上場!BuySell Technologies(7685)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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BuySell Technologies

BuySell Technologies(7685)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年12月2日(月)~12月6日(金)、上場日は2019年12月18日(水)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,840円(1単元18.4万円)です。公募価格は2019年12月9日(月)に決定。予想PERは21.0~22.6倍です。

仮条件は1,790~1,930円と上限が上振れました。初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

2,300〜2,800円(仮条件の上限比+19.2%~+45.1%)

BuySell Technologiesは、店舗を保有せず主にインターネットやマスメディアを駆使したマーケティング戦略により集客を実施するとともに、買取査定においては約250名の査定員を配置のうえ、出張訪問買取を中心とする事業モデルにより「インターネット」と「リアル」のそれぞれの強みを生かしたネット型リユース事業を展開しています。

監査法人は三優監査法人で、本社所在地は東京都新宿区四谷4-28-8 PALTビル8Fです。

BuySell Technologiesとは

BuySell Technologiesは、マーケティングによる集客から買取査定、在庫管理、販売までの一連の流れをすべて自社にて一貫して管理実行する体制を構築しています。

BuySell Technologiesの買取事業における主要サービスである「バイセル」及び「買取プレミアム」は、「誰かの不要なモノを誰かの必要なモノへ。」の実現を目指し、出張訪問買取を中心に宅配買取、持込買取の3つの方法を用いた総合買取サービスです。

本買取サービスを通じて、月間2万件を超える査定の問い合わせ実績(当事業年度実績)を有しています。

BuySell Technologiesの取扱商品は主に、着物、切手、古銭、貴金属、ジュエリー、ブランド品、時計、骨董品、毛皮、お酒等を対象としており、販売時に高単価を確保できるものをメイン商材としています。

BuySell Technologiesは、リアルにおける出張訪問買取を中心にサービス展開しています。

したがって、出張訪問買取との親和性が高いシニア富裕層の顧客からの問い合わせが多く、BuySell Technologiesの主要顧客層は50代以上の顧客が約75%(当事業年度実績)を占めている特徴を有しています。

また、同様の理由から、自宅整理、遺品整理及び生前整理に伴いBuySell Technologiesサービスが利用されることが多く、BuySell Technologiesサービスの利用理由の約60%(当事業年度実績)を占めています。

BuySell Technologiesの販売事業は、主に古物市場や業者向けオークションによる法人販売を中心に販売を実施しており売上構成の約90%(当事業年度実績)を占めています。

また、エンドユーザーである一般消費者に直接質の良いものを提供できる「買取・販売の循環を実現する総合リユースサービス」の実現にも取り組んでいます。

具体的には、EC販売(楽天市場、ヤフオク!等)や百貨店催事による販売を行うとともに2018年7月より自社ECサイトである「バイセルオンライン」を展開しています。

上記に加えて、2018年11月には、リユース買取サービスにおける新規事業として、愛車の資産価値を維持及び向上させるアプリ「CAPPY(キャッピー)」の運営を開始しています。

「CAPPY」では、店舗や広告で集客を行う従来型の車買取モデルではなく、愛車の資産価値を過去・現在・将来に渡って自動車売買データから算出し、ワンタップで簡単に車を売却できるスマートフォンアプリとして展開しています。

中古車市場での売却資産価値の推移のみならず、ガソリンスタンドのレシート撮影添付やエンジンオイル交換日を記録するなど、愛車のメンテナンスを行うことでポイントを付与します。

このポイントが愛車の売却価格に上乗せされる仕組みにより、愛車を今すぐに売却したい顕在顧客のみならず、今後売却する可能性のある潜在顧客の早期掘り起こしと顕在化を図るサービスです。

BuySell Technologiesは、顧客への品質の高いサービスの提供及び強固なコンプライアンスを実現するため、マーケティングから、コールセンター、真贋鑑定・査定、買取、在庫管理、販売に至る機能すべてを自社内で構築しています。

各部門が密に連携の上で迅速な課題解決や顧客満足の向上に向けて推進可能な体制となっています。

従業員数は550名、平均年齢は29.3歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は421.8万円です。

BuySell TechnologiesのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、運転資金としての既存事業の拡大に係る人件費、広告宣伝費に充当する予定です。

BuySell Technologiesの業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、美しい右肩上がりとなっています。

BuySell Technologiesの業績推移

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第14期第15期第16期第17期第18期
決算年月2014年12月2015年12月2016年12月2017年12月2018年12月
売上高(千円)71,3184,425,8637,559,8808,917,77910,118,751
経常利益(千円)21,477106,136225,569319,125472,996
当期純利益(千円)14,47355,213145,815226,160329,971
資本金(千円)40,00040,00040,00040,00040,000
発行済株式総数(株)4004006,000,0006,000,0006,000,000
純資産額(千円)74,361129,575229,440452,965727,844
総資産額(千円)84,212946,2672,204,3062,371,9863,150,255
BPS(円)185,904323,93836.974.59120.06
1株配当(円)7.511
EPS(円)36,183138,03424.337.6955
自己資本比率(%)881410.0418.8722.87
自己資本利益率(%)194365.8567.6156.51
株価収益率(倍)
配当性向(%)19.920
営業CF(千円)222,073326,221
投資CF(千円)△32,625△174,472
財務CF(千円)△142,868300,140
現金等(千円)1,516,3061,968,195
従業員数(名)3334341356473

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

記事公開時点までの数ヶ月はボックストレンドとなっています。

軟調になると向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

BuySell TechnologiesのIPOの規模は最大で約14.2億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は445,000株、売出株式数は225,000株、オーバーアロットメント(OA)は100,500株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約12%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約34%です。

株主名保有割合ロックアップ
ミダス第1号投資事業有限責任組合52.94%
ミダス第2号投資事業有限責任組合20.12%
大石崇徳9.15%
岩田匡平5.67%
丸山聖司1.83% 
Soltec Investments Pte. Ltd.0.91%
(株)イングリウッド0.91%
R & T Partners, LP0.91%
畑野洋平0.73% 
(株)ベクトル
100キャピタル投資事業有限責任組合
小野晃嗣
谷口雅紀
0.46%

初値予想

BuySell Technologiesの事業は、「インターネット」と「リアル」のそれぞれの強みを生かしたネット型リユース事業ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

インターネットを活用している点では、新規性はないものの、訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。

予想PERは21.0~22.6倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
2674ハードオフコーポレーション15.950.824.98%
2780コメ兵16.460.612.93%
3093トレジャー・ファクトリー18.672.911.47%
3177ありがとうサービス7.551.093.91%
3179シュッピン23.464.551.38%
3377バイク王&カンパニー26.250.672.12%
3545デファクトスタンダード26.761.100.00%
3556リネットジャパングループ17.962.920.00%
6993大黒屋ホールディングス赤字1.460.00%
7228デイトナ6.771.091.29%
7602カーチスホールディングス347.140.931.65%
9270SOU17.574.331.54%

約14.2億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。

上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • セルソース:+164.0%
  • ビーアンドピー:+20.0%
  • リビン・テクノロジーズ:+130.8%
  • ヴィッツ:+130.2%
  • 東名:+27.8%
  • フレアス:+118.6%
  • リックソフト:+126.3%
  • リンク:+112.8%
  • ベルトラ:+33.9%
  • ピアラ:+97.3%
  • フロンティア・マネジメント:+121.2%
  • アイリックコーポレーション:+25.8%
  • システムサポート:+128.6%
  • エクスモーション:+49.7%
  • マネジメントソリューションズ:+114.3%
  • アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
  • ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
  • ファイバーゲート:+127.4%
  • SERIOホールディングス:+130.3%
  • グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
  • クックビズ:+134.7%
  • テンポイノベーション:+93.5%
  • テックポイント・インク:+64.9%
  • UUUM:+226.8%
  • トランザス:+170.0%
  • ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
  • ユーザーローカル:+325.2%
  • ピーバンドットコム:+113.9%
  • レノバ:+50.0%
  • エイトレッド:+133.9%
  • シンシア:-7.1%
  • JMC:+89.2%
  • インソース:+55.8%
  • セラク:+160.0%
  • キャリア:+98.5%
  • ジェイリース:+34.5%
  • アトラエ:+135.6%
  • PR TIMES:+59.0%
  • ベネフィットジャパン:+67.2%
  • フェニックスバイオ:-2.1%
  • ブラス:+6.4%
  • バルニバービ:+130.0%
  • GMOメディア:+101.1%
  • ブランジスタ:+43.8%
  • アイビーシー:+251.0%
  • STUDIOUS:+20.0%
  • PCIホールディングス:+169.6%
  • Hamee:+67.2%
  • sMedio:+58.7%
  • ファーストコーポレーション:+25.0%
  • ファーストロジック:+52.5%
  • データセクション:+73.1%
  • サイジニア:+125.8%
  • フルッタフルッタ:+51.5%
  • メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
  • セレス:+55.4%
  • オプティム:+260.0%

以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。

主幹事はSBI証券です。その他は、大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券、岡三証券、丸三証券、水戸証券、岩井コスモ証券、エース証券、藍澤證券、エイチ・エス証券、むさし証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
SBI証券569,40084.99%
大和証券33,5005.00%
みずほ証券33,5005.00%
SMBC日興証券13,4002.00%
岡三証券3,4000.51%
東海東京証券3,4000.51%
丸三証券3,4000.51%
水戸証券3,4000.51%
岩井コスモ証券2,0000.30%
エース証券1,3000.19%
藍沢証券1,3000.19%
エイチ・エス証券1,3000.19%
むさし証券7000.10%

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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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