アメックスにはブルーカードと呼ばれているクレジットカードがあります。その名の通り券面のデザインがブルー(青色)なのが特徴です。
アメリカン・エキスプレス・ブルー・カード(日本では新規募集停止&終了・アメリカでは発行中)、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードの2種類を指しています。
アメックスブルーカード(日本と米国)、セゾンブルーアメックスについて解説します。
目次
日本のアメリカン・エキスプレス・ブルー・カード
アメリカン・エキスプレス・ブルー・カードは、アメックスが発行していたプロパーカードです(会員規約・補償規定)。
日本では新規申し込みが停止されており、アメリカに行かないと入手できません。
わが国では既存ユーザーも2023年6月30日でサービス終了となりました(公式案内)。
アメックスのクレジットカードを年会費が高いという理由で解約しようとすると、アメックスブルーカードのインビテーションが届くという噂がネットにはあります。
しかし、アメックスの社員の方が「今では入手できない」とおっしゃっていたので、都市伝説の可能性が高いと考えます。
25歳以下は年会費が無料
アメリカン・エキスプレス・ブルー・カードは、初年度の年会費が無料で、2年目以降も25歳以下の方なら26歳になるまで年会費が無料でした。
現在発行されているアメックスのプロパー・センチュリオン券面カードは、最も年会費が安いアメックスグリーンでも12,000円(税抜)です。
他社と提携してアメックスが発行しているクレジットカードまで含めても7,000円(税抜)のANAアメリカン・エキスプレス・カードが最安値です。
したがって、アメリカン・エキスプレス・ブルー・カードの年会費は、アメックス発行のクレジットカードとしては破格の最安値でした。
アメックスグリーン未満の付帯特典
アメリカン・エキスプレス・ブルー・カードは、アメックスグリーンよりスペックが落ちるものの、他社カードと比較すると充実のトラベル特典が付帯していました。
- アメックスのメンバーシップ・リワードのポイント
- 最高3,000万円の海外旅行傷害保険
- 最長90日間のショッピング保険
現在、日本ではアメックスブルーカードを入手できません。代替候補としては、月会費1,000円(税抜)のアメックスグリーンがおすすめです。
なんとビル・ゲイツやウォーレン・バフェットも保有していると言われているクレカであり、世界の重鎮と同列に並ぶことができる稀有なクレジットカードです。
カード中央に君臨しているセンチュリオンが抜群のカッコよさを誇っており、アメリカン・エキスプレスの豊富なキャンペーン・イベントをフルに活用できます。

もう少し年会費が上がってもOKの場合、おすすめNo.1はマリオットボンヴォイアメックスです。年会費は高いものの、マリオットゴールドやマリオットプラチナ特典&年1回の高級ホテル宿泊だけで元を取れます。
毎年1回、普段は泊まれないホテルに宿泊できるようになり、人生を華やかに楽しく彩ることが可能です。私はゴールデンウィークに約6万円のホテルに無料で泊まれました!

逆に思い切って上質のアメックスカードを手にしたい場合、金属製クレジットカードであるアメックスプラチナがおすすめです。
アメリカのアメックスブルーカード
アメリカのアメックスは、現在もアメリカン・エキスプレス・ブルー・カードを発行しています。
カード名 | 年会費 | 還元 |
---|---|---|
Blue from American Express | 無料 | 1倍のポイント |
Blue Cash Everyday Card | 無料 | 1%~3%キャッシュバック |
Blue Cash Preferred Card | 95USD | 1%~6%キャッシュバック |
付帯特典としては、レンタカーの損失と損害保険、グローバル・アシスト・ホットライン、エンターテイメント・アクセス等が存在しています。
青は爽やかな空、生命の源の海、身体に不可欠な水と同色であり、好感度が高く世界的に見ても人気が高い色の系統です。
信頼、誠実、開放感、知性などを連想させるカラーであり、好印象を抱く人が多く嫌う人が少ないのも特徴となっています。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
日本において現在発行されているアメックスブルーカードは、「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」のみです。
セゾンブルーアメックスは、本家アメリカン・エキスプレスのブルーカードを模倣して、クレディセゾンが発行している提携カードです。
しかし、大元のアメリカン・エキスプレス・ブルー・カードが廃止になってからは、日本においてはアメックスブルーカードといえばセゾンブルーアメックスを指すようになっています。
年会費
セゾンブルーアメックスの年会費は初年度無料です。2年目以降は3,000円(税抜)ですが、25歳以下の方であれば無料となります。

セゾンブルーアメックスカードは学生専用クレジットカードではありませんが、学生におすすめのクレジットカードと評価できます。

カード審査基準と申し込み資格
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードに申し込める方は、「高校生を除く、満18歳以上で電話連絡可能な方」です。
セゾンブルーアメックスのカード審査はクレディセゾンの基準に準じており、審査基準は緩くなっています。
アメリカン・エキスプレスが発行しているクレジットカードは、基本的には正社員もしくは経営者・個人事業主が対象となっています。
したがって、パート・アルバイト・学生・専業主婦(主夫)は本会員カードを発行できません(家族カードは発行可能)。
しかし、セゾンブルーアメックスの場合、大学生・専門学校生・専業主婦の方でも問題なく審査に通過します。

即日発行が可能
インターネットで申し込んで審査に通過したら、近くのセゾンカウンターで当日に受け取ることが可能です。最短で即日発行が可能なクレジットカードです。
ただし、セゾンブルーアメックスを即日発行する場合は、ICチップが非搭載のカードとなります。
セキュリティの側面では脆弱になり、また国によってはICチップ非搭載のクレジットカードが使えない地域もある点に注意が必要です。
セゾンブルーアメックスは海外旅行で役立つ特典が満載
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、アメックスブルーカードらしく、海外旅行で役立つ特典が数多く付帯しています。
- 海外ではポイント2倍
- 手荷物無料宅配サービス
- 海外旅行傷害保険
- コート預かりサービスの優待
海外旅行での特典詳細

以下、主要なベネフィットについて掘り下げて解説します。
最高3,000万円補償の海外旅行傷害保険が自動付帯
セゾンブルーアメックスには、最高3,000万円の海外・国内旅行傷害保険が自動付帯します。
また、家族カードにも最高1,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。
卓越すべきなのは、海外旅行傷害保険の中で最も利用頻度が高くて重要な「疾病・傷害治療費用」に対する保障が、最高300万円と充実している点。
これはなんと年会費20,000円(税抜)の三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの1.5倍と卓越しています。外国でケガ・病気によって医療費が発生した場合に役立ちます。

手荷物無料宅配サービス
セゾンブルーアメックス会員は、海外旅行からの帰国時に空港から自宅まで1名あたりスーツケース1つを無料で発送してくれます。
特に電車やバスで帰宅して乗り継ぎが発生する方にとっては絶大なメリットがあります。
他方、例えば品川駅やリムジンバスの停留所近くなど、電車・バス一本で帰宅できる方、常にマイカーを利用する方の場合は、メリットに乏しくなります。

海外での日本語サポート
セゾンブルーアメックスのカード会員は、主要都市に設置されている海外アシスタントデスクにて日本語サポートを受けられます。
レストラン・スパの予約、オプショナルツアーの手配、空港までの送迎手配、緊急時の医療機関・手続き先の案内などにおいて、八面六臂の活躍を見せてくれます。
また、トラブルの際には「緊急アシスタンスサービス」によって、日本語を話せる現地の医師の紹介、救急車の手配、病院の紹介・手配、キャッシュレス医療などをサポートしてくれます。
ショッピング保険・国内旅行傷害保険が付帯
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは年間最高100万円のショッピング保険が付帯します。
たまにしか行かない海外だけではなく、頻繁にお買い物する日本国内でのショッピングも対象なのがファンタスティックです。
セゾンブルーアメックスの会員は、ショッピング保険によって商品の購入日から120日間、購入した商品の破損・盗難時に購入代金を補償してくれます。

また、最高3000万円の国内旅行傷害保険も付帯しており、海外よりも頻度が多い国内の旅行・出張もカバーされています。

その他のアメックスブルーカードと解釈できるクレジットカード
アメックスブルーカードといえば、アメリカン・エキスプレス・ブルー・カード、セゾンブルーアメックスが定番です。
しかし、これ以外にも、カード券面が青色のアメックス発行カードが存在しています。
一般的にはアメックスブルーカードとは呼ばれていませんが、アメックスブルーカードと呼ぶことも不可能ではありません。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
そのクレジットカードの筆頭は、ANAアメリカン・エキスプレス・カードです。券面デザインがきれいな青一色であり、アメックスブルーカードと言ってもおかしくはありません。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、アメックスとANAが提携したクレジットカードです。

国際ブランド |
---|
電子マネー・Pay・NFC決済 |
---|
- ETC
- 家族カード
- リボ払い
- ショッピング保険
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
年会費(税抜) | 継続ボーナス | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
7,000円 | 2,500円 | 1,000マイル |
基本還元率 | ANA航空券 | フライトボーナス |
1.0% | 2.5% | +10% |
- 同伴者1名無料の空港ラウンジ
- 手荷物無料宅配
- 旅行保険は家族特約付き
- 海外旅行ではアメリカン・エキスプレスの24時間日本語サポート
- ANA一般カード共通特典
年会費は7,000円(税抜)であり、2025年3月の最新の状況では、アメリカン・エキスプレス日本支社発行のクレジットカードの中で最安値となっています。
ANA一般カードの中でも以下の点でエッジ・優位性があります。
その他、ANA一般カード共通のベネフィットを享受できます。
- 1,000マイルの継続ボーナス
- 10%のフライトボーナス
- ANA FESTA(空港売店)での5%OFF等の優待特典
アメックスらしいトラベル特典・キャンペーンと、ANA一般カードの魅力が融合したクレジットカードです。

ANAアメックスはキャンペーンもお得なのが特徴です。

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードは、カードフェイスの基本色が青であり、赤のアクセントが右上に入っています。
アメックスブルーカードと表現できるアメックスカードとなっています。
項目 | カードスペック |
---|---|
年会費(税抜) | 12,000円 |
マイル移行費用 | - |
年会費+マイル移行費用 | 12,000円 |
家族会員年会費(税抜) | 1枚目無料、2枚目以降6,000円 |
ポイント有効期限 | 無期限(直接マイル付与) |
マイル付与率 | 国内1%/海外1.3% |
マイル付与率(デルタ航空) | 2.00% |
継続ボーナス | 2,000マイル |
上級会員資格 | シルバーメダリオン |
フライトボーナス | 100ドル7マイル |
旅行傷害保険 | 最高5000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高500万 |
リターン・プロテクション | ◯ |
キャンセル・プロテクション | – |
空港ラウンジ | ◯ |
海外旅行先での日本語サポート | グローバル・ホットライン |
手荷物無料宅配 | 片道 |
空港クローク | ◯ |
空港パーキング | ◯ |
エアポート送迎 | – |
無料ポーター | ◯ |
海外用レンタル携帯電話特別割引 | ◯ |
エクスペディア・一休.com優待 | ◯ |
レンタカー優待 | ◯ |
カード盗難・紛失の場合の緊急再発行 | ◯ |
アメックス共通優待 | ◯ |
コットンクラブ | – |
新国立劇場 | – |
ゴールド・ワインクラブ | – |
京都観光ラウンジ | – |
情報誌(IMPRESSION GOLD) | – |
死亡・後遺障害(国内旅行保険) | 最高5,000万円 |
死亡・後遺障害(海外) | 最高5,000万円 |
傷害治療(海外) | 100万円 |
疾病治療(海外) | 100万円 |
救援者費用(海外) | 200万円 |
賠償費用(海外) | 3,000万円 |
携行品損害(海外) | 1旅行30万円/年100万円 |
航空便遅延費用補償(海外) | – |
デルタ航空のクレジットカードの中では、初年度は無条件、2年目以降は年100万円以上のカードショッピングでシルバーメダリオンの資格を得られる点にエッジ・優位性があります。

なお、上位カードのデルタアメックスゴールドの場合、デルタスカイクラブを利用可能・無料のシートアップグレード・優先搭乗・優先手荷物取扱い・優先チェックイン等の特典があるゴールドメダリオンを得られます。
空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの中でもエッジが利いています。一般カードとゴールドカードの比較は以下で解説しています。

デルタアメックスは入会で大量のデルタスカイマイルを獲得できます。

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
アメックスのスカイ・トラベラー・カードはアメックスが発行していたクレジットカードで、航空券の購入が高還元率になるのが特徴です(現在は新規発行終了)。
スカイ・トラベラー・カードの券面はブルーとシルバーのツートンカラーとなっており、アメックスブルーカードと呼ぶのは苦しいですが、絶対無理というわけではありません。
アメックスシルバーブルーカードというのが正確ですが、銀色には目を瞑って青色に集中するならばブルーカードと解釈することは可能でしょう。

国際ブランド |
---|
電子マネー・Pay・NFC決済 |
---|
- ETC
- 家族カード
- リボ払い
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ショッピング保険
- 航空便遅延費用保険(海外)
年会費(税抜) | 発行スピード | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
10,000円 | 5,000円 | 約1週間 |
マイル還元率 | 航空券購入 | ポイント名 |
1.0% | 3.0% | メンバーシップ・リワード |
- 対象航空会社(27社)の航空券が3%マイル還元
- 空港ラウンジ無料で使い放題
- 手荷物無料宅配サービス(片道)
- 海外旅行での24時間日本語サポート
- 最高4万円の航空便遅延費用保険(海外)が付帯
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードの年会費は10,000円(税抜)です。
対象の航空会社・日本旅行でマイル還元率3%
スカイ・トラベラー・カードは対象となる27の航空会社で航空券を購入すると、ポイント還元率が3%(3%マイル還元)ですよ!
また、日本旅行も3%還元なので、新幹線のきっぷを日本旅行で購入した場合も3%還元となってファンタスティックです。
基本還元率も1%なので、メインカードとしてガンガン決済に活用できるハイ・クオリティー・カードです。
航空便遅延費用保険が付帯
スカイ・トラベラー・カードには海外旅行時に最高4万円の航空便遅延費用補償が付帯します。
航空便遅延費用保険は、予約した航空機の遅延によって生じた宿泊費・食事代・日用品の購入費用などをもらえるサービスです。アメックスカードの中でも、一部にしか付帯しません。

上位カードのスカイ・トラベラー・プレミア・カードは、航空券・日本旅行での支払いが5%マイル還元となる点が風雅。
一般カード・プレミアカードのどちらも、お得な入会キャンペーンが用意されています。
