新規上場!リンク(4428)のIPOの初値予想

更新日: IPO

リンク

リンク(4428)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2018年12月6日(木)~12月12日(水)、上場日は12月25日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は3,110円(1単元31.1万円)です。仮条件は3,380円~3,580円と窓を開けて上振れました。

公開価格は仮条件の上限である3,580円となりました。予想PERは20.5倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

7,500〜10,500円(仮条件の上限比+109.5%~193.3%)

直前初値予想は以下の通りです。

5,000円(公開価格比+60.8%)

リンクは「世界中の無駄を10%削減する」をビジョンに掲げ、小売業・卸売業・製造業の流通三層の在庫を最適化するためのソフトウェアパッケージ群「sinops(シノプス)シリーズ」を展開しています。

監査法人は太陽有限責任監査法人です。本社所在地は大阪市北区梅田一丁目12番12号 東京建物梅田ビル5階です。

リンクとは

リンクは「われわれは在庫に関わる"人"、"もの"、"金"、"時間"、"情報"を最適化するITソリューションを提供し、限りある資源を有効活用することで、広く社会に貢献するために存在している。」を基本理念としています。

在庫を抱える流通業の発展と活性化に貢献するサービスを提供する事業運営を行っています。

従業員数は142名、平均年齢は34.87歳、平均勤続年数は2.82年、平均年間給与は544.8万円です。

パッケージ販売

リンクのパッケージ販売は、小売業向け需要予測型自動発注システム「sinops-R6」を中心に、品揃え計画・棚割計画・棚割メンテナンス・発注端末・本部送り込み支援・賞味期限管理等の機能が統合されたソフトウェアパッケージ群を一括販売型で提供しています。

また、卸売業向けキャッシュ・フロー最適化システム「sinops-W」、製造業向け中長期需要予測システム「sinops-M」といったように、流通三層それぞれに適したパッケージ製品を展開しています。

リンクのパッケージ販売の特徴は、他社事例を参考にした費用対効果の提示ではなく、顧客の実データを利用したシミュレーション結果に基づきsinops導入の費用対効果を具体的な金額で提示する点です。

需要予測型自動発注システム「sinops-R6」

「sinops-R6」はエキスパート法によるAI機能を搭載した小売業向け需要予測型自動発注システムです。

特に牛乳・卵・豆腐・袋麺などの日配品や、惣菜、パンなど、賞味期限が短く、かつ、週に何度かのチラシ特売により価格も頻繁に変わるカテゴリへの自動発注における実績が多くあります。

例えば、ある牛乳を50円引きで特売すると何割販売数が増えるのかの予測はもちろん、代わりに日頃最もよく売れている牛乳がその影響を受け何割販売数が減るのかというカニバリゼーション(共食い状態)を正確に予測する必要があります。

カニバリゼーションを考慮しなければ、商品の賞味期限が複数の日付になる前に、余った商品に値引きシールを貼って販売せざるをえなくなり、その作業の無駄と値引きによる損失が発生してしまいます。

さらに悪化し、廃棄するとその損失は収益に大きな影響を与えることになります。

「sinops-R6」は過去のデータから商品ごとに販売価格別に数量PI(1,000人あたりの販売数)を自動計算するのみならず、影響を受けるライバル商品の数量PIも合わせて計算し必要に応じて発注数を抑制します。

したがって、欠品による機会ロスのみならず、値引きロスや廃棄ロスをも合わせて改善することができます。

店舗での発注業務をタブレット1つで完結「sinops-Pad/GOT」

「sinops-Pad」は、iPad/Windowsタブレット上で棚割を修正できるシステムであり、従来の棚割システムでは非常に面倒だった棚割修正をタブレット上で直感的に操作できるシステムです。

その結果、棚割データが現場と一致しやすくなり、最適発注を継続するための重要な要素である棚割情報を正確に把握できるようになります。

また、「sinops-GOT」はiPad/Windowsタブレットを発注端末として利用できるシステムであり、「sinops-Pad」とセットで利用することで店舗の発注関連業務をワンストップで解決できます。

導入支援サービス

導入支援サービスは、「sinopsシリーズ」を導入する企業に対して、基幹システムとのデータ連携、本部・店舗・拠点での運用構築支援及びインターフェイスなどのカスタマイズ開発のサービスを提供しています。

リンクの導入支援サービスの特徴としては、ただシステムを連携するのではなく、導入企業が「sinops」の導入効果を高めるための支援を行うことにあります。

また、パッケージ販売もしくはレンタル販売した企業には、必ず導入支援サービスを提供し、導入企業が「sinopsシリーズ」の導入効果を出すことを最重要視しています。

サポートサービス

サポートサービスは、「sinopsシリーズ」の導入支援サービスが完了した企業に対して、日々の問い合わせ対応、稼働・運用状況の監視、障害発生時のリカバリ作業及びKPIの維持・向上サービスを提供しています。


リンクのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、以下に充当する予定です。

  • 「sinopsシリーズ」の新製品開発及びビッグデータ対応等の研究開発費及びソフトウェア制作費として318,707千円
  • sinops事業の拡大に伴う人材確保のための人材採用費及び人件費として175,522千円
  • 知的財産権の取得に係る費用に65,000千円

リンクの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

リンクの業績推移

営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は43.33%であり、自己資本比率は50.73%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第27期 第28期 第29期 第30期 第31期
決算年月 2013年12月 2014年12月 2015年12月 2016年12月 2017年12月
売上高 (千円) 360,355 423,659 515,535 738,202 838,397
経常利益 (千円) 1,874 18,462 22,038 109,750 150,348
当期純利益 (千円) 3,302 12,968 8,019 70,681 108,201
資本金 (千円) 35,000 35,000 35,000 69,305 70,885
発行済株式総数 (株) 584 584 446 4,942 4,962
純資産額 (千円) 39,733 52,702 60,722 198,972 319,225
総資産額 (千円) 215,409 308,572 260,818 480,832 602,111
BPS (円) 89,088 118,166 136,148 196.34 307.76
1株配当 (円)
BPS (円) 7,405 29,078 17,982 74.65 109.22
自己資本比率 (%) 18.45 17.08 23.28 40.36 50.73
自己資本利益率 (%) 6.95 28.06 14.14 55.48 43.33
株価収益率 (倍)
配当性向 (%)
営業CF (千円) 111,458 92,909
投資CF (千円) △19,243 △54,108
財務CF (千円) 47,890 17,008
現金等 (千円) 154,895 210,704
従業員数 (人) 24 30 36 42 50

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、ここ数ヶ月は下降トレンドが続いていました。

しかし、足元では反発しつつあります。下降トレンドが継続したら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2018年8月20日~2018年11月19日)
(※マネックス証券より)

上場規模

リンクのIPOの規模は最大で約8.9億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は160,000株、売出株式数は88,000株、オーバーアロットメント(OA)は37,200株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約25%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は36%です。

貸株人かつ売出人である南谷浩、並びに売出人かつ株主である南谷純、南谷のどか及び加藤めぐみ、並びに株主かつ役員である木村安壽、並びに株主である合同会社南谷ホールディングス、南谷清江、リンク社員持株会、西巻昌美、永山友和、岡本数彦及び島井幸太郎、並びに役員かつ新株予約権者である林亨には原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、株主である大石知巳、紺谷健治及び久保祐、並びに新株予約権者である浅川三人には原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

上記のほか、リンクは、取引所の定める「有価証券上場規程施行規則」の規定に基づき、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。

株主名 株数 保有割合 ロックアップ
(同)南谷ホールディングス 400,000 37.85%
南谷純 140,000 13.25%
南谷のどか 100,000 9.46%
加藤めぐみ 100,000 9.46%
南谷清江 80,000 7.57%
南谷浩 72,000 6.81%
情報技術開発(株) 20,000 1.89%
(株)日本アクセス 20,000 1.89%  
リンク社員持株会 8,000 0.76%  
西巻昌美 6,000 0.57%
永山友和 6,000 0.57%

初値予想

リンクの事業は、小売業・卸売業・製造業の流通三層の在庫を最適化するためのソフトウェアパッケージ群「sinops(シノプス)シリーズということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

予想PERは20.5倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
2492 インフォマート 83.15 14.16 0.60%
2493 イーサポートリンク 42.41 0.95 0.58%
3683 サイバーリンクス 14.39 1.37 1.54%
3784 ヴィンクス 57.89 3.68 0.43%
3835 eBASE 25.74 5.24 1.16%
3854 アイル 29.36 5.74 1.09%
4391 ロジザード 58.11 11.85 0.00%
9629 ピー・シー・エー 29.87 1.25 1.45%

ベルトラ、レオス・キャピタルワークスとの3社同時上場で、かつ12月の多発上場の終盤戦となり、過密日程のIPOとなる点はマイナスポイントです。

約8.9億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。上位株主にVCはなく、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+113.0%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事はSBI証券です。その他は、大和証券、みずほ証券、岩井コスモ証券、エース証券、藍澤證券、エイチ・エス証券、極東証券、東洋証券、むさし証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
SBI証券 211,000 85.08%
大和証券 14,900 6.01%
みずほ証券 9,900 3.99%
岩井コスモ証券 3,700 1.49%
エース証券 2,500 1.01%
藍沢証券 1,200 0.48%
エイチ・エス証券 1,200 0.48%
極東証券 1,200 0.48%
東洋証券 1,200 0.48%
むさし証券 1,200 0.48%

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岡三オンライン証券

<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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