上場!ユナイトアンドグロウ(4486)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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ユナイトアンドグロウ

ユナイトアンドグロウ(4486)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年12月3日(火)~12月9日(月)、上場日は2019年12月18日(水)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,210円(1単元12.1万円)です。公募価格は2019年12月10日(火)に決定。

仮条件は1,210円~1,270円と上振れました。予想PERは14.2~14.9倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

2,400〜3,100円(仮条件の上限比+89.0%~+144.1%)

ユナイトアンドグロウは「シェアード・エンジニアリング」を基盤として、IT人材と知識を「シェア」するサービスを展開しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビルディング3階です。

ユナイトアンドグロウとは

ユナイトアンドグロウは、限りある人的資源や知的資源をオープンかつ安全に共有し、顧客が抱える情報システム部門の課題を解決することで、成長支援に貢献するサービスを展開しています。

シェアする範囲は幅広く、ITに関する人材、技術、知識、人脈、また人材採用、社員育成、組織づくりのノウハウなど多岐にわたっています。

従業員数は155名、平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は3.4年、平均年間給与は530.2万円です。

インソーシング事業

インソーシング事業は、中堅・中小企業に対して、情報システム部門を支援する会員制サービスを行っています。

IT人材と知識をシェアすることで、中堅・中小企業のITに関する人材不足の解消、課題解決、経済的負担の軽減、企業のデジタル化を推進し、顧客の成長加速を支援しています。

対象となる企業は、業種に偏ることなく従業員数50名~1,000名規模、かつ、ユナイトアンドグロウ拠点である東京都千代田区を中心とした東京23区内に所在する企業や事業所であります。

このサービス提供方針を明確に定めることで、事業の効率化及びサービス品質の維持を実現しています。

ユナイトアンドグロウが主要な顧客としている中堅・中小企業の情報システム部門は、従業員50名の企業で専任者が1名あるいはゼロ、従業員1,000名の企業でも多くて10名程度とIT人材不足は深刻なものとなっています。

また、知識や経験の蓄積があっても再利用や継承の機会がなく、人の異動も少ないため、生産性が上がりにくい状況だと考えられます。

そこで、ユナイトアンドグロウの「シェアード社員」が直接、顧客のオフィスへ出向き、顧客が自社人材だけでは対応できないITに関する課題等をヒアリング・整理し、スクラム体制で解決の支援を行います。

具体的には、ITインフラの整備やヘルプデスク等のシステム運用に関するもの、IT課題策定や内部統制等のシステム活用に関するコンサルティング、システム担当者の育成や交流支援等、中堅・中小企業における情報システム部門の多様なニーズをサポートしています。

セキュリティ事業

PCI DSS準拠や認証取得のための支援・コンサルティングサービスの提供、情報セキュリティマネジメント関連文書の整備支援業務、海外企業の日本展開における日本基準への適合支援業務を提供しています。

その他サービス

  • サイバーテロ
  • セキュリティ事件・事故が発生した場合の対応支援(原因究明
  • 第三者委員会設置支援
  • メディア対応
  • レピュテーションモニタリング
  • 関係省庁への報告
  • 再発防止策策定・実装支援
  • 対応マニュアル整備支援等)
  • ペネトレーションテストサービス(ネットワークに接続されているコンピ
  • ュータシステムの脆弱性に関するテストサービス)

ユナイトアンドグロウのIPOの諸データ

ユナイトアンドグロウの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

ユナイトアンドグロウの業績推移

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第13期 第14期
決算年月 2017年12月 2018年12月
売上高 (千円) 1,175,661 1,388,342
経常利益 (千円) 103,838 176,262
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 67,577 123,343
包括利益 (千円) 67,577 123,343
純資産額 (千円) 336,981 491,718
総資産額 (千円) 751,896 918,026
1株当たり純資産額 (円) 241.86 339.56
1株当たり当期純利益金額 (円) 48.5 88.49
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 (円)
自己資本比率 (%) 44.8 53.6
自己資本利益率 (%) 22.3 29.8
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 163,981 148,568
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △14,793 △13,030
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △17,720 19,779
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 569,649 724,967
従業員数 (人) 131 143

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第10期 第11期 第12期 第13期 第14期
決算年月 2014年12月 2015年12月 2016年12月 2017年12月 2018年12月
売上高 (千円) 582,193 722,484 832,480 1,028,037 1,255,773
経常利益 (千円) 61,344 65,494 14,286 28,501 155,900
当期純利益 (千円) 82,222 41,719 10,367 14,031 119,889
資本金 (千円) 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000
発行済株式総数 (株) 14,660 14,660 14,660 14,660 14,660
純資産額 (千円) 252,678 250,777 261,145 275,176 426,459
総資産額 (千円) 426,771 448,759 578,407 650,747 850,537
BPS (円) 17,235.91 17,998.82 18,742.91 197.5 294.5
1株配当 (円) 500 800
EPS (円) 5,608.60 2,874.09 744.1 10.07 86.01
自己資本比率 (%) 59.2 55.9 45.2 42.3 50.1
自己資本利益率 (%) 38.9 16.6 4.1 5.2 34.2
株価収益率 (倍)
配当性向 (%) 49.7 9.3
従業員数 (人) 77 97 116 129 141

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

記事公開時点までの数ヶ月はボックストレンドとなっています。

軟調になると向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ユナイトアンドグロウのIPOの規模は最大で約6.5億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は367,400株、売出株式数は102,000株、オーバーアロットメント(OA)は70,400株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約30%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は22%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
須田騎一朗 36.37%
エス・アセットマネジメント(株) 30.33%
横河レンタ・リース(株) 4.85%
ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合 3.64%
岡美恵子 2.85%
ユナイトアンドグロウ従業員持株会 1.93%
須田愛子 1.82%
YSアセットマネジメント(株) 1.66%
藤森肇 1.21%
グローバル・タイガー・ファンド3号 投資事業有限責任組合 髙井庸一 1.03%

初値予想

ユナイトアンドグロウの事業は、「シェアード・エンジニアリング」を基盤として、IT人材と知識を「シェア」するサービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

需要が高まっているIT関連の業務を運営しており、訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。

予想PERは14.2~14.9倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
4709 IDホールディングス 15.30 1.91 3.42%
4769 インフォメーションクリエ 14.21 1.16 2.86%
6199 セラク 23.90 3.99 0.42%
9799 旭情報サービス 11.77 1.11 3.26%

約6.5億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。

上位株主にVCはおらず、万遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • ジェイック:+117.3%
  • インティメート・マージャー:+110.5%
  • AI CROSS:+65.1%
  • パワーソリューションズ:+155.5%
  • フィードフォース:+140.0%
  • インフォネット:+130.2%
  • バルテス:+175.8%
  • グッドスピード:+25.0%
  • エードット:+121.0%
  • Welby:+246.7%
  • gooddaysホールディングス:+128.1%
  • 識学:+152.8%
  • テノ.ホールディングス:+25.0%
  • AmidAホールディングス:+6.3%
  • Kudan:+276.3%
  • アルー:+46.7%
  • 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+92.6%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。

主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、丸三証券、エース証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
SMBC日興証券 422,900 90.09%
SBI証券 9,300 1.98%
マネックス証券 9,300 1.98%
岩井コスモ証券 9,300 1.98%
丸三証券 9,300 1.98%
エース証券 9,300 1.98%

ユナイトアンドグロウのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

-IPO