コパ・コーポレーション(7689)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年6月8日(月)~6月12日(金)、上場日は2020年6月24日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,560円(1単元15.6万円)です。公募価格は2020年6月15日(月)に決定。
仮条件は1,850円~2,000円と窓を開けて上振れました。予想PERは10.7~11.6倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,600〜3,500円(仮条件の上限比+30.0%~+75.0%)
コパ・コーポレーションは実演販売を柱として生活用品を中心とした商品(掃除用クロス「パルスイクロス」、コーティングフライパン・包丁等「スーパーストーンバリアシリーズ」、かかと角質削り・爪磨き等「5セカンズシャインシリーズ」等)を販売しています。
監査法人は應和監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区恵比寿南2-23-7 エビスパークヒルズ6Fです。
コパ・コーポレーションとは
コパ・コーポレーションは「やさしさと感動を売って、人々に笑顔を与える」という経営理念のもと、実演販売を強みとして事業展開しています。
実演販売とは、実演販売士が消費者の目の前で実際に商品を使って見せて使用価値をアピールし、購入を促す販売手法です。
対象とする商品の使用方法や特徴、効果、利点等を消費者へ直接伝えることができ、能動的に需要を喚起させること可能。コパ・コーポレーションは自社の役職員及び業務委託先として実演販売士を擁しています。
また、実演販売は単に売るだけではなく、広告効果も高いため売り場への営業ツールとしての機能も有します。
さらに、実演販売士は売り場において消費者の動向を体感していることもあり、商品の目利き力を備えることができ、次に売れる商品についてメーカーや工場と共同で企画し、発売前から販売まで携わることも。
ただ今、クリーン用品の実演販売中❣️#コパコーポレーション#伊達武将隊#石川カンペキさん#仙台ロフト pic.twitter.com/pdoJCrwWou
— 仙台ロフト (@LOFT_SENDAI) December 2, 2018
宣材写真2019( ^ω^ )
ちゃんとポン太も一緒だぜ!!#ジャンプ中澤 #実演販売士 #コパコーポレーション pic.twitter.com/WOsiN8bFnL— ジャンプ中澤/実演販売士 (@nakazawakyoko) June 5, 2019
コパ・コーポレーションは実演販売関連事業の単一セグメントで、主にTV通販、ベンダー販売、インターネット通販、セールスプロモーション、デモカウの5つの販売チャネルにより収益を得ています。
- TV通販:地上波テレビのTV通販番組や24時間テレビショッピングチャンネルといったTV通販専門チャンネルにおけるTV通販番組にて販売するため、TV通販番組運営会社に対して商品を卸売り
- ベンダー販売:量販店に対して商品を卸売り。店頭の販促活動として、コパ・コーポレーションの実演販売士が量販店にて実演販売を行うことや、コパ・コーポレーションの実演販売士が出演している販促用のVTRを店頭にて視聴できるよう提供することも展開
- インターネット通販:大手ECサイトのショッピングモールにて商品を販売。コパ・コーポレーションの実演販売士が出演の動画にて商品の特徴や使い方をインターネット上で説明
- セールスプロモーション:企業等からの依頼に基づき、プロモーション活動における展示会等のイベントや、講師としてセミナー等へ実演販売士を派遣
- デモカウ:デ「モンストレーション×買う」をコンセプトとして、直営店舗『デモカウ』及びECサイト『デモカウ』にて商品を販売
従業員数は29名、平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は4.4年、平均年間給与は579.0万円です。
コパ・コーポレーションのIPOの諸データ
コパ・コーポレーションの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第17期 | 第18期 | 第19期 | 第20期 | 第21期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年3月 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | |
売上高 | (千円) | 1,298,837 | 2,177,644 | 2,165,955 | 2,503,148 | 3,506,546 |
経常利益 | (千円) | 107,723 | 220,661 | 194,601 | 265,073 | 475,744 |
当期純利益 | (千円) | 72,377 | 156,337 | 126,073 | 187,660 | 320,562 |
資本金 | (千円) | 12,000 | 12,000 | 12,000 | 12,000 | 12,000 |
発行済株式総数 | (株) | 240 | 240 | 240 | 240 | 1,200,000 |
純資産額 | (千円) | 96,425 | 252,763 | 378,837 | 566,497 | 887,060 |
総資産額 | (千円) | 337,683 | 645,570 | 720,669 | 1,032,668 | 1,459,692 |
BPS | (円) | 401,773 | 1,053,182 | 1,578,490 | 236.04 | 369.61 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 644,490 | 651,408 | 525,308 | 78.19 | 133.57 |
自己資本比率 | (%) | 28.6 | 39.2 | 52.6 | 54.9 | 60.8 |
自己資本利益率 | (%) | 123.8 | 89.5 | 39.9 | 39.7 | 44.1 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | △85,278 | 481,638 |
投資CF | (千円) | - | - | - | 15,207 | 31,968 |
財務CF | (千円) | - | - | - | 78,799 | △114,613 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 365,466 | 764,460 |
従業員数 | (名) | 14 | 20 | 21 | 23 | 27 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2020年3月下旬をボトムとして右肩上がりとなっています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
コパ・コーポレーションのIPOの規模は最大で約11.1億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は320,000株、売出株式数は300,000株、オーバーアロットメント(OA)は93,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約25%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は48%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
吉村泰助 | 56.47% | ○ |
エンパワーフィールド(株) | 27.45% | ○ |
(株)チョイズ | 7.84% | ○ |
松下周平 | 3.92% | ○ |
コパ・コーポレーション従業員持株会 | 2.35% | ○ |
北田陽士 | 0.39% | ○ |
木原祐貴 | 0.39% | ○ |
後藤伊奈波 | 0.39% | ○ |
村山祐介 | 0.39% | ○ |
中島章吾 | 0.39% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
コパ・コーポレーションの事業は、生活用品を中心とした商品(掃除用クロス、コーティングフライパン・包丁等、かかと角質削り・爪磨き等)の販売(実演販売が柱)ということで、IPOにおける業種の人気度は低めです。
予想PERは10.7~11.6倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
4951 | エステー | 18.05 | 1.21 | 2.21% |
4967 | 小林製薬 | 37.86 | 4.34 | 0.78% |
7818 | トランザクション | 19.19 | 3.25 | 1.70% |
7819 | 粧美堂 | 40.33 | 0.91 | 2.79% |
7874 | レック | 19.73 | 1.77 | 1.12% |
9414 | 日本BS放送 | 19.89 | 1.10 | 1.79% |
上位株主にはVCはなく、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
スポーツフィールド:+211.4% - ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、大和証券、SBI証券、三菱UFJモルスタ証券、東海東京証券、マネックス証券、岡三にいがた証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 545,600 | 88.00% |
大和証券 | 31,000 | 5.00% |
SBI証券 | 18,600 | 3.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 12,400 | 2.00% |
東海東京証券 | 6,200 | 1.00% |
マネックス証券 | 3,100 | 0.50% |
岡三にいがた証券 | 3,100 | 0.50% |
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
岡三グループの岡三オンライン証券でも取扱いの可能性があります。口座数が少なくてライバルは少なめです。
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コパ・コーポレーションのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)