上場!フロンティアインターナショナル(7050)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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フロンティアインターナショナル

フロンティアインターナショナル(7050)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年2月13日(水)~2月19日(火)、上場日は2018年2月28日(木)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,290円(1単元22.9万円)です。公募価格は2月20日(水)に決定します。

仮条件は2,290円~2,410円と上振れました。予想PERは13.6~14.4倍です。

初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

2,800〜3,800円(仮条件の上限比+16.2%~+57.7%)

直前初値予想は以下の通りです。

3,400円(公開価格比+41.1%)

フロンティアインターナショナルはブランディングイベントや新商品発表会、街頭でのフィールドイベント等、消費者との直接的なコンタクトポイントにおいて、消費者に良質なブランド体験・顧客体験を届けることで、企業が抱えるマーケティングやセールスに関するあらゆる課題を解決する「Experience Solution」を展開しています。

監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区渋谷3-3-5NBF渋谷イーストです。

フロンティアインターナショナルとは

フロンティアインターナショナルは「体験価値による課題解決力(Experience Solution)」をコア・コンピタンスとしています。

消費者との直接的な接点を持つことで培ったノウハウを武器に、プロモーション(販売促進)のみならず、実際の店頭販売支援まで幅広く事業展開しています。

フロンティアインターナショナルは、企業及び団体のマーケティング活動におけるプロモーション事業の請負、企画の立案、制作、運営業務を、企画や制作の専門組織を有さず、各営業組織が企画から運営までを一貫して行うワンストップ体制で提供しています。

プロモーション事業は、「イベントプロモーション」、「キャンペーンプロモーション」、「PR」、「スペースプロデュース」、「デジタルプロモーション」、「店頭販売支援事業」の6つの機能に区分されます。

フロンティアインターナショナルは、これらの機能を総合的に活用することにより、クライアントに対して、各プロモーション施策の企画、制作、運営、実施等を提供しています。

子会社であるセルコムとフロンティアダイレクトは「店頭販売支援事業」を行っており、划劳通文化艺术咨询(上海)有限公司は中華人民共和国、PT.FRONTIER INTERNATIONAL INDONESIAはインドネシア共和国において、それぞれプロモーション事業を行っています。

従業員数は170名、平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は4.5年、平均年間給与は605.0万円です。

インターネットマーケティングのイメージ

イベントプロモーション

人々が集い、時間と空間を共有するライブコミュニケーションならではの共感を、目的に沿った形で創造します。

具体的には、以下の施策などを通じて、消費者に良質なブランド体験・顧客体験を届けています。

  • クライアントの製品やサービスを紹介する発表会や製品の特徴を特定の対象顧客層に対して訴求するイベント
  • 製品を手に取って実際に使用・体験できる展示会
  • サンプリング

この他にも、ネットゲームのファンイベント、企業のインナーイベント等、様々なコミュニティーの更なる交流の活性化に寄与しています。

キャンペーンプロモーション

ディスプレイ、プレミアム(景品等の販促品)を主体としたキャンペーン全体の枠組み提案から、オリジナルのプレミアムの企画・制作を行っています。

一定期間の特別販売企画としてのキャンペーン総合企画、制作(景品・店頭販売促進物等)、運営業務(事務局等)を実施しています。

消費者の購買活動を活性化させるための景品が当たるキャンペーン及び飲料ペットボトル等へ添付するプレミアムの制作が中心となっています。

PR

商品やサービス、イベント等が話題になるのはテレビCMやWebのバナー広告などによるものとは限りません。

ニュースメディアや媒体記事での露出が劇的な宣伝効果を生み、流行やブームを巻き起こしたケースは多数存在します。

フロンティアインターナショナルでは、プロモーションの対象となる商品やサービス、イベント等から、話題性の高いファクトを抽出し、耳寄りな情報として加工して世の中に拡散し、新しいトレンドを生む起爆装置として、効果的なメディア露出のアレンジをサポートします。

スペースプロデュース

空間開発をより良い体験価値の生成というプロモーションの視点で捉え、大規模なイベント会場のデザイン・施工から、街頭・店頭イベント会場や、店舗のデザイン、施工に至るまで、イベントをトータルでプロデュースするフロンティアインターナショナルならではの空間開発を実施しています。

さらに、POPアップストア(催事場や駅構内の空いているスペース、空き店舗などに短期間のみ出店する期間限定の店舗)等の話題のソリューションも多くの取扱実績があります。

デジタルプロモーション

インターネットやSNS等のコミュニケーションプラットフォームを利用した双方向のコミュニケーションを可能にする総合的なプロモーションを展開しています。

その他、VR、AR等の最先端のテクノロジーを用いた今までにない体験価値の創造を行っています。

さらに、フロンティアインターナショナルの独自コンテンツとして、イベントの来場者属性や会場における来場者の動きを把握・分析するアプリケーションツール、イベント動画配信プラットフォームの開発、提携サプライヤのデジタルコンテンツをプラットフォームにパッケージ化する等、種々の新たな取組みを進めています。

店頭販売支援事業

マーケティングにおいて店頭領域への注目度が日増しに高まっている中で、実際の「売り」の現場へ販売人員の派遣、POP等の訴求ツールの制作を実施しています。

販売人員に関しては、社内での教育研修を実施すると共に、購買行動のステージごとにコンバージョンレートを管理してプロセスごとの精度向上を図っています。

また、専属のデザイナーがオンデマンドでPOP等の訴求ツールを作成しています。

フロンティアインターナショナルのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、事業拡大に伴う人件費及び採用費、本社オフィス増床に伴う費用に充当する予定です。

フロンティアインターナショナルの業績推移

業績面では経常利益・純利益は美しい右肩上がりとなっています。売上高は減収の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。

フロンティアインターナショナルの業績推移

営業キャッシュフローは包括利益を下回っています。

前期の自己資本利益率(ROE)は24.9%であり、自己資本比率は56.0%です。主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第27期第28期
決算年月2017年4月2018年4月
売上高(千円)10,711,87512,193,467
経常利益(千円)843,1301,047,468
親会社株主に帰属する当期純利益(千円)503,705713,962
包括利益(千円)504,232721,776
純資産額(千円)2,516,5393,212,293
総資産額(千円)4,654,9195,738,423
1株当たり純資産額(円)606.25774.61
1株当たり当期純利益(円)116.6172.1
自己資本比率(%)54.156
自己資本利益率(%)21.924.9
株価収益率(倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー(千円)178,359284,790
投資活動によるキャッシュ・フロー(千円)△95,682△135,009
財務活動によるキャッシュ・フロー(千円)△70,676△27,423
現金及び現金同等物の期末残高(千円)672,384794,992
従業員数(人)186204

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第24期第25期第26期第27期第28期
決算年月2014年4月2015年4月2016年4月2017年4月2018年4月
売上高(千円)8,359,3319,344,5499,110,5549,586,62211,000,223
経常利益(千円)422,234462,558525,265754,187948,561
当期純利益(千円)243,467256,393315,747471,582636,223
資本金(千円)33,67533,67533,67533,67533,675
発行済株式総数(株)21,76521,76521,76521,76521,765
純資産額(千円)1,466,3831,719,0782,008,0882,414,5213,032,271
総資産額(千円)3,215,6413,575,3323,701,3674,399,9945,430,526
BPS(円)67,60679,25792,581581.67731.2
1株配当(円)7007007501,1401,300
EPS(円)11,22511,82114,557109.17153.36
自己資本比率(%)45.648.154.354.955.8
自己資本利益率(%)1816.116.921.323.4
株価収益率(倍)
配当性向(%)6.25.95.25.24.2
従業員数(人)150159164162184

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、ここ1年間は下降トレンドが続いていました。

しかし、足元では反発しつつあります。下降トレンドが継続したら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2018年10月25日~2019年1月24日)
(※マネックス証券より)

上場規模

フロンティアインターナショナルのIPOの規模は最大で約20.2億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は171,600株、売出株式数は598,000株、オーバーアロットメント(OA)は115,400株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約20%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は78%です。

売出人かつ貸株人である河村康宏、売出人である渡邊伸一郎及び古井貴、株主である三晃繊維工業株式会社、宗像恒和、江口貴宣、松本正樹、野口光幸、乗松正、田中輝之、西島和範、美澤臣一、外塚健博、楢山聖志、神田聡、小久保祐樹、藤井真継及び髙田幸枝には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

株主名保有株数保有割合ロックアップ
河村康宏2,800,00062.51%
渡邊伸一郎600,00013.40%
古井貴600,00013.40%
三晃繊維工業(株)200,0004.47%
宗像恒和160,0003.57%
江口貴宣28,0000.63%
松本正樹24,0000.54%
野口光幸20,0000.45%
乗松正14,0000.31%
(株)シュン・トクラ・アンド・アソシエイツ10,0000.22%制度

初値予想

フロンティアインターナショナルの事業は、マーケティングやセールスに関するソリューションということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

予想PERは13.6~14.4倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
2173博展20.015.391.23%
2462ライク12.152.282.48%
2487CDG20.241.542.26%
3654ヒト・コミュニケーションズ17.043.031.08%
4286レッグス15.011.982.02%
4760アルファ8.040.454.00%
4767テー・オー・ダブリュー13.141.873.56%
9466アイドママーケティングコミュ10.571.913.65%
9622スペース13.261.094.05%
9625セレスポ14.760.822.90%
9716乃村工藝社27.874.171.59%
9743丹青社15.342.053.29%

約20.2億円という上場規模は東証マザーズとしては中型です。上位株主にVCはなく、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
  • リーガル不動産:+42.9%
  • ギフト:+77.5%
  • イーソル:+138.1%
  • CRGホールディングス:+63.6%
  • and factory:+56.0%
  • GA technologies:+130.3%
  • キャンディル:+52.5%
  • ライトアップ:+32.1%
  • アイペット損害保険:+57.9%
  • RPAホールディングス:+207.7%
  • フェイスネットワーク:+128.6%
  • ジーニー:+98.1%
  • SKIYAKI:+147.1%
  • シルバーライフ:+85.2%
  • ロードスターキャピタル:+37.4%
  • シェアリングテクノロジー:+86.9%
  • GameWith:+133.9%
  • オロ:+129.5%
  • ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
  • イントラスト:+35.6%
  • スタジオアタオ:+25.7%
  • ユーザーベース:+15.9%
  • シンクロ・フード:+41.4%
  • 串カツ田中:+13.5%
  • デファクトスタンダード:+41.1%
  • ベガコーポレーション:+25.0%
  • エボラブルアジア:+48.3%
  • LITALICO:+88.0%
  • フィット:-7.9%
  • ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
  • マイネット:+19.3%
  • ダブルスタンダード:+128.8%
  • インベスターズクラウド:+93.3%
  • AppBank:+45.8%
  • デザインワン・ジャパン:+50.9%
  • リンクバル:+27.9%
  • モバイルファクトリー:+99.4%
  • イード:+46.4%
  • KeePer技研:+49.1%
  • インターワークス:+16.7%
  • クラウドワークス:+73.2%
  • GMOTECH:+135.2%
  • 弁護士ドットコム:+215.4%

以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。

主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、マネックス証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
SMBC日興証券693,00090.05%
SBI証券30,7003.99%
みずほ証券15,3001.99%
マネックス証券15,3001.99%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券15,3001.99%

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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、回数制限・S級銘柄の当落に影響がない対面証券(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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