ウイルテック(7087)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年2月19日(水)~2月26日(水)、上場日は2020年3月6日(金)です。
新規上場する市場は東証2部で、想定価格は1,280円(1単元12.8万円)です。
仮条件は1,100円~1,200円と窓を開けて下振れました。公募価格は2020年2月27日(木)に決定。予想PERは7.6~8.3倍です。
「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
1,100〜1,300円(仮条件の上限比-8.3%~+8.3%)
ウイルテックは、「マニュファクチャリングサポート事業」、「コンストラクションサポート事業」及び「EMS事業」を展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は大阪府大阪市淀川区東三国4丁目3番1号です。
ウイルテックとは
ウイルテックグループは、株式会社ウイルテック、連結子会社6社及び持分法適用関連会社1社により構成されています。
マニュファクチャリングサポート事業では、製造請負・製造派遣事業、機電系技術者派遣事業及び修理サービス事業を展開。
コンストラクションサポート事業では、建設系技術者派遣事業を行っています。
EMS事業では、受託製造事業及び電子部品卸売事業を行っています。その他としては、障がい者支援事業、畜産業及び海外事業を行っています。
その他、以下の事業を実施しています。
- 障がい者支援事業
- 国産黒毛和牛の繁殖・子牛の販売
- ベトナム・ミャンマーにおける人材コンサルティング事業と教育コンサルティング事業
- 外国人技能実習生の受入・教育事業
従業員数は3,112名、平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は4.0年、平均年間給与は353.4万円です。
ウイルテックのIPOの諸データ
ウイルテックの業績推移
業績面では売上高・経常利益は美しい右肩上がりです。純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第26期 | 第27期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 平成30年3月 | 平成31年3月 | |
売上高 | (千円) | 20,001,644 | 22,899,832 |
経常利益 | (千円) | 994,156 | 939,870 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 746,533 | 649,625 |
包括利益 | (千円) | 746,533 | 648,106 |
純資産額 | (千円) | 4,099,345 | 4,679,801 |
総資産額 | (千円) | 9,099,528 | 9,711,788 |
1株当たり純資産額 | (円) | 799.87 | 913.13 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 156.76 | 126.76 |
自己資本比率 | (%) | 45.1 | 48.2 |
自己資本利益率 | (%) | 20.1 | 14.8 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 815,059 | 655,211 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △252,203 | △200,181 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △66,600 | △214,410 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 2,964,912 | 3,204,690 |
従業員数 | (人) | 2,698 | 3,385 |
提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第23期 | 第24期 | 第25期 | 第26期 | 第27期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 平成27年3月 | 平成28年3月 | 平成29年3月 | 平成30年3月 | 平成31年3月 | |
売上高 | (千円) | 8,113,323 | 9,760,546 | 10,337,159 | 11,427,831 | 16,022,071 |
経常利益 | (千円) | 285,111 | 392,254 | 410,954 | 499,935 | 626,990 |
当期純利益 | (千円) | 224,986 | 101,006 | 107,196 | 458,272 | 429,847 |
資本金 | (千円) | 98,000 | 98,000 | 98,000 | 98,000 | 98,000 |
発行済株式総数 | (株) | 1,211,700 | 1,211,700 | 1,211,700 | 1,211,700 | 1,211,700 |
純資産額 | (千円) | 1,869,510 | 1,927,047 | 1,987,938 | 2,479,990 | 2,842,188 |
総資産額 | (千円) | 3,827,781 | 4,078,740 | 4,813,200 | 5,687,656 | 6,694,548 |
BPS | (円) | 1,978.32 | 2,039.20 | 2,103.64 | 483.9 | 554.57 |
1株配当 | (円) | 32 | 47 | 67 | 71 | 140 |
EPS | (円) | 238.08 | 106.89 | 113.44 | 96.23 | 83.87 |
自己資本比率 | (%) | 48.8 | 47.2 | 41.3 | 43.6 | 42.5 |
自己資本利益率 | (%) | 12.8 | 5.3 | 5.5 | 20.5 | 16.2 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | 13.4 | 44 | 59.1 | 14.8 | 33.4 |
従業員数 | (人) | 825 | 1,533 | 1,638 | 2,040 | 2,865 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証2部指数は2016年7月以降は長らく上昇トレンドが続いていましたが、2018年1月23日をピークに調整局面に突入し、下落相場が続いていました。
2018年12月をボトムにもちなおし、2019年はボックス相場となっています。
再度堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となり、反落したら向かい風となります。
上場規模
ウイルテックのIPOの規模は最大で約26.3億円であり、東証二部としてはやや大型です。
公募株式数は888,500株、売出株式数は900,000株、オーバーアロットメント(OA)は268,100株です。
公開比率(オファリングレシオ)は約34%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約50%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
小倉秀司 | 64.74% | ○ |
(株)RASアセット | 14.41% | ○ |
宮城力 | 7.05% | ○ |
野地恭雄 | 1.51% | ○ |
西隆弘 | 1.09% | ○ |
渡邊剛 | 1.09% | ○ |
東和登 | 0.84% | ○ |
ウイルテックグループ従業員持株会 | 0.54% | |
田中伸也 | 0.25% | ○ |
水谷辰雄 | 0.25% | ○ |
初値予想
ウイルテックの事業は製造請負・製造派遣事業、機電系技術者派遣事業及び修理サービス事業、建設系技術者派遣事業、受託製造事業及び電子部品卸売事業ということで、IPOにおける人気度は低めです。
約26.3億円という上場規模は東証2部としてはやや大型です。上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
予想PERは7.6~8.3倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2146 | UTグループ | 17.81 | 9.09 | 0.00% |
2154 | ビーネックスグループ | 12.23 | 3.03 | 3.62% |
2162 | NMSホールディングス | 9.13 | 1.39 | 1.11% |
2362 | 夢真ホールディングス | 12.29 | 5.59 | 4.01% |
2427 | アウトソーシング | 14.38 | 2.41 | 2.38% |
2429 | ワールドホールディングス | 9.54 | 1.65 | 3.12% |
4848 | フルキャストホールディングス | 20.46 | 7.29 | 1.42% |
6569 | 日総工産 | 11.24 | 2.89 | 2.71% |
7059 | コプロ・ホールディングス | 12.92 | 2.77 | 1.55% |
7781 | 平山ホールディングス | 11.67 | 1.71 | 2.21% |
東証2部の20億円以上のIPOの初値結果は以下のとおりです。
- カクヤス:+16.6%
- テクノフレックス:+18.0%
- ワシントンホテル:+11.6%
- ナルミヤ・インターナショナル:-3.8%
- 信和:-3.8%
- オプティマスグループ:+11.2%
- 要興業:+26.7%
- プレミアグループ:-4.3%
- Casa:+2.7%
- ウェーブロックホールディングス:-3.9%
- 船場:-7.5%
- ジャパンミート:+3.0%
- 一蔵:+2.1%
- ケイアイスター不動産:+6.8%
- ラクト・ジャパン:±0%
- 冨士ダイス:+50.9%
- シーアールイー:-7.3%
- 大冷:-6.7%
- SFPダイニング:-16.5%
- 日本ビューホテル:-2.3%
- OATアグリオ:-6.3%
- 丸和運輸機関:-8.8%
- 日本BS放送:+6.6%
- ウィルグループ:-4.2%
- アサンテ:+11.2%
- ファルテック:+5.3%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、野村證券、大和証券(auアセットマネジメント仲介)、みずほ証券、岩井コスモ証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 1,556,000 | 87.00% |
SBI証券 | 71,500 | 4.00% |
野村証券 | 53,600 | 3.00% |
大和証券 | 35,800 | 2.00% |
みずほ証券 | 35,800 | 2.00% |
岩井コスモ証券 | 35,800 | 2.00% |
ウイルテックのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
SMBC日興証券は小口個人投資家でもIPOが当たるチャンスがある証券会社です。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
現物取引手数料が2ヶ月間も無料で取引でき、更に当サイト限定で、2,000円のプレゼントもあります!
取引が不要で口座開設だけで2,000円プレゼントの証券会社のキャンペーンは稀有です。まだSBIネオトレード証券に口座をお持ちでない方は、今がチャンスです。この機会にぜひ口座開設してはいかがでしょうか。
↓
SBIネオトレード証券 公式キャンペーン
岡三オンライン証券でも取扱いの可能性があります。口座数が少なくてライバルは少なめです。
岡三オンライン証券は、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
松井証券、楽天証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:対面証券・ネット証券で申込(回数制限で回避することも)
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)