スカイ・トラベラー・プレミア・カードというクレジットカードがあります。アメックスが発行しています。
航空券購入時で5%という驚異的なマイル還元率、お得な入会・継続ボーナス、無期限のポイントで効率的にマイルに交換できることが魅力的なカードです。
JRの切符購入でも5%のマイルを獲得できます。スカイ・トラベラー・プレミア・カードの使い方・メリット・デメリットについてまとめます。
ただし、2021年9月30日で新規申し込みが終了。

現在はマイル還元率が高いマリオットアメックス、アメックスオファーだけで年会費を取り戻すポテンシャルがあるアメックスグリーンがおすすめです。
目次
年会費
スカイ・トラベラー・プレミア・カードはアメリカンエキスプレスが発行しているクレジットカードです。もちろん国際ブランドはアメリカン・エキスプレスです。
その名の通り、フライトでの移動が多い旅行者、出張者向けのカードとなっています。
アメックスの種類の中では航空券の還元率が高いのが特徴であり、上手い使い方でザクザクとマイルが得られます。
本会員の年会費は35,000円(税抜)で、家族カードの年会費は17,500(税抜)です。
アメックスは家族会員の範囲が広く、配偶者、18歳以上の子供、両親だけではなく、内縁・同性婚のパートナー、婚約者でも家族カードを発行可能です。
高校生は原則として対象外ですが、海外留学・ホームステイ等の予定があれば、発行可能な場合もあります。
ETCカードの年会費は無料。新規発行の際には850円(税抜)の発行手数料が必要ですが、初回のみでカード更新時は不要です。
ETCカードは年会費有料というクレジットカードもある中で、無料で維持できるのはナイスですね!
スカイ・トラベラー・プレミア・カードはプラチナカード級で年会費は高めですが、それ以上にバリューが高くて価値があるカードです。
アメックス・ゴールドからプライオリティ・パスや京都ラウンジなどのサービスを一部除き、その分マイルを強力に貯められるようにして、更にオリジナルサービスを加えたカードです。
Amexは日本国内ではJCBの加盟店でも原則として使えます。国内外で幅広く使えるカードです。
レジの利用可能クレジットカード欄に「JCB」しか記載がない場合でもOKの店舗がほとんどです。店員さんが分からなくても「一度切ってみて」と伝えれば決済できる場合が多いです。
ただし、間に決済の代理店が入っていたり、加盟店契約が古かったりするとJCB加盟店でもアメックスを使えない事があります。
価格.comの「クレジットカードでもっともステータスを感じる国際ブランドは?」というアンケートでは、1位アメックス、2位ダイナースクラブ、3位VISAとなりました。
アメリカン・エキスプレスのステータスは客観的に高く評価されています。
- アメリカン・エキスプレス:35.7%
- ダイナースクラブ:31.5%
- VISA:14.6%
- JCB:8.0%
- Mastercard:7.0%
長らくICチップに対応していませんでしたが、現在はICチップ付きのカードが発行されています。
アメックスのデスクに電話したら、ICチップ付きのカードに無料で交換できます。ただし、カード番号が変更になります。
無期限のポイントでマイルを貯められる!
アメックスのスカイトラベラープレミアカードは、利用100円(税込)につき1ポイントが貯まり、基本還元率は1%です。

税抜ではなく、税込なのが地味なメリットです。税抜980円(税込1,078円)といった場合は端数が無駄になりにくく効率的にポイントが貯められます。
利用ごとに100円未満の端数は切り捨てられてポイント付与の対象外となりますが、余程細かい支出を多発させない限りは、さほど大きな影響は出ません。

アメックスには「メンバーシップ・リワード・プラス」というサービスがあります。年会費は3,000円(税抜)です。
これに入るとポイントの有効期限が無期限になり、貯めた1,000ポイントを1,000マイル(1対1のレート)で15の航空会社のマイルに移行できます。
スカイトラベラープレミアカードは、このメンバーシップ・リワード・プラスが自動付帯となっており、登録不要でこの特典を享受できます。
一般加盟店ではマイル付与率1%です。マイルの価値を1マイル1.5円と考えると還元率1.5%、1マイル2円と考えると還元率2%です。
ビジネスクラスで利用すると1マイルの価値は2.5~5円程度、ファーストクラスだと7~16円程度に跳ね上がります。
国際線のビジネスクラス・ファーストクラスでマイルを利用すると、驚異的な高還元となります。
ポイントをマイルに移行できる航空会社は以下のとおりです。
航空連盟 | 航空会社名 |
---|---|
スターアライアンス | ANA、シンガポール航空、スカンジナビア航空、タイ国際航空 |
ワンワールド | JAL、キャセイパシフィック航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空プリヴィレッジクラブ、カンタス航空 |
スカイチーム | デルタ航空、フライング・ブルー(エールフランス航空・KLMオランダ航空) |
なし | ヴァージン・アトランティック航空、エティハド航空、エミレーツ航空 |
スカイトラベラーカードは、このメンバーシップ・リワード・プラスが自動付帯となっており、登録不要でこの特典を享受できます。
有効期限がないのでファーストクラスを目指してコツコツとマイルを貯めることもできます。マイルへの移行手数料もかかりません。お得な有効期限が無期限のクレジットカードの筆頭です。
ANAのみ5,000円(税抜)の参加登録費が別途かかります。ポイントの相続はできません。
アメックスグリーン、アメックスゴールド、アメックスプラチナ、アメックスセンチュリオンは、2017年4月1日からはANAマイル以外のマイルへの移行レートが1対0.8に悪化しました。
しかし、スカイトラベラープレミアカードの場合、ANA以外の航空マイルに1ポイント1マイルのレートで移行できます。
電話でポイントをマイルに交換する場合、カード表面に記載されている4桁のセキュリティ・コードが必要となります。カードを手元において電話しましょう。
一度14時40分にアメックスに電話で交換依頼したら、14時59分に手続きを開始したとのメールが届いたことがあります。すぐに手続きをしてくれます。
JALがマイル移行の対象外となったのが残念です。「使うのはJALマイルのみ」という方には、スカイトラベラーカードは向きません。
ただし、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルに交換して、JALの航空券に交換する方法もあります。最小交換単位は6,000マイルです。
ブリティッシュ・エアウェイズのWebサイトから、Avios(マイル)を使ってJALの特典航空券を予約できます。
主なメリット
- 稀にJALは特典航空券PLUSなのに、BAは基本マイルで予約できるケースあり
- JAL国際線ファーストクラスで、稀にJALマイルはキャンセル待ちなのにBA Avoisでは予約可能
- 当日まで申し込み可能(Web発券は搭乗日3日前まで。その後は電話)
- 家族分のマイルを合算して利用可能
- マイル有効期限がほぼ無期限(36ヵ月以内にマイルの付与・利用で延長)※バイマイルもOK
- 発券から24時間以内はキャンセル料無料
デメリット
- 発券までの手続きにおける画面は英語の箇所が多い
- 予約の変更・キャンセルには5,740円が必要
- 便名がJALでも、RAC・JAC・J-AIRが運航する便は発券不可(JTAは電話なら予約可能)
- ほとんどの国内線区間はJALマイルの方がお得
- 国内線のクラスJは必要マイル数が多い
以前は国内線でJALよりお得でしたが、改悪が相次いでメリットが減退しました。
航空券への交換に必要なマイル数(片道)について、JALとブリティッシュエアウェイズ(BA)を比較すると下表のとおりです(2023年9月21日現在)。
路線 | JAL | ブリティッシュ エアウェイズ |
---|---|---|
東京-大阪 | 6,000 | 10,500 |
東京-札幌 | 8,000 | |
東京-福岡 | ||
東京-那覇 | 9,000 | 11,000 |
東京-石垣 | 10,000 | 14,300 |
東京-マニラ | 10,000 | 14,300 |
東京-ホノルル | 20,000 | 20,750 |
東京-ロンドン | 26,000 | 35,000 |
JALは自社便、BAは直行便がない場合は提携便を利用した際のマイル数です。BAのAvoisは、JALファーストクラスも搭乗できる点に強みがあります。
Avoisを活用すると、キャセイパシフィック航空のファーストクラスも予約できます。
なお、JALマイルを貯めている方には、JAL航空券等が100円あたり4マイル貯まるJALアメックス・プラチナ、JAL・JCBカード プラチナもおすすめです。


一度アメックスのメンバーシップ・リワードのポイントをブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のマイルに交換したことがあります。
6月15日に手続きをしたら、6月16日に手続完了のメールが有り、6月18日にはBAのExecutive Clubの会員サイトで「My Avios」に反映されました。
「スカイ・トラベラー5倍ボーナス」で5%マイル還元!
スカイ・トラベラー・プレミア・カードで対象航空会社(26社)の航空券を、公式サイトなどから円建てで購入した場合はポイント5倍(5%)となります。
円建て=表示価格が日本円で、かつ日本円でカード決済される支払い
SFC修行・JGC修行で役立つ海外発券で3%還元となる航空会社はANAだけであり、JALは外貨建決済となります。
かつては5倍となるのは、事前登録した希望の航空会社1社のみでしたが、現在は1社に限らず以下の27の対象航空会社が全てボーナスポイントの対象となっています(2020年4月9日時点)。
航空連盟 | 航空会社名 |
---|---|
スターアライアンス | ANA、アシアナ航空、エバー航空、オーストリア航空、シンガポール航空、スイスインターナショナルエアラインズ、スカンジナビア航空、タイ国際航空、ルフトハンザドイツ航空 |
ワンワールド | JAL、カンタス航空、キャセイパシフィック航空、ブリティッシュ・エアウェイズ |
スカイチーム | デルタ航空、アリタリア-イタリア航空、エールフランス航空、エアタヒチ ヌイ、ガルーダ・インドネシア航空、KLMオランダ航空、大韓航空、チャイナエアライン |
なし | Peach、ヴァージン・アトランティック航空、エティハド航空、エミレーツ航空、スターフライヤー、フィリピン航空、エア タヒチ ヌイ |
スカイ・トラベラー・プレミア・カードのポイントをJALマイルに交換はできませんが、JAL航空券購入時の5倍ボーナスは対象です。
特典航空券利用時の、燃油サーチャージ、空港施設使用料、旅客保安サービス料なども5倍の対象です。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「マイル・航空系カード」としてスカイ・トラベラー・プレミア・カードを挙げられていました。

お得にフライトすることが可能になり、家計が頑健化します。トラベルを豊かに彩ることができます。
27社のエアラインと2つの旅行会社では、100円=5ポイント(5マイル相当)が貯まることになります。マイル付与率5%と強烈にマイルが貯まります。
スカイ・トラベラー5倍ボーナスは、通常ポイントと合わせて年間(1月~12月)100,000ポイントが上限となります。200万円カード利用までが対象です。
なお、ポイント5倍特典には対象外となる支払い項目があります。
対象外
- パッケージツアー、機内販売、通信販売、空港売店、貨物など航空券以外(航空会社からの直接購入も対象外)
- 他の航空会社(グループ会社も含む)へ委託されている空港カウンターでの航空券の購入
- 宿泊料金の現地決済、代理業・特約店(じゃらん・楽天トラベル・Yahoo!トラベルなど)
- ペイパルなどの決済代行会社を通した利用
また、日本旅行(ウェブサイト・全店舗)、アップルワールド(ウェブサイト)で、指定旅行商品を購入した場合も同様にポイント5倍です。
スカイトラベラー・プレミア・カードの5%のマイル付与率は日本最高です。JALカード プラチナやANA プレミアムカードを凌駕しています。
カード名 | マイル付与率 |
---|---|
デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード | 1.5% |
MileagePlusセゾンカード MileagePlusセゾンゴールドカード MileagePlusセゾンプラチナカード | 1.5% |
MileagePlus JCBゴールドカード | 1.5% |
MileagePlusダイナースクラブ ファースト | 1.5% |
ANA一般カード(JCB/VISA/Mastercard) ANAワイドカード(JCB/VISA/Mastercard) ANAワイドゴールドカード(JCB/VISA/Mastercard) | 2.0% |
JALカード 普通カード(JCB/VISA/Mastercard) JAL CLUB-Aカード(JCB/VISA/Mastercard) JAL CLUB-Aゴールドカード(JCB/VISA/Mastercard) | 2.0% |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード | 2.0% |
デルタ スカイマイルJCBテイクオフカード | 2.0% |
ANAダイナースカード | 2.0% |
JALダイナースカード | 2.0% |
ANA VISAカード / ANA Mastercard | 2.0% |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード | 2.5% |
デルタ スカイマイルJCB一般カード | 2.6% |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 3.0% |
JAL アメリカン・エキスプレス・カード CLUB-Aゴールド | 3.0% |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 3.0% |
デルタ スカイマイル JCBゴールドカード | 3.0% |
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード | 3.0% |
ANA JCBカード プレミアム | 3.3% |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 3.5% |
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ | 4.0% |
JAL・JCBカード プラチナ | 4.0% |
ANAダイナース プレミアムカード | 4.5% |
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | 4.5% |
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード | 5.0% |
※この表は、提携航空会社の航空券を公式サイト等で購入した場合のマイル付与率です。いずれもマイル付与率が上がるプランの場合です。
スカイ・トラベラー・プレミア・カードの5%というマイル付与率は日本最高です!

JRの切符購入でも5%でマイル獲得
日本旅行(ウェブサイト・全店舗)では、なんとJRの切符購入でも5%でマイルが貯まります。
JRの切符以外でも、パッケージツアー、前払いで手配されるホテルなどの宿泊代金も対象で、日本旅行では高速バスも対象です。
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは航空券購入時にお得なイメージが有りますが、なんと地上の新幹線・特急等のJRチケットでもお得です。
スカイ・トラベラー・プレミア・カードで航空券・日本旅行の支払いを行うと、マイルの価値を1マイル1.5円と考えると還元率7.5%、1マイル2円と考えると還元率10%です!
国際線のビジネスクラスで利用すると1マイルの価値は2.5~5円程度、 ファーストクラスだと7~16円程度に跳ね上がります。
貯めたポイントをANAマイルに移行して、国際線のビジネスクラス・ファーストクラスでマイルを利用すると、驚異的な高還元に昇華します。
クラス | 1マイルの価値(目安) | マイル付与率 | 実質還元率 |
---|---|---|---|
普通席/国内線 | 1.5円 | 5.0% | 7.5% |
1.6円 | 5.0% | 8.0% | |
1.7円 | 5.0% | 8.5% | |
1.8円 | 5.0% | 9.0% | |
1.9円 | 5.0% | 9.5% | |
2円 | 5.0% | 10.0% | |
ビジネスクラス | 2.5円 | 5.0% | 12.5% |
3円 | 5.0% | 15.0% | |
4円 | 5.0% | 20.0% | |
5円 | 5.0% | 25.0% | |
6円 | 5.0% | 30.0% | |
ファーストクラス | 7円 | 5.0% | 35.0% |
8円 | 5.0% | 40.0% | |
9円 | 5.0% | 45.0% | |
10円 | 5.0% | 50.0% | |
11円 | 5.0% | 55.0% | |
12円 | 5.0% | 60.0% | |
13円 | 5.0% | 65.0% | |
14円 | 5.0% | 70.0% | |
15円 | 5.0% | 75.0% | |
16円 | 5.0% | 80.0% |
ボーナスポイント・パートナーズで最大10%還元
アメックスのポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」には、「ボーナスポイント・パートナーズ」という制度があります。
このプログラムを利用するための事前登録は必要ありません。
ボーナスポイント・パートナーズの提携店でスカイ・トラベラー・プレミア・カードを利用するだけで、メンバーシップ・リワードのポイントが通常より多く貯まります。
100円あたり2ポイント、3ポイント、5ポイント、10ポイントの4種類があり、なんと最大10倍です。
マイル付与率が最大10%となってバリューが高いです。提携店の一例は以下のとおりです。
- 高島屋オンラインストア
- じゃらん
- ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン
- ケイト・スペード ニューヨーク オンラインショップ
- Oisix (おいしっくす)
- 全国のシモンズギャラリー
- ボーズ 公式オンラインショップ
- アイシティ 渋谷駅前・池袋店
ポイントフリーダムで自由に利用可能
スカイ・トラベラー・プレミア・カードで貯めたポイントは、マイル交換に利用するのが最もお得です。
しかし、 航空券購入、宿泊、パッケージツアー代金のカード利用後に、1ポイント1円で支払いに使うこともできます。
1,000ポイント(=1,000円)より、1円単位で交換できます。旅行関連商品以外のカード利用に対する支払いには、1ポイント0.3円で使えます。カード払いとも併用できます。
また、日本旅行の対象店舗で旅行商品を購入する際にもポイントを使えます。基本は1ポイント1マイルで交換したほうがお得ですが、こういう使い方も可能です。
ポイントフリーダムの詳細については、以下で徹底的に解説しています。

充実の付帯サービスで旅行ハック!
オーバーシーズ・アシスト
スカイトラベラー・プレミア・カードには、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード会員向けの「オーバーシーズ・アシスト」というサービスがついてきます。
救急車の手配、医師の派遣、病院・入院の手配、弁護士の紹介・立替払いなどの緊急時の支援サービスが受けられます。
普通のスカイトラベラーの場合は、どこどこに病院があるという連絡だけですが、スカイトラベラー・プレミア・カードの場合は、救急車を呼んでくれたり、入院の手続きまでしてくれます。
リーガルサポートも受けられます。サービスの一例は以下の通りです。
- 病院の予約・入院の手配
- 医療機関への信用保証・資金援助
- 緊急移送
- 医療関連の派遣
- 医療品配送
- 治療経過・管理
- 家族への緊急事態連絡
- 帰国手配
- 家族緊急旅行手配
- 弁護士紹介・立替払い
しかも、本人・家族会員のみならず、カード会員に同行する家族(健康保険が同一か税法上の扶養関係にある6親等以内の血族・3親等以内の姻族)にも適用されます。
その他、オーバーシーズ・アシストの詳細については、以下で徹底解説しています。

空港ラウンジ
スカイ・トラベラー・プレミア・カードと当日の搭乗券の提示で、アメリカン・エキスプレスが提供する空港ラウンジを無料で利用できます。
しかも、カード会員本人だけでなく、同伴者も1名まで無料で利用できます。旅行や出張がはかどりますね(アメックスのラウンジ一覧)。
以下は成田空港のラウンジ「IASS EXECUTIVE LOUNGE 1」です。席の脇には電源コンセントもありスマホ・タブレット・PC等を充電できます。
成田のラウンジはビールかウイスキーが1杯無料です。柿の種をおつまみにして無料で飲めるのは嬉しいですね^^
ミネラルウォーター、お茶類、ジュース、コーヒーなどソフトドリンク類も揃っています。
手荷物無料宅配サービス
海外旅行の際は、帰国時に空港から自宅まで、カード会員1人につきスーツケース1個を無料で配送できます。
羽田空港(第3ターミナル)、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港で利用できます。一般カードのスカイトラベラーカードは対象外の羽田でも使えます。
スーツケースの宅配料金はWeb割引が適用された場合でも、概ね2,000円~4,700円程度はかかります。
1回海外旅行や出張に行く度に4,000円~9,400円程度が浮きます。海外旅行の際に重い荷物をひきずって移動する必要がなくなり、体に優しくて便利なサービスです。
手荷物やお土産が多い場合は特に便利です。ダンボールを宅配カウンターで購入することもできます。
大型手荷物宅配優待(JAL ABC)
JALエービーシーの「大型手荷物宅配」が、公式価格よりも1,000円安くなります。出発時・帰国時のどちらも利用可能です。
羽田空港(第3ターミナル)、成田国際空港、中部国際空港にて、帰国時に利用可能です。
海外旅行の際に、ダンボール・自転車・スキー・サーフボードなど、大きな手荷物を配送する場合に便利です。
「旅・Fun」で旅行がお得
アメリカン・エキスプレスのウェブサイトを経由して一休.comで予約すると、毎月先着100名に3,000円OFFのクーポンコードがプレゼントされます。カード会員限定の特典付プランもあります。
世界3万都市、約35万軒の国内外の人気ホテルや海外ツアーを予約できる「エクスペディア」では、海外ホテル宿泊料金が8%割引、海外ツアー料金3,750円割引(税抜15万円以上の利用の場合)の特典があります。

その他、「H.I.S. アメリカン・エキスプレス・カード会員専用ウェブサイト」も用意されており、カード会員だけに提供されるクルーズツアーや添乗員付きツアー「impresso」の特別優待特典などがあります。
旅行傷害保険が充実!
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、アメックスの上級カードらしく旅行保険も充実しています。
航空便遅延費用補償(海外旅行)
基本カード会員が海外旅行の際、航空便の遅延・欠航、乗り継ぎ時の到着便の遅延によって発生した宿泊・食事代を補償してくれます。
また、手荷物の到着遅延・紛失によって発生した衣類・生活必需品の購入費用も補償されます。
手荷物紛失は最高4万円、それ以外は最高2万円の保険金が出ます。
いずれも誰にでも発生しうるトラブルで、遭遇したら気分が悪くなるものです。そのような際に補償があるのは嬉しいですね^^
国内外の旅行傷害保険
旅行代金をスカイ・トラベラー・プレミア・カードで決済した場合、国内旅行でも傷害死亡・後遺障害で最高5000万円の保険金が出ます。しかも会員の家族も最高1000万円の補償がつきます。
海外旅行の場合の補償は下表のとおりです。利用付帯ですが、家族特約があるのは嬉しいですね。
補償項目 | カード会員 | 会員の家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 | 最高1000万円 |
傷害治療費用 | 最高100万円 | 最高100万円 |
疾病治療費用 | 最高100万円 | 最高100万円 |
賠償責任 | 最高3000万円 | 最高3000万円 |
携行品損害(※) | 1旅行最高30万円 | 1旅行最高30万円 |
救援者費用 | 最高200万円 | 最高200万円 |
※免責3,000円、年間限度100万円
さすがのアメックスであり、保険が充実しています。携行品損害は使う機会が多いので安心です。
利用頻度が高い治療費用が100万円と少なめですが、海外旅行保険が自動付帯の年会費無料カードを持てば、最高保険金額を上乗せ可能。使わなくてもお得なクレジットカードなので、サブカードとしておすすめです。
多様なプロテクションで万全の安心
リターン・プロテクション
スカイトラベラー・プレミア・カードで購入した商品の返品を、購入したお店が受け付けない場合、購入日から90日以内なら、アメリカン・エキスプレスに送れば、購入金額をカード会員の銀行口座に払い戻してくれます!
これは普通のクレジットカードにはまず付いていないサービスですね!さすがです。
商品が未使用で損傷がない場合のみで、1商品につき最高3万円、1会員につき年間最高15万円までとなります。食品などは対象外です。
キャンセル・プロテクション
急な出張で海外旅行に行けなくなった場合や、突然の病気、ケガによる入院などの場合に便利な保険です。
予約していた旅行をキャンセルしたり、チケットを購入済みのコンサートに行けなくなった場合、キャンセル費用などの損害を補償してくれます。
本人だけではなくて、同行する予定のあった配偶者の分も併せて補償してくれます。
私の友人で海外旅行の直前にインフルエンザになり、キャンセルせざるを得ず、かなりのキャンセル料がかかってしまった人がいます。
こういう場合はへこみますよね。しかし、スカイトラベラー・プレミア・カードを持っていたら保険でカバーされるのです。
これもアメックスならではの嬉しいサービスですね!補償される金額は以下のとおりです。「1,000円」または「キャンセル費用の10%に相当する額」のいずれか高い額の免責額があります。
- 入院に基づくキャンセルの場合:10万円(年間最高)
- 通院に基づくキャンセルの場合:3万円(年間最高)
- 社命出張に基づくキャンセルの場合:10万円(年間最高)※年1回まで
入院開始から31日以内にキャンセルした旅行が補償対象となります。通院の場合は要因がケガ(傷害)の場合が対象で病気は対象外です。旅行の当日が通院を開始した日であることが条件です。
カード緊急再発行・不正利用の補償
万一スカイ・トラベラー・プレミア・カードを紛失・盗難した場合、状況に応じて至急再発行してくれることがあります。
緊急再発行は滞在地域などによって対応が変わってきます。緊急用の仮カードのため、デザインが異なります。
また、「不正プロテクション」によって、不正使用と判明したカード取引の損害は原則として補償されます(アメックスの不正利用補償)。
オンライン・プロテクション
スカイ・トラベラー・プレミア・カードならオンライン・プロテクションによって、インターネット上での不正使用による損害は全額補償されます。
インターネットでクレジットカードの情報流出や不正利用の懸念がありますよね。しかし、全額が保障されるので、安心してネットショッピングを楽しめます。
アメックスの不正検知システムは幾多のクレジットカードの中でも優秀です。
ショッピング・プロテクション
国内、海外を問わずカードで購入したほとんどの商品について、破損・盗難などの損害を購入日から90日間、年間最高500万円まで補償されます。
事故があったら、通話料無料のフリーダイヤルに電話すると、「保険金請求書」を送ってくれます。「必要添付書類」、「カードご利用控」とともに返送すればOKです。
1事故につき1万円の免責があります。年500万円あれば大多数の方にとってはほとんどの購入品をカバーできるので、嬉しいサービスですね。
問い合わせ・サポート連絡先がすべてフリーダイヤル
年会費無料のクレジットカードの中には、問い合わせの電話が有料のカードが数多くあります。
携帯電話の通話し放題サービスでも無料の対象外であるナビダイヤルのカード会社も多いです。
しかも経費を絞ってオペレーターの人数が少ないせいで、電話をかけてもなかなかつながらずに、電話代がかなりかかってしまうことも多いです。
これはストレスですよね。しかし、スカイ・トラベラー・プレミア・カードは問い合わせ電話がほぼ全てフリーダイヤル(日本国内からは100%)なので、いざという時に気軽に電話することができます。
高級カードでは当たり前の話ですが、これも地味なメリットです。
アメックスのコールセンターの従業員は、ほとんどがアメリカン・エキスプレスの正社員であり、丁寧なサポートを受けられます。このような点もしっかりとしています。
その他メリット
スカイ・トラベラー・プレミア・カードにはその他にも多様な特典があり、覚え切れないほどです^^。例えば、以下のような特典があります。
- アメックスブランド共通優待
- 空港パーキング
- アメックスオファー
- 海外用レンタル携帯
- レンタカーの国内利用5%オフ
- アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン
- 贅の宿(厳選された旅館やリゾートホテル)での割引特典
- カード会員に人気のレストランを紹介(ダイニング・トレンド)
- PAYFLEX
- 伊丹空港での駐車場の優先予約
アメックス会員限定のイベントにも参加できます。2000年シドニー五輪で日本人初の女子マラソン金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞した高橋尚子さんからランニングについて学べるイベントも開催されました。

USJでのパーティーや貸切招待、表参道での食事・音楽・クライミングウォール体験のイベント等もあります。



京都や奈良で毎年定期的に開催される古都イベントでは、通常は入れない場所が特別に開放されたり、非公開の貴重品を見ることができます。アメックスならではのプライスレスな体験が可能です。

アメックスの「世界遺産・清水寺の夜間特別拝観」に参加したところ、壮大・荘厳な非公開の国宝本堂の内々陣と、美しい夜景と弦楽四重奏を堪能でき大満足でした。

同じく世界遺産で、1100年以上の歴史がある醍醐寺のイベントでは、豊臣秀吉も愛した桜、幾多の国宝・重要文化財、心が洗われるご法話、料亭での食事のような花見膳を堪能できました。

ちなみにアメックスのイベントは厳正な100%完全抽選です。センチュリオンカード会員だと凄く当たりやすく、プラチナカード会員なら当たりやすいということはありません。
また、カード利用額が多い順に当選するということもありません。どのアメックスカード会員でも公平に当選のチャンスがあります。
アメックスのイベントのクオリティには定評があり、クレジットカードの専門家である岩田昭男さんも高く評価しています。
舞台・立地・演出などで一手間かけて工夫しており、岩田さんは毎年アメックスのイベントに行って、忘れられない思い出をもらっているそうです。
充実した入会・継続ボーナス
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、入会ボーナスとして5,000ポイント(5,000マイル相当)がプレゼントされます。家族会員は1名入会ごとに1,000ポイント(1,000マイル相当)です。
更にファーストトラベル・ボーナスとして、カード入会後1年以内に提携航空会社・旅行代理店で航空券・指定商品を購入すると、10,000ポイント(10,000マイル相当)のプレゼントが追加されます。これも加えると15,000マイルとなります。
毎年カードを継続した際には、継続ボーナスポイントとして5,000ポイント(5,000マイル相当)がプレゼントされます。
初年度は最大15,000マイル相当とかなり高額のプレゼントがあり、2年目以降も毎年5,000マイル相当がもらえます。
「あと数ヶ月~1年でANAマイルの有効期限が切れる」という場合で、ファーストクラスへの交換まであと15,000マイルという場合は、スカイトラベラー・プレミアカードに加入してマイルを上乗せすることができます。

デメリット
スカイ・トラベラー・プレミア・カードのデメリットはまず第一に高額な年会費です。
しかし、このデメリットは5%という圧倒的なマイル付与と入会・継続ボーナスで取り戻せるので大きなデメリットではありません。
しかも貯めたポイントの有効期間が無期限、良いレートでマイルに交換できるのも魅力的です。
ただし、コアのメリットは航空券購入時の5%の高還元ですので、航空券をあまり買わない方は保有するメリットがありません。
第二に、電子マネーへのチャージでことごとくポイントが貯まらないのがデメリットです。
電子マネーにチャージしたい場合は、サブカードとして対応のクレジットカードを使いましょう。おすすめのクレジットカードは下表の通りです。
電子マネー | カード名 | 還元率 | 年会費(税込) |
---|---|---|---|
nanaco | セブンカード・プラス | 0.50% | 無料 |
楽天Edy | リクルートカード | 1.20% | 無料 |
エポスカード | 0.50% | 無料 | |
WAON | イオンカードセレクト | 0.50% | 無料 |
JALカード (JCB/ TOKYU/DC) | 0.5-1.0% | 2,200-34,100円 | |
モバイルSuica | ビックカメラSuicaカード | 1.50% | 年1回の利用で無料 |
「ビュー・スイカ」カード | 1.50% | 524円 | |
PASMO | Apple PayのPASMOは Tカード Primeがお得 | 最大1.5% | 実質無料 |
TOKYU CARD ClubQ JMB | 1.00% | 1,100円 | |
ANA To Me CARD PASMO JCB | 0.5-1.0% | 2,200円(初年度無料) | |
OPクレジットカード | 0.50% | 年1回の利用で無料 | |
JALカード OPクレジット | 0.5-1.0% | 2,200円 | |
モバイルPASMO、 SMART ICOCA | リクルートカード (VISA / Mastercard) | 1.20% | 無料 |
Delight JACCS CARD | 1.00% | 無料 | |
オリコカードザポイント | 1.00% | 無料 |
第三に、利用できる店舗がVisa・Mastercard(国内ではJCB)に比べて少ないのもデメリットですが、サブカードとして使える店舗数が多いVisaカード、Mastercardのブランドの年会費無料カードを作っておけば問題ありません。
なお、Visa/Mastercardと合わせてアメックスを保有するのは、万が一のトラブルのリスクを抑制できて有効です。
2018年6月1日にはヨーロッパ各国でVisaのシステム障害が発生して、カード決済ができなくなりました。イギリスの一部のATMでシステム障害が報じられてから2時間未満の間に現金が空になりました。
万が一の際にカード決済ができなくなる事態を避けるためにも、他の国際ブランド以外にアメックスも持っていればシステムトラブルで困るリスクが低下します。

店頭ではスタッフに対して「アメックスで」と述べて対応カードを端末にかざせばOKです。
第四に、PAYFLEXというリボ払いサービスを無条件で利用できず、カード入会後一定期間の経過・所定の手続きが必要なのもデメリットです。

なお、スカイ・トラベラー・プレミア・カードにはコース料理1名分無料サービスがありませんが、これは年会費2,000円(税抜)のサブカードを保有することでカバーできます。
以下はANAアメックス・ゴールドにフォーカスを当てた記事ですが、同様に当てはまります。

スカイ・トラベラー・プレミア・カードはデメリットは有りますが、航空券をよく購入する方、マイルを使う方にはデメリットを上回るメリットがあるので問題ありません。おすすめのアメックスの中の一枚です。
電子マネー・Pay対応
Apple Payに対応!Suica利用分はポイント対象外
7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchは、おサイフケータイに類似するサービス「Apple Pay」が利用可能です。
モバイルSuicaに類似した仕組みで電車・バス等に乗ることができます。また、iDかQUICPay・nanaco・WAONの店舗でお買い物することが可能です。
アメックスは2017年3月1日から、アップルペイに登録できるようになりました。
Suica、PASMO(モバイルPASMO)、nanaco、WAONは使えますが、SMART ICOCA、PiTaPaには対応していません。
アメックスをApple Payに登録すると全国のQUICPay加盟店でお買い物でき、ポイントも貯まります。

スカイ・トラベラー・プレミア・カードはアメックスブランドなので、店舗でのお買い物だけではなく、Walletアプリ内でSuicaチャージが可能です。
1円単位で細かくチャージできます。以下はAmexのカードで16,734円をチャージした例です。
しかし、Suicaチャージ・Suicaグリーン券・定期券など、Apple PayのSuica利用分はポイント付与の対象外です。通常のモバイルSuicaと同様の取扱いとなります。
アップルペイでのSuicaチャージでポイントが貯まるクレジットカードについては、以下で分析しています。

d払い・au PAYを利用可能
アメックスはVisa/Mastercardに次いで、Payサービスを幅広く利用可能な国際ブランドです。
スマホ決済のd払い・au PAY、Kyash Card・B/43に対応。ただし、d払い(コード決済)・au PAY・Kyashチャージはポイント還元率が半減します。
タッチ決済(American Express Contactless)
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは「American Express Contactless」という非接触IC型決済サービスを利用可能。「タッチ決済」と呼ばれるNFC決済です。
日本国内ではセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルド、すき家、関空などで利用可能。海外ではアメリカ、イギリス、シンガポール、オーストラリア、アイスランドなどで使えます。
店頭ではスタッフに対して「アメックスで」と述べて対応カードを端末にかざせばOKです。
以下はアメックスプラチナの写真ですが、アメックスグリーンも同様に利用可能。
スカイトラベラーカードとの比較
スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、一般カードのスカイ・トラベラー・カードもあります。
どちらが良いのか気になりますよね。そこで主要項目について、ノーマルカードとプレミアカードを比較しました。
項目 | スカイトラベラー | スカイトラベラープレミア |
---|---|---|
年会費(税抜) | 10,000円 | 35,000円 |
通常利用時マイル付与率 | 1% | 1% |
提携航空券等のマイル付与率 | 3% | 5% |
国内旅行傷害保険(死亡・後遺障害) | 1000万円 | 5000万円 |
海外旅行傷害保険(死亡・後遺障害) | 2000万円 | 5000万円 |
航空便遅延費用補償 | ◯ | ◯ |
手荷物宅配サービス | 成田・中部・関西 | 羽田・成田・中部・関西 |
ショッピング・プロテクション | 年最高200万 | 年最高500万 |
リターン・プロテクション | × | ○ |
キャンセル・プロテクション | × | ○ |
オーバーシーズ・アシスト | × | ○ |
入会キャンペーン | 最高8,000マイル | 最高15,000マイル |
継続ボーナス | 1,000マイル相当 | 5,000マイル相当 |
スカイトラベラープレミアの方が25,000円(税抜)年会費が高いです。
その代わり、提携航空券等のマイル付与率が2%アップし、継続ボーナスが+4,000マイルとなります。
また、旅行傷害保険(死亡・後遺障害)とショッピング・プロテクションの金額が上がり、手荷物宅配サービスが羽田でも使えます。
更にリターン・プロテクションとキャンセル・プロテクション、オーバーシーズ・アシストがつき、入会キャンペーンが豪華になります。
航空券等のみを購入した場合は、1マイル2円と考えると、損益分岐点は年475,000円です。これ以上使う場合はプレミアの方がお得です。継続ボーナスも考慮しています。
もう少し細かく1マイルの価値を1.5円~3円と考えた場合の損益分岐点(年間の航空券購入額)は下表のとおりです。
クラス | 1マイルの価値(目安) | 損益分岐点 |
---|---|---|
普通席/国内線 | 1.5円 | 700,000 |
1.6円 | 643,750 | |
1.7円 | 594,118 | |
1.8円 | 550,000 | |
1.9円 | 510,526 | |
2円 | 475,000 | |
国際線ビジネスクラス | 2.5円 | 340,000 |
3円 | 250,000 |
もちろん、プレミアの方がサービスが充実していますので、それ未満の利用でもプレミアの方がいい場合もあるでしょう。
一般カードのスカイトラベラーカードの詳細については、以下で精緻に分析しています。

一般カードの方も豪華な入会キャンペーンを開催しています。
ANAカードとの比較
日本においては、スカイトラベラーを使う方は、最終的にANAマイルに交換する方が多いと思います。
となると、普通のANAカードと比べてスカイトラベラーはお得なのかが気になりますよね。年会費+マイル移行費が安価なANA JCBとソラチカカードと比較しました。
カード名 | スカイトラベラー プレミア | ANA JCB ソラチカカード |
---|---|---|
年間コスト | 35,360 | 5,560 |
航空券 | 5% | 2% |
通常利用 | 1% | 1% |
年50万円 | 14,640 | 14,440 |
年54万円 | 18,640 | 16,040 |
年60万円 | 24,640 | 18,440 |
年70万円 | 34,640 | 22,440 |
年間コストは、「カード年会費+移行手数料-継続ボーナスのマイル×2」で計算しています。スカイトラベラーはANAカードとの2枚持ちした場合を想定して、ANAカードの年会費2,000(税抜)も加えています。
ANAカードを保有している場合、ANA搭乗でもらえるボーナス・マイルは、支払いがANAカードでなくても、マイレージ番号を航空券購入時に登録すれば付与されます。
つまり、スカイ・トラベラー・プレミア・カードで航空券の支払いをした時の5%と、ANAカード保有によるボーナスマイルは二重取りできます。
スカイトラベラー・プレミアカードとANAカードを比べると、年50万円弱が損益分岐点となり、それ以上だとスカイトラベラー・プレミアカードがお得です。
これは上位カードのANAワイドカード、ANAワイドゴールドカードを保有する場合でも同じです。
もちろん付帯サービスはスカイトラベラー・プレミアカードの方が充実していますので、そこまで航空券を買わない場合でも十分にスカイトラベラーを持つ理由になります。
なお、ANA一般カードのうち、三井住友カード、JCBが発行しているクレジットカードはリーズナブルな年会費で維持できます。
以下のANAカード7枚を保有すると、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルを得られます!
- ANA JCB一般カード
- ANA To Me CARD PASMO JCB
- ANA VISA一般カード
- ANA マスター一般カード
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimocaカード
マイ・ペイすリボに登録して年1回手数料を発生させれば、年会費がSuica・nimoca・TOKYU POINT ClubQは751円(税抜)、VISA、マスターは1,025円(税抜)まで下げられます。
ANA JCB一般カード・ソラチカはスマリボの活用で年会費負担は750円(税抜)に低下します。
これらのANA一般カードは毎年1,000マイルの継続ボーナスが1枚ごとにもらえるので、これだけで元は取れます。
多くのクレカを保有することに抵抗がなければ、7枚すべてを発行するのも手です。
7枚全て発行したら、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルが手に入ります。1マイルの価値を2円以上と考えるならお得です。
ANAマイルが高還元なのは、スマリボの活用で最大1.54%のソラチカカード、最大1.5625%のソラチカゴールドカードです。
Oki Dokiボーナスポイント→メトロポイント→ANAマイルと交換することで、ANAマイル還元率が高還元になります。
スマリボの活用によって、ソラチカ一般カードは最大1.54%、ゴールドカードは最大1.5625%となるので、手間をかけるのも選択肢です。

ただし、毎月ATMで繰り上げ返済が必要なのが難点。お得な入会キャンペーンが開催されています。

ANAアメックスは、年会費を超える還元を受けることも可能なアメックスオファー、お得な入会キャンペーンが魅力的です。
年会費が上がってゴールドカードでもOKで、コンビニATMでの繰り上げ返済に抵抗がある場合は、ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードに魅力があります。
会員サイトで手続きできる特定の支払い方法の活用で、年会費は10,500円(税抜)となり、継続ボーナスが2,000マイルもらえます。フライトボーナス・独自特典も充実。

クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、おすすめのゴールドカードとしてANA VISA/マスター ワイドゴールドカードを挙げていらっしゃいました。
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードは、クレジットカードのレジェンドも高く評価しています。

よりANAに搭乗する機会が多い場合は、ANAプラチナ・プレミアムカードも候補となります。
あらゆるANAカードの比較については、以下で徹底的に解説。ANAマイルが貯まりやすいクレジットカードが揃っています。

ANAカードの比較の結果として、グレードごとにおすすめANAカードを厳選した記事は以下になります。

以前ANAに取材して、ANAの安全運航に対する取り組み、搭乗までのサービス、ANAカードのお得な仕組みを伺いました。以下にまとめています。

単一のクレジットカードとしては、ダイナースのブラックカードが日本最高峰のマイル付与率、還元率を誇ります。
ダイナースプレミアムだと、年会費は高いものの、カード利用だけで国内1.5%・海外2%のANAマイルを得られます。手間が一切かからない点にエッジ・優位性があります。
ANAダイナースプレミアムは一般加盟店は1.5%、ANA航空券等は2.5%還元です。
クレジットカードの専門家・菊地崇仁さんは、おすすめのプラチナ/ブラックカード、高還元カードとして、ダイナースクラブ プレミアムカードを挙げていらっしゃいます。

利用額が大きい場合は高い年会費をペイすることも可能になり、卓越したバリューがあります。

レギュラーカードも含めたダイナースのポイント共通の貯め方・使い方は以下をご参照ください。

年会費3万円前後のマイル無期限カードとの比較
アメックスには、スカイ・トラベラー・プレミア・カード以外にも、無期限でポイントを貯めることができて、マイルに移行できるカードがあります。
年会費の水準が近いアメックス・ゴールド、ANAアメックス・ゴールド、デルタ スカイマイル アメックス・ゴールドと比較します(下表の保険金額は「最高」)。
ANAアメックス・ゴールド | アメックス・ゴールド | スカイトラベラー・プレミア | デルタスカイマイル アメックスゴールド | |
---|---|---|---|---|
年会費(税込) | 34,100 | 39,600 | 38,500 | 28,600円 |
ANAマイル移行費用(税込) | 0 | 5,500 | 5,500 | - |
年会費+マイル移行費用 | 34,100 | 45,100 | 44,000 | 28,600円 |
家族会員年会費(税込) | 17,050 | 2名無料、3人目以降19,800円 | 17,500 | 1名無料、2人目以降13,200 |
ポイント有効期限 | 無期限 | 一度のアイテム交換で無期限 | 無期限 | 無期限 |
マイル付与率 | 1.00% | 1.00% | 1.00% | 国内1%/海外15% |
マイル付与率(航空券) | 2.00% | 1.00% | 5.00% | 1%(※デルタは3%) |
継続ボーナス | 2,000マイル | – | 5,000マイル | 3,000マイル(※デルタ) |
フライトボーナス | 25% | – | – | – |
航空ゴールドカード特典 | ANAゴールドカード特典 | – | – | ゴールドメダリオン特典 |
旅行傷害保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高5000万円 | 最高1億円 |
ショッピング保険 (年) | 年間最高500万 | 年間最高500万 | 年間最高500万 | 年間最高500万 |
ゴールド・ダイニング | – | ◯ | – | – |
プライオリティパス | – | 年2回まで無料 | – | – |
リターン・プロテクション | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
キャンセル・プロテクション | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
海外旅行先での日本語サポート | オーバーシーズ・アシスト | |||
空港ラウンジ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
手荷物無料宅配 | 片道 | 往復 | 片道 | 片道 |
空港クローク | ◯ | ◯ | – | ◯ |
空港パーキング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
エアポート送迎 | ◯ | ◯ | – | ◯ |
ANA SKY コイン獲得プログラム スマートフォン・プロテクション | ◯ | – | – | – |
無料ポーター | – | ◯ | – | ◯ |
海外用レンタル携帯電話特別割引 | – | ◯ | ◯ | ◯ |
エクスペディア・一休.com優待 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
レンタカー優待 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
カード盗難・紛失の場合の緊急再発行 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アメリカン・エキスプレス・コネクト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
コットンクラブ | ◯ | ◯ | – | ◯ |
新国立劇場 | ◯ | ◯ | – | ◯ |
ゴールド・ワインクラブ | ◯ | ◯ | – | ◯ |
京都観光ラウンジ | ◯ | ◯ | – | ◯ |
情報誌(IMPRESSION GOLD) | – | ◯ | – | – |
死亡・後遺障害(国内旅行保険) | 5,000万円 | 5,000万円 | 5,000万円 | 5,000万円 |
死亡・後遺障害(海外) | 1億円 | 1億円 | 5,000万円 | 1億円 |
傷害治療(海外) | 300万円 | 300万円 | 100万円 | 300万円 |
疾病治療(海外) | 300万円 | 300万円 | 100万円 | 300万円 |
救援者費用(海外) | 400万円 | 400万円 | 200万円 | 400万円 |
賠償費用(海外) | 4,000万円 | 4,000万円 | 3,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害(海外) | 1旅行50万円/年100万円 | 1旅行50万円/年100万円 | 1旅行30万円/年100万円 | 1旅行50万円/年100万円 |
航空便遅延費用補償(海外) | ○ (2021年3月から) | ◯ | ◯ | – |
ANAアメックス・ゴールドはANAワイドゴールドカード特典、アメックス・ゴールドはゴールドダイニング by 招待日和とプライオリティパス(年2回無料)に強みがあります。
デルタ スカイマイル アメックス・ゴールドはゴールドメダリオン、スカイ・トラベラー・プレミア・カードはマイル付与率にエッジ・優位性があります。
他の高還元カードとの比較
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは実質還元率はかなりお得ですけれども、他の高還元カードと比べるとどうなん?という点は気になりますよね。
auもしくはauじぶん銀行ユーザーは、手間をかけるとau PAY(旧WALLET)が高還元となります。auかんたん決済を活用してDCカード Jizileからチャージすると合計還元率2%となります。
参考au WALLETカードに2015年からは、このクレジットカードでチャージすべき!還元率6.5%も!
ただし、かなりの手間がかかりますので、手間をかけたくない場合は、カードを使うだけで1%~5%でマイルが貯まるスカイ・トラベラー・プレミア・カードに魅力があります。
auユーザー以外だと、年会費無料カードではP-one Wiz(1.5%)、基本1%・JCBオリジナルシリーズパートナーなら1.5%~5.5%のJCB CARD Wなども候補です。
リクルートカードも1.2%で高還元です。リクルートカードで貯まるリクルートポイントは、Pontaポイントに交換できます。
ローソンでPontaポイントを「Loppiお試し引換券」で使うと1ポイント1.5~3円相当の商品と交換できます。実質1.8%~3.6%となります。
しかし、au WALLETやリクルートカードは高還元を享受しようとすると、それ相応にポイント交換や引換券との交換などの手間がかかります。
スカイトラベラーはマイル交換の手続き1本で済む点に利便性があります。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムというアメックスのカードも魅力的です。
毎年、世界中のMarriott Bonvoy参加ホテルで利用可能な「無料宿泊特典」(2名分)を得られます(ホテル一覧)。
また、通常の加盟店では1.25%還元でマイルが貯まり、スイートへのアップグレード・クラブラウンジ・無料朝食特典があるマリオットのプラチナエリートの資格も獲得可能です。
主な特典
- Marriott Bonvoy ゴールドエリートが自動付与
- Marriott Bonvoy プラチナエリートを獲得可能(年400万円以上のカードショッピング)
- 宿泊実績が年15泊プレゼント
- 世界中で利用可能な5万ポイントの無料宿泊特典が毎年1回プレゼント(年150万円以上のカードショッピング&継続で)
- 無料宿泊特典に手持ちのポイントを加えて65,000ポイントのホテルまで宿泊可能(5万ポイント+α)
- ザ・リッツ・カールトンとセントレジス2連泊以上の宿泊で100ドル相当のプロパティクレジット(1米ドル115円だと11,500円)
- 海外旅行の手荷物無料宅配サービスは羽田空港も対象(羽田・成田・中部・関空)
これらの特典が魅力的な場合は候補となります。クレジットカードの専門家である岩田昭男さんも高く評価しており、おすすめのアメックスの筆頭にマリオットボンヴォイアメックスプレミアムを挙げています。

お得にホテルに宿泊できて家計が頑健化します。トラベルを豊かに彩ることができます。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのアメックス、マイル・航空系カードとして挙げていらっしゃいました。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているハイ・クオリティー・カードです。

まとめ
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは年会費が高いものの、年会費を圧倒的に上回るお得なメリットが満載のクレジットカードです。
特に大きな利点
- 提携航空券等購入時の5%という驚異的なマイル付与率
- 日本旅行ではJRの切符購入でも5%でマイル獲得
- ポイントの有効期間が無期限(マイルも無期限で貯められる)
- 豪華な入会・継続ボーナス
航空券購入金額が大きい方にとっては最強のアメックスであり、あらゆるクレジットカードの中でも最高峰の還元率です。
空港ラウンジ、手荷物無料宅配、海外旅行先での24時間無料の電話サポート(日本語)などもあります。
マイル付与率5%は圧倒的な日本一であり、「スカイ・トラベラー・プレミア・カード」の面目躍如です。
年会費165,000円(税込)のANA アメックス・プレミアム・カード、167,000円のANAダイナースプレミアムよりも高還元です。ANAカードの最上級カードよりも高還元です。
特に一つの航空会社だけを使うのではなく、提携の複数の航空会社を利用する方なら、信じられない程にポイント(マイル)がザクザクと貯まります。
ポイントが無期限でマイルを無期限に貯められるのもメリットです。ファーストクラスに向けてコツコツと貯めることが可能となります。
スカイ・トラベラー・プレミア・カードを持っていると、夢のファーストクラスが近い現実となります!
アメックスのコールセンターの従業員は、ほとんどがアメリカン・エキスプレスの正社員であり、しっかりとしたサポートを受けられます。電話応対は素晴らしく、いつも気持ちよく電話できます。
普通のクレジットカードにはないリターン・プロテクションとキャンセル・プロテクションもあります。
アメリカン・エキスプレスはニューヨークで運送業として開業し、顧客サービスの1つとしてクレジットカードを開始しました。
こうした歴史的背景からT&E(Travel & Entertainment)が極めて充実している点にエッジ・優位性があります。
スカイトラベラープレミアカードの年会費は35,000円(税抜)ですが、1日あたりのコストを出すと約104円です。
1日104円のコストでスカイトラベラープレミアカードの有形無形のサービスを受けられることを考えると、高い年会費は十分にペイできます。充実の保険はお守りのような安心感をもたらしてくれます。
こうして考えると、スカイトラベラープレミアカードの年会費は高いわけではないと評価できます。
年会費が高いのにコスパが良好というカードは滅多にありません。スカイ・トラベラー・プレミア・カードのマイル付与率は身震いする程の高水準です。
日常的にフライトが多い方はもちろん、JGC修行、SFC修行などで一時的に航空券購入が多くなる場合に活用するとバリューが高いです。
現在はマイル還元率が高いマリオットアメックス、アメックスオファーだけで年会費を取り戻すポテンシャルがあるアメックスグリーンがおすすめです。