AITHER LIMITED7.02%
Net Capital Partners Limited6.60%
斉藤誠5.30%
Webcast Enterprises Limited4.83%
Richard Lo3.96%
サンエイト1号投資事業有限責任組合2.09%

スポンサーリンク

まとめ

業種面ではビッグデータをベースとしたインターネットシステムの自動マネジメントサービス、ロボット型オートディレクションプラットフォーム「puzzle」のクラウド提供ということで、東証マザーズのネット企業としてIPOにおける人気度は高いと思われます。

6.9億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。約9%という公開比率(オファリングレシオ)も低めで、上位株主のVCにはロックアップがかかっており、需給面では魅力があります。

成長性は今ひとつですけれども、最先端のクラウド運用サービスという装いを呈しており、投資家に成長ストーリーを刷り込みやすい業種となっています。

ただし、上場日の4月28日は大型有名銘柄のGunosyを筆頭に3社同時上場であり、翌営業日の30日も2社同時上場となっています。IPOの過密日程はマイナスポイントです。3月下旬のIPOでも過密日程の中で意外に初値が伸びなかった銘柄がありました。

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。

主幹事はSMBC日興証券です。その他は、大和証券、マネックス証券、SBI証券、東海東京証券、岡三証券、いちよし証券で申し込めます。

マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

株・投資信託ならネット証券のマネックス

また、SBI証券が幹事に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。

参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる

<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・弱気の4段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名発表時BB直前結果
サイバーリンクス強気強気172.9%
日本BS放送中立中立6.6%
エンバイオ・ホールディングス強気強気126.0%
ダイキョーニシカワ中立中立12.4%
日立マクセルやや弱気やや弱気-4.8%
ジャパンディスプレイ中立中立-14.6%
ホットマンやや強気やや強気67.5%
みんなのウェディング強気強気27.1%
ディー・エル・イーやや強気やや強気101.0%
サイバーダイン強気強気130.0%
エスクロー・エージェント・ジャパンやや強気やや強気290.8%
トレックス・セミコンダクターやや弱気やや弱気-10.4%
丸和運輸機関中立中立-8.8%
ジョイフル本田中立中立-1.9%
フィックスターズ強気強気162.0%
白鳩強気強気46.2%
日本リート投資法人中立中立4.0%
西武ホールディングスやや弱気やや弱気0.0%
東武住販やや強気やや強気12.0%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人中立中立5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング中立中立-7.7%
ムゲンエステート中立中立10.0%
フリークアウト強気強気250.0%
ポバール興業中立中立6.6%
OATアグリオ中立中立-6.3%
メドピア強気強気131.3%
レアジョブ強気強気169.7%
VOYAGE GROUP強気強気40.0%
鳥貴族やや強気やや強気120.7%
イグニス強気強気342.1%
日本ビューホテルやや弱気やや弱気-1.3%
ジャパンインベストメントアドバイザーやや強気やや強気126.3%
ロックオン強気強気284.6%
リアルワールド強気強気79.8%
AMBITIONやや強気強気62.0%
ジェネレーションパス強気強気119.2%
リボミック中立やや強気-20.4%
FFRI強気強気176.5%
ホットランド中立中立-1.7%
ヤマシンフィルタ中立中立19.6%
すかいらーく中立中立0.0%
リクルートホールディングス中立中立1.3%
GMOリサーチ強気強気133.3%
セレス強気強気55.4%
オプティム強気強気260.0%
アルファポリス強気強気93.2%
エランやや強気やや強気70.3%
日本ヘルスケア投資法人やや強気やや強気48.1%
SHIFT強気強気361.5%
CRI・ミドルウェア強気強気462.5%
日本PCサービス中立やや強気67.7%
トーセイリート投資法人やや弱気中立11.6%
積水ハウス・リート投資法人やや強気やや強気22.7%
弁護士ドットコム強気強気215.4%
クラウドワークス強気強気73.2%
スノーピークやや強気やや強気134.3%
ビーロット強気強気422.4%
GMO TECH強気強気135.2%
テクノプロ・ホールディングス中立中立-5.0%
アトラやや強気やや強気77.4%
マークラインズ強気強気77.3%
メディカル・データ・ビジョン強気強気135.9%
U-NEXTやや強気中立31.7%
SFPダイニングやや弱気やや弱気-16.5%
今村証券中立中立27.4%
フルッタフルッタ強気やや強気51.5%
竹本容器中立中立2.0%
gumi中立中立0.0%
大冷やや弱気やや弱気-6.7%
アドベンチャー強気強気127.2%
メタウォーターやや弱気やや弱気-6.0%
サイジニア強気強気125.8%
インターワークスやや強気やや強気16.7%
イーレックス中立中立11.2%
データセクション強気強気73.1%
綿半ホールディングスやや弱気やや弱気6.3%
ヨシックス中立中立29.4%
東京ボード工業やや弱気やや弱気-8.0%
カヤック強気強気222.0%
エクストリーム強気強気296.4%
MRT強気強気309.4%
Keeper技研やや強気やや強気49.1%
ケネディクス商業リート投資法人中立やや強気13.3%
ファーストロジック強気強気52.5%
ファーストブラザーズやや弱気やや弱気2.5%
ホクリヨウ中立中立8.9%
ALBERT強気強気115.7%
シリコンスタジオやや強気やや強気102.0%
コラボス強気強気137.6%
エムケイシステム強気強気332.0%
ショーケース・ティービー強気強気193.9%
ヘルスケア&メディカル投資法人やや強気やや強気54.5%
エスエルディー強気強気15.3%
ヒューマンウェブやや強気やや強気11.7%
イード強気強気46.4%
ファーストコーポレーションやや強気やや強気25.0%
RS Technologies中立中立-23.6%
シンデン・ハイテックスやや強気やや強気12.2%
ハウスドゥやや強気やや強気47.2%
Aiming中立中立12.2%
モバイルファクトリー強気強気99.4%
日本動物高度医療センターやや強気やや強気44.2%
プラッツやや強気やや強気70.2%
sMedioやや強気やや強気58.7%
サンバイオ弱気弱気
海帆やや強気やや強気
Hameeやや強気やや強気
日本スキー場開発中立中立
シーアールイー弱気
三機サービス中立
リンクバルやや強気
Gunosy中立
デザインワン・ジャパンやや強気
テラスカイ強気

-IPO