ひふみ投信の上場が中止!レオス・キャピタルワークス(7330)のIPOの初値予想

更新日: IPO

レオス・キャピタルワークス

レオス・キャピタルワークス(7330)のIPOが決定していましたが、上場が中止となりました。

「コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について投資家保護の観点から深掘りすべき事項が発生し、平成30年12月20日開催の当社取締役会において、当該深掘りに時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しと、それに伴う上場手続きの延期」が決議されました。

ブック・ビルディング期間は2018年12月6日(木)~12月12日(水)、上場日は12月25日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,010円(1単元20.1万円)です。仮条件は1,300~1,400円と窓を開けて下振れました。

公開価格は仮条件の上限である1,400円となりました。予想PERは15.4倍です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

1,450〜1,700円(仮条件の上限比+3.6%~+21.4%)

ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスは投資信託委託業務と投資顧問業務(投資一任契約に係る業務)を展開しています。

投資信託委託業務の収益は、運用資産の残高に一定率を掛け合わせることで算定される投資信託委託者報酬に紐付いており、投資顧問業務の収益は、運用資産の残高に一定率を掛け合わせることで算定される投資顧問報酬と運用成績に応じて発生する成功報酬に基づきます。

監査法人は東陽責任監査法人です。本社所在地は東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内27Fです。

レオス・キャピタルワークスとは

レオス・キャピタルワークスは、よりよい社会を作るため国内外のヒト、モノ、カネの「流れ(レオス)」を興すこと、理想の投資信託を作ること、また、株式投資が企業と人を応援し、明るい未来を創ることにつながるという投資の本質を伝え、人々の資産形成の一助となることを目的に設立した投資運用会社です。

レオス・キャピタルワークスの経営理念は「資本市場を通じて社会に貢献します」であり、国内外の顧客資産を成長企業に投資し、日本および世界経済の成長に貢献することを目指しています。

従業員数は58名、平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は3.3年、平均年間給与は907.1万円です。

投資信託委託業務

投資信託委託業務とは、レオス・キャピタルワークスが組成した投資信託に、顧客に投資してもらい、集まった資金を国内外の株式等に投資し、その運用成果がそれぞれの顧客の投資額に応じて分配される仕組みの金融商品の運用を行なう業務です。

レオス・キャピタルワークスが委託している投資信託は2018年9月末現在、以下の4本です。

  • 公募投信「ひふみ投信
  • 公募投信「ひふみプラス」
  • DC専用投信「ひふみ年金」
  • 私募投信「レオス日本小型株ファンド(一般投資家私募)」(レオス日本小型株ファンド)

ひふみ投信、レオス日本小型株ファンドはレオス・キャピタルワークスが委託とともに販売も行なう(直接販売)投資信託です。

委託者報酬における運用会社としての機能分と販売会社としての機能分を収益としています。

ひふみプラス、ひふみ年金は販売会社(証券会社、銀行等)に提供して間接販売する形式の投資信託です。委託者報酬における委託会社の機能分を収益としています。

ひふみ投信という投資信託があります。インデックス投信を上回るパフォーマンスを継続的に残しており、幾多のアクティブ投信の間でも...

レオス・キャピタルワークスでは、直接販売、間接販売と販売チャネルの多様化を図ることにより、顧客が購入しやすい環境を提供しています。

公募投資信託の「ひふみ投信」はレオス・キャピタルワークスが販売会社も兼ねており、金融業界では数少ない、運用会社が直接顧客に販売するという直販形式をとっています。

これにより販売会社の意向に左右されることなく、独自で営業活動や顧客とのコミュニケーションを図ることが可能となっています。

ひふみ投信の顧客には「保有して楽しい」と感じてもらえるようなイベントやセミナー、コミュニケーションをご提供することにより、顧客の資産形成をサポートしています。

投資信託の運用資産残高とパフォーマンス

現在、投資信託委託業務では、以下の投資信託を運用しています。運用資産は2018年9月末現在の残高です。

  • 公募投信「ひふみ投信」:1,488億円
  • 公募投信「ひふみプラス」:6,626億円
  • DC専用投信「ひふみ年金」:203億円
  • 私募投信「レオス日本小型株ファンド」:104億円

2008年10月にスタートした「ひふみ投信」は、2017年末まで毎年TOPIX(配当込み)を上回る運用成績を残しています。

暦年ベース、2008年は9月末から年末まで、当年は2018年9月末までとなります。TOPIXは、全てTOPIX(配当込み)を用いています。

ひふみ投信のパフォーマンス

守りながらふやす運用

守るとは、投資対象企業の株価の変動(リスク)をさまざまな形で低減、投資資産全体で吸収し運用資産の変動を抑えることを指します。

マーケットの変化に柔軟に対応し、ファンドの50%を上限とした資金は投資を行なわず現金保有を変化させることが出来る仕組みを採用するなど、基準価額の変動を抑える運用を行なうことにより、顧客に安心して長期にわたり保有してもらう運用にこだわっています。

これまでの運用においては、ローリスクでかつハイリターンな投信を探すためのモノサシと言える「シャープレシオ」(リターンをリスクで割った数値)を高位に保つことができています。

株式会社格付投資情報センター(R&I)が選定する「R&I ファンド大賞」を継続的に受賞していることにより、他ファンドと比較しても「シャープレシオ」が安定して高いということを示しています。

足で稼ぐ運用

レオス・キャピタルワークスの運用は、企業本来の目的を知り、企業が提供する製品・サービスが世の中にどのような影響を与えるのか、当該企業の属する産業は今後どのようにあるべきかなどを、現場に足を運んで目で見たり、産業研究動向を参考に分析した結果に基づいています。

個別企業の成長性、バリュエーションなど定量情報の分析と、会社訪問し経営者と面談して得られる定性情報の分析を融合し判断します。

事業、企業規模などにとらわれることなく、中・長期的な将来価値に対して市場価値が割安だと考えられる銘柄をさまざまな場面で発掘します。

国内外の数多くの経営者に会い、対話し、現場の声を聞く足で稼いだ情報を元に安定的に業績を上げている成長企業に長期的に投資する運用です。

ひふみ投信のオフィスビル

顔の見える運用と投資の啓蒙活動

レオス・キャピタルワークスは、セミナー、イベント、各地での運用報告会等を通じて顧客に投資の楽しさや重要性を伝えています。

例えば、はじめて「ひふみ投信」の話を聞く方や投資初心者向けの「はじめてのひふみ」、ひふみ投信の運用責任者やアナリストたちがどのような視点で経済・株式相場を捉え、運用を行なっているかなどについて話す「ひふみアカデミー」などのセミナーを毎月開催しています。

また、ひふみ投信を保有する顧客を対象に、レオス・キャピタルワークスのメンバーと一緒に経済・投資・企業を身近に感じてもらう社会科見学を開催しています。

さらに、Webサイトにて運用メンバーの実名を公開し、セミナーのYouTube中継等の動画配信をすることで顔の見える運用を実現しています。

投資顧問業務(投資一任契約に係る業務)

投資一任契約とは、顧客から投資判断を任され、顧客に代わり顧客の資産運用を行なう契約のことで、この契約に基づき投資資金を受託、運用する業務を行なっています。

報酬は、運用による投資顧問報酬、および運用成績が定められた一定以上になった場合の成功報酬です。

レオス・キャピタルワークスでは、投資一任契約に基づき、国内企業年金基金と海外ソブリンウェルスファンドなどを受託し運用しています。運用資産残高は2018年9月末現在で合計1,221億円です。

  • イーアイ・スターツァ (E.I. Sturdza Investment Funds(UCITS))
  • その他(国内企業年金基金、海外ファンド等)

欧州拠点の個人および金融機関向けに日本株式運用を提供するため、2017年3月にE.I. Sturdza Strategic Management Ltd.と投資一任契約を結び、レオス・キャピタルワークスは、同社が欧州域内で設定したStrategic Japan Opportunities Fundの運用を受託しています。

投資信託委託業務および投資顧問業務の仕組みについて

投資信託委託業務とは、投資信託委託会社(委託者)として投資信託を組成し、投資家から集めた資金を運用し、その成果を投資家に配分する業務です。

投資信託委託会社では、経済・金融情勢などのデータを収集・分析し、運用の専門家がこれまでの経験等を駆使しながら、どの企業に投資するのかを考え、信託銀行に対して運用を指図します。

レオス・キャピタルワークスにおいては、顧客にレオス・キャピタルワークスが直接投資信託を販売する「直接販売」と、顧客とレオス・キャピタルワークスの間に販売会社を経由する「間接販売」があります。

投資顧問業務とは、投資一任契約に基づき、レオス・キャピタルワークスが投資家から投資判断や投資に必要な権限を委任され、投資家を代理して投資を行なう業務です。


レオス・キャピタルワークスのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、システム投資、運転資金に充当する予定です。

レオス・キャピタルワークスの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

レオス・キャピタルワークスの業績推移

営業キャッシュフローは純利益を下回っています。事業構造に起因する要素が大きいです。

前期の自己資本利益率(ROE)は88.7%であり、自己資本比率は41.21%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第11期 第12期 第13期 第14期 第15期
決算年月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月 平成30年3月
営業収益 (千円) 284,516 445,666 894,094 1,288,285 3,853,134
経常利益 (千円) -95,645 -64,616 72,196 43,733 1,126,602
当期純利益 (千円) -96,101 -65,042 125,013 115,444 983,060
資本金 (千円) 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000
発行済株式総数 (株) 32,976 56,306 120,166 120,166 120,166
純資産額 (千円) 141,359 176,332 501,355 616,800 1,599,860
総資産額 (千円) 449,142 558,298 1,039,614 2,287,057 3,881,851
BPS (円) 4,287 3,132 4,172 51.33 133.14
1株配当 (円) 400
EPS (円) -3,325 -1,413 1,242 9.61 81.81
自己資本比率 (%) 31.47 31.58 48.23 26.97 41.21
自己資本利益率 (%) -68.91 -40.95 36.89 20.65 88.7
株価収益率 (倍)
配当性向 (%) 4.9
営業CF (千円) 111,930 321,073
投資CF (千円) -23,433 -234,750
財務CF (千円) 400,000 -170,000
現金等 (千円) 768,907 685,229
従業員数 (人) 22 28 29 38 50

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、ここ数ヶ月は下降トレンドが続いていました。

しかし、足元では反発しつつあります。下降トレンドが継続したら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2018年8月20日~2018年11月19日)
(※マネックス証券より)

上場規模

レオス・キャピタルワークスのIPOの規模は最大で約73.1億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は632,500株、売出株式数は2,529,800株、オーバーアロットメント(OA)は474,300株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は80%です。

売出人かつ役員である藤野英人、湯浅光裕、遠藤美樹および岩田次郎には原則として90日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、売出人かつ貸株人である株式会社ISホールディングスおよび遠藤昭二には原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

上記のほか、レオス・キャピタルワークスは、取引所の定める「有価証券上場規程施行規則」の規定に基づき、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。

株主名 株数 保有割合 ロックアップ
(株)ISホールディングス 6,434,500 51.00%
(株)3A 1,453,800 11.52%  
遠藤昭二 1,427,300 11.31%
藤野英人 1,080,000 8.56%
湯浅光裕 841,000 6.67%
遠藤美樹 360,000 2.85%
WMグロース3号投資事業有限責任組合 152,500 1.21%  
村井眞一 146,400 1.16%  
岩田次郎  108,000 0.86%
五十嵐毅 81,200 0.64%  

初値予想

レオス・キャピタルワークスの事業は、ひふみ投信などの投資信託委託業務と投資顧問業務(投資一任契約に係る業務)ということで、IPOにおける業種の人気度は市況に大きく左右されます。

株式市場の好調期は人気化する半面、低迷期は逆に著しく人気が離散するという二面性があります。

予想PERは15.4倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
3266 ファンドクリエーションGP 15.32 1.78 0.85%
7162 アストマックス 22.91 0.78 3.50%
8739 スパークス・グループ 9.57 2.31 3.07%

ベルトラ、リンクとの3社同時上場で、かつ12月の多発上場の終盤戦となり、過密日程のIPOとなる点はマイナスポイントです。

約73.1億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。上位株主にロックアップがかかっていないVCが名を連ねています。

東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • MTG:+21.6%
  • メルカリ:+66.7%
  • ラクスル:+9.7%
  • SOU:+24.2%
  • 神戸天然物化学:+56.6%
  • HANATOUR JAPAN:+10.0%
  • ウェルビー:+28.1%
  • MS&Consulting:-2.3%
  • PKSHA Technology:+128.3%
  • ビーグリー:+0.1%
  • アイモバイル:-6.8%
  • ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
  • アカツキ:-8.0%
  • ビジョン:+10.7%
  • グリーンペプタイド:-8.0%
  • メタップス:-7.9%
  • イトクロ:+4.1%
  • ヘリオス:+22.5%
  • Gunosy:±0%
  • サンバイオ:-14.5%
  • Aiming:+12.2%
  • ファーストブラザーズ:+2.5%
  • イーレックス:+11.2%
  • リボミック:-20.4%
  • VOYAGE GROUP:+40.0%
  • CYBERDYNE:+130.0%
  • アキュセラ・インク:+27.8%
  • シグマクシス:+0.3%
  • オンコリスバイオファーマ:+34.6%
  • じげん:+191.7%
  • ペプチドリーム:+216.0%
  • UMNファーマ:-8.0%
  • ライフネット生命:-7.0%
  • ダブル・スコープ:-8.0%
  • テラプローブ:-7.5%
  • エフオーアイ:-9.4%
  • グリー:+51.5%
  • カービュー:+5.5%
  • ユー・エス・ジェイ:-4.9%
  • ゲームオン:-8.0%
  • GCA:+28.1%
  • ミクシィ:+90.3%

東証マザーズの大型IPOは、CYBERDYNEやミクシィのようなテーマ性がある銘柄か、バイオ旋風が吹き荒れている時のバイオ銘柄以外は軟調な傾向があります。

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。


主幹事はみずほ証券です。その他は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、ライブスター証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
みずほ証券 2,403,500 76.00%
SBI証券 189,700 6.00%
楽天証券 189,700 6.00%
マネックス証券 189,700 6.00%
ライブスター証券 189,700 6.00%

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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