エクサウィザーズ(4259)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月8日(水)~12月14日(火)、上場日は2021年12月23日(木)です。
エクサウィザーズが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,050円(1単元10.5万円)です。公募価格は2021年12月15日(水)に決定。
仮条件は1,050~1,150円と上振れました。予想PERは赤字です。
初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。
1,250円~1,550円(仮条件の上限比+8.7%~+34.8%)
エクサウィザーズは個別企業を顧客とし、そのデジタル・AI化を推進し産業・社会革新を図るAIプラットフォーム事業と、広範な顧客向けに、業務プロセスに簡易に導入・活用可能なAIソフトウエアを提供するAIプロダクト事業を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区東新橋1丁目9-2 汐留住友ビル 21階です。
エクサウィザーズとは
エクサウィザーズは、株式会社エクサウィザーズ及び事業開発や研究拠点機能を担う子会社5社(連結子会社3社、非連結子会社2社)により構成されています。
エクサウィザーズグループでは、「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」をミッションに掲げ、独自開発のAIアルゴリズムと、様々な業界や業務に関する知見を組み合わせたAIサービスを顧客及び事業提携先に開発・提供することで、多様な領域における社会課題の解決を図っています。
具体的には、個別企業を顧客とし、そのデジタル・AI化を推進し産業・社会革新を図るAIプラットフォーム事業(エクサウィザーズ、エクスウェア株式会社等)と、広範な顧客向けに、業務プロセスに簡易に導入・活用可能なAIソフトウエアを提供するAIプロダクト事業(エクサウィザーズ、株式会社エクサホームケア、株式会社VisionWiz等)を展開しています。
また、AIプラットフォーム事業及びAIプロダクト事業を通じて、独自開発のAIアルゴリズムと、様々な業界や業務に関する知見やデータを「exaBase」に蓄積することで、サービスの効率化及び高付加価値化を実現しています。
従業員数は233名、平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は2.0年、平均年間給与は814.5万円です。
エクサウィザーズのIPOの諸データ
エクサウィザーズの業績推移
業績面では売上高は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。経常利益・純利益は減益の年度も目立っています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第6期 | |
---|---|---|
決算年月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 2,612,944 |
経常損失(△) | (千円) | △451,345 |
親会社株主に帰属する当期純損失(△) | (千円) | △592,688 |
包括利益 | (千円) | △589,173 |
純資産額 | (千円) | 2,383,294 |
総資産額 | (千円) | 3,686,180 |
1株当たり純資産額 | (円) | 31.65 |
1株当たり当期純損失(△) | (円) | △8.04 |
潜在株式調整後1株当たり | (円) | - |
当期純利益 | ||
自己資本比率 | (%) | 64.64 |
自己資本利益率 | (%) | - |
株価収益率 | (倍) | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △528,129 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △572,566 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 1,800,260 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 2,337,698 |
従業員数 | (名) | 223 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっていましたが、足元では崩れています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
エクサウィザーズのIPOの規模は最大で約340.3億円であり、東証マザーズとしてはかなりの大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は4,000,000株、売出株式数は25,607,200株、オーバーアロットメント(OA)は2,800,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約41%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は87%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
春田真 | 10.64% | ◯ |
古屋俊和 | 10.11% | ◯ |
(株)ベータカタリスト | 10.03% | ◯ |
(株)INCJ | 7.96% | ◯ |
アイエスジーエス1号投資事業有限責任組合 | 7.85% | ◯ |
D4V1号投資事業有限責任組合 | 5.74% | ◯ |
坂根裕 | 5.45% | ◯ |
石山洸 | 4.83% | ◯ |
竹林洋一 | 4.53% | ◯ |
浅谷学嗣 | 2.19% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
エクサウィザーズの事業は個別企業を顧客とし、そのデジタル・AI化を推進し産業・社会革新を図るAIプラットフォーム事業と、広範な顧客向けに、業務プロセスに簡易に導入・活用可能なAIソフトウエアを提供するAIプロダクト事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、AIというキラーワードも事業に内包しています。
予想PERは赤字であり、類似企業と比較すると割高です。
上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。
約340.3億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。
東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- AB&Company:-6.0%
- Photosynth:-6.0%
- セーフィー:+37.9%
- アシロ:+27.6%
- デコルテ・ホールディングス:-8.0%
- 全研本社:+11.6%
- プラスアルファ・コンサルティング:18.343.0%
- 日本電解:±0
- ペイロール:-6.5%
- ビジョナル:+43.0%
- スパイダープラス:+48.4%
- Appier Group:+26.9%
- ココナラ:+91.7%
- coly:+104.6%
- アクシージア:+41.4%
- QDレーザ:+134.4%
- ウェルスナビ:+50.0%
- ヤプリ:+65.8%
- プレイド:+99.4%
- Kaizen Platform:+1.7%
- クリーマ:+35.9%
- Retty:+36.5%
- プレミアアンチエイジング:+37.0%
- 日通システム:+83.3%
- I-ne:+12.5%
- ロコガイド:+130.3%
- SREホールディングス:-6.6%
- ランサーズ:+15.3%
- JTOWER:+63.8%
- フリー:+25.0%
- JMDC:+32.5%
- メドレー:-2.3%
- BASE:-6.9%
- HPCシステムズ:-6.0%
- ギフティ:+25.3%
- ステムリム:-7.0%
- ブシロード:+16.6%
- 新日本製薬:+13.2%
- Sansan:+5.8%
- EduLab:+2.2%
- ポート:-37.2%
- 自律制御システム研究所:-16.8%
- SBIインシュアランスグループ:±0%
- MTG:+21.6%
- メルカリ:+66.7%
- ラクスル:+9.7%
- SOU:+24.2%
- 神戸天然物化学:+56.6%
- HANATOUR JAPAN:+10.0%
- ウェルビー:+28.1%
- MS&Consulting:-2.3%
- PKSHA Technology:+128.3%
- ビーグリー:+0.1%
- アイモバイル:-6.8%
- ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
- アカツキ:-8.0%
- ビジョン:+10.7%
- グリーンペプタイド:-8.0%
- メタップス:-7.9%
- イトクロ:+4.1%
- ヘリオス:+22.5%
- Gunosy:±0%
- サンバイオ:-14.5%
- Aiming:+12.2%
- ファーストブラザーズ:+2.5%
- イーレックス:+11.2%
- リボミック:-20.4%
- VOYAGE GROUP:+40.0%
- CYBERDYNE:+130.0%
- アキュセラ・インク:+27.8%
- シグマクシス:+0.3%
- オンコリスバイオファーマ:+34.6%
- じげん:+191.7%
- ペプチドリーム:+216.0%
- UMNファーマ:-8.0%
- ライフネット生命:-7.0%
- ダブル・スコープ:-8.0%
- テラプローブ:-7.5%
- エフオーアイ:-9.4%
- グリー:+51.5%
- カービュー:+5.5%
- ユー・エス・ジェイ:-4.9%
- ゲームオン:-8.0%
- GCA:+28.1%
- ミクシィ:+90.3%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。
主幹事はSMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレーです。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 18,504,600 | 62.50% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 9,622,300 | 32.50% |
大和証券 | 592,100 | 2.00% |
みずほ証券 | 592,100 | 2.00% |
SBI証券 | 207,300 | 0.70% |
楽天証券 | 88,800 | 0.30% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
エクサウィザーズのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
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↓
<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)