ベビーカレンダー(7363)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年3月10日(水)~3月16日(火)、上場日は2021年3月25日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は3,880円(1単元38.8万円)です。公募価格は2021年3月17日(水)に決定。
仮条件は3,960円~4,200円と窓を開けて上振れました。予想PERは31.5~33.4倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
9,000〜12,000円(仮条件の上限比+114.3%~+185.7%)
ベビーカレンダーは妊娠や出産に従事される産婦人科向けの事業のサポート、専門家監修による妊娠・出産に関する情報提供等による妊産婦向けのサポートなどのメディア事業を主軸に事業を展開しています。
監査法人は東陽監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区代々木1-38-2 ミヤタビルディング10Fです。
ベビーカレンダーとは
ベビーカレンダーは、「赤ちゃんの笑顔でいっぱいに -A Sea of Smiling Babies-」をキーワードに、妊娠・出産に関わる全ての方の毎日を「赤ちゃんとの毎日をもっとラクに!もっと楽しく!」していくサービスを提供しています。
毎年約90万人の赤ちゃんが生まれてくることに感謝しつつ、本当に必要な情報を正しく提供しつづけることを大切にし、メディア事業を主軸に事業の拡大を図っていく方針です。
ユーザーからの意見をもとにサービスレベルの向上を継続していき、妊娠・出産領域になくてはならない№1の会社を目指し、事業を展開しています。
ベビーカレンダーは前身の会社である日本テクト株式会社の産婦人科向けのITによる経営支援サービスとクックパッド株式会社の子育て支援サービス「ベビー&ママ」を前身として事業をスタートしました。
妊娠及び出産される方の環境までを含めた支援を行っており、妊娠や出産に従事される産婦人科向けの事業のサポートを医療法人営業部にて行い、専門家監修による妊娠・出産に関する情報提供等による妊産婦向けのサポートをメディア事業部にて行っています。
情報サービスの多様化により、利便性が向上している一方で、信頼できる子育て関連情報の特定は困難をきわめており、それによって逆に不安を募らせてしまうという現象が生じています。
ベビーカレンダーは、デジタルとアナログをバランスよく組み合わせ、産婦人科、助産師、管理栄養士など、子育てに近いプロフェッショナルからの即時性と信憑性の高い情報を提供し、SNS時代の子育て層にとって心理的側面の支援になる有効なサービスが提供できると考えています。
従業員数は46名、平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は3.8年、平均年間給与は431.6万円です。
ベビーカレンダーのIPOの諸データ
ベビーカレンダーの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第24期 | 第25期 | 第26期 | 第27期 | 第28期 | 第29期 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年3月 | 2015年12月 | 2016年12月 | 2017年12月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 470,766 | 220,609 | 220,084 | 415,596 | 488,348 | 600,045 |
経常利益 | (千円) | 77,548 | -61,178 | -115,377 | -302 | -17,313 | 32,742 |
当期純利益 | (千円) | 53,960 | -61,617 | -117,062 | -11,746 | -19,208 | 70,756 |
資本金 | (千円) | 290,000 | 290,000 | 290,000 | 30,000 | 30,000 | 56,790 |
発行済株式総数 | (株) | 1,372 | 1,372 | 1,372 | 1,372 | 1,372 | 1,486 |
純資産額 | (千円) | 404,491 | 307,604 | 190,541 | 179,036 | 159,670 | 283,923 |
総資産額 | (千円) | 840,686 | 536,491 | 326,766 | 303,465 | 250,597 | 373,292 |
BPS | (円) | 294,819 | 224,202 | 138,879 | 130,493 | 232.75 | 382.13 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 39,329 | -44,910 | -85,323 | -8,561 | -28 | 98.4 |
自己資本比率 | (%) | 48.1 | 57.3 | 58.3 | 59 | 63.7 | 76 |
自己資本利益率 | (%) | 13.3 | - | - | - | - | 31.9 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | - | 38,879 | 68,480 |
投資CF | (千円) | - | - | - | - | -22,833 | -8,434 |
財務CF | (千円) | - | - | - | - | -22,389 | 44,601 |
現金等 | (千円) | - | - | - | - | 68,364 | 173,012 |
従業員数 | (人) | 25 | 22 | 26 | 26 | 31 | 31 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月はボックスでの推移となっていましたが、足元では復調の気配が漂っています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
ベビーカレンダーのIPOの規模は最大で約7.4億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は85,000株、売出株式数は80,000株、オーバーアロットメント(OA)は24,700株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約23%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は49%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
安田啓司 | 30.01% | ○ |
山田育代 | 25.88% | ○ |
高谷康久 | 17.38% | ○ |
高谷コンサルティング(株) | 8.49% | ○ |
福島智晴 | 2.60% | ○ |
オオサキメディカル(株) | 1.70% | |
大崎将男 | 1.13% | |
三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合 | 1.13% | |
髙桑忠久 | 0.85% | ○ |
佐々木和幸 | 0.74% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
ベビーカレンダーの事業は妊娠や出産に従事される産婦人科向けの事業のサポート、専門家監修による妊娠・出産に関する情報提供等による妊産婦向けのサポートなどのメディア事業ということで、IPOにおける業種の人気度はやや高めです。
予想PERは31.5~33.4倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2130 | メンバーズ | 35.49 | 8.05 | 0.69% |
2148 | アイティメディア | 29.95 | 5.27 | 0.83% |
2454 | オールアバウト | 24.91 | 2.97 | 0.34% |
3622 | ネットイヤーグループ | 63.68 | 3.33 | 0.45% |
4014 | カラダノート | 85.16 | 28.07 | 0.00% |
7047 | ポート | 赤字 | 3.66 | 0.00% |
7357 | ジオコード | 36.54 | 9.68 | 0.00% |
7.4億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。上位株主にベンチャーキャピタルが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、SBI証券、SMBC日興証券、岩井コスモ証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、藍澤證券、極東証券、むさし証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 143,400 | 86.91% |
SMBC日興証券 | 3,300 | 2.00% |
岩井コスモ証券 | 3,300 | 2.00% |
松井証券 | 3,300 | 2.00% |
マネックス証券 | 3,300 | 2.00% |
楽天証券 | 3,300 | 2.00% |
藍沢証券 | 1,700 | 1.03% |
極東証券 | 1,700 | 1.03% |
むさし証券 | 1,700 | 1.03% |
ベビーカレンダーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
楽天証券も幹事団に名を連ねています。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
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松井証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)