T.S.I(7362)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年3月3日(水)~3月9日(火)、上場日は2021年3月19日(金)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,550円(1単元15.5万円)です。仮条件は 2021年3月1日(月)、公募価格は2021年3月10日(水)に決定。予想PERは18.3倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,900〜5,000円(仮条件の上限比+87.1%~+222.6%)
T.S.Iは日本の超高齢社会において、在宅独居高齢者の孤独死、要介護者の在宅生活の限界と特養の入所待機者の解消という社会課題を解決するため、「サービス付き高齢者向け住宅」の運営、「訪問介護/介護予防・日常生活支援」及び「居宅介護支援」を展開しています。
監査法人はPwC京都監査法人で、本社所在地は京都府京都市西京区桂南巽町75番地4です。
T.S.Iとは
T.S.Iは「Terminalcare Support Institute」の略であり、「終末期ケアの支援機関」を意味します。
T.S.Iの事業セグメントは、高齢者住まい法に基づくサービス付き高齢者向け住宅の運営、及び介護保険法に基づく訪問介護、居宅介護支援等を行う「介護事業」、並びにT.S.Iが運営するサービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」の建築請負を行う「不動産事業」で構成されています。
T.S.Iグループは、自宅で看取られたいと望む高齢者が安心して住める住まいと介護サービスを提供することを目的に、サービス付き高齢者向け住宅を「設計・建築・運営」まで一気通貫して提供しています。
拠点数・居室数の推移は下記のとおりです。
拠点数 | 居室数 | |
---|---|---|
2015年12月末 | 9 | 258 |
2016年12月末 | 14 | 418 |
2017年12月末 | 16 | 475 |
2018年12月末 | 19 | 561 |
2019年12月末 | 20 | 630 |
2020年12月末 | 24 | 746 |
従業員数は260名、平均年齢は45.8歳、平均勤続年数は2.6年、平均年間給与は367.5万円です。
T.S.IのIPOの諸データ
T.S.Iの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第9期 | 第10期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 2,172,316 | 2,385,476 |
経常利益 | (千円) | 60,693 | 107,219 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 78,297 | 76,503 |
包括利益 | (千円) | 78,297 | 76,503 |
純資産額 | (千円) | 58,546 | 135,049 |
総資産額 | (千円) | 1,543,273 | 2,067,167 |
1株当たり純資産額 | (円) | 47.68 | 109.98 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 63.76 | 62.3 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 3.8 | 6.5 |
自己資本利益率 | (%) | 403.6 | 79 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △42,331 | 192,109 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △3,487 | △360,655 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 43,912 | 317,641 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 260,670 | 409,766 |
従業員数 | (人) | 185 | 205 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月はボックスでの推移となっていましたが、足元では復調の気配が漂っています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
T.S.IのIPOの規模は最大で約7.1億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は300,000株、売出株式数は100,000株、オーバーアロットメント(OA)は60,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約30%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は25%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
北山忠雄 | 53.58% | ○ |
北山優吾 | 10.42% | ○ |
北山千賀子 | 8.14% | ○ |
北山裕美 | 8.14% | ○ |
北山雄三 | 8.14% | ○ |
北田翔士 | 2.44% | ○ |
北山由紀子 | 2.04% | ○ |
吉国潤子 | 1.22% | ○ |
中村眞里 髙岡まり子 平田勇介 三宅裕介 松嶋美智子 | 0.41% | ○ |
横田和恵 宇野亜沙美 福村高志 北山英一 藤井清史 | 0.41% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
T.S.Iの事業は「サービス付き高齢者向け住宅」の運営、「訪問介護/介護予防・日常生活支援」及び「居宅介護支援」ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
予想PERは18.3倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2435 | シダー | 10.05 | 2.60 | 1.75% |
4355 | ロングライフHD | 56.45 | 1.08 | 2.95% |
6062 | チャームケアコーポレーション | 30.36 | 4.39 | 0.64% |
7091 | リビングプラットフォーム | 66.02 | 4.93 | 0.00% |
9707 | ユニマットリタイアメント | 72.91 | 0.73 | 1.57% |
7.1億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。上位株主にベンチャーキャピタルはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、大和証券、SMBC日興証券、SBI証券、西村証券、東海東京証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 368,000 | 92.00% |
大和証券 | 8,000 | 2.00% |
SMBC日興証券 | 8,000 | 2.00% |
SBI証券 | 8,000 | 2.00% |
西村証券 | 4,000 | 1.00% |
東海東京証券 | 4,000 | 1.00% |
T.S.IのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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松井証券、楽天証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)