大手旅行代理店のJTBは上場しているのか多くの注目を集めています。
財団法人日本交通公社の営業部門が分割・民営化され、株式会社日本交通公社として創業した企業です。現在はJTBとして日本最大かつ世界有数の事業規模を有する企業に成長しました。
誰もが知っていて分かりやすいビジネスモデルであり、しかも株主優待に期待がかかります。
JTBのIPO獲得に向けて備えることは選択肢の一つです。JTBの上場、株価について、徹底的に解説します。
JTBの上場・IPO
現社名のJTBは「Japan Travel Bureau」の頭文字であり、旅行業界では日本最大かつ世界有数の事業規模を有する企業です。
ユーロモニター社の集計では、2013年度のJTBグループ取扱額は、旅行会社として世界第7位、店舗を持つ旅行会社としては世界第3位となっています。
近年は旅行業で培ったノウハウを活かし、地域活性化事業、ふるさと納税事業、法人向けソリューション事業、ソーシャルビジネスなどを手がけています。
業界の枠を超えたM&Aや事業投資も積極的に行っており、総合旅行業から交流文化事業全般に事業領域を拡大しています。
商号 | 株式会社 JTB(英文名:JTB Corp.) |
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本社所在地 | 東京都品川区東品川二丁目3番11号 |
設立年月日 | 1963年11月12日(創立年月日 1912年3月12日) |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 27,212名(グループ全体 2020年3月31日現在) |
旅行業本体は日本国内や欧米諸国が中心で、近年は中国、ブラジル、ロシア、インド、ASEAN諸国などでの売上も増加しています。
2011年には中国でJTB現地法人が外資系旅行会社として初めて海外旅行販売の許可を得ました。
国内外において企業・法人・学校・教育機関・自治体・行政機関向けに、会議・イベント・旅行・教育・観光ICT・プロモーション等のコンサルタティングやトータルサポート等も行っています。
何かパーティーや特別なイベントなどを開催する場合などは、JTBの法人営業部門に相談すれば、丁寧に会場の手配・運営サポートなどを行ってくれるので、たいへんスムーズに進みます。
個人向けにはパッケージツアー「ルックJTB」(海外旅行)、「エースJTB」(国内旅行)、旅行雑誌「るるぶ」などの出版業が主力です。
また、旅行業以外にも、ふるさと納税・ホテル・不動産・金融・情報サービスなど様々な事業を展開しています。
ふるさと納税サイト「ふるぽ」は、JTBの強みを活かしており、トラベル関連の返礼品が多いのが特徴となっています。
クレジットカード、Visaブランド搭載プリペイドカードも発行しており、キャッシュレス決済でもサービスを提供しています。
株主優待
JTBは個人向け旅行代理店業務を展開しているということで、株主優待との親和性が極めて高い企業です。
旅行関連のサービスを提供している企業では、株主優待を行っている銘柄が多数あります。
- エイチ・アイ・エス:株主優待券、ハウステンボス 入場割引券、ラグーナテンボス入場割引券
- KNT-CTホールディングス:ツアー割引券
- 楽天:楽天トラベルのクーポン2,000円
- 西武ホールディングス:プリンスホテルでの宿泊割引券
- 藤田観光:宿泊・飲食・入場料金の割引優待券
- サムティ:自社保有ビジネス・リゾートホテル割引券・宿泊無料券
- ワシントンホテル:ワシントンホテルプラザ・名古屋国際ホテル優待券、R&Bホテル優待券
- リゾートトラスト:自社施設割引優待券
- 共立メンテナンス:宿泊割引券
JTBが上場した場合、株主優待の実施が大いにありそうです。
株主優待があるか否かでPBRが4~5倍、PERが10~20倍違うのはザラであり、導入して上手く株主優待を活用すると、成長にモメンタムをつけることもできます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス、コロワイド、RIZAPグループ、リンガーハットあたりは株主優待を極めて上手く活用してファイナンスし、M&A等で成長を加速させています。
高PBR・高PERで株価を高く保ち、それを活かして資金調達し、獲得した軍資金を元に成長を加速させています。
コード | 銘柄名 | PBR | PER | 配当利回り |
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2928 | RIZAPグループ | 6.65 | 赤字 | 0.00% |
3387 | クリエイト・レストランツHD | 8.66 | 51.99 | 0.53% |
7616 | コロワイド | 6.58 | 240.41 | 0.24% |
8200 | リンガーハット | 5.42 | 161.17 | 0.40% |
株主優待を経営に活かすと、無い場合に比べて成長にスピードをつけることも可能になります。株主優待の活用がスピードアップの特効薬と言っても過言ではありません。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司を買収しましたが、株主優待のパワーがなかったら果たして買収できたかどうかという話にまでなりかねません。
RIZAPグループとクリエイト・レストランツHDは、もし株主優待がなかったとしたら、ここまでの急成長は無理だったと断言できます。
経営に必要な資金を株主優待で築いた高い時価総額を利用して賄い、成長を加速させています。JTBにも株主優待レバレッジ経営を期待します。
JTBの上場時は株価に注目
JTBが上場するか否かは要注目ですね。IPOした場合は誰でも株を自由に購入できるようになり、株価に高い注目度が生じます。
続々と民営化した企業が上場している中で、JTBはIPOの選択は採用しませんでした。
これまでIPOがなかったので、今後も可能性は低いと思われます。あるとしたら、大株主が株式を売却したくなった場合、経営陣が強い拡大志向をとった場合でしょう。
主な株主
- 公益財団法人日本交通公社
- 日本旅客鉄道株式会社
- 東海旅客鉄道株式会社
- JTB従業員持株会
- JTB協定旅館ホテル連盟
- 株式会社三菱UFJ銀行
- 株式会社みずほ銀行
- 一般社団法人日本ホテル協会
- ジェイティービー共済組合
- 株式会社三井住友銀行
- 日本航空株式会社
- 九州旅客鉄道株式会社
- 西日本旅客鉄道株式会社
- 北海道旅客鉄道株式会社
- ANAホールディングス株式会社
- JTB役員持株会
- 株式会社商船三井
- 四国旅客鉄道株式会社
足元ではコロナ渦の影響で業績が悪化しており、IPOが具現化するにしても相当先となるでしょう。
JTBが上場することになった場合、株式を購入するには、上場後に株式を買う以外にも、IPOでの購入という方法がありますね。証券会社に口座を開く必要があります。
IPOで株を買う場合、ブックビルディング期間中に証券会社で申し込んで、抽選に当選すれば手数料無料で購入できます。
IPOに当選するには、多額の株を引き受ける主幹事証券はもちろん、それ以外の証券会社からも申し込むことが重要です。
数打てば当たる可能性が着実に上昇します。現在は証券会社の口座開設・維持費用は国内株に関しては無料の証券が大多数ですから、できる限り数多くの証券会社から申し込みましょう。
JTBのIPOがあった場合、当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
株式の売り出しを担当する主幹事は野村證券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券あたりが選定される可能性が高いです。
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
SMBC日興証券のダイレクトコースは個人投資家でもIPOが当たるチャンスがあるオンライン証券です。
特に大型株は当たりやすいです。JTBも当選が大いに期待できます。店頭証券の営業とのやり取りが不要で気軽に申し込めます。
野村證券や大和証券、SMBC日興といった大手証券だけではなく、ネット証券でもお手軽に申し込めます。
ネット証券ではSBI証券がIPOに積極的ですので、JTBのIPOもほぼ確実に幹事団に名を連ねるでしょう。
JTBのような大型案件は株式数が多いので当選が比較的容易になります。IPOは勝率が高く、無難に上場日の初値で売却した場合でも、利益が出る確率が高いです。
SBI証券には「SBIチャレンジポイント」という仕組みがあり、IPOに落選した場合はポイントが貯まります。
このポイントを貯めていくといつかは必ずIPOに当選するという嬉しい仕組みがあります。
JTBのIPOに備えてSBI証券に口座開設しておくことを強くおすすめします。SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。
SBI証券はIPO以外にもメリットが多いネット証券です。私もフル活用して、パフォーマンスを向上させています。
SBI証券の口座開設・維持費用、ネット入金・出金の費用は無料です。IPOに申し込むのに際して費用は一切かかりません。
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この他、幹事団として、岡三オンライン、東海東京証券、岩井コスモ証券などが入る可能性が高いです。
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また、裏幹事としては楽天証券、松井証券も取り扱いの可能性があります。