上場!クリングルファーマ(4884)のIPOの初値予想

更新日: IPO

クリングルファーマ

クリングルファーマ(4884)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月10日(木)~12月16日(水)、上場日は2020年12月28日(月)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は950円(1単元9.5万円)です。公募価格は2020年12月17日(木)に決定。

仮条件は950円~1,000円と上振れました。予想PERは赤字です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

1,050〜1,300円(仮条件の上限比+5.0%~+30.0%)

「クリングルファーマ」は、難治性疾患(症例数が少なく、原因不明で、治療法が確立しておらず、生活面への長期にわたる支障がある疾患)に対する治療薬の研究開発を目指す大学発バイオベンチャーです。

監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は大阪府茨木市彩都あさぎ 7-7-15 彩都バイオインキュベータ 207です。

クリングルファーマとは

クリングルファーマは設立後、中村敏一氏(当時:大阪大学大学院医学系研究科教授)の発見したHGF(Hepatocyte Growth Factor・肝細胞増殖因子)タンパク質を開発パイプラインとして導入しました。

組換えDNA技術を応用したタンパク質の製造法の確立、非臨床試験*の実施を経て、欧米及び日本における臨床試験を複数実施。

その結果、組換えヒトHGFタンパク質の医薬品としての安全性を確認し、脊髄損傷急性期を対象とする臨床試験においては有効性を示唆する結果、すなわちPOC(Proof Of Concept)を得ることができました。

従来の創薬バイオベンチャーの戦略としては、ここまでの研究成果を導出して製薬企業に開発・製造販売を委ねるのが常です。

しかし、クリングルファーマは組換えヒトHGFタンパク質を医薬品として確実に社会に提供することを第一の使命と考え、自社で開発を続け、医薬品の製造販売承認を得る方針で事業を進めています。

従業員数は10名、平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は2.9年、平均年間給与は424.8万円です。

クリングルファーマのIPOの諸データ

クリングルファーマの業績推移

業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度が目立っており、収益化は道半ばです。

主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第14期第15期第16期第17期第18期
決算年月2015年9月2016年9月2017年9月2018年9月2019年9月
売上高(千円)
経常利益(千円)△197,813101,696△101,676△64,134△301,630
当期純利益(千円)△200,337100,206△102,096△64,554△302,050
資本金(千円)100,000100,000100,000100,000100,000
発行済株式総数 (株)
 普通株式52,05352,05352,05352,05352,053
 A種優先株式61,00061,00061,000
 B種優先株式8,0008,000
純資産額(千円)△225,112△124,905382,997518,443216,393
総資産額(千円)237,558107,321532,750566,928251,868
BPS(円)△4,324.68△2,399.59△8,203.22△280.06△570.19
1株配当(円)
EPS(円)△3,848.721,925.08△1,961.39△62.01△290.14
自己資本比率(%)△94.8△116.471.991.485.9
自己資本利益率(%)
配当性向(%)
営業CF(千円)△202,416△338,801
投資CF(千円)1
財務CF(千円)199,274
現金等(千円)505,278166,476
従業員数(名)22556

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は美しい右肩上がりとなっていましたが、足元ではスピード調整の局面となっています。

反発して堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、軟調な相場が続けば向かい風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

クリングルファーマのIPOの規模は最大で約6.3億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は580,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は87,000株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約16%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。

株主名保有割合ロックアップ
日本全薬工業(株)12.12%
慶應イノベーション・イニシアティブ1号投資事業有限責任組合11.38%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合7.74%
THVP-1号投資事業有限責任組合5.48%
CYBERDYNE(株)4.84%
OUVC1号投資事業有限責任組合4.84%
安達喜一4.16%
岩谷邦夫3.20%
丸石製薬(株)2.42%
(株)リプロセル
とうほう・ふるさと総活躍応援ファンド投資事業有限責任組合
2.42%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

クリングルファーマの事業は難治性疾患(症例数が少なく、原因不明で、治療法が確立しておらず、生活面への長期にわたる支障がある疾患)であり、IPOにおける業種の人気度は市況に大きく左右されます。

予想PERは赤字であり、バイオ銘柄としては標準的です。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
4582シンバイオ製薬赤字2.620.00%
4592サンバイオ赤字12.030.00%

上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。

約6.3億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。

東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • カラダノート:+320.0%
  • アクシス:+432.7%
  • ニューラルポケット:+466.7%
  • ティアンドエス:+150.4%
  • KIYOラーニング:+133.0%
  • アイキューブドシステムズ:+202.2%
  • グッドパッチ:+299.6%
  • コマースOneホールディングス:+335.6%
  • 松屋アールアンドディ:-7.9%
  • ミクリード:-8.1%
  • リグア:-2.1%
  • スポーツフィールド:+211.4%
  • ユナイトアンドグロウ:+152.4%
  • ALinkインターネット:+136.5%
  • ジェイック:+117.3%
  • インティメート・マージャー:+110.5%
  • AI CROSS:+65.1%
  • パワーソリューションズ:+155.5%
  • フィードフォース:+140.0%
  • インフォネット:+130.2%
  • バルテス:+175.8%
  • グッドスピード:+25.0%
  • エードット:+121.0%
  • Welby:+246.7%
  • gooddaysホールディングス:+128.1%
  • 識学:+152.8%
  • テノ.ホールディングス:+25.0%
  • AmidAホールディングス:+6.3%
  • Kudan:+276.3%
  • アルー:+46.7%
  • 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+92.6%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。

主幹事は野村證券です。その他は、SBI証券、SMBC日興証券、楽天証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、いちよし証券、東洋証券、エース証券、岡三証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
野村証券464,00080.00%
SBI証券29,0005.00%
SMBC日興証券29,0005.00%
楽天証券17,4003.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券17,4003.00%
いちよし証券5,8001.00%
東洋証券5,8001.00%
エース証券5,8001.00%
岡三証券5,8001.00%

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

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