Sharing Innovations(4178)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年3月9日(火)~3月15日(月)、上場日は2021年3月24日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,670円(1単元26.7万円)です。仮条件は2021年3月5日(金)、公募価格は2021年3月16日(火)に決定。予想PERは46.8倍です。
初値予想はやや大き目のプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,800〜5,600円(仮条件の上限比+42.3%~+109.7%)
Sharing Innovationsはシステムソリューション、クラウドインテグレーション、アプリの企画・開発・運営を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号です。
Sharing Innovationsとは
Sharing Innovationsはデジタルトランスフォーメーション事業において、システム開発・アプリ開発を行うシステムソリューション、クラウドサービスの導入支援を行うクラウドインテグレーション等を行っています。
デジタルトランスフォーメーション事業の事業領域においては、技術革新が絶え間なく行われており、近年AI(人工知能)の活用等により、テクノロジーの進化が進んでいます。
それら新技術に適時に対応していくために、新サービスの開発やサービスラインナップの充実を図ることで、世の中の技術革新に対応したサービスを提供しています。
特にSharing Innovationsでは、システムソリューションとSalesforceを中心としたクラウドインテグレーションの両方を手掛けていることから、クライアントのニーズに合わせて、通常のシステム開発にSalesforce製品の導入を組み合わせた柔軟な開発を行えることが強みとなります。
また、プラットフォーム事業では、占いを主要カテゴリーとしたネイティブアプリの企画・開発・運営を中心に行っています。
Apple Inc.の運営する「App Store」及びGoogle Inc.の運営する「Google play」等の配信プラットフォーム及びアプリ以外のブラウザを通じて、スマートフォンユーザーに提供しています。
主要サービスである「チャットで話せる占いアプリ-ウラーラ」は、占い師とユーザー間のリアルタイムコミュニケーションによる占い鑑定を可能にしたオンラインチャット占いアプリです。
文字数に応じて鑑定料が課金されるため、鑑定時間を気にせずユーザーのペースで相談できることも特徴です。
継続的なユーザビリティの向上とSharing Innovationsにおける運用ノウハウの蓄積により、長期間の安定的な収益獲得が可能なサービスと位置づけています。
また、ウラーラでは、占いコンテンツ販売、電話占い鑑定も実施しており、ユーザーのニーズに応じてサービスラインナップを拡充しています。
従業員数は195名、平均年齢は32.5歳、平均勤続年数は1.9年、平均年間給与は425.0万円です。
Sharing InnovationsのIPOの諸データ
Sharing Innovationsの業績推移
業績面では売上高は・経常利益・純利益のいずれも右肩上がりの方向性となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第11期 | 第12期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 676,430 | 2,724,748 |
経常利益 | (千円) | 58,737 | 150,507 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 61,832 | 73,971 |
包括利益 | (千円) | 61,832 | 73,971 |
純資産額 | (千円) | 387,903 | 866,434 |
総資産額 | (千円) | 580,522 | 1,420,360 |
1株当たり純資産額 | (円) | 122.75 | 236.35 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 29.88 | 23.1 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 66.8 | 60.9 |
自己資本利益率 | (%) | 25 | 11.8 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 215,784 | 187,007 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △328,764 | △336,076 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 220,000 | 333,991 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 123,312 | 319,571 |
従業員数 | (人) | 118 | 168 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は美しい右肩上がりとなっていましたが、足元ではスピード調整の局面となっています。
反発して堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、軟調な相場が続けば向かい風となります。
上場規模
Sharing InnovationsのIPOの規模は最大で約28.3億円であり、東証マザーズとしてはやや大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は50,000株、売出株式数は985,000株、オーバーアロットメント(OA)は25,800株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は95%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)Orchestra Holdings | 87.21% | ○ |
有田佳史(受託者) | 6.77% | |
飯田啓之 | 2.30% | |
根本崇司 | 2.30% | |
柳径太 | 0.48% | |
女鹿慎司 | 0.38% | |
中川義則 | 0.24% | |
久田友紀 | 0.08% | |
山下祐介 | 0.08% | |
足立研一郎 | 0.08% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
Sharing Innovationsの事業は、システムソリューション、クラウドインテグレーション、アプリの企画・開発・運営ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは46.8倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2317 | システナ | 37.53 | 7.77 | 1.03% |
3915 | テラスカイ | 19.18 | 4.05 | 0.00% |
3937 | UBICOMホールディングス | 57.11 | 14.15 | 0.17% |
4016 | MITホールディングス | 33.52 | 5.33 | 0.47% |
4053 | SUNASTERISK | 86.09 | 16.81 | 0.00% |
4335 | アイ・ピー・エス | 12.44 | 2.10 | 1.10% |
4481 | ベース | 24.92 | 7.44 | 1.25% |
6191 | エアトリ | 163.66 | 23.25 | 0.47% |
6533 | ORCHESTRAHLDGS | 61.05 | 18.09 | 0.24% |
9651 | 日本プロセス | 14.39 | 0.77 | 3.36% |
上位株主にはVCが名を連ねていません。ロックアップがかかっていない大株主もあります。
約28.3億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。
東証マザーズの25億~35億円のやや重量感があるIPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- バルミューダ:+63.2%
- Sun Asterisk:+72.7%
- コプロ・ホールディングス:+14.6%
- ミンカブ・ジ・インフォノイド:+33.3%
- プロレド・パートナーズ:+68.7%
- ジェイテックコーポレーション:+331.1%
- ソウルドアウト:+76.1%
- ロコンド:+41.9%
- キャリアインデックス:+1.5%
- WASHハウス:+40.9%
- アイドママーケティングコミュニケーション:-14.6%
- 日本スキー場開発:+9.9%
- RS Technologies:-23.6%
- シリコンスタジオ:+102.0%
- イグニス:+342.1%
- 日本アクア:+24.9%
- エナリス:+156.1%
- メドレックス:+120.0%
- ポールトゥウィン・ピットクルーHD:+21.3%
- クックパッド:+101.1%
- タケエイ:+12.1%
- アジア・メディア・カンパニー・リミテッド:+5.0%
- ジャパンインベスト・グループ:-1.5%
- マガシーク:+24.5%
- 日本M&Aセンター:+27.8%
- アドウェイズ:+5.0%
- ファーマフーズ:+36.5%
- 比較.com:+500.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、野村證券、みずほ証券、SMBC日興証券、エース証券、岩井コスモ証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 879,500 | 84.98% |
野村証券 | 93,200 | 9.00% |
みずほ証券 | 20,700 | 2.00% |
SMBC日興証券 | 10,400 | 1.00% |
エース証券 | 10,400 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 10,400 | 1.00% |
松井証券 | 10,400 | 1.00% |
Sharing InnovationsのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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<投資スタンス>
やや強気+
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)