SBI証券は2016年10月15日(土)から、 外国為替保証金取引(FX)の仕組みを活用して外貨への定時定額での少額投資を可能とする新サービス「積立FX」を開始しました。
SBI証券でFXでの外貨エクスポージャーの積立投資が可能となります。外貨建てMMFと比較すると為替コストが圧倒的に低いというメリットがあります。1通貨単位で細かい積立が可能です。
SBI証券の「積立FX」のメリット、デメリット、外貨建てMMF、外貨預金との比較についてまとめます。
「積立FX」は、 FXの特徴であるレバレッジ効果により、 外貨預金、外貨建てMMFと比較して少額での投資が可能となっております。
また、任意のタイミングでいつでも売却可能です。外貨建てMMFは売却注文を出した時間と約定時間はズレるので、大幅な円高が急速に進んだ場合は不測の事態となります。
レバレッジの上限も最大2~3倍と低く設定されており、中長期で外貨のエクスポージャーを取るのに適した商品設計となっています。
「高いレバレッジをかけてFX取引をするのは不安だが、 高金利通貨の金利を享受したい。 円の下落リスクに備えたい」といった投資ニーズに応えています。
サービス開始当初の取扱通貨は、 米ドル、英ポンド、豪ドル、NZドル、人民元、南アフリカランドの6通貨となっています。
目次
メリット
1通貨単位から細かい積み立て設定が可能
取引単位は1通貨以上0.01通貨単位であり、極限まで細かい積立設定が可能です。例えば、積立FXで米ドルをお取引する場合、 1通貨(1ドル)以上0.01通貨(1セント)単位で取引できます。
少額保証金での取引が可能です。 SBI証券の店頭FXである「SBI FXα」の場合、最低取引単位は1,000通貨(ミニ通貨ペアの場合)となっています。
定期的な外貨購入(毎日、 毎週、 毎月)が可能
指定する通貨、 数量、 頻度(毎日・毎週・毎月)で定期的に外貨を購入し、買値を平均化することが可能になります。
1ヶ月に1回だけではなく、週1回・毎営業日という設定も可能です。1日から月末まで毎営業日ロングすることもできます。購入タイミングをできる限り平準化したいという場合は便利です。
投資タイミングを分散できるので、タイミングリスクを抑えて徐々に外貨建て資産を増やしていきたいといったニーズにピッタリのサービスです。
外貨の購入は外貨の数量指定または円貨(必要保証金)指定が選択できるので、有利でも不利でもありませんが、定時定額購入による「ドルコスト平均法」に拘る場合でも安心できます。
低レバレッジ運用で低リスクで資金効率がUP
レバレッジは1倍・2倍・3倍から選べます。
レバレッジをかけると、例えば100万円分の為替リスクを取りたい場合、入金する金額が少なくて済むので、資金効率が良くなるというメリットがあります。
例えばレバレッジ3倍にしてロングしている金額の80%程度を入金しておけば、ロスカットされることはほとんどありません。残りの20%を有効活用できます。
抱えているリスク量に対する正確な認識があるならば、レバレッジは悪という訳ではありません。
例えば、50万円を入金して1ドル101円で1万ドルロングしている場合、抱えているリスク量は入金額の50万円ではなく、1万通貨分(101万円)です。
保有しているポジションのリスク量への認識さえ正確ならば、資金効率が良くなる分、多少のレバレッジは有意義な側面があります。
しかし、レバレッジは一切かけないというポリシーの方もいらっしゃるでしょう。その場合は、レバレッジ1倍にしておけば全く問題ありません。
急激な為替変動によるロスカットリスクをできるだけ軽減し、 中長期での運用を行いやすい設計となっています。
スワップポイント(金利相当額)の受け取りが可能
積立FXの新規ポジションは、 「外貨の買付(購入)」のみ可能です。 高金利通貨の買付により、 日々、 日本円との金利差に相当するスワップポイントを受け取ることが可能です。
外貨預金や外貨建てMMFと同じようなイメージでインカムゲインを得られます。
ただし、スワップポイントは、 金利市場の動向等により変動します。日本円よりも低金利の通貨を円に対してロングした場合などは、支払になる可能性がある点に留意が必要です。
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デメリット
SBI証券の積立FXのデメリットは、トルコリラ/円、カナダドル/円、香港ドル/円の取扱がないことです。
SBIグループのFX専業会社である「SBI FXトレード」にはこれらの通貨ペアで積立FXが可能です。
また、裁量取引の為替コストが専業FX会社と比較すると高いことです。例えば、SBI FXトレードは、ドル円のスプレッドはたったの0.27銭です。他方、SBI証券は0.5銭です。
SBI FXトレードでも、「積立FX」というサービスがあり、毎日、毎週、毎月と予め設定した期間で定期的に外貨を自動購入することが可能です。積立FXの場合はスプレッド5銭でSBI証券と同じです。
裁量取引のコスト面ではSBI FXトレードにエッジ・優位性があります。SBI FXトレードは、スイス・ショックなどの為替激変時においても、途絶えることなく約定可能なレートを配信を継続し、最優良価格での約定を執行した信頼性が高いFX企業です。
しかも、業界最狭水準のスプレッド、業界最良水準のスワップポイント、為替ディーラーが監修した取引ツール、小数点以下4桁表示、取引単位が1通貨、約380行もの金融機関に対応クイック入金などメリットが多いFXです。
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外貨建てMMFとの比較では、税制が異なります。外貨建てMMFは株式・債券等と損益通算が可能となっています。
他方、積立FXは税制面でFXと同一なので、FX、CFDなどの店頭取引、くりっく365(取引所FX)、くりっく株365(取引所CFD)、先物取引等との損益通算が可能です。
外貨建てMMFは2016年1月からは特定口座に入れられるようになりました。証券会社に特定口座(源泉徴収あり)を開設すると、自動的に損益は通算されるので、確定申告が不要になります。
他方、積立FXは特定口座(源泉徴収あり)の仕組みがないので、確定申告をすると利益は所得となり、専業トレーダー、リタイアしている方や専業主婦(主夫)の場合は、国民健康保険料が上がったり、扶養控除の対象外となるリスクがあります。
税制面では外貨建てMMFと比較すると、人によってはデメリットになります。積立FXは申告分離課税で税率は一律約20%なので、会社員ですと税制面のデメリットは無関係の方が多いです。
資産保護の側面では、積立FXはみずほ信託銀行への信託保全、外貨建てMMFは分別管理となります。
まとめ
SBI証券の積立FXは、1通貨以上0.01通貨単位で細かい積み立て設定が可能、定期的な外貨購入(毎日、 毎週、 毎月)が可能、低レバレッジ運用で資金効率がUPなどのメリットがあります。
当初は米ドル、英ポンド、豪ドル、NZドル、人民元、南アフリカランドの6通貨に対して、積立でエクスポージャーがとれます。
FX専業会社のSBI FXトレードと比較すると若干コストが高いのがマイナスポイントですけれども、複数の口座を開くのが面倒で、SBI証券一本で済ませたいという場合はメリットが大きいサービスです。
徹底的に為替コストを重視する場合は、やはりFX専業のSBI FXトレードがお得です。SBI証券と同様に1通貨単位での積立の仕組みもあります。
2017年12月11日(月)からはFX業界初となる「即時信託保全サービス」を導入しました。ユーザーが入金した証拠金が即時に信託保全される仕組みで、より一層安全性・信頼性が高まりました。
SBI FXトレードはお得な口座開設キャンペーンを行なっています。
外貨建てMMFとの比較では、圧倒的な低コストが絶大なメリットとなります。積立の単位が低い点もメリットです。
他方、税制面では専業投資家・専業主婦(主夫)などの場合はマイナスとなる場合があります。積立FXと外貨建てMMFの主な比較は下表のとおりです。
項目 | 積立FX | 外貨建てMMF |
---|---|---|
積立の単位 | 1通貨~ | 5,000円~ |
購入手数料 | 0円 | 0円 |
為替コスト(ドル円) | 0.5銭~ | 20銭~(松井証券) 25銭~(SBI証券) |
売却注文 | 任意のタイミング | 1日1回 |
確定申告 | 一定の利益が出たら必要 | 特定口座(源泉徴収あり)なら不要 |
税金 | 約20%の申告分離課税 | 約20%の申告分離課税 |
損益通算 | FX・先物取引等 | 株式・投資信託・債券等 |
レバレッジ | 最大3倍 | 1倍のみ |
取引形態 | SBI証券との相対取引 | 投資信託の形式 |
資産保護 | 信託保全(みずほ信託銀) | 分別管理 |
外貨預金との比較では、為替コストは圧倒的に低く、積立の利便性が高く、税金も外貨預金は雑所得の総合課税であり、外貨預金は預金保険の対象外でFXの場合は信託保全されているので、積立FXにエッジ・優位性があります。
SBI証券は積立FX以外にもリーズナブルな取引手数料など多数のメリットがあり、私もフル活用してします。SBI証券がないと困り果ててしまいます。
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以前にはSBI証券に取材に行き、株式会社SBI証券 商品開発部の杉本部長、稲場さんにインタビューしました。
杉本部長は以前にSBI証券のIPO引受け部門で活動していたことがある方です。IPOを知り尽くしたプロから、貴重なIPOに関するお話を伺えました!
続いて以下では、IPO以外のあらゆるサービスについても、株式・外国株式から投資信託、FXまで色々と聞き倒しています!
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