いつも(7694)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月3日(木)~12月9日(水)、上場日は2020年12月21日(月)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,440円(1単元14.4万円)です。公募価格は2020年12月10日(木)に決定。
仮条件は1,440円~1,540円と上振れました。予想PERは19.8倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,600〜3,500円(仮条件の上限比+68.8%~+127.3%)
「いつも」は「日本の未来をECでつくる」をミッションとして掲げ、ブランドメーカーのEC事業を総合支援するサービスを展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル7階です。
いつもとは
いつもはEC市場の成長やD2Cの流れが加速し、メーカーがデジタル化やEC事業への参入、強化をしている中、いつもはブランドメーカーに対する支援を行っています。
「いつも」はECワンプラットフォーム単一事業であり、ECマーケットプレイスサービスとECマーケティングサービスの2つのサービスを展開しています。
ECマーケティングサービスは創業時より提供を行っており、取引先のEC事業参入・成長や課題解決のためのEC戦略から実行支援までを行ってきました。
当該ECマーケティングサービスで培ったノウハウと実績を元に、フルフィルメント(物流・カスタマーサービス)、ブランドメーカーのD2C事業支援サービスの提供を順次開始。
現在は大手企業の保有するブランドのEC事業を一括で代行するECマーケットプレイスサービスも展開しています。
従業員数は166名、平均年齢は30.6歳、平均勤続年数は2.6年、平均年間給与は421.0万円です。
いつものIPOの諸データ
いつもの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | 第13期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年12月 | 2016年12月 | 2017年12月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
売上高 | (千円) | 841,500 | 1,055,090 | 2,282,705 | 4,404,052 | 5,261,614 |
経常利益 | (千円) | 9,897 | -17,543 | 21,351 | 80,677 | 198,165 |
当期純利益 | (千円) | -4,357 | -18,539 | 3,955 | 69,682 | 143,910 |
資本金 | (千円) | 10,000 | 10,000 | 11,500 | 11,500 | 11,500 |
発行済株式総数 | (株) | 200 | 200 | 230 | 230 | 230,000 |
純資産額 | (千円) | -24,156 | -42,696 | -37,240 | 32,442 | 176,352 |
総資産額 | (千円) | 576,322 | 899,272 | 1,096,055 | 1,627,523 | 2,260,370 |
BPS | (円) | -120,783 | -213,480 | -161,916 | 7.05 | 38.34 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | - | - |
EPS | (円) | -21,789 | -92,697 | 19,680 | 15.15 | 31.28 |
自己資本比率 | (%) | -4.2 | -4.7 | -3.4 | 2 | 7.8 |
自己資本利益率 | (%) | ― | ― | ― | ― | 137.8 |
株価収益率 | (倍) | ― | ― | ― | - | - |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | - | - |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 32,756 | 234,814 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | -197,269 | -50,661 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 184,652 | 346,140 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 481,410 | 1,011,703 |
従業員数 | (名) | 65 | 81 | 107 | 130 | 147 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は美しい右肩上がりとなっていましたが、足元ではスピード調整の局面となっています。
反発して堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、軟調な相場が続けば向かい風となります。
上場規模
いつものIPOの規模は最大で約23.2億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は800,000株、売出株式数は600,000株、オーバーアロットメント(OA)は210,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約30%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は43%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)つづく | 48.03% | ○ |
(株)望月智之事務所 | 24.02% | ○ |
坂本守 | 12.01% | ○ |
望月智之 | 8.00% | ○ |
高木修 | 0.52% | ○ |
関豊 | 0.52% | ○ |
立川哲夫 | 0.44% | ○ |
義家聖太郎 | 0.44% | ○ |
本多正史 | 0.44% | ○ |
杉浦通之 | 0.44% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
いつもの事業はブランドメーカーのEC事業を総合支援するサービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは19.8倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3195 | ジェネレーションパス | 31.30 | 3.47 | 0.00% |
4689 | Zホールディングス | 55.54 | 3.81 | 1.42% |
6081 | アライドアーキテクツ | 53.37 | 4.01 | 0.00% |
6176 | ブランジスタ | 47.59 | 3.01 | 0.00% |
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約23.2億円という上場規模は東証マザーズとしては中型です。
東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- さくらさくプラス:+47.4%
- rakumo:+204.0%
- 日本情報クリエイト:+70.0%
- MacbeePlanet:+28.3%
- NexTone:-2.4%
- ヴィス:-8.0%
- ドラフト:-22.7%
- フォースタートアップス:-8.0%
- Kids Smile Holdings:+20.9%
- AI inside:+250.0%
- global bridge HOLDINGS:+49.4%
- HENNGE:+42.9%
- サイバー・バズ:+73.9%
- Link-U:+104.3%
- ピアズ:+51.9%
- トビラシステムズ:+125.8%
- NATTY SWANKY:+20.2%
- 日本ホスピスホールディングス:+46.6%
- ギークス:+50.3%
- カオナビ:+100.5%
- サーバーワークス:+276.6%
- フロンティアインターナショナル:+12.7%
- スマレジ:+135.4%
- テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
- リーガル不動産:+42.9%
- ギフト:+77.5%
- イーソル:+138.1%
- CRGホールディングス:+63.6%
- and factory:+56.0%
- GA technologies:+130.3%
- キャンディル:+52.5%
- ライトアップ:+32.1%
- アイペット損害保険:+57.9%
- RPAホールディングス:+207.7%
- フェイスネットワーク:+128.6%
- ジーニー:+98.1%
- SKIYAKI:+147.1%
- シルバーライフ:+85.2%
- ロードスターキャピタル:+37.4%
- シェアリングテクノロジー:+86.9%
- GameWith:+133.9%
- オロ:+129.5%
- ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
- イントラスト:+35.6%
- スタジオアタオ:+25.7%
- ユーザーベース:+15.9%
- シンクロ・フード:+41.4%
- 串カツ田中:+13.5%
- デファクトスタンダード:+41.1%
- ベガコーポレーション:+25.0%
- エボラブルアジア:+48.3%
- LITALICO:+88.0%
- フィット:-7.9%
- ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
- マイネット:+19.3%
- ダブルスタンダード:+128.8%
- インベスターズクラウド:+93.3%
- AppBank:+45.8%
- デザインワン・ジャパン:+50.9%
- リンクバル:+27.9%
- モバイルファクトリー:+99.4%
- イード:+46.4%
- KeePer技研:+49.1%
- インターワークス:+16.7%
- クラウドワークス:+73.2%
- GMOTECH:+135.2%
- 弁護士ドットコム:+215.4%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。東証マザーズの市況が再び回復したらアップサイドも期待できます。
主幹事はみずほ証券です。その他は、野村證券、岩井コスモ証券、松井、極東証券、SBI証券、楽天証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 1,162,000 | 83.00% |
野村証券 | 168,000 | 12.00% |
岩井コスモ証券 | 28,000 | 2.00% |
松井証券 | 14,000 | 1.00% |
極東証券 | 14,000 | 1.00% |
SBI証券 | 7,000 | 0.50% |
楽天証券 | 7,000 | 0.50% |
いつものIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)