コンフィデンス(7374)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年6月10日(木)~6月16日(水)、上場日は2021年6月28日(月)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,720円(1単元17.2万円)です。公募価格は2021年6月17日(木)に決定。
仮条件は1,680円~1,760円と上限が上振れました。予想PERは15.1~15.9倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,400〜4,300円(仮条件の上限比+93.2%~+144.3%)
コンフィデンスは人材派遣事業・人材紹介事業・メディア事業などを展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都新宿区新宿2-5-10 成信ビル8階です。
コンフィデンスとは
コンフィデンスは「クリエイティブの最前線で共に未来を描く」をビジョンとして掲げています。
エンターテイメント業界におけるものづくりの最前線を支えるクリエイターの皆様が自らの夢を実現させ、携わった作品の価値が向上し、所属した組織および業界がさらに発展するような未来を共に描きたいと思慮。
その実現のためにクリエイター・取引先企業・社会を「信頼」という絆で結ぶことでコンフィデンス価値の向上と社会への貢献を目指しています。
具体的には、クリエイターにはエンターテイメント業界での就業機会を、取引先企業にはクリエイターの労働サービスを提供。
取引先企業がより良い作品を制作することで社会への貢献を果たすという循環を作り、その循環を作り出すための適正な対価を受け取ることで、コンフィデンスの企業価値の向上を図る方針です。
コンフィデンスグループの主力事業である人材事業セグメントでは、人材派遣事業、人材紹介事業及び受託事業を行っており、その中でも人材派遣事業がコンフィデンスの主力事業となっています。
コンフィデンスは、ゲーム業界及びその周辺領域に特化しており、ゲーム開発、デザイン、運用・サポート、企画・運営等を行うことができるクリエイター人材を抱えることにより、ゲーム会社向けに人材サービスを提供しています。
また、コンフィデンスはコンフィデンス子会社に委託してゲーム情報サイト「GAMEMO」を運用しています。
従業員数は729名、平均年齢は32.7歳、平均勤続年数は1.8年、平均年間給与は347.1万円です。
コンフィデンスのIPOの諸データ
コンフィデンスの業績推移
業績面では売上高・利益・経常利益のいずれも、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第5期 | 第6期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
売上高 | (千円) | 2,004,989 | 2,604,492 |
経常利益 | (千円) | 131,630 | 331,687 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 59,383 | △282,974 |
包括利益 | (千円) | 70,464 | △270,956 |
純資産額 | (千円) | 585,822 | 293,515 |
総資産額 | (千円) | 1,351,814 | 1,070,701 |
1株当たり純資産額 | (円) | 131.19 | 59.92 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 14.18 | △66.27 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 41.4 | 23.9 |
自己資本利益率 | (%) | 16.4 | △69.4 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 286,406 | 269,711 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △708,571 | △41,196 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 716,328 | △111,350 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 492,417 | 609,582 |
従業員数 | (名) | 377 | 573 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月はボックスでの推移となっており、足元では崩れかけています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
コンフィデンスのIPOの規模は最大で約10.7億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は290,000株、売出株式数は250,000株、オーバーアロットメント(OA)は81,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約14%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は46%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)アミューズキャピタルインベストメント | 34.81% | ◯ |
(株)アミューズキャピタル | 17.67% | ◯ |
中山隼雄 | 17.14% | ◯ |
SBI Ventures Two(株) | 8.79% | ◯ |
木村重晴 | 5.23% | ◯ |
澤岻宣之 | 1.67% | ◯ |
吉川拓朗 | 1.45% | ◯ |
中村俊一 | 1.05% | |
泉水敬 | 1.05% | |
鎌田和彦 有馬誠 | 0.88% | ◯ |
初値予想
コンフィデンスの事業は人材派遣事業・人材紹介事業・メディア事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは15.1~15.9倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
4763 | クリーク・アンド・リバー社 | 19.46 | 3.35 | 1.11% |
6033 | エクストリーム | 23.07 | 1.77 | 0.88% |
約10.7億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- サイバートラスト:+315.7%
- アールプランナー:+126.2%
- トヨクモ:+351.0%
- インターファクトリー:+429.2%
- GMOフィナンシャルゲート:+157.9%
- コパ・コーポレーション:+126.5%
- リビングプラットフォーム:-9.0%
- AHCグループ:+61.4%
- ジモティー:+130.0%
- WDBココ:+122.2%
- スペースマーケット:+121.4%
- INCLUSIVE:+114.9%
- ランディックス:+124.5%
- BuySell Technologies:+92.7%
- セルソース:+164.0%
- ビーアンドピー:+20.0%
- リビン・テクノロジーズ:+130.8%
- ヴィッツ:+130.2%
- 東名:+27.8%
- フレアス:+118.6%
- リックソフト:+126.3%
- リンク:+112.8%
- ベルトラ:+33.9%
- ピアラ:+97.3%
- フロンティア・マネジメント:+121.2%
- アイリックコーポレーション:+25.8%
- システムサポート:+128.6%
- エクスモーション:+49.7%
- マネジメントソリューションズ:+114.3%
- アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
- ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
- ファイバーゲート:+127.4%
- SERIOホールディングス:+130.3%
- グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
- クックビズ:+134.7%
- テンポイノベーション:+93.5%
- テックポイント・インク:+64.9%
- UUUM:+226.8%
- トランザス:+170.0%
- ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
- ユーザーローカル:+325.2%
- ピーバンドットコム:+113.9%
- レノバ:+50.0%
- エイトレッド:+133.9%
- シンシア:-7.1%
- JMC:+89.2%
- インソース:+55.8%
- セラク:+160.0%
- キャリア:+98.5%
- ジェイリース:+34.5%
- アトラエ:+135.6%
- PR TIMES:+59.0%
- ベネフィットジャパン:+67.2%
- フェニックスバイオ:-2.1%
- ブラス:+6.4%
- バルニバービ:+130.0%
- GMOメディア:+101.1%
- ブランジスタ:+43.8%
- アイビーシー:+251.0%
- STUDIOUS:+20.0%
- PCIホールディングス:+169.6%
- Hamee:+67.2%
- sMedio:+58.7%
- ファーストコーポレーション:+25.0%
- ファーストロジック:+52.5%
- データセクション:+73.1%
- サイジニア:+125.8%
- フルッタフルッタ:+51.5%
- メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
- セレス:+55.4%
- オプティム:+260.0%
主幹事がみずほ証券であり、初値売りすると干されるというリスクが有る点も初値の騰落率にはプラス材料です。
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はみずほ証券です。その他は、SBI証券、SMBC日興証券、松井証券、楽天証券、エース証券で申し込めます。
種別 | 証券会社名 | 単位(株) | 単位(%) |
---|---|---|---|
主幹事証券 | みずほ | 442,800 | 82.00 |
引受証券 | SBI | 75,600 | 14.00 |
引受証券 | SMBC日興 | 5,400 | 1.00 |
引受証券 | 松井 | 5,400 | 1.00 |
引受証券 | 楽天 | 5,400 | 1.00 |
引受証券 | エース | 5,400 | 1.00 |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
みずほ証券の委託幹事としてPayPay証券でも取り扱いを期待できます。
コンフィデンスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)