マネックス証券が2017年2月27日から、米国ETFの株式売買委託手数料を実質無料とする「ゼロETF」を開始しました。
ゼロETFは「米国ETF売買手数料実質無料プログラム」の愛称です。海外ETFの取引手数料が無料になるのは、日本国内の証券会社で初めての快挙です。
対面証券・大手証券はもちろん、手数料にエッジ・優位性があるネット証券の中でも初めてとなります。
ETFは無難な分散投資には有意義なツールですので、便利な投資の手段がまた一つ拡大しました。マネックス証券のゼロETFについてまとめます。
マネックス証券の「ゼロETF」は、ウィズダムツリー・ジャパン株式会社と業務協力提携契約を締結して実現しました。
米国ETF業界で配当加重型ETF のパイオニアとして知られているウィズダムツリー・インベストメンツ・インク(NASDAQ 上場コード:WETF)の日本法人です。
マネックス証券は、ウィズダムツリーが発行する「スマートベータ型ETF」等を活用して、個人投資家の安定的な資産形成の促進を目的に米国ETF 投資の拡大を図っていく方針です。
スマートベータ型ETFとは、ベンチマークにS&P500 のような時価総額加重平均の指数ではなく、配当額や配当成長などに着目し、独自に算出した指数を採用するモデルのETFです。
マネックス証券は、マネックスグループが2011年に買収した米TradeStation社の持つ米国株取引に関する技術やノウハウを利用して、様々なサービスを日本のユーザーに導入してきました。
一例としては、米国のアクティブトレーダーの間で評判が良いハイ・クオリティー・トレードツールのトレードステーションが日本株に導入されました。
米国株は日本国内でも圧倒的な銘柄数を誇っています。銘柄追加にあたっても、トレードステーションのリソースをフル活用しており、他のネット証券と比較してエッジ・優位性があります。
その結果、マネックス証券で米国株投資をするユーザーは、2011年末比で約10倍に増加するなど、好評を博しています。
アメリカでは昨今、ETFの株式委託売買手数料の無料化が主流になりつつあるようです。そうした情勢下で、マネックス証券がいち早く、日本在住の個人投資家にも実質無料で米国ETFを取引できるサービスを開始しました。
米国ETFは複数のアメリカの代表的な銘柄への分散投資が可能であり、大勝ちはできないけれども、大負けもしにくい安定的な資産形成を目的としている個人投資家が好んで投資をしている投資対象です。
ゼロETFはマネックス証券で外国株取引口座を開設している方なら誰でも申し込めます。対象ETFは以下の28銘柄です。
ティッカー | 銘柄名 | 連動指数 |
---|---|---|
AGGY | ウィズダムツリー米国債券ファンド(利回り強化型) | ブルームバーグ・バークレイズ・ユーエス・アグリゲート・エンハンスト・イールド・インデックス |
DEM | ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド | ウィズダムツリー・エマージング・マーケッツ・ハイ・ディビデンド・インデックス |
DES | ウィズダムツリー米国小型株配当ファンド | ウィズダムツリー・米国小型株配当インデックス |
DEW | ウィズダムツリー世界株高配当ファンド | ウィズダムツリー・グローバル・ハイ・ディビデンド・インデックス |
DFE | ウィズダムツリー欧州小型株配当ファンド | ウィズダムツリー・ヨーロッパ・スモールキャップ・ディビデンド・インデックス |
DFJ | ウィズダムツリー日本小型株配当ファンド | ウィズダムツリー・米国小型株クオリティ配当成長インデックス |
DGRE | ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長ファンド | ウィズダムツリー・新興国株クオリティ配当成長インデックス |
DGRS | ウィズダムツリー米国小型株クオリティ配当成長ファンド | ウィズダムツリー・米国小型株クオリティ配当成長インデックス |
DGRW | ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド | ウィズダムツリー・米国株クオリティ配当成長インデックス |
DGS | ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド | ウィズダムツリー・新興国小型株配当インデックス |
DHS | ウィズダムツリー米国株高配当ファンド | ウィズダムツリー・ハイ・ディビデンド・インデックス |
DLN | ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド | ウィズダムツリー・米国大型株配当インデックス |
DON | ウィズダムツリー米国中型株配当ファンド | ウィズダムツリー・米国中型株インデックス |
DXJ | ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジド・エクイティ・インデックス |
DXJC | ウィズダムツリー日本株資本財セクター米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジド・キャピタル・グッズ・インデックス |
DXJF | ウィズダムツリー日本株金融セクター米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジド・ファイナンシャルズ・インデックス |
DXJH | ウィズダムツリー日本株ヘルスケアセクター米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジド・ヘルスケア・インデックス |
DXJR | ウィズダムツリー日本株不動産セクター米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジド・リアル・エステート・インデックス |
DXJS | ウィズダムツリー日本小型株米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジド・スモールキャップ・インデックス |
DYB | ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンド | ウィズダムツリー・米国株ダイナミックベアインデックス |
DYLS | ウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンド | ウィズダムツリー・米国株ダイナミック・ロングショート・インデックス |
ELD | ウィズダムツリー新興国現地通貨建債券ファンド | - |
EPI | ウィズダムツリーインド株収益ファンド | ウィズダムツリー・インド・アーニングス・インデックス |
EUDG | ウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長ファンド | ウィズダムツリー・欧州株クオリティ配当成長インデックス |
GULF | ウィズダムツリー中東株配当ファンド | ウィズダムツリー・ミドル・イースト・ディビデンド・インデックス |
HEDJ | ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付ファンド | ウィズダムツリー・ヨーロッパ・ヘッジド・エクイティ・インデックス |
HYND | ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型) | バンクオブアメリカ・メリルリンチ・ユーエス・ハイ・イールド・コンストレインド・ネガティブ・セブン・デュレーション・インデックス(0-5年) |
HYZD | ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型) | バンクオブアメリカ・メリルリンチ・ユーエス・ハイ・イールド・コンストレインド・ゼロ・デュレーション・インデックス(0-5年) |
手数料が無料となる対象取引は、現物買い取引・売り取引です。NISAなどの非課税口座における取引は対象外です。
本来的には、約定代金の0.45%(最低手数料5 米ドル・手数料上限20 米ドル)の国内取引手数料がかかりますけれども、これが無料となります。無料は嬉しいですね。
月毎に対象ETF取引に関する株式売買委託手数料がキャッシュバックされます。売却時のみ発生する現地取引費用「SecFee」は、キャッシュバックの対象外です。
対象商品の取引を行った日の翌月末までに、米ドルで外国株取引口座へ入金されます。
取引した日とキャッシュバックされる日はタイムラグがあるので、米ドルベースでは手数料は実質無料ですが、円ベースだと為替変動の分損得が生じます。
キャッシュバック時に外国株取引口座を閉鎖している場合は対象外となります。キャッシュバックの金額によっては、税法上、確定申告が必要になる場合があります。
無料となるのは売買手数料であり、25銭の為替手数料、信託報酬は発生します。
ウィズダムツリーのETFは、運用資産の残高、出来高・流動性はブラックロック、バンガード、ステートストリートなど大手ETFと比較すると見劣ります。
板の厚さ、恒常的な気配値の狭さ(スプレッドの低さ)は大手ETFと比較すると弱い点がデメリットです。
ゼロETFは「予告なく変更または中止となる場合がございます」という注意書きがある点には留意が必要です。例えば1ヶ月後に打ち切りといった終了はあり得ます。
また、株式売買委託手数料を実質無料とするだけではなく、購入後も安定的な資産形成を継続していただくために、ウィズダムツリー・ジャパン社の協力のもと、以下のようなイベントを予定しています。
- オンライン運用説明会への招待(四半期ごと)
- 対象 ETF により構成されるモデルポートフォリオの紹介(四半期ごと)
- 対象 ETF の保有者限定のオフライン懇親会への招待(不定期)
ゼロETFの開始を記念して、2017年4月28日まではキャンペーンが開催されます。
キャンペーンにエントリーの上で、2017年3月末時点で対象ETFを保有していると、対象ETFによるモデルポートフォリオ(ウィズダムツリー・ジャパン社作成)が無料提供されます。
2017年4月末時点で対象ETFを保有していると、ウィズダムツリー・ジャパン社ストラテジストによるモデルポートフォリオのオンライン説明会・オフライン懇親会への無料参加が可能です。
マネックス証券は、ゼロETF、手数料がリーズナブルな外国株取引、完全抽選のIPOや立会外分売、手数料最安値のワン株(単元未満株)、安定運用で高利回りのマネックス債、現金同様のマネックスポイント、マネラップなどメリットが大きいネット証券です。
米国株取引の売買手数料(税抜)は約定代金の0.45%(最低手数料は0米ドル、上限は20米ドル)と屈指の低水準です。対面証券と比較すると天と地でリーズナブルです。
為替コストを含めたトータルコストではSBI証券が最安となります。
2019年にはSBI証券の米国株取引では最低取引手数料が撤廃されて、マネックス証券・楽天証券も著しく安くなり、PayPay証券は涙目という展開になっています。
取扱銘柄数は3,400以上と圧巻の数であり、SBI証券、楽天証券など競合他社を大きく上回る圧倒的No.1です。
他社では取り扱いがない中小型株も充実しており、中小型株効果を発揮しての超過リターン獲得を狙えます。
成行注文、指値注文、逆指値注文、OCO注文(ツイン指値)、OCO注文(OCOs)、連続注文といった高度な注文が可能です。特定口座にも日本で初めて対応しました。
米国株・ETF取引アプリのスマホアプリ「トレードステーション米国株 スマートフォン」も利用できるようになりました。スマホアプリは日本の主要ネット証券初です。
米国ETFの株式売買委託手数料を実質無料とする「ゼロETF」(米国ETF売買手数料実質無料プログラム)もあります。
また、投資信託の積立買付で発生する申込手数料が消費税も含めて全額キャッシュバックされる「ゼロ投信つみたて」を提供しています。
日本株のNISA口座、ジュニアNISA口座での国内株式の売買手数料は、恒久的に0円(単元未満株を除く)となります。購入時だけではなく、売却時も0円でお得です。
また、NISA口座での米国株・中国株の買付時の国内取引手数料は、恒久的に実質0円(全額キャッシュバック)です。
マネックス証券のNISA口座には取引コストを抑えた資産運用が実現できるという大きなメリットがあります。
マネックス証券はマネックスポイントというオトクなプログラムもあり、投資信託の購入・保有、株式の日計り取引などでマネックスポイントが貯まります。
ポイントは株式売買手数料に充当することもできますし、JALマイル・ANAマイルなどにも交換できます。
便利な共通ポイントであるVポイント・nanacoポイント・Suicaポイント・WAONポイントにも交換できます。すべてのポイントについて、交換手数料はありません。
マネックスポイント→永久不滅ポイント→運用で複利効果を発揮させることが可能です。
資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
マネックス証券のオリジナルレポート、J.P.モルガンの機関投資家向けアナリストレポート、日本証券新聞第一面、バロンズ拾い読み(日本語)、フィスコのレポート等を閲覧することもできます。
レポート、セミナーが極めて充実しており、有益な情報や知識の提供に八面六臂の活躍をしてくれるネット証券です。
マネックス証券では「マネックス債」という同社の社債を購入できます。日本ではなかなかクレジット・スプレッドが乗った社債が充実していないため、利率が高めの債券としては、貴重な社債となります。
「ON COMPASS」(マネラップ)というフィンテック・AI(エーアイ)の技術を取り入れた低コストラップ口座サービスもあります。
独自性が高い資産管理の分析ツールも充実しています。他のネット証券には用意されていないタイプのツールも豊富です。その他、マネックス証券の詳細については、以下で徹底解説しています。
口座開設・維持は無料で、口座を持つのに一切費用はかかりません。ネットバンキングでの入金、銀行への出金も無料です。100万の資産運用でも大活躍します。
2017年9月下旬からは絶大な節税メリットがある個人型確定拠出年金(iDeCo)も導入しました。
以前にマネックス証券を訪問して、iDeCoについて取材しました。運営管理手数料無料、低い投信の信託報酬、ロボ・アドバイザー・サービスに秀でています。
マネックス証券はお得な新規口座開設キャンペーンを行なっています。
条件は口座開設だけなのでおすすめです。まだマネックス証券に口座をお持ちでない方は、この機会にぜひ口座開設してはいかがでしょうか。
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