i-plug(4177)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年3月3日(水)~3月9日(火)、上場日は2021年3月18日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,470円(1単元24.7万円)です。公募価格は2021年3月10日(水)に決定。
仮条件は2,470円~2,620円と上振れました。予想PERは44.6倍~47.4倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
6,000〜8,000円(仮条件の上限比+129.0%~+205.3%)
i-plugは就職活動中の学生及び企業を対象に新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox(オファーボックス)」と適性検査サービス「eF-1G(エフワンジー)」を展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区桜丘町20−1 渋谷インフォスタワー6Fです。
i-plugとは
i-plugは、「つながりで世界をワクワクさせる」というミッションのもと、「人の成長を加速させるキャリアデータベースプラットフォームをつくる」をビジョンに掲げています。
i-plugのビジネスモデルは、ビッグデータを活用しながらインターネット上のプラットフォームで、HR領域(Human Resource=企業の人的資源)の課題を解決する事業を展開することを可能とするものです。
i-plugは、新卒採用領域において、インターネット上で、就職活動中の学生と新卒学生の採用を求める利用企業のマッチングを実現するダイレクトリクルーティングサービスを運営することからスタートしました。
さらに、学生と企業の最適なマッチングを実現するため、適性検査をi-plugサービスに組み込み、すべての利用企業が自社で活躍している人材の要件を分析し、その要件と合致する学生を探し採用することを可能にしました。
これにより、活躍・定着につながるマッチングを増やし、新卒採用におけるミスマッチの軽減を目指し取り組んでいます。
また、適性検査サービスにおいては、新卒採用の領域にとどまらず、中途採用における採用支援、人材育成や人材の活躍・定着という面に適用する事業を展開し、個人の成長と企業の発展に貢献しています。
従業員数は141名、平均年齢は31.9歳、平均勤続年数は2.5年、平均年間給与は521.3万円です。
i-plugのIPOの諸データ
i-plugの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第7期 | 第8期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
売上高 | (千円) | 1,348,986 | 1,598,291 |
経常利益 | (千円) | 88,489 | 26,340 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 72,988 | △40,296 |
包括利益 | (千円) | 73,664 | △11,742 |
純資産額 | (千円) | 244,768 | 233,025 |
総資産額 | (千円) | 1,105,278 | 1,580,393 |
1株当たり純資産額 | (円) | 62.41 | 50.77 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 21.17 | △11.64 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 19.6 | 11.1 |
自己資本利益率 | (%) | 43 | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 249,392 | 217,139 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △50,135 | △61,336 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △43,235 | 345,184 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 659,378 | 1,159,600 |
従業員数 | (人) | 115 | 148 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月はボックスでの推移となっていましたが、足元では復調の気配が漂っています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
i-plugのIPOの規模は最大で約14.5億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は270,000株、売出株式数は241,600株、オーバーアロットメント(OA)は76,700株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約16%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は47%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
中野智哉 | 62.90% | ◯ |
山田正洋 | 10.62% | ◯ |
ニッセイ・キャピタル8号投資事業有限責任組合 無限責任組合員 ニッセイ・キャピタル(株) | 8.17% | ◯ |
田中伸明 | 5.72% | ◯ |
直木英訓 | 2.81% | ◯ |
おおさか社会課題解決投資事業有限責任組合 無限責任組合員 フューチャーベンチャーキャピタル(株) | 1.70% | ◯ |
りそなキャピタル4号投資事業組合 業務執行組合員 りそなキャピタル(株) | 1.02% | ◯ |
(株)シタシオンストラテジックパートナーズ | 1.02% | ◯ |
阪田貴郁 | 1.00% | |
青木崇 | 0.88% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
i-plugの事業は就職活動中の学生及び企業を対象に新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox(オファーボックス)」と適性検査サービス「eF-1G(エフワンジー)」ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは44.6倍~47.4倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2301 | 学情 | 17.35 | 1.81 | 2.38% |
4849 | エン・ジャパン | 39.95 | 4.53 | 1.14% |
6098 | リクルートホールディングス | 81.66 | 8.33 | 0.36% |
7042 | アクセスグループHLDGS | 赤字 | 1.25 | 0.00% |
7064 | ハウテレビジョン | 赤字 | 4.83 | 0.00% |
7080 | スポーツフィールド | 83.39 | 4.13 | 0.00% |
14.5億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。上位株主にベンチャーキャピタルが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- アールプランナー:+126.2%
- トヨクモ:+351.0%
- インターファクトリー:+429.2%
- GMOフィナンシャルゲート:+157.9%
- コパ・コーポレーション:+126.5%
- リビングプラットフォーム:-9.0%
- AHCグループ:+61.4%
- ジモティー:+130.0%
- WDBココ:+122.2%
- スペースマーケット:+121.4%
- INCLUSIVE:+114.9%
- ランディックス:+124.5%
- BuySell Technologies:+92.7%
- セルソース:+164.0%
- ビーアンドピー:+20.0%
- リビン・テクノロジーズ:+130.8%
- ヴィッツ:+130.2%
- 東名:+27.8%
- フレアス:+118.6%
- リックソフト:+126.3%
- リンク:+112.8%
- ベルトラ:+33.9%
- ピアラ:+97.3%
- フロンティア・マネジメント:+121.2%
- アイリックコーポレーション:+25.8%
- システムサポート:+128.6%
- エクスモーション:+49.7%
- マネジメントソリューションズ:+114.3%
- アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
- ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
- ファイバーゲート:+127.4%
- SERIOホールディングス:+130.3%
- グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
- クックビズ:+134.7%
- テンポイノベーション:+93.5%
- テックポイント・インク:+64.9%
- UUUM:+226.8%
- トランザス:+170.0%
- ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
- ユーザーローカル:+325.2%
- ピーバンドットコム:+113.9%
- レノバ:+50.0%
- エイトレッド:+133.9%
- シンシア:-7.1%
- JMC:+89.2%
- インソース:+55.8%
- セラク:+160.0%
- キャリア:+98.5%
- ジェイリース:+34.5%
- アトラエ:+135.6%
- PR TIMES:+59.0%
- ベネフィットジャパン:+67.2%
- フェニックスバイオ:-2.1%
- ブラス:+6.4%
- バルニバービ:+130.0%
- GMOメディア:+101.1%
- ブランジスタ:+43.8%
- アイビーシー:+251.0%
- STUDIOUS:+20.0%
- PCIホールディングス:+169.6%
- Hamee:+67.2%
- sMedio:+58.7%
- ファーストコーポレーション:+25.0%
- ファーストロジック:+52.5%
- データセクション:+73.1%
- サイジニア:+125.8%
- フルッタフルッタ:+51.5%
- メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
- セレス:+55.4%
- オプティム:+260.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は大和証券です。その他は、みずほ証券、SBI証券、岡三証券、いちよし証券、マネックス証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
大和証券 | 460,600 | 90.03% |
みずほ証券 | 25,500 | 4.98% |
SBI証券 | 5,100 | 1.00% |
岡三証券 | 5,100 | 1.00% |
いちよし証券 | 5,100 | 1.00% |
マネックス証券 | 5,100 | 1.00% |
松井証券 | 5,100 | 1.00% |
大和証券グループの大和コネクト証券でも取り扱いが期待できます。
また、岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)