上場!パワーソリューションズ(4450)のIPOの初値予想

更新日: IPO

パワーソリューションズ

パワーソリューションズ(4450)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年9月12日(木)~9月19日(木)、上場日は2019年10月1日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,870円(1単元18.7万円)です。公募価格は2019年9月20日(金)に決まります。

仮条件は1,870円~2,000円と上振れました。予想PERは10.2~10.9倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

4,400〜5,800円(仮条件の上限比+120.0%~+190.0%)

パワーソリューションズは、資産運用会社等金融機関に向けた業務コンサルティング・システム受託開発・運用保守及び顧客企業からの業務のアウトソーシング受託、並びに法人に向けたRPAライセンスの販売及び導入サポート等を行っています。

監査法人は限責任監査法人トーマツです。本社所在地は東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアイーストタワーです。

パワーソリューションズとは

パワーソリューションズは、「俯瞰的な視点で世の中の非効率を解消していくことで、“より満足度の高い未来”を創造する」という企業ビジョンを掲げています。

「ビジネステクノロジーソリューション事業」の単一セグメントで事業を展開しています。

従業員数は152名、平均年齢は35.6歳、平均勤続年数は4.8年、平均年間給与は659.7万円です。

システムインテグレーション

資産運用会社をはじめとする金融機関を対象に業務コンサルティング及びシステムの受託開発(システム設計・開発)並びに運用保守を行っています。

パワーソリューションズの主要サービスであり、具体的には、レポーティング関連システムの開発、コンプライアンス関連システムの開発、発注関連システムの開発等を行っています。

金融機関では、システムインテグレーター(SIer)等が提供する様々な汎用サービスを利用していますが、既存のシステムと上手く接続がされないなど業務上利用しやすい状態とはならない場合があります。

パワーソリューションズでは、各ビジネス部門のニーズを満たすために、SIer等の汎用サービス間や顧客内のシステムを連携させたり、付加機能の開発を行っています。

パワーソリューションズは顧客企業が各種汎用サービス導入後、エンドユーザーであるビジネス部門が利用できるまでの最後の部分を「ラストワンマイル」と呼び、これらを最適化することを主な事業としています。

金融機関は新商品対応や金融規制への対応、グループの統廃合によるシステムの統廃合、AI・IoT・ビッグデータ・RPAといった新たなテクノロジーの組み込み等、業務プロセスの変更や新技術の導入機会が多く存在しています。

パワーソリューションズは、「企業向けITにおけるラストワンマイルを最適化する」というミッションを実現すべく、ユーザーに密着した業務コンサルティング及びシステムの受託開発並びに運用保守を行っています。

アウトソーシング

システムインテグレーションの補完的な位置付けとして、金融機関の付随業務の受託やチーム単位での人材派遣を行うことにより、顧客企業の業務プロセスの一部を代行するサービスを提供しています。

具体的には、投資信託適時開示・法定開示レポーティング、投信レポートデリバリー等を行っています。また、事業会社の総務部門のアウトソーシングとして、航空券の手配代行サービスを行っています。

RPA関連サービス

RPAは「複数のシステムを接続し、業務を最適化すること」を目的としており、「ラストワンマイルの最適化」を行ってきたパワーソリューションズのシステムインテグレーションサービスとの親和性が非常に高いサービスであると考えています。

パワーソリューションズは2018年2月にUiPath株式会社のゴールドパートナーとしてリセラー契約を締結し、同年8月より一般事業会社向けにRPAソフトウェアであるUiPath RPA Platformのライセンス販売及び導入サポートを行っています。

UiPath社はRPAソフトウェアにおけるリーディングカンパニーであり、世界200カ国40万ユーザー以上に利用されており、Fortune Global 500企業のトップ10企業のうちの8社、トップ50企業の50%以上、米国海軍等に採用されています。

出典:UiPath株式会社「米UiPath社、シリーズD資金調達ラウンドで5億6,800万ドルを調達」(2019年5月8日)

パワーソリューションズの特長と強み

業界特化によるニッチなポジションの確立

ラストワンマイルを事業領域とするには、「多様な汎用サービスの統合」及び「オーダーメイドの開発」が必要となります。

各社の汎用サービスの習熟と個社特性が高い開発を効率的に実現することは難しく、大手SIerを含む競業が少ないニッチな領域です。

特に金融機関では、採用されているシステムが比較的共通していることから、金融業界に特化することでノウハウの横展開が可能となり、パワーソリューションズは、同事業領域でのサービス提供とコスト優位性を実現しています。

また、業界の特徴として案件獲得時に受注実績が重要な評価指標となることからも、案件獲得と効率的な案件推進の好循環を生み出しており、他社との差別化要因となっているものと考えています。

また、パワーソリューションズの提供サービスは、SIerから導入したサービスを最大限に活用するための業務プロセス改善であるため、SIerとは案件紹介を受ける等の良好な関係を構築していることも特長です。

ラストワンマイル領域の事業化による高収益案件の獲得

パワーソリューションズが属するシステムインテグレーション業界では、元請けから下請けに作業を段階的に委託していくピラミッド構造が一般的です。

パワーソリューションズは、汎用サービスを導入した後の開発を個社別に提供していることから、顧客と直接取引を行うプライム案件が主体となっています。

顧客ニーズに柔軟に応えるための組織体制

パワーソリューションズは、業務分析・問題発見から課題解決・実践まで一貫してサポートする「一気通貫体制」及びコンサルタントが直接顧客とコミュニケーションをとる「製販一体体制」を構築しています。

パワーソリューションズは、業務コンサルティング・システム設計・開発・運用保守までを一気通貫で提供しています。

特に金融機関の業務は高度かつ複雑化しており、システム開発前に業務コンサルティング、システムアドバイザリーを行ったうえで、設計、開発、運用保守サイクルを総合的に提案しています。

一般的に、コンサルティングを主な業務分野とするITコンサルティング会社では業務分析・問題発見・業務改善提案を行いますが、具体的に解決策の提供までは行いません。

また、受託型SIerは対象とする業務範囲を限定した業務改善提案と解決策の提示を行うため、全体最適された提案に至らない場合があります。

パワーソリューションズは、一気通貫体制によって業務プロセス全体を俯瞰して課題解決を行うことが出来、顧客満足度の高いサービスの提案が可能であると考えています。

製販一体体制とは、コンサルタントがチームで専属担当となり、案件獲得からサービス提供までを行う体制です。

営業人員を確保する必要がないため、コストを意識した営業展開が可能となると同時に、現場の声を丁寧に拾い上げたサービスの提供が可能となっています。

また、案件獲得においても、顧客企業のビジネス部門への理解と金融機関特有のシステムサービスに関する知見の双方が必要であるため、本体制が効果的に機能しているものと考えています。

MD制

パワーソリューションズは、顧客企業からの受託開発及び運用保守等のサービス提供を担当する各部署を疑似的な企業とみなし、部長であるMD(Managing Director)に権限の委譲と成果の適正な配分を行っています。

部署での収益は諸コストを除き部署内で配分されるため、案件の成功と従業員のインセンティブを紐付けることで、案件獲得力を強化しています。

また、自部署の部下がMDとなり、新部署を設立すると、独立元のMDにはのれん分けとして新部署の収益の一部が継続的に付与される仕組みとなり、人材育成にも効果を発揮しています。

各部署の「経営」をMDに任せることで、リーダーシップや起業家精神の養成とモチベーションの向上を図っています。


パワーソリューションズのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、事業拡大に係る人件費及び外注費の一部、インフラ設備の増強及び基幹システム更新に係る設備投資、オフィス増設に係る設備投資、並びに借入金の返済に充当する予定です。

パワーソリューションズの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

パワーソリューションズの業績推移

営業キャッシュフローは純利益を下回っています。

前期の自己資本利益率(ROE)は29.5%であり、自己資本比率は63.1%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第13期第14期第15期第16期第17期
決算年月2014年12月2015年12月2016年12月2017年12月2018年12月
売上高(千円)1,602,6671,869,9171,899,2632,131,8332,364,018
経常利益(千円)116,3532,332146,247291,543291,086
当期純利益(千円)22,153-95,15684,726206,938202,525
資本金(千円)45,31274,91274,91274,91274,912
発行済株式総数(株)445519519519519,000
純資産額(千円)329,749293,793378,519585,458787,984
総資産額(千円)929,319925,808875,2431,167,2011,249,172
BPS(円)741,011566,076729,325564.03759.14
1株配当(円)
EPS(円)49,783-213,543163,249199.36195.11
自己資本比率(%)35.531.743.250.263.1
自己資本利益率(%)725.242.929.5
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業CF(千円)188,107101,711
投資CF(千円)8,924-32,630
財務CF(千円)-64,684-81,432
現金等(千円)332,128319,776
従業員数(名)8498110113134

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

ここ数ヶ月は下降トレンドの傾向となっています。

このまま軟調だと向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2019年5月28日~2019年8月27日)
(※マネックス証券より)

上場規模

パワーソリューションズのIPOの規模は最大で約6.1億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は285,700株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は42,800株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約25%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。

株主かつ貸株人である佐藤成信及び兼子浩之、並びに株主である合同会社未来企画、合同会社一誠堂、高橋忠郎、老川信二郎、加藤秀和、鈴木義晃、片倉正人、髙橋正樹、加藤康男、石垣圭子、青木直美、染郷充、山口正利、土方俊吾、丸本美晴、尾崎弘之、中村修一、川嶋しづ子及び島田啓一には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、株主であるみずほ成長支援投資事業有限責任組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

株主名保有割合ロックアップ
(同)未来企画25.59%
(同)一誠堂24.38%
佐藤成信8.41%
みずほ成長支援投資 事業有限責任組合7.73%
兼子浩之7.56%
高橋忠郎5.43%
老川信二郎3.02%
加藤秀和2.31%
鈴木義晃1.54%

初値予想

パワーソリューションズの事業は、資産運用会社等金融機関に向けた業務コンサルティング・システム受託開発・運用保守及び顧客企業からの業務のアウトソーシング受託、並びに法人に向けたRPAライセンスの販売及び導入サポート等ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

予想PERは10.2~10.9倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
2315カイカ25.001.360.00%
3916デジタル・インフォメーション30.758.241.13%
3924ランドコンピュータ14.591.782.05%
3992ニーズウェル16.563.191.97%
3997トレードワークス17.672.760.45%
4284ソルクシーズ19.281.891.13%
4299ハイマックス14.671.152.77%
4333東邦システムサイエンス14.371.622.74%
4674クレスコ15.702.331.97%
4687TDCソフト11.161.483.10%

約6.1億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。

上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • フィードフォース:+140.0%
  • インフォネット:+130.2%
  • バルテス:+175.8%
  • グッドスピード:+25.0%
  • エードット:+121.0%
  • Welby:+246.7%
  • gooddaysホールディングス:+128.1%
  • 識学:+152.8%
  • テノ.ホールディングス:+25.0%
  • AmidAホールディングス:+6.3%
  • Kudan:+276.3%
  • アルー:+46.7%
  • 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+92.6%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事は大和証券です。その他は、みずほ証券、SBI証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、いちよし証券、松井証券、極東証券、エース証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
大和証券266,00093.10%
みずほ証券8,5002.98%
SBI証券2,8000.98%
マネックス証券1,4000.49%
岩井コスモ証券1,4000.49%
いちよし証券1,4000.49%
松井証券1,4000.49%
極東証券1,4000.49%
エース証券1,4000.49%

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

  • この記事を書いた人

まつのすけ

14年に渡ってクレカ・電子マネー等のキャッシュレス決済を探求。日本のキャッシュレス化に貢献することが目標です。55枚のクレジットカードを保有し、支払年会費の総額は113万円。実生活において徹底的に活用した経験を活かして、記事を執筆しております。

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