メンタルヘルステクノロジーズ(9218)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年3月9日(水)~3月15日(火)、上場日は2022年3月28日(月)です。
メンタルヘルステクノロジーズが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は630円(1単元6.3万円)です。公募価格は 2022年3月16日(水)に決定。
仮条件は500円~630円と下振れました。予想PERは21.0~23.6倍です。
日本市場のIPOは「国策に買いなし」という情勢に陥っており、IPO市場は冷え込んでいます。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
750円~1,050円(仮条件の上限比+19.0%~+66.7%)
メンタルヘルステクノロジーズはメンタルヘルスソリューション事業、メディカルキャリア支援事業、デジタルマーケティング事業を展開しています。
監査法人はかがやき監査法人です。
メンタルヘルステクノロジーズとは
メンタルヘルステクノロジーズはメンタルヘルスソリューション事業において、「産業医及び保健師等による役務提供サービスと労働者の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS」をパッケージ化し、「産業医クラウド」の名称で提供しています。
メディカルキャリア支援事業は、子会社であるAvenirが職業安定法に基づいて行う有料職業紹介事業であり、主に医師を医療機関に紹介する採用支援サービスを行っています。
医師の転職市場においては、医師は都市部に集中する傾向があり、地方病院においては医師や看護師等の確保は大きな課題です。
そのため、紹介手数料は都市部より高くなる傾向があることから、メンタルヘルステクノロジーズグループは、地方医療機関との接触を増やすことにより、売上拡大を目指しています。
デジタルマーケティング事業は、メンタルヘルステクノロジーズが行っており、医学会向けサービス、Webマーケティング支援サービスを提供しています。
従業員数は17名、平均年齢は37.23歳、平均勤続年数は2.91年、平均年間給与は478.1万円です。
メンタルヘルステクノロジーズのIPOの諸データ
メンタルヘルステクノロジーズの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第9期 | 第10期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年12月 | 2020年12月 | |
売上高 | (千円) | 646,306 | 947,040 |
経常損失(△) | (千円) | △225,625 | △147,621 |
親会社株主に帰属する当期純損失(△) | (千円) | △226,205 | △149,056 |
包括利益 | (千円) | △226,205 | △149,056 |
純資産額 | (千円) | 46,742 | △2,314 |
総資産額 | (千円) | 227,765 | 374,447 |
1株当たり純資産額 | (円) | △51.53 | △67.31 |
1株当たり当期純損失金額(△) | (円) | △27.42 | △17.04 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 20.5 | - |
自己資本利益率 | (%) | - | - |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △166,204 | △119,724 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △2,965 | △642 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 116,101 | 203,129 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 106,046 | 188,808 |
従業員数 | (人) | 51 | 44 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月、下降トレンドが続いています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
メンタルヘルステクノロジーズのIPOの規模は最大で約9.0億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は50,000株、売出株式数は1,198,800株、オーバーアロットメント(OA)は187,300株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約15%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は96%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
刀禰真之介 | 37.31% | ○ |
ファストトラックイニシアティブ2号投資事業有限責任組合 | 17.25% | ○ |
(株)Orchestra Investment | 4.04% | ○ |
Skyland Ventures 1号 投資事業有限責任組合 | 3.85% | ○ |
(株)ベクトル | 3.85% | ○ |
INTAGE Open Innovation 投資事業有限責任組合 | 3.85% | ○ |
(株)杏林舍 | 1.93% | ○ |
和田洋 | 1.64% | |
山田真弘 | 1.45% | ○ |
Aflac Ventures LLC(国内代理人:アフラック・イノベーション・パートナーズ(同))、(株)H&Pコンサルティング | 1.35% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
メンタルヘルステクノロジーズの事業はメンタルヘルスソリューション事業、メディカルキャリア支援事業、デジタルマーケティング事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。予想PERは21.0~23.6倍であり、類似企業と比較すると割安です。
上位株主にはVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
約9.0億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- セキュア:+130.0%
- HYUGA PRIMARY CARE:+40.0%
- スローガン:+50.0%
- ラストワンマイル:+47.4%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- リベロ:+38.6%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- フューチャーリンクネットワーク:+74.7%
- オムニ・プラス・システム・リミテッド:+57.3%
- ベイシス:+154.9%
- ワンダープラネット:+60.7%
- メイホーホールディングス:+122.6%
- ブロードマインド:+93.3%
- ジーネクスト:+131.8%
- ベビーカレンダー:+123.8%
- T.S.I:+100.0%
- WACUL:+342.4%
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
ただし、新しい資本主義ではこれまでの常識が通じない側面があります。
日本市場のIPOは「国策に買いなし」という情勢に陥っており、IPO市場は冷え込んでいます。
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は日興証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 1,062,100 | 85.05% |
野村証券 | 62,400 | 5.00% |
SBI証券 | 49,900 | 4.00% |
東海東京証券 | 12,400 | 0.99% |
SMBC日興証券 | 12,400 | 0.99% |
マネックス証券 | 12,400 | 0.99% |
東洋証券 | 6,200 | 0.50% |
水戸証券 | 6,200 | 0.50% |
岩井コスモ証券 | 6,200 | 0.50% |
極東証券 | 6,200 | 0.50% |
楽天証券 | 6,200 | 0.50% |
松井証券 | 6,200 | 0.50% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
メンタルヘルステクノロジーズのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)