ブラックカードという最上級クラスのクレジットカードがあります。取得するための条件が厳しいランクです。
ブラックカードの審査を通過して取得するためには、年収が高い必要があるイメージがありますよね。
確かに高額の年収が必要なカードもありますが、中には一般的な収入の会社員(サラリーマン・OL)、公務員、団体職員、個人事業主、フリーランス、中小企業経営者でも発行できるブラックカードもあります。
実際にクレジットカード会社に届け出ている年収(株式の収益などは除外)は標準的な私も、4枚のブラックカードを発行できました。
ブラックカードの審査に4回通過した実績に基づいて、ブラックカード取得に必要な条件、年収について徹底的に解説します。
年収が低くても問題ないブラックカード
招待の対象カードで年100万円~300万円程度の利用を繰り返せば、インビテーションないし突撃で獲得できるブラックカードがあります。
利用基準による取得を目指す場合、各クレジットカード会社は年収を重視していないため、利用額を積み上げていれば年収は低くても問題ありません。
このタイプの代表的なブラックカードは以下のとおりです。
- JCB THE CLASS
- ダイナースプレミアム
ただし、JCB THE CLASSに関しては、特別な直接申し込みの場合、通過した事例は年収700万円以上となっています。
実際に私はJCB THE CLASS、ダイナースプレミアム、ラグジュアリーカード等を保有していますが、クレジットカード会社に届け出ている年収(株式投資などの利益を除いた会社員としての年収)は標準の範囲内です。
四捨五入すると1000万円(500万円以上1500万円未満)となっており、それで十分に審査を通過してブラックカードを手にしています。
JCB THE CLASS、ダイナースプレミアムは、インビテーションが届くまでの利用金額は多様です。


JCBのブラックカードの場合、2年連続年300~500万円の利用で届く方もいれば、数年間届かない方も出ています。
インビテーションが届く金額がバラついているのは、年収・持ち家か否か・居住エリア等が考慮されている可能性があります。
したがって、年収が高ければ高い程、望ましいのは間違いありません。
もっともダイナースプレミアムは年収500万円程度あれば十分であり、アメックス・プラチナとJCB THE CLASSは年収300万円以上あれば問題ありません。
ただし、年100~400万円程度の利用を一定期間は継続する必要があります。
最も重要なのは支払い遅延がなく毎月10~30万円程度を継続的に支払うクレジットヒストリー、日常生活全般で満遍なく利用するフリークエンシー(接触頻度)です。
ラグジュアリーカードのブラックダイヤモンドカードについては、年収、属性、利用額など多方面から送られています。

年収は低くてもOKだが、一定の資産や取引が条件のカード
年収はさほど重視されていないものの、金融機関との多額の取引が必要だったり、高級自動車を保有する必要があるブラックカードがあります。
年収は高くなくても発行は可能ですが、一定のディールが必要なタイプです。代表例は以下のとおりです。
- Recognized VIP
- ポルシェカード
- SURUGA VISA インフィニットカード
Recognized VIPは三菱UFJニコスのブラックカードであり、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などとの多額の取引を行っている方にインビテーションが届きます。
複数の実例に鑑みると、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの利用実績を積むよりは、三菱UFJ FGグループからの勧誘を待つ方が近道だと考えます。
多額の預金を預け入れたり、投資・保険商品を利用したり、ローンを使ったりといった取引実績が重視されます。ただし、年収そのものは重視されていません。
私は三菱UFJモルスタ証券と一定程度の取引を行って懇意ですが、一向にインビテーションが届きません。
三菱UFJ銀行の支店がカブドットコム支店なのが問題なのかも知れません。目指す場合は有人店舗の口座を作成することをおすすめします。
SURUGA VISA インフィニットカードはスルガ銀行のブラックカードで、こちらはスルガ銀行との取引が必要です。
ローン関連の取引実績がある方に紹介・インビテーションがあることが多くなっています。カードのベネフィットもローン返済に役立つ特典があるのが特徴です。
ポルシェカードは原則としてポルシェの保有者だけが発行できるブラックカードです。
年収はアプラスの審査を通過する水準であればOKですが、超高級車のポルシェを購入できる財力が必要なのが原則です。
なお、アプラスはポルシェカ-ドの他、ラグジュアリーカード、Tカードプラス、ECナビカードプラス、ワラウカード等を発行しています。

難易度最上級!経済力がないと厳しいブラックカード
年収が高くないと獲得が難しいのは、「ブラックカード中のブラックカード」であるアメックス・センチュリオンです。
年間20万ドル(1ドル140円換算で2800万円)の利用でようやくフラグが立ち、インビテーションの対象リストに入ると言われています。
日本国内ではキリの良い数字で2000万円以上の利用が基準という説もあります。
昔は通算数千万円~1億円程度の利用で届く事例が散見されました。中には3000万円強の利用で届いた方もいらっしゃいます。
しかし、経済の着実な発展に伴って基準が上昇しているのか、ここ最近は2億円近く使ってようやく届いたという事例が増えてきています。

年1000万円~3000万円程度のカード利用を数年間続ける必要があり、それだけの経済力が必要となります。
ただし、中には通算3,000万円~5,000万円(月数十万円~100数万円前後の利用月が多い)の利用でアメックス・センチュリオンのインビテーションが届いた方も複数いらっしゃいます。
そのような方に共通している特徴としては、旅行代金の決済が多い点が挙げられます。
定期的に世界各国に旅行しているような使い方・ライフスタイルなら、インビテーションで優遇される可能性があります。
基本的には年収が高くないとそれほど使えないので難しいです。ただし、自己申告の年収そのものは重視されていません。
アメックスのセンチュリオン修行をしている方が、最初にアメックスのクレジットカードを作った時よりも格段に収入が増えていて、アメックスに年収証明書を送ることを提案したことがあります。
しかし、「結構です」という回答だったという事例があります。
もちろんそのような個人情報の宝庫である書類をコンプライアンス上受け取れないということかもしれませんが、この事例に鑑みるとアメックスは形式的な年収を重視していないとも解釈できます。
多額の資産があり、トータルで1~2億円程度の決済が可能な方は、年収が低くても問題ない可能性があります。

アメックスセンチュリオン以外では、ダイナースロイヤルプレミアム、ラグジュアリーカード ブラックダイヤモンドも取得難易度が高いです。



ブラックカードの年収の条件まとめ
一般的にはブラックカードは条件が厳しく、年収が高くないと発行できないイメージがあります。
しかし、2025年3月の最新の状況ではハードルは低下しており、大多数のブラックカードは数百万円の年収があれば発行可能です。
年200~300万円程度のクレジットカード利用を継続的に行える経済力・家計状況があれば無問題です。
ただし、The Black Cardであるアメックスのセンチュリオン・カードだけはハードルが高く、厳しい条件を充足する必要があります。
少なくても一度は年20万ドル(1ドル140円換算で2800万円)の利用が必要となっており、それ相応の年収もしくは資産が必要となっています。
- アメックス・プラチナ:年収300万円以上ならOK(実質ブラック級)
- ラグジュアリーカード:年収400万円以上ならOK
- ダイナースプレミアム:年収400万円以上ならOK
- JCB THE CLASS:特別な直接申込では年収700万円以上ならOK
- アメックス・センチュリオン:少なくても1度は年2000万円以上の利用が必要(通算で1~2億円程度の利用が必要な方が多い) ※世界各国に旅行しているような方で例外もあり
- ダイナースロイヤルプレミアム:ハードル大
- ラグジュアリーカード ブラックダイヤモンド:ハードル大
- Recognized VIP:三菱UFJ銀行との多額の取引が必要
- SURUGA VISA インフィニットカード:スルガ銀行のローン商品などの利用が必要
- ポルシェカード:原則としてポルシェのオーナー
ブラックカードの中でイチオシなのは、自己申し込みが可能なためブラックカードかどうか議論があるところですが、ラグジュアリーカードのブラックカードです。
日本の「ブラックカード」の商標はラグジュアリーカードが保有しています。カードデザインがリニューアルされて縦型になりました。
とりわけ魅力的なのは本家のダイナースにもないダイニング関連の特典とイベントです。一騎当千の強者という様相を呈しています。
ラグジュアリー・リムジンという銀座小十などの高級店(旧ラグジュアリーテーブル対象店)でリムジン送迎サービスを使えます。卓越したホスピタリティで快適に帰宅できます。

ラグジュアリーソーシャルアワーでは2,000円(税抜)といった定額料金で、アルコールを含むドリンクとフィンガーフードを堪能できます。

2019年には土曜日にも開催! 休日は参加しやすいため、大人気で多数の会員が参加していました。開催ホテルがどんどん拡大して選択肢が広がっています。


超有名人が参加している時もあります。一例としては、レーシングドライバーのレジェンド、佐藤琢磨さんがいらっしゃった時もあります。

実際にラグジュアリーカードを使っていらっしゃる佐藤琢磨さんにラグジュアリーカードの魅力について聞きました!

ラグジュアリーカードのコンシェルジュは、メールでの依頼が可能である点にエッジ・優位性があります。
電話は不要ですし、会員サイトにログインして決められたフォームに入力する手間もありません。ユーザーフレンドリーで便利です。
最初の対応が自動音声のコンシェルジュだと、人間のオペレーターにつながるまでに2分程度はかかることが多いので、メール依頼できるのは傑出しており特筆に値します。

依頼可能な事項は幾多のコンシェルジュの中でも屈指の広さであり、アメックス・プラチナより幅広いです。
私はJALの上級会員資格取得のためのJGC修行を行ったのですが、JALグローバルクラブの条件をクリアしてJGCカードを獲得できる最短フライトルートの調査も依頼できました。
アメックス・プラチナではNGとされた事項がLuxury CardならOKというケースが多々あります。幅広い内容の依頼が可能なのが素晴らしいです。
また、ラグジュアリーカードのコンシェルジュは、記念日のサプライズが卓越している点がファンタスティックです。
知り合いが妻の誕生日祝いを兼ねてレストラン予約をお願いして、そのレストランに行ったところ、予約席に小さな花束が飾られていました。
花束にはカードが添えられており、送り主がラグジュアリーカードでした。ここまでしてくれるとは思ってもいなかったので、嬉しすぎるサプライズとなりました。
翌日にラグジュアリーカードにお礼の電話をすると、「奥様のお誕生日ということで私たちからのプレゼントでした。喜んで頂けたようで私たちも嬉しく思います。お忙しい中わざわざお礼のお電話を頂きありがとうございました。」とのことでした。
高い年会費は一発で納得したそうです。こうした配慮は一歩先に進んだ画期的な対応であり、コンシェルジュの真髄を極める素晴らしさです。
シチュエーションによっては花束ではなくウェルカムシャンパンなどのこともあり、場合によってはラグジュアリー・リムジンでの特別送迎はいかがですかという提案をすることもあるそうです。
実際に多様な案件を依頼したところ、ラグジュアリーカードのコンシェルジュには大満足でした。他のプラチナカード・ブラックカードと比較して秀逸です。

ラグジュアリーカードのコンシェルジュのメール対応については、クレジットカードの専門家・菊地崇仁さんも高く評価しています。
至高のガトーショコラをラグジュアリーカード会員限定で待たずに買える特典など、上質なフードを特別に購入できる限定アクセス特典もあります。


世界最高峰のカルトワイン「スクリーミング・イーグル」を、セカンド・白も含めて5ヴィンテージ飲めるディナーイベントが開催されたこともあります。

1本数十万円のワインを5種類飲めて、類まれなるゴージャス感、驚異のスケール感があり、至高のエクスペリエンスでした。

世界20位のレストラン「プジョル」の日本での4夜限りのダイニング・イベントに、ラグジュアリーカード会員なら参加できました。
素晴らしい料理と体験で幸せに包まれて、ラグジュアリーカードを持っていてよかったと心から感じました。

その他、ラグジュアリーカードの特徴、3種類のカードの比較については、以下で徹底的に解説しています。


以前にラグジュアリーカード日本支社の林 ハミルトン 代表取締役社長に取材しました。充実の特典、イベントなど、Luxury Cardについて色々と聞き倒しています!

法人口座決済用ラグジュアリーカードと個人用カードの違いについては、以下で丹念に比較しています。

ラグジュアリーカードのチタンカード、ブラックカードは自己申し込みが可能なので、ブラックカードと言えるかに議論があります。
確かにプラチナカード相当という解釈も可能ですけれども、Mastercard Black Cardに関しては、年会費・特典に鑑みるとブラックカード相当と評価できます。
マットな質感が質実剛健であり、その名の通り黒いボディにMastercardのワールドエリートのプラチナ色のロゴが映えています。
バスケットで例えるとパワー・フォワードのようなクレジットカードであり、パワフル&華麗なゴール下で得点を量産するようなイメージがあります。
ダイナースやアメックスにもない卓越したダイニング特典が最大のメリットであり、カッコ良さに加えて類稀なベネフィットを享受できます。武骨で突出しています。
深淵なブラックボディはまさに「黒のカリスマ」であり、「シャイニング・ブラック・カード」と形容できるハイ・クオリティー・カードです。
その豪勢で高雅な佇まいはLUXURY CARDの才気煥発。力強さが「スラムダンク」的であり、ファンタスティックな1枚です。
実際に使ってみて年会費を上回る価値があると確信しています。ラグジュアリーカードがある生活は優美でエレガントです。