新規上場!オーウエル(7670)のIPOの初値予想

更新日: IPO

オーウエル

オーウエル(7670)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2018年11月28日(水)~12月4日(火)、上場日は12月13日(木)です。

新規上場する市場は東証2部で、想定価格は700円(1単元7.0万円)です。仮条件は700円~750円と上振れました。

公開価格は仮条件の上限である750円となりました。予想PERは6.9倍、予想PBRは0.44倍(BPS 1,714.20)、予想配当利回りは2.67%(1株配当 20)です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

800〜1,000円(想定価格比+6.7%~+33.3%)

直前初値予想は以下の通りです。

860円(公開価格比+14.7%)

オーウエルは塗料関連事業、電気・電子部品事業の2つの事業に関する商品の販売を展開しています。

監査法人は有限責任 あずさ監査法人です。本社所在地は大阪市西淀川区御幣島5-13-9です。

オーウエルとは

オーウエルは、塗料及び電気・電子部品に関する様々な商品・サービスを広範な産業に供給していることから、販売先は、約3,000社、仕入先は約2,000社と取引があります。

報告セグメント製品カテゴリ主要な商品・サービス
塗料関連事業塗料・表面処理剤汎用塗料
工業用塗料
化成品・物資防音材
プラスチックシート
耐熱セラミック製品
接着剤
合成樹脂製品
塗装・計測機器塗装機器
計測機器
完成工事塗装ライン関連工事
内外装リフォーム関連工事
電気・電子部品事業ホールICホールIC
LED照明製品LED照明製品

従業員数は390名、平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は13.3年、平均年間給与は640.9万円です。

塗料関連事業

塗料・表面処理剤

オーウエルの主力取扱商品である塗料は、その用途により「汎用塗料」と「工業用塗料」に大別されます。

  • 汎用塗料:建築用塗料に代表される、塗料メーカーが市場分析し、自主的に企画、設計、開発、製造、販売する塗料
  • 工業用塗料:自動車用塗料に代表される、いわゆる生産ラインで連続的に量産される工業製品に使用される塗料(固有の条件に配慮して設計・開発)

オーウエルは製品ごとに、塗膜になるまでのプロセス即ち塗料の選定、塗装仕様、塗装工法、塗装環境等について、様々な顧客の課題解決に寄与する商品、サービスの提供を行っています。

神奈川事業所に技術センターを有し、塗料業界の中で最も品質が要求される自動車業界で培った塗膜形成技術を基盤として、塗料と塗装設備・機器・装置等とのトータルプランニング、提案をはじめ、新材料、新工法の開発等を行っています。

塗装・塗膜に対する顧客の高度な生産要求に対し、塗装工程請負専門のグループ会社オー・エー・シー株式会社と共に、トータルなエンジニアリング機能を発揮し、QCD(品質・コスト・納期)の改善を実現しています。

塗料の調色工場にて、少量・多品種・短納期の対応を実現することで、塗料メーカーの課題を解決すると共に、顧客の効率的な生産に寄与します。

化成品・物資

オーウエルでは、塗料以外にも顧客の製品や生産現場における様々な課題解決に寄与する商品を提供しています。主な取扱商品については、以下のとおりです。

  • 防音材:自動車ボディ及び自動車部品等
  • プラスチックシート:PCM鋼板(プレコートメタル鋼板の略称で、加工する前の鋼帯の状態で予め塗装された鋼板)、自動車ボディ、その他の保護資材
  • 耐熱セラミック製品:自動車排気ガス浄化用触媒コンバータの保持材として採用
  • 接着剤:建材関連、自動車関連等で使用
  • 合成樹脂製品:マスキング材や建材関連で使用する発泡ウレタン等
  • その他:テープ類、インク、研磨剤等

塗装・計測機器

オーウエルでは、塗料だけでなく、塗装機器及び塗装に関連する計測機器等の販売も行っています。

塗装機器は、顧客の製品に使われる塗料、素材や生産現場、環境に合わせて、求められる最適な機器・装置の選定が必要となります。

オーウエルでは、長年にわたる塗料の販売を行うことに加えて、塗装技術に関するノウハウの蓄積も行っているため、顧客に対して適切な塗装・計測機器の提案が可能となっています。

オーウエルでは、塗料や機器の販売にとどまらず、顧客の塗装ラインに関連する工事の請負も行っています。

塗装ラインにおける前処理から塗装、乾燥工程までの設備、機器、装置、搬送、制御の全て、又は一部の設計・施工を請負います。

また、オーウエルの子会社であるサンマルコ株式会社では、建物の内外装のリフォーム関連工事も行っています。

塗り替え、防水工事から、ガラスフィルム、内装フィルム施工等の工事を請負います。

電気・電子部品事業 

ホールIC

ホールICは磁気センサーであり、磁界の変化や強さを検出し、被計測体の位置や回転等を検知するセンサーです。

その用途には車載向けと民生向けがありますが、車載向け用途では、変速制御やブレーキ制御、ステアリング制御、エンジン制御等に採用実績があります。

オーウエルはホールICの専業的な代理店として事業拡大を行い、品質、技術、グローバル物流、外観検査に至るまで最適な役割を担っています。

BCP(Business Continuity Plan)対応も踏まえ、国内外の複数拠点で在庫を保有し、災害等が発生しても安定して供給できる体制を整えています。

LED照明製品

サイン、工場構内の照明、植物プラント向け、組み込み市場に向けた製品を設計・開発し、協力会社にて製造し、オーウエルのブランドで販売しています。


オーウエルのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、設備投資資金、子会社への出資、運転資金に充当に充当する予定です。

  • 塗装工程における現場管理システム構築のためのハード・ソフトウエアの開発、技術センターのロボットの更新等、設備投資資金として260百万円
  • 老朽化した営業所の改築、修繕、建替え等の資金として282百万円
  • 子会社への出資は、オーウエルからの出資資金を塗装設備資金として300百万円
  • センサー関連事業のマーケティング用器具備品、特許関連費用等の運転資金として32百万円
  • 借入金の返済資金として326百万円

オーウエルの業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。

オーウエルの業績推移

営業キャッシュフローは包括利益を上回っている年度と下回っている年度があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は5.3%であり、自己資本比率は35.8%です。連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第75期第76期
決算年月平成29年3月平成30年3月
売上高(百万円)63,45763,750
経常利益(百万円)1,2651,337
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)770823
包括利益(百万円)2,0741,493
純資産額(百万円)14,96516,373
総資産額(百万円)41,25345,442
1株当たり純資産額(円)1,726.511,886.89
1株当たり当期純利益金額(円)89.3695.45
自己資本比率(%)36.135.8
自己資本利益率(%)5.65.3
株価収益率(倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)4423,328
投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△414△99
財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△281△554
現金及び現金同等物の期末残高(百万円)3,2746,013
従業員数(名)582600

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第72期第73期第74期第75期第76期
決算年月平成26年3月平成27年3月平成28年3月平成29年3月平成30年3月
売上高(百万円)54,37655,28754,39455,51256,299
経常利益(百万円)9961,0439381,0051,072
当期純利益(百万円)529556611628722
資本金(百万円)857857857857857
発行済株式総数(株)10,500,00010,500,00010,500,00010,500,00010,500,000
純資産額(百万円)9,26011,75311,46313,34614,481
総資産額(百万円)32,77236,90136,43137,18942,603
BPS(円)963.011,362.591,329.001,547.301,678.86
1株配当(円)8881012
EPS(円)55.0859.9370.9572.9183.81
自己資本比率(%)28.331.931.535.934
自己資本利益率(%)6.35.35.35.15.2
株価収益率(倍)
配当性向(%)14.513.411.313.714.3
従業員数(名)371370377389389

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証2部指数は2016年7月以降は長らく上昇トレンドが続いていましたが、2018年1月23日をピークに調整局面に突入し、ここ3ヶ月はボックス相場となっています。

下降トレンドに転じたら向かい風となります。逆に再度堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証2部のチャート(2018年8月9日~2018年11月8日)
(※マネックス証券より)

上場規模

オーウエルのIPOの規模は最大で約13.1億円であり、東証2部としては非常に大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は1,628,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は244,200株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約18%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。

株主であるオーウエル従業員持株会、日本ペイント株式会社、関西ペイント株式会社、大日本塗料株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、日油株式会社、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、宮本文義、神東塗料株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、宮本まき子、豊田みどり、片山武宏、オーウエル役員持株会、日本特殊塗料株式会社、川上塗料株式会社、小野靖子、中国塗料株式会社、住友生命保険相互会社、明治安田生命保険相互会社、日本生命保険相互会社、飛戸克治、阿藤敬子、日本パーカライジング株式会社、豊田安昌、尾崎美貴子、田中晋哉、宮崎素伸、内藤勝子、中田和雄、山中克敏、原一裕、手賀誠、カシュー株式会社、萬代機械株式会社、ユシロ化学工業株式会社、株式会社トウペ、株式会社ネオス、竹林塗装工業株式会社、スズカファイン株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、酉川周平、大津直樹、宮本義敬、宮本敬文、東奈津子、加藤春樹、池田泉州キャピタル株式会社、オキツモ株式会社、鋳物亮一、稲葉譲及び他110名には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

株主名保有株数保有割合ロックアップ
オーウエル従業員持株会1,403,00016.27%
日本ペイント(株)900,00010.43%
関西ペイント(株)700,0008.12%
大日本塗料(株)550,0006.38%
(株)三菱UFJ銀行420,0004.87%
日油(株)400,0004.64%
(株)三井住友銀行300,0003.48%
(株)みずほ銀行300,0003.48%
宮本文義260,0003.01%
神東塗料(株)250,0002.90%

初値予想

オーウエルの事業は、塗料関連事業、電気・電子部品事業の2つの事業に関する商品の販売ということで、IPOにおける人気度は高くありません。

予想PERは6.9倍、予想PBRは0.44倍(BPS 1,714.20)、予想配当利回りは2.67%(1株配当 20)であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
4615神東塗料赤字0.362.65%
4616川上塗料6.460.611.54%
4619日本特殊塗料9.850.982.01%
4621ロツクペイント11.740.421.89%
4627ナトコ8.240.472.87%
8012長瀬産業11.150.652.23%
8090昭光通商5.821.100.00%
8098稲畑産業9.180.612.85%
8103明和産業8.600.562.31%
8158ソーダニツカ15.170.652.15%

約13.1億円という上場規模は東証2部としてはやや小型です。上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。

東証2部の10億~20億円のIPOの初値結果は以下のとおりです。

  • コーア商事ホールディングス:+49.8%
  • 共和コーポレーション:+57.9%
  • ジェイ・エス・ビー:+33.8%
  • マーキュリアインベストメント:-4.1%
  • イワキ(銘柄名:イワキポンプ):+2.5%
  • 中本パックス:+0.7%
  • JESCOホールディングス:+5.4%
  • 土木管理総合試験所:-2.4%
  • ホクリヨウ:+8.9%
  • 東京ボード工業:-8.0%
  • 綿半ホールディングス:+6.3%
  • ヤマシンフィルタ:+19.6%
  • ダイキアクシス:+3.9%
  • エンビプロ・ホールディングス:+48.6%
  • サンヨーホームズ:+78.6%
  • パンチ工業:-5.4%
  • アジュバンコスメジャパン:+4.8%
  • 三洋貿易:-3.5%
  • 阿波製紙:+0.3%
  • ジャパンマテリアル:-7.9%
  • AGS:-6.3%
  • 大研医器:±0%
  • 電算システム:-7.1%
  • TAIYO:-6.7%
  • ニホンフラッシュ:-7.5%
  • リンクアンドモチベーション:+100.0%
  • ラサ商事:+25.4%
  • 山下医科器械:+0.4%
  • デリカフーズ:+35.3%
  • サーラ住宅:+24.0%
  • ゼロ:+38.2%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。


主幹事は大和証券です。その他は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、みずほ証券、SBI証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
大和証券1,465,30090.01%
野村証券48,8003.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券40,6002.49%
SMBC日興証券32,6002.00%
みずほ証券32,6002.00%
SBI証券8,1000.50%

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:対面証券・ネット証券で申込(回数制限で回避することも)
  3. 中立:ネット証券で申込、S級銘柄の当選が見込めない対面証券では申込を検討(回避することも)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

  • この記事を書いた人

まつのすけ

14年に渡ってクレカ・電子マネー等のキャッシュレス決済を探求。日本のキャッシュレス化に貢献することが目標です。55枚のクレジットカードを保有し、支払年会費の総額は113万円。実生活において徹底的に活用した経験を活かして、記事を執筆しております。

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