アメックスセンチュリオンの年会費は50万円(税抜)とブラックカードの中でも高額であり、果たして保有する意味があるの?と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
ステータス・名誉だけではなく実利も重視する場合、果たして特典の価値は費用を上回るのかは重要な論点です。
センチュリオン・カードに関して、インターネットには「無駄無駄」「馬鹿らしい」「見栄」という評判・口コミも数多く存在しています。
コストパフォーマンスも考慮する際には、「オラオラ」と突き進むことで採算性の壁を突破できるかは、目指すか否かで重要なポイントとなります。
そこでアメックスセンチュリオンのベネフィットの価値、年会費が本当に割高なのかについて、63枚のクレジットカードを保有した経験があり、年会費の最高額は118万円の専門家が徹底的に解説します。
目次
- アメックスセンチュリオンの年会費
- 年会費を取り戻すのは難しいが不可能ではない
- 唯一無二のオーラを放つメタルカード
- センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ
- 有名ホテルの上級会員の資格が得られる!特にヒルトンに絶大なメリット
- アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション
- 最上級のホテル特典で快適なStay
- 最上級のエアポート送迎サービス(国内外)
- エアライン・メンバーシップではエミレーツ航空のGOLD
- 航空券購入で優待割引
- ライフスタイルの分野でも卓越したダイニング・ショッピング特典
- 最上級の付帯保険
- ポイントプログラムも優秀!便利なお店が3%還元
- 電子マネー・Pay対応
- デメリット
- デメリットを凌駕する海外サポート
- 一律の限度額はなし!高額な支払いも可能
- アメックスセンチュリオンに意味があるのか?の結論
アメックスセンチュリオンの年会費
アメリカン・エキスプレスのセンチュリオン・カードの年会費は500,000円(税抜)であり、初年度は入会金が別途かかります。入会金は2022年6月まで50万円(税抜)でしたが、現在は値上げされている可能性があります。
保有コストは1年目が入会金+50万円(税抜)、2年目以降は50万円(税抜)です。2022年に値上げされました。
アメックスの年会費が55万に値上げ。円安の影響でしょうか
別の話で、ウェアラブルが出てきたけど、これ使ってる人、感想どうでしょう?
とりあえず申し込みしました#アメックスセンチュリオン#アメックスブラックカード pic.twitter.com/MDgp2XnwbN— 福永活也@ひとり親支援法律事務所 (@fukunagakatsuya) July 19, 2022
もちろん家族カードがあり、配偶者にはアメックス・センチュリオン(プラスチック製カード&メタルカード)、その他の家族には、アメックス・プラチナが無料で発行されます(4枚まで)。
アメックスは家族会員の範囲が広く、配偶者、18歳以上の子供、両親だけではなく、内縁・同性婚のパートナー、婚約者でも家族カードを発行可能です。
高校生は原則として対象外ですが、海外留学・ホームステイ等の予定があれば、発行可能な場合もあります。
家族カードの年会費は全て無料です。これは嬉しいですね。一人では高価な年会費でも、大家族なら一人当たりの費用はプラチナカード並みに引き下げることも可能となります。
発行枚数 | 1枚あたり年会費(税抜) |
---|---|
1枚 | 500,000円 |
2枚 | 250,000円 |
3枚 | 約166,667円 |
4枚 | 125,000円 |
5枚 | 100,000円 |
6枚 | 約83,333円 |
アメックスセンチュリオンの年会費は著しく高く、世界最高峰のブラックカードとなっています。
ちなみにアメックスの象徴であるセンチュリオンには、「大切な資産を守る」、「安心を提供する」という意味が込められています。
センチュリオン・カードはアメックスの最上級カードで、アメックスの象徴がカード名に入っており、まさに「The Amex」のカードとなっています。
ETCカードの年会費は無料。新規発行の際には850円(税抜)の発行手数料が必要ですが、初回のみでカード更新時は不要です。
ETCカードは年会費有料というクレジットカードもある中で、無料で維持できるのはナイスですね!
年会費を取り戻すのは難しいが不可能ではない
アメックスセンチュリオンの50万円(税抜)という年会費を、特典で取り戻すのは難しいです。
しかし、旅行・出張が多い方の場合、不可能ではありません。アメックスセンチュリオンはトラベルで役立つ豊富なベネフィットが満載となっています。
主なメリット
- 希少なメタルカード(旧チタンカード)の発行
- アートカード・プラダウェアラブル
- 秀逸なセンチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ
- 有名ホテル・グループの上級会員の資格(センチュリオン・ホテル・メンバーシップ)
- エミレーツ・スカイワーズ・ゴールドのステータス(稀有な航空会社の上級会員資格を得られるクレジットカード)
- JALのファーストクラス / ANAプレミアムクラスへのアップグレード
- センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート
- 日本橋三越と伊勢丹新宿の「ザ・ラウンジ」・パーソナルショッピング・駐車場無料、岩田屋のラウンジR
- フリー・ステイ・ギフト for CENTURION(年1回の無料宿泊2名分)
- プライオリティ・パス(家族カード・同伴者2名も無料)
- アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション(センチュリオンラウンジ・デルタスカイクラブ等)
- 高級レストランのコース料理が1名分無料(2 for 1 ダイニング)
- 「一見さんお断り」の高級料亭・レストランにアクセス可能
- エアポート送迎、インターナショナルエアラインプログラム、プライベート・クルーズ、プレミア・ゴルフ・アクセス
- 最上級の付帯保険
- KIWAMI 50、ダイニング・イベント、フランス大使館でのカクテルレセプションなど限定イベント
- 阪急メンズ大阪 プレミアム サービス、パーソナル・インポート・サービス
- 高級スポーツクラブを都度料金で利用可能(スポーツクラブ・アクセス)
- メンバーシップ・リワードプラスのボーナスポイント(Amazon・Yahoo!ショッピング・JAL・HIS・iTunes等・外貨建て決済が3%還元)
- 誕生日プレゼント、会員誌
- センチュリオン・カード限定のボーナスポイント・パートナーズ
- セカンドオピニオン・優秀な専門医の紹介
- 海外旅行先での24時間日本語サポート、コットンクラブ、新国立劇場
- 国内外の手荷物無料宅配サービス(往復2個)
- 京都瑠璃庵、クリスティーズ・オークション、プライベートクラブ
- 通貨盗難補償、VIPエアポートサービス、てぶらチェックイン
- ポイントの有効期間が無期限(マイルも無期限で貯められる)
直接的に金銭的価値に換算できる特典の中で、多くの方が利用するであろう特典に絞っただけでも、年会費を凌駕する金銭的バリューを得ることは不可能ではありません。
項目 | アメックスセンチュリオン保有で得する金額 |
---|---|
有名ホテルの上級会員の資格(ホテル・メンバーシップ) | 50,000円~青天井 |
エアポート送迎サービス(自宅⇔空港、空港⇔ホテル) | 年3回利用で180,000円 |
インターナショナル・エアライン・プログラム | 年3回利用で120,000円 |
ファイン・ホテル・アンド・リゾート | 年3回利用で45,000円 |
センチュリオンラウンジ(オーダー式料理無料) | 年1回2名利用で8,000円 |
フリー・ステイ・ギフト(年1回の無料宿泊2名分) | 60,000円 |
レストランのコース料理が1名分無料(2 for 1 ダイニング) | 年3回利用で30,000円 |
国内旅館で上級会員のような優待、手荷物無料宅配 | 年2回利用で5,000円 |
プライオリティ・パス(家族会員・同伴者2名も無料) | 40,000円(楽天プレミアムカード4名分) |
手荷物無料宅配サービス(往復) | 年3回利用で12,000円 |
合計金額 | 550,000円~青天井 |
インターネットでは「アメックスセンチュリオンの年会費を取り戻すのは無理」「保有する意味がない」「単なる見栄」という意見があります。
このように断言するのは誤っており、正確には「アメックスセンチュリオンの年会費を取り戻すのは難しい」が的を得ています。
海外旅行・出張が多い方、ビジネスクラスでのフライトが多い方、高級ホテルの宿泊が多い方は、年会費以上の金銭的価値を獲得して、むしろ得するのも十分に可能です。
これはアメックスプラチナについても同様であり、「年会費を取り戻すのは無理」「年会費を超える価値があったらアメックスが倒産する」というのは誤りです。
一般的なブランド品・宝飾品・時計・家電・車は、在庫処分セールを除いてコストよりも安い価格で売られることはありません。赤字垂れ流しとなるからです。
しかし、クレジットカードの場合はアメックスが特典にかかるコストを全額負担するわけではありません。
最たるものは部屋アップグレード等であり、負担するのはホテル側でアメリカン・エキスプレスではありません。
したがって、「年会費の元を取るのは難しい」が正解であり、特典を駆使して年会費を超える価値を得る会員が増えてもアメックスは破産しません。
アメックスセンチュリオン、アメックスプラチナは旅行・出張が多い方なら年会費を超える金銭的バリューを享受することが可能です。
アメックスセンチュリオンのインビテーションを得るためには、まずアメックスプラチナを発行して招待を待つのが原則となります。
申込時の書類・ウェルカムギフト等
2018年10月15日からはアメックス・プラチナの自己申し込みも可能になりました。
お得な入会キャンペーンを開催しており、大量のポイントを獲得可能です。初年度は実質的な保有コストを抑えて試せます。
公式サイトアメックスプラチナ 公式キャンペーン
以下ではアメックスセンチュリオンの中で、とりわけ大きな価値がある特典についてブレイク・ダウンします。
唯一無二のオーラを放つメタルカード
アメックスセンチュリオンには、通常のプラスチック製のカードと、金属製クレジットカードのメタルカードの二種類があります。
従来はチタンカードでしたが、2021年7月中旬からメタルカードにアップデートされました。
2022年半ばからは、アートデザインのメタルカードも登場!
アメックスセンチュリオンのメタルカードを落とすとチャリンという金属音がなり、小気味好い素材感があります。
アメックスプラチナのメタルカード、アメックスビジネスプラチナのメタルカードは、あまり金属感がありませんが、センチュリオンは金属全開です。
アメックスセンチュリオンのメタルカードは、プラチナ・カードより遥かに上質の金属が利用されているのが、金属音からも一目瞭然です。
実際に手にとり、多様な角度から徹底的にウォッチした結果としては、最上級のクレジットカードであり、唯一無二のオーラがあると評価できます。
センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ
アメックス・センチュリオンの会員には専用の電話番号が用意されており、「センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ」が担当してくれます。
アメックスは「コンシェルジュ」ではなく、「コンシェルジェ」という呼び方ですね。
専用のフリーダイヤルで24時間365日、いつでも電話で頼みごとや問い合わせが可能となっています。海外からも基本的にコレクトコールで電話できます。
センチュリオンの保有者には専属の担当者が付き、10:00~18:30の時間帯は担当者が対応してくれます。執事のような存在です。
専任担当のコンシェルジェのメリット
専任者のメリットは本人確認が不要であること、こちらからの依頼については把握しているので、依頼した事柄の変更・キャンセルを行う場合などにおいては、確認時間なしにすぐに伝わることです。
電話に出たオペレーターがコンピューターの履歴をチェックして確認する間待つという無駄な時間が発生しません。
ただし、電話するごとに毎回必ず専属のコンシェルジェが出てくれる訳ではなく、数回に1回程度しか出ないという意見もあります。
昼間の時間帯以外は、センチュリオン・サービス・センターに電話することになります。
こちらはプラチナ・コンシェルジェ・デスクと同様に、まず自動音声ガイダンスが流れるので依頼事項に対応した番号を押すことになります。
担当者のコンシェルジェは交代することもあります。ここら辺は対面証券の担当者と同一です。
夜間は専任の担当者の対応ではありませんが、アメックスのコールセンターの従業員は、ほとんどがアメリカン・エキスプレスの正社員であり、丁寧なサポートを受けられます。このような点もしっかりとしています。
航空券手配・海外レストラン予約などが特に便利
アメックスはT&Eカードであることから、旅行・エンターテイメントに関するコンシェルジュは卓越しています。
日程、費用の目安、組み入れたいエンタメ・スポーツ・オプションツアーなどを言えば、的確なプランを提示してくれます。
アメックスのコンシェルジュサービスでは、ガイドブックに載っておらず、ローカルの地元民に大人気の隠れた名店・レストランなどを予約代行してくれます。
アメックスのグローバルネットワークならではのパーソナライズされた旅の提案が具現化します。例えば、訪問国のミシュラン三つ星店を駆け巡るプランも作成してくれます。
イグアスの滝が間近で見える部屋なども、アメックスのコンシェルジェ経由で依頼するとスムーズに確保できます。
航空機については、アップグレードの有無、座席の位置、乗り継ぎ、周遊チケットなどについても、きめ細やかに予約してくれます。
海外発券、ブッキングクラス指定での予約に対応しており、細かいマニアックな変更手数料も把握しています。
アメックス・センチュリオンのデスクは、航空券の仮押さえサービスを提供しています。これが便利です。
インターネットでの航空券の予約は安くて便利ですけれども、予約したらすぐに決済して発券する必要があります。
会社員の方ですと、予定を決めてから休暇を申請して、休めるのが確定してから予約するという方も多いでしょう。
このような場合、休暇が確定した後に予約しようとしたら、空いていた席が埋まってしまったというケースも出てきます。
しかし、アメックス・センチュリオンを保有していると、直前予約を除いて、予約してから数日間程度は決済しなくても予約をキープしてくれます。
もし数日間に予約確定の連絡を入れなかった場合もキャンセル料は発生しません。予約が無効になるだけです。これが非常に便利です。
アメックスのコンシェルジェの航空券手配については、クレジットカードの専門家・菊地崇仁さんも高く評価しています。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマであるプロ中のプロが、アメックスのコンシェルジェの航空券手配について高く評価なさっています!
飲食店の予約は便利!予約困難な名店も予約可能
一般人にはなかなか予約が難しいような大混雑のレストラン・料亭も、プラチナ・コンシェルジェ・デスクを通せば予約が可能なことがあります。
一例としては、京都のミシュラン三つ星連発店の御料理 未在などを予約できます。最高峰の和食店の一つである新橋 京味も、ご主人がお亡くなりになって閉店する前は予約可能でした。
また、「17名が参加するオフ会の幹事になったので、7月7日に品川で1人あたり5,000円程度のお店を探してほしい。雰囲気が良い店で」などの依頼も可能です。
海外での貴重品紛失の捜索、体調悪化時の救急車やドクターヘリ手配
海外のタクシー中でスマホをなくしたところ、アメックスのコンシェルジェに電話したら戻ってきたという事例もありますよ!
英語などが流暢ではない場合、紛失時に問い合わせるのも一苦労です。
しかし、アメックスセンチュリオン会員の場合、コンシェルジェに電話したら代理で問い合わせてくれるので安心・安全です。
また、知り合いは登山中に体調が悪化したところ、アメックスのコンシェルジュに電話したらドクターヘリの手配をしてくれました。
合計で数百万円の費用がかかったそうですが、海外旅行傷害保険の傷害治療費用でフルにカバーされて、自己負担は0円だったそうです。
このようなスペシャルな対応をしてくれるのが、アメックスのコンシェルジュサービスです。海外旅行・出張で八面六臂の活躍を見せてくれます。
メールでの回答受け取りが可能で便利
アメックス・センチュリオンの場合、電話だけでなくメールで回答を受け取ることも可能です。電話のみというコンシェルジュも多いです。
電話の場合、出られなかった時は自分から折り返す必要があり、やや手間がかかります。また、聞き取った内容をメモする必要が生じて、出先だと苦慮することがあります。
メールだと手が空いている時に見られますし、記録する必要もありません。メールそのものが記録になります。
レストランや居酒屋の予約を依頼して、予約結果を他の参加者に連絡する必要がある場合、メールだとコンシェルジュの回答メールをコピペすればOKなので、非常にスムーズで便利です。
メール回答OKで状況に応じて電話回答と使い分けられるのは、幾多のコンシェルジュ・サービスの中でもエッジ・優位性があります。
ちなみに他にメール回答OKのコンシェルジュは、ダイナースプレミアム、ラグジュアリーカード、VPCC(VISAプラチナカード)などです。
JCB THE CLASS/JCBプラチナの場合、ホテルの予約とレストラン予約に関連する依頼についてはメール回答がOKなのですが、それ以外の項目は電話のみです(メール回答OKのコンシェルジュ一覧)。
使い勝手が抜群
私はアメックスセンチュリオンを持っていませんが、アメックスプラチナ、その他プラチナ/ブラックカードのコンシェルジュをフル活用しています。
依頼内容として特に便利
- レストラン・居酒屋の提案・予約
- レアな商品の在庫がある店舗探索
- 海外旅行での移動ルートの調査・隠れた旬の名店発掘
- 外国語しか対応していない海外のレストラン等の予約代行
- イベント等で空室が僅少な状況でのホテル予約
- 海外でトラブル発生・体調悪化時のサポート
おすすめの使い方まとめ
クレジットカードのコンシェルジュを比較したところ、総合的にアメックスのコンシェルジェは、トラベル関連についてはクオリティ良好で抜きん出ています。
有名ホテルの上級会員の資格が得られる!特にヒルトンに絶大なメリット
アメックス・センチュリオンを保有していると、ホテルの上級会員の資格を得られます。VIPプログラムに参加できます。「ホテル・メンバーシップ」という名前です。
ホテルの上級会員の資格を取ろうとすると、年間にかなりの宿泊数が必要でハードルが高いのが現実。年間登録料が必要なことも。
しかし、アメックス・センチュリオンを持っているだけで、名だたる世界の有名ホテルの上級メンバーシップのサービスが受けられるようになります。
ホテル名 | 会員名 |
---|---|
マリオットボンヴォイ | Marriott Bonvoyのゴールドエリート |
ヒルトン・ホテルズ・ワールドワイド | ヒルトン・オナーズのダイヤモンドメンバー |
インターコンチネンタル ホテルズ グループ | IHG One Rewards プラチナエリート |
カールソン レジドール ホテルズ | ラディソンリワード プレミアム |
オークラ ニッコー ホテルズ | One Harmony エクスクルーシィヴ |
プリンスホテルズ&リゾーツ | プリンスホテル プラチナ |
世界中のホテルで部屋のアップグレード、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、朝食無料、プール・インターネットなどの無料サービス、ウェルカムプレゼントなどの優待があります。
日本でも使い勝手が良好なホテルグループが揃っており、実用性が極めて高い上級会員資格が得られます。
しかも本会員だけではなく、家族会員も対象なのがファンタスティックです。
とりわけ大きなメリットがあるのは、スイートルームへのアップグレード、エグゼクティブラウンジの特典があるヒルトンオナーズのダイヤモンド資格です。
一例としてコンラッド東京の価格差(2019年8月4日)は以下の通りでした。
客室タイプ | 料金 | スタンダード との価格差 |
---|---|---|
スタンダードルーム キング ベイビュー | 61,983円 | - |
エグゼクティブルーム キング ベイビュー (スタンダードルームとの差はほぼクラブラウンジ特典) | 75,466円 | 13,483円 |
エグゼクティブスイート キング ベイコーナー | 91,956円 | 29,973円 |
仮に客室アップグレードがなかったとしても、エグゼクティブラウンジ特典だけで13,483円が浮きます。
スイートルームへのアップグレードがあったら、約3万円もお得に!
コンラッド東京のスイートルームは至高の極みでした。
ヒルトングループのエグゼクティブラウンジは、カクテルタイムのクオリティも良好であり、夕食代わりになるホテルが多いです。
例えば月1回ヒルトングループのホテルに宿泊するライフスタイルだった場合、絶大な金銭的バリューを享受できます。
首尾よくアップグレードが続いた場合、これだけで年会費の元を取るのも不可能ではありません。
なお、年会費60,000円(税抜)で自己申し込み可能なヒルトンアメックスプレミアムは、年200万円のカードショッピングでダイヤモンドを得られます。
入会キャンペーンも豪華なので、アメックス2枚持ちとしてもおすすめです。
その他、世界中で多様なホテルがあるIHGのプラチナエリートも使い勝手が良好な上級会員資格です。
IHGワンリワーズで客室アップグレード、ウェルカムアメニティ、アーリーチェックイン・レイトチェックアウトを利用できます。
国内ホテル最大手グループのプリンスホテルのプラチナ会員資格を得られるのも魅力的です。
無料朝食とレイトチェックアウトが魅力的で、ザ・プリンス京都宝ヶ池など一部ホテルはクラブラウンジ無料特典もあります。
アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション
アメックスのプラチナ・カード以上の会員は、世界中の空港ラウンジ網「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」を利用できます。
一覧化されており、インターネットにて空港・都市名で検索もできます。
- The Centurion Lounge(センチュリオン・ラウンジ)
- International American Express Lounges(インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジ)
- Delta Sky Club(デルタ スカイクラブ)
- Airspace(エアスペース)
- Plaza Premium Airport Lounges(プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ)
- Lufthansa Lounges(ルフトハンザドイツ航空ラウンジ)
- Priority Pass(プライオリティ・パス)
- Japan Domestic Airport Lounge(日本国内空港ラウンジ)
- Escape Lounge US(※ビジネス・プラチナ・カード会員は利用不可)
アメックスセンチュリオンの空港ラウンジの詳細については、以下で丹念に論述しています。
センチュリオンラウンジでは豪華絢爛な食事を堪能可能
センチュリオン・カードは、海外の空港に設置されているセンチュリオンラウンジ(The Centurion Lounge)に入れます。
香港(HKG)、シアトル(SEA)、サンフランシスコ(SFO)、ダラス・フォートワース(DFW)、ニューヨーク(LGA)、ヒューストン(IAH)、マイアミ(MIA)、ラスベガス(LAS)、デンバー(DEN)等にあります。
主な設備
- 新鮮な季節の食事、プレミアムバー(ソフトドリンク+豊富なアルコール)
- 会員サービスデスク
- シャワー
- 大型薄型テレビ、雑誌・新聞
- ファミリールーム、キッズルーム
- 会議スペース、半個人用ワークスペース
- 高速Wi-Fi、印刷、FAX、コピー、PC
センチュリオン・ラウンジはカード会員の他、同伴者も無料で利用可能です。配偶者の家族会員も同様です。
- アメックス・プラチナ:本人+同伴者2名
- アメックス・センチュリオン:本人+近親者または同伴者2名
アメックスセンチュリオンは近親者なら一緒に入室できる点がナイス。アメックス・プラチナは同伴者2名のみです。
センチュリオンラウンジにはアメックスセンチュリオン会員限定のゾーンがあり、快適に利用可能となっています。
また、オーダー式の料理が食べ放題となっており、ファーストクラスラウンジのようなイメージで活用できます。
キャビアとカニ、トリュフバーガー、牛肉の頬肉 ボルチーニ茸など、高級レストランのようなアラカルト料理が揃っており、自由に食べられてファンタスティックです。
プライオリティ・パスが家族会員・同伴者2名まで無料
アメックス・センチュリオンは、世界中の148ヶ国、600を超える都市で1,400ヵ所以上の空港ラウンジを0円で利用できるプライオリティ・パスを無料で発行できます。
搭乗する航空会社、搭乗クラスに関係なくラウンジを利用できるのが大きなメリット。格安航空券利用時も使えますし、1日に2回以上ラウンジを使うことも可能です。
通常は年会費469米ドルであるプレステージ会員が0円です。1ドル156.59円(2024/7/18時点)換算だと年会費73,440円が無料になります。
アメックス・センチュリオンでプライオリティパスに入会した場合、本人だけではなく同伴者もなんと2名まで無料となります。
しかも、アメックス・センチュリオンの場合は、家族会員もプライオリティ・パスが無料となります。
5名まで無料で家族会員になれますので、最大6名分のプライオリティ・パスが無料となります。大家族ならかなりお得です。
各種ソフトドリンク、アルコール、パスタ、野菜炒め、揚げ物、デリ、サンドイッチ、サラダバー、ヌードルバー、おにぎり、ピラフ、ケーキ、果物などが用意されており、フルスペックの食事を楽しめるラウンジもあります。
デルタ航空専用ラウンジ「デルタ スカイクラブ」
デルタ航空に搭乗する場合は、デルタ航空のラウンジ「デルタ スカイクラブ」を利用できます。
デルタスカイクラブは、通常はビジネスクラス以上の場合のみ利用できます。
搭乗クラスに関わらず、デルタ航空のラウンジを利用できるのは大きなメリットです。
手荷物検査手続き後のエリアにあるので、搭乗前のギリギリのタイミングまでくつろぐことができます。
しかもソフトドリンクはもちろん、ビール・ワイン等のアルコールや軽食もあるラウンジが大多数です。
スープ、パン、サラダ、焼きそば等の麺類、焼き鳥やシュウマイ等のお肉料理、デザート等に加えて、寿司が出るラウンジもあります!
最上級のホテル特典で快適なStay
フリー・ステイ・ギフト for CENTURION
年1回の無料宿泊特典では、アメックスプラチナのフリーステイギフトより、センチュリオン・カードは充実しています。
パークハイアット、コンラッド、エグゼクティブハウス禅、リッツ・カールトン、セントレジス、The Okura Tokyoなど、オリジナルの高級ホテルも選択可能です。
また、一部ホテルではスイートルームや、クラブラウンジアクセス付きの部屋に宿泊できます。
センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート
アマン、ザ・ペニンシュラ、セントレジス、マンダリンオリエンタル、ベルモンド、ウォルドーフ・アストリア、オトカーコレクション、ローズウッドなどにて、部屋のアップグレード、館内利用割引などの特典が受けられます。
センチュリオン・カードの独自特典として、予約時の空室状況による部屋をアップグレード、2連泊以上の場合は館内レストランまたはスパトリートメントの利用代金が100/200米ドルOFFがあります。
もちろんプラチナカードにもある「ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)」も利用可能。世界1,500ヶ所以上の高級ホテルにて、ベスト・アベイラブル・レートと特別優待で予約をしてくれるサービスです。
ベスト・アベイラブル・レートとは、予約時にホテルが提示している料金の中での最安値水準です。
ネット予約と同じレベルの金額もしくは最安値で、優待特典もついてきてお得です。優待内容の例は以下の通りです。
- 部屋のワンランクのアップグレード ※予約時の空室状況による
- アーリーチェックイン(12:00から)※当日の空室状況による
- レイト・チェックアウト(16:00まで)※予約時に確約
- 朝食サービス(2名分)
- 客室内のWi-Fi無料
- 2連泊以上で館内レストランまたはスパトリートメントが100米ドル or 200米ドルOFF
予約時に部屋アップグレードが確定し、かつ2連泊以上の場合に特別な特典があるのがアメックスプラチナと比較したメリットです。ただし、一部対象外のホテルがあります。
アップグレードは1ランクのみですが、次のランクとの価格差がある部屋を予約した場合、お得度が高くなるケースがあり得ます。
この他、各ホテルのオリジナル特典も用意されています。一例としては、館内レストラン利用代金100米ドル相当オフ、飲食・スパ・エステ等の館内施設で使えるクレジット100米ドル相当、マッサージ2名分サービス等です。
最上級のエアポート送迎サービス(国内外)
コンシェルジェでビジネスクラス以上の海外航空券(往復)を購入した場合に、エアポート送迎サービスを利用できます。
プラチナ・カードよりも格段にパワーアップして頑健化しています。
国内(自宅⇔空港)
海外旅行の出発・帰国時に、提携タクシー会社(MK株式会社)の車を専用でチャーターし、利用可能地域内の指定場所と空港との間を無料で送迎してくれるサービスです。
プラチナカードは無料のためには100万円以上の購入が必要でしたが、センチュリオンカードはビジネスクラス(往復)でOKです。条件が緩くて嬉しいですね^^
高速代が発生しないのがメリットです。例えば羽田空港と自宅間で定額タクシーを利用した場合、首都高を利用することになる方が多いです。
高速料金は定額には含まれてない業者が大多数です。また、深夜は深夜料金が別途かかる場合があります。
しかし、アメックスのエアポート送迎サービスは、高速料金・深夜料金などをすべて含んだ価格でシンプルです。
電車の場合は乗り換えが必要となる方が多いです。バスも国内線ターミナルを経由するため、空港を出るだけで時間がかかります。
エアポート送迎サービスを使うと、到着してすぐにタクシーに乗り、家に直行可能。旅行・出張で疲れた体を癒やすことができます。
最大乗車人数は5人です。原則として、荷物は1名あたりスーツケース1個迄です。自転車、サーフボードなどの大きな荷物は運べません。
羽田空港(第3ターミナル)、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港で利用できます。車種は指定できず、利用可能区間は1ヶ所と空港間のみです。複数の場所での乗り降りはできません。
空港 | 対象の都道府県 |
---|---|
羽田 | 東京(一部対象外)、神奈川(西部対象外)、千葉・埼玉の一部 |
成田 | 東京(一部対象外)、神奈川(西部対象外)、千葉・埼玉・茨城県の一部 |
中部 | 愛知 |
関空 | 大阪、京都・兵庫の一部 |
海外(空港⇔ホテル)
センチュリオンカードは海外でもエアポート送迎サービスが提供されています。海外の各空港とホテルの間を車で送迎してもらえます。往復無料とファンタスティックです!
対象は、日本発着のホノルル・香港・ニューヨーク・ロサンゼルス・ラスベガス・サンフランシスコ・ロンドン・パリ・ローマ・ミラノ行きの国際線です。
エアライン・メンバーシップではエミレーツ航空のGOLD
エミレーツ・スカイワーズのゴールドを得られます。通常は50,000ティアマイルの獲得、または50回のフライトなのでハードルが高いです。
無料ラウンジ、受託手荷物の優先手配、優先搭乗手続き、優先搭乗、満席便での優先確保などのメリットです。
ゴールドならドバイ空港以外のエミレーツラウンジも利用可能です(特典一覧)。
また、マリオットボンヴォイと提携して「Your World Rewards」を提供しており、エミレーツ上級会員はマリオットのホテル宿泊でもエミレーツ航空のマイルを得られます。
航空券購入で優待割引
インターナショナル・エアライン・プログラムで国際線航空券がお得
「インターナショナル・エアライン・プログラム」では、センチュリオン・コンシェルジェ経由で、提携している航空会社の国際線航空券を優待料金で購入できます。
日本のエアラインではJALがあったこともあり、著しく便利となっています。
提携航空会社の日本発着ビジネスクラスを優待料金で利用できます。カナダまでビジネスクラスで往復10万円というチケットが出たこともあります。
公式サイトはもちろん、インターネットの航空券サイトの料金と比較しても安くてエッジが効いています。1回あたり4~5万ほど安くなることも多々あります。
インターナショナルエアラインプログラムは、航空会社公式サイトと同条件となる場合がほとんどであり、キャンセル・変更条件も同一の扱いとなります。
国内航空券アッパーシートプログラムで国内線もお得
センチュリオンカードのコンシェルジェ経由で、宿泊先の予約とセットでANAかJALの国内航空券を普通料金で購入した場合、フライトの座席がアップグレードする特典があります。
空席がある場合には、ANAは普通席をプレミアムクラスに、JALは普通席をファーストクラスに無料でアップグレードしてくれます。
株主優待券の実質価格+株主優待利用時のファーストクラス・プレミアムクラスの料金よりも、普通席の普通料金の方が安い便が大多数です。
快適なフライトができますし、地上ではダイヤモンドプレミアラウンジ、ANAラウンジを堪能できます。
ライフスタイルの分野でも卓越したダイニング・ショッピング特典
KIWAMI 50の予約が容易
RESERVED DINING・KIWAMI 50など、センチュリオン・カード、プラチナ・カード会員限定の貸切イベントが定期的に開催されています。
現在は「KIWAMI 50」が常設の特典となっており、予約の取りにくい人気レストランを、年間約50店舗アメリカン・エキスプレスで貸し切って、スペシャルなディナーを堪能できます。
センチュリオンカード会員は抽選受付開始日の前日に申し込める「先着優先枠」が用意されており、プラチナ・カードよりも人気店を予約しやすくなっています。
その他、ハワイも対象のコース料理1名分無料サービス「2 for 1 ダイニング by 招待日和」も使い勝手が良好です。
日本橋三越と伊勢丹新宿の「ザ・ラウンジ」、岩田屋のラウンジRが無料
三越伊勢丹ラウンジ・アクセスという特典があり、日本橋三越と伊勢丹新宿で、三越伊勢丹の上顧客のようなサービスを受けられます。
- ザ・ラウンジを利用可能(お菓子やソフトドリンクも)
- パーソナルショッピング
- 駐車場無料
伊勢丹新宿・日本橋三越のザ・ラウンジをアメックスセンチュリオンは利用可能!
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また、岩田屋本店ではラウンジRを使えます。
岩田屋のラウンジRをアメックスセンチュリオンはラウンジ・アクセスで利用可能!
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最上級の付帯保険
海外旅行傷害保険(自動付帯)
アメックス センチュリオンの海外旅行傷害保険には本人会員・家族会員はもちろん、家族特約もあります。
基本的には自動付帯です。死亡・後遺障害のみ事前の旅行代金のカード利用で5000万円がプラスされます。
補償内容 | 最高保険金額(本人/家族会員) | 最高保険金額(家族) |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 1億円 | 1,000万 |
傷害治療 | 2,000万 | 1,000万 |
疾病治療 | 2,000万 | 1,000万 |
救援者費用 | 1,000万 | 1,000万 |
賠償費用 | 1億円 | 5,000万 |
携行品損害 | 1旅行100万/年間100万 1品10万円が上限 (自己負担3000円) | 1旅行100万/年間100万 1品10万円が上限 (自己負担3000円) |
特筆すべきなのは、基本カードの家族のみならず、家族カード会員の家族も対象である点です。
例えば、自分の子供が家族カード会員の場合、子供の家族も対象となります。これはJCB THE CLASS、三井住友カード プラチナにもありません。
アメックス・センチュリオンならではの卓越した補償です。しかも、最も利用頻度が高い傷害治療・疾病治療費用(医療費)が最高2000万円と究極に充実した内容です。
最も利用頻度が高い疾病・傷害の治療費用(医療費)に対する保障も最高2,000万円と目を疑う程の高水準です。驚愕の保障です。
賠償責任保険も1億円とたっぷりで安心です。
海外は医療費が高額な地域が多く、病院に運ばれて入院したら数百万円といった費用になることもあります(ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険事故データ)。
しかし、アメックス・センチュリオンの保有者ならば、凄まじい大病や大事故でない限りはびくともしない難攻不落の体制を築けます。
鬼に金棒、大谷翔平選手にバット&グローブ、羽生結弦選手にスケート靴であり、無双の鉄壁ディフェンス体制を構築できます。
国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険も自動付帯です。こちらにも家族特約があります!
国内も家族カード会員の家族も対象です。JCB THE CLASS・三井住友カード プラチナは対象外です。
死亡・後遺障害が減るだけで、後の補償は同じです。
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高1億円(家族は1000万) |
入院費用 | 10,000円/日(事故日から180日限度) |
通院費用 | 6,000円/日(事故日から180日以内90日限度) |
手術費用 | 入院日額×倍率(種類に応じて10倍、20倍または40倍) 1事故につき1回限度 |
入院・通院は、8日以上の治療からの入院・手術・通院が対象です。
入院費用に対する保険金はアメックス・プラチナの2倍、通院費用は3倍となっています。最高峰の圧巻の内容です。
海外航空機遅延保険
搭乗した航空便の遅延、航空便に預けた手荷物の遅延などによって、負担する必要が生じたホテルの客室使用料、食事代、衣料購入費などが補償されます。
名称 | 補償内容 |
---|---|
乗継遅延費用保険金 | 客室料・食事代(上限3万円) |
出航遅延費用等保険金 | 食事代(上限3万円) |
寄託手荷物遅延費用保険金 | 衣料購入費等(上限3万円) |
寄託手荷物紛失費用保険金 | 衣料購入費等(上限6万円) |
本会員・家族会員のいずれも嬉しい自動付帯となっています。
通貨盗難補償
海外旅行中に携行している通貨(現金・小切手)が盗難にあった場合、1旅行につき10万円まで補償されます。トラベラーズチェックは対象外。
ただし、出国日より90日以内に発生した盗難事故に限られます。3,000円の自己負担額があります。
個人賠償責任保険
センチュリオン・カードの会員や家族に、1事故あたり最高1億円の個人賠償責任保険が付帯しています。
日常生活で発生しうる様々な事故について、法律上の賠償責任が生じた場合もアメックス・センチュリオンの補償で守られます。
自転車保険などにも全く入る必要がなくなります。派手さはありませんけれども、質実剛健で実用的なベネフィットです。
その他の付帯保険
その他、アメックスセンチュリオンには多種多様な保険が備わっています。
種類
- ショッピング・プロテクション:最高500万円(スマホ・ノートPCも対象!)
- リターン・プロテクション:最高15万円
- キャンセル・プロテクション:最高50万円
- ホームウェアプロテクション・ワランティープラス
- ゴルフ・テニス・スキー保険
- 海外レンタカー保険
ポイントプログラムも優秀!便利なお店が3%還元
アメックスセンチュリオンは100円(税込)あたり1ポイントでアメックスのポイントを得られます(締め日と支払日)。
基本還元率は1%であり、特約店のボーナスポイント・パートナーズでは更にポイントUP。また、ゴールドカード以下だと発生する以下の費用が無料となります。
- 年3,000円(税抜)のメンバーシップリワード・プラス
- 年5,000円(税抜)のANAコース登録費
無料でお得なレートにて航空マイル、ANA SKYコイン、ポイントフリーダム等にポイントを利用できます。
メンバーシップリワード・プラスの登録でポイントの有効期限が無期限となり、じっくりとポイントを貯めてマイルに交換し、ビジネスクラスやファーストクラスで利用できます。
マイルは価値にレバレッジがかかるのが魅力的です。特典航空券へ交換すると、1ポイントの価値が数円に昇華します。
アメックスセンチュリオンは、メンバーシップリワード・プラスに登録して2つのボーナスプログラムに登録すると、ポイント3倍(3%還元)になる特典があります。
- 海外利用ボーナスポイントプログラム:外貨建て決済
- 対象加盟店ボーナスポイントプログラム:Amazon、Yahoo!ショッピング、iTunes Store/App Store、ヨドバシカメラ、Uber Eats、JAL、一休.com、H.I.S.、アメックストラベルオンライン
ANAマイルは3%、JALマイルは1.2%、その他多くのマイルは2.4%還元とパワフル。
ブラックカードはポイント還元率が今ひとつのカードもありますが、アメックスセンチュリオンは高いパフォーマンスを発揮しています。
利用ごとに100円未満の端数は切り捨てられてポイント付与の対象外となりますが、余程細かい支出を多発させない限りは、さほど大きな影響は出ません。
アメックスのポイントの使い道としては、アメリカン・エキスプレスのイベントに先着順で参加できる点も魅力的です。
清水寺、醍醐寺、USJ貸切ナイト、オリンピック金メダリストのレッスン、横浜花火祭り、東京湾大華火祭、ゴルフコンペなど秀逸な会員限定イベントに申し込めます。
電子マネー・Pay対応
Apple Payに対応!Suica利用分はポイント対象外
7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchは、おサイフケータイに類似するサービス「Apple Pay」が利用可能です。
アメックスセンチュリオンをApple Payに登録すると全国のQUICPay加盟店でお買い物でき、ポイントも貯まります。
Suicaチャージ・Suicaグリーン券・定期券など、Apple PayのSuica利用分はポイント付与の対象外です。
アップルペイでのSuicaチャージでポイントが貯まるクレジットカードについては、以下で分析しています。
d払い・au PAYを利用可能
アメックスセンチュリオンはVisa/Mastercardに次いで、Payサービスを幅広く利用可能な国際ブランドです。
スマホ決済のd払い・au PAY、Kyash Card・B/43に対応。ただし、d払い(コード決済)・au PAY・Kyashチャージはポイント還元率が半減します。
タッチ決済(American Express Contactless)
アメックスセンチュリオンは「American Express Contactless」という非接触IC型決済サービスを利用可能。「タッチ決済」と呼ばれるNFC決済です。
日本国内ではセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルド、すき家、関空などで利用可能。海外ではアメリカ、イギリス、シンガポール、オーストラリア、アイスランドなどで使えます。
店頭ではスタッフに対して「アメックスで」と述べて対応カードを端末にかざせばOKです。
デメリット
アメックスセンチュリオンはメリットが豊富なクレジットカードですが、デメリットも存在しています。
高額の年会費
最大のデメリットは50万円(税抜)という高額な年会費です。ブラックカードのダイナースプレミアムの2.7倍、ラグジュアリーカード ブラックの1.3倍、JCB THE CLASSの2.6倍です。
ただし、アメックスならではのユニークなTravel&Lifestyle Servicingに鑑みると、決して高くないと考えます。
ANAマイルへの移行は年4万マイルまで
アメックスのマイルは改悪があり、2019年からメンバーシップ・リワードのポイントは、ANAマイルに移行できるのが年間40,000マイル迄となりました。
一般加盟店では400万円の利用、ポイント3倍ショップなら約133.3万で到達するので、利用額が大きい場合はANAマイルの上限がデメリットとなります。
ただし、ANAマイル以外の航空マイルの場合、1対0.8とレートは下がりますが、年間の移行上限はありません。
ANAマイルへの移行を重視する場合は、 ANA VISA プラチナ プレミアムカード、ANAダイナースプレミアム、ANAアメックスプレミアム等のANAカードが候補となります。
コンシェルジェはメール依頼に非対応・音声応答のみ
アメックスセンチュリオンは、海外レストラン予約など一部を除いてメール依頼には非対応となっています。回答の方はメールで受け取れます。
ラグジュアリーカード(ブラックカード以上)、ダイナースプレミアム、VPCCなどメールやオンラインで依頼可能なコンシェルジュも存在しています。
最初の対応が自動音声のコンシェルジュだと、人間のオペレーターにつながるまでに2分程度はかかることが多いので、メール依頼できるのは傑出しており特筆に値します。
また、電話も直通ではなく、依頼内容に応じて番号をプッシュして進む必要があり、オペレーターの方が出るまでやや時間がかかるのがデメリットです。
ラグジュアリーカード、JCB THE CLASS、JCBプラチナのコンシェルジュは、電話をかけたらすぐにつながる仕様となっています。
更に、ダイナースプレミアムのコンシェルジュ、ラグジュアリーカードのコンシェルジュ、JCBプラチナのコンシェルジュと比較すると、アメックスは依頼NGの項目が多いです。
日本国内のショッピング分野では、花・ギフト以外の手配・探索の依頼が不可能です。誕生日プレゼントやケーキのおすすめを聞いても却下されます。
また、ロレックスの大人気モデルなど、国内ショッピングで在庫が希少なアイテムの在庫確認の依頼はできません。
デメリットを凌駕する海外サポート
アメックスセンチュリオンは旅行先でのトラブルに可能な限り対応して助けてくれるサポートサービス「センチュリオン・カード・アシスト」を利用できます。
旅行先で財布を落としてクレカ・現金・キャッシュカード・身分証明書を全て喪失した場合でも、即日でカードを再発行して現地のホテルに速達で届けてくれるなどのサポートが受けられます。
電話での簡単な無料通訳サービス、ショッピングやホテルのチェックインの際のサポート、本格的な通訳の派遣、お忘れ物探索サービスなどがあります。
救急時は可能な限り日本語のわかる医師もしくは最寄りの医療施設の住所、電話番号の案内がありますし、場合によっては医師や救急車を派遣してくれます。
入院費、医療費などの立て替え、帰国の手配も無料で行ってくれます。
病気やケガで同行の16歳以下の子供の世話ができない場合は、子供に付き添いをつけて自宅まで無料で送迎してくれます。
また状況に応じて、家族が現地へ向かうためのエコノミー・クラスの往復航空券を無料で手配してくれます。
交通事故の損害賠償など、法律上のトラブルに遭われたときは、弁護士の住所、電話番号等を知らせてくれます。必要な場合は通訳も手配してくれます。
アメックスセンチュリオンを保有していたら、海外旅行・出張で困ったことが生じても、アメックスが盤石のサポートで助けてくれます。
しかも、本人・家族会員のみならず、カード会員に同行する家族(健康保険が同一か税法上の扶養関係にある6親等以内の血族・3親等以内の姻族)にも適用されます。
知り合いは登山中に体調が悪化したところ、アメックスのコンシェルジュに電話したらドクターヘリの手配をしてくれました。
合計で数百万円の費用がかかったそうですが、海外旅行傷害保険の傷害治療費用でカバーされて、自己負担は0円だったそうです。
このようなスペシャルな対応をしてくれるのが、アメックスのコンシェルジュサービスです。海外旅行・出張で八面六臂の活躍を見せてくれます。
一律の限度額はなし!高額な支払いも可能
アメックスセンチュリオンは柔軟に与信枠を設定しており、利用限度額が高いクレジットカードの筆頭です。
また、2021年半ばから適用が厳格になっていますが、事前入金(デポジット)システムがあり、アメックスの銀行口座に振り込めば限度額は無くなります。
例えば、5,000万円を事前入金しておけば限度額5,000万円のクレジットカードとして使えます。高額の税金の支払いがある場合、事前入金しておけば限度額の制限でカードが使えないという事態はありません。
振込手数料は自己負担ですので、他行宛振込手数料が無料の銀行から振込みましょう。
クレジットカード特有の支払いの後払いはできませんが、ポイントが貯まるというメリットがあります。
高額納税をカードで決済したら、メンバーシップ・リワードのポイントがザクザクと貯まるのでお得です。
例えば7月25日にカードで支払う場合、24日までに振り込んでおけば、その夕方にアメックスが振込を確認して、決済できるようにしてくれます。
アメックスセンチュリオンに意味があるのか?の結論
アメックスセンチュリオンは年会費が500,000円(税抜)と著しく高いブラックカードで、アメックスの種類の中で最上級カードです。
まさに「The Black Card」であり、会員サイトの「CENTURION」のログインページは黒一色となっています。
アメリカン・エキスプレスの最上級カードであるセンチュリオン・カードは、年会費の元を取るのは難しいものの、不可能ではありません。
特に大きなメリット
- フリー・ステイ・ギフト for CENTURION(豪華なホテルで年1回の無料宿泊)
- ヒルトンオナーズのダイヤモンドを活かしてヒルトン・コンラッド・LXR・ウォルドーフ等に宿泊
- エアポート送迎サービス(日本国内では自宅⇔空港、海外では空港⇔ホテル)
- インターナショナル・エアライン・プログラム(国際線航空券がお得)
- センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート(ホテル宿泊がお得)
- センチュリオンラウンジ(オーダー式料理が無料)
- プライオリティ・パスが家族会員&同伴者2名も無料
- 希少なメタルカードの発行
- センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェ
注意点としては、ベネフィットがトラベル中心となっており、海外旅行・出張、ホテル宿泊の機会が多くない方の場合、取り戻すのは困難を極めるという点です。
アメリカン・エキスプレスはニューヨークで運送業として開業し、顧客サービスの1つとしてクレジットカードを開始しました。
こうした歴史的背景からT&E(Travel & Entertainment)が極めて充実している点にエッジ・優位性があります。
アメックスの企業理念ないし価値観を具現化しているセンチュリオン・カードは、以下のような方に向いています。
アメックスセンチュリオンの年会費を取り戻せる方
- 海外旅行が好きな方
- 海外出張が多い方
- ヒルトンの利用が多い方
- 高級ホテルに宿泊する機会が多い方
- ビジネスクラスに有償で乗る方
このようなライフスタイルの方にとってはアメックスセンチュリオンは「オラオラ」とバリューが高いクレジットカードであり、「無駄無駄」という意見は的外れとなります。
実際にアメックスセンチュリオン会員は海外旅行・出張の回数が極めて多いのが特徴となっており、インビテーションの基準も垣間見えます。
アメックスセンチュリオンは唯一無二のパフォーマンスを発揮しており、バリューの雨を降らせるレインメーカーといっても過言ではありません。カードの特典全体については、以下にまとめています。
アメックスセンチュリオンのインビテーションを得るためには、まずアメックスプラチナカードを発行してインビテーションを待つのが原則となります。
2018年10月15日からはアメックス・プラチナの自己申し込みも可能になりました。
お得な入会キャンペーンを開催しており、大量のポイントを獲得可能です。初年度は実質的な保有コストを抑えて試せます。
公式サイトアメックスプラチナ 公式キャンペーン
アメックスセンチュリオンは、海外旅行・出張の機会があまりない方には不向きです。
もちろん年会費の元を取る云々に目を瞑る場合は、保有も選択肢となりますが、コストと便益のバランスも重視する場合は、別のカードが候補となります。
- ディズニーがお好きな方、コスパ重視の方:JCB THE CLASSがおすすめ
- 使えるお店の数を重視の方:三井住友カード プラチナがおすすめ
- マイル還元率・ダイニング特典重視の方:ダイナースプレミアムがおすすめ
- リムジン送迎サービス・コンシェルジュ重視の方:ラグジュアリーカードがおすすめ
- 投信積立の還元率を重視:三井住友カード プラチナプリファード