ダンダダン酒場が上場!NATTY SWANKY(7674)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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NATTY SWANKY

NATTY SWANKY(7674)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年3月12日(火)~3月18日(月)、上場日は2018年3月28日(木)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は3,270円(1単元32.7万円)です。仮条件は3,140円~3,270円と下振れました。

公開価格は仮条件の上限である3,270円となりました。予想PERは24.2倍です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

3,450〜4,050円(仮条件の上限比+5.5%~+23.9%)

直前初値予想は以下の通りです。

3,900円(公開価格比+19.3%)

NATTY SWANKYは「餃子」という流行り廃りがなく、年間を通して食べられる食材をメインとして、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を展開しています。

監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都新宿区西新宿1-19-8 新東京ビル7階です。

NATTY SWANKYとは

NATTY SWANKYは、街に永く愛される店づくりを目指し、「餃子とビールを日本の文化」にすべく日々邁進しています。

2018年12月末現在の「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の店舗数は、直営店47店、フランチャイズ店19店です。

従業員数は118名、平均年齢は29.0歳、平均勤続年数は1.7年、平均年間給与は356.1万円です。

商品の特徴

NATTY SWANKYは商品開発を「餃子」に特化することで、限られたリソースを集中した結果、独自の製法とレシピを開発しました。

「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の餃子は、そのレシピをもとに、均一性のある餃子を全店で提供しています。

また、餃子に合うサイドメニューの開発を行っています。

肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場

接客の特徴

NATTY SWANKYでは、“粋で鯔背な”接客サービスに力を入れています。

接客サービスの考え方を統一し、演出・実演することでダンダダン酒場の雰囲気をより一層高めています。

さらに、全店統一した接客サービスの向上のため、NATTY SWANKYはいくつもの独自社内研修を実施しています。

また、店舗ごとの定期ミーティングや朝礼を行うことにより、店舗及び従業員が増加しつつも、接客サービスがさらに向上するようスタッフ教育に取り組んでいます。

店舗の特徴

NATTY SWANKYの店舗では、それぞれの街に合わせて地域に溶け込むように、立地によって店づくりを変える店舗デザインを行っています。

また、永く愛される店舗運営を実施するために、地域のユーザーへの感謝を兼ねて、1年経過ごとに“周年祭”と称したイベントを開催しています。

「お値打ち価格」でのドリンク提供を行う「お客様感謝デー」が店舗ごとに設けられています。

NATTY SWANKYの店舗の顧客属性の特徴として以下の点が挙げられます。

  • 餃子という流行り廃りのない、大衆に受け入れられ易い商品性から、性別・世代に関係なく、季節を問わず来店される顧客
  • 餃子をメイン食材として出す居酒屋として、餃子とビールを楽しみに来る目的型来店の顧客

NATTY SWANKYのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、以下に充当する予定です。

  • 新規出店に伴う、人件費及び人材採用費
  • 2020年6月期に新規に開店を予定しているNATTY SWANKY直営店舗15店舗の差入保証金及び固定資産等の取得費用の一部
  • 2021年6月期に開店を予定しているNATTY SWANKY直営店舗の差入保証金及び固定資産等の取得費用の一部

NATTY SWANKYの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。

NATTY SWANKYの業績推移

営業キャッシュフローは純利益を上回っています。一般論としては安心感があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は76.4%であり、自己資本比率は12.2%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第13期第14期第15期第16期第17期
決算年月2014年6月2015年6月2016年6月2017年6月2018年6月
売上高(千円)446,031803,7161,390,2732,028,3822,939,472
経常利益(千円)18,46015,94655,31668,596157,624
当期純利益(千円)13,7871,41538,31123,099112,043
資本金(千円)10,00010,00013,40013,40013,400
発行済株式総数(株)20020026826826,800
純資産額(千円)32,16933,58467,49190,591202,634
総資産額(千円)241,421457,981787,1691,104,6851,660,810
BPS(円)160,846167,923251,83656.33126.01
1株配当(円)
EPS(円)68,9387,078189,78814.3669.67
自己資本比率(%)13.37.38.68.212.2
自己資本利益率(%)54.54.375.829.276.4
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業CF(千円)153,900271,252
投資CF(千円)△307,380△399,542
財務CF(千円)221,286273,518
現金等(千円)308,403453,631
従業員数(名)23366498118

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、ここ1年間は下降トレンドが続いていました。

しかし、足元では反発しつつあります。下降トレンドが継続したら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2018年11月16日~2019年2月23日)
(※マネックス証券より)

上場規模

NATTY SWANKYのIPOの規模は最大で約19.3億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は430,000株、売出株式数は82,000株、オーバーアロットメント(OA)は78,600株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は16%です。

売出人である井石裕二及び田中竜也、株主である株式会社BORA及び株式会社IKIには、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

上記のほか、NATTY SWANKYは、取引所の定める有価証券上場規程施行規則の規定に基づき、上場前の第三者割当等による募集株式の割当等に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。

株主名保有割合ロックアップ
井石裕二32.97%
田中竜也32.97%
(株)BORA14.03%
(株)IKI14.03%
伊藤慎一朗0.56%制度
向山虎0.28%制度
山本奈緒子0.28%制度
小川智大0.28%制度
山口正人0.28%制度
信田翔平 福田亮介 森貴史0.28%制度

初値予想

NATTY SWANKYの事業は「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の運営(飲食業)ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

希薄化前の予想PERは24.2倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
2882イートアンド59.382.530.43%
3077ホリイフードサービス16.811.761.01%
3547串カツ田中HLDGS45.639.260.52%
9936王将フードサービス29.352.891.58%

約19.3億円という上場規模は東証マザーズとしては中型です。上位株主にVCはなく、満遍なくロックアップがかかっています。

NATTY SWANKY、日本ホスピスホールディングス、フレアスの3社同時上場となり、過密日程のIPOである点はマイナス要素です。

東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
  • リーガル不動産:+42.9%
  • ギフト:+77.5%
  • イーソル:+138.1%
  • CRGホールディングス:+63.6%
  • and factory:+56.0%
  • GA technologies:+130.3%
  • キャンディル:+52.5%
  • ライトアップ:+32.1%
  • アイペット損害保険:+57.9%
  • RPAホールディングス:+207.7%
  • フェイスネットワーク:+128.6%
  • ジーニー:+98.1%
  • SKIYAKI:+147.1%
  • シルバーライフ:+85.2%
  • ロードスターキャピタル:+37.4%
  • シェアリングテクノロジー:+86.9%
  • GameWith:+133.9%
  • オロ:+129.5%
  • ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
  • イントラスト:+35.6%
  • スタジオアタオ:+25.7%
  • ユーザーベース:+15.9%
  • シンクロ・フード:+41.4%
  • 串カツ田中:+13.5%
  • デファクトスタンダード:+41.1%
  • ベガコーポレーション:+25.0%
  • エボラブルアジア:+48.3%
  • LITALICO:+88.0%
  • フィット:-7.9%
  • ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
  • マイネット:+19.3%
  • ダブルスタンダード:+128.8%
  • インベスターズクラウド:+93.3%
  • AppBank:+45.8%
  • デザインワン・ジャパン:+50.9%
  • リンクバル:+27.9%
  • モバイルファクトリー:+99.4%
  • イード:+46.4%
  • KeePer技研:+49.1%
  • インターワークス:+16.7%
  • クラウドワークス:+73.2%
  • GMOTECH:+135.2%
  • 弁護士ドットコム:+215.4%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。

主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、いちよし証券、三菱UFJモルスタ証券、マネックス証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
SMBC日興証券486,60095.04%
SBI証券7,6001.48%
みずほ証券5,1001.00%
いちよし証券5,1001.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券5,1001.00%
マネックス証券2,5000.49%

三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、回数制限・S級銘柄の当落に影響がない対面証券(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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