プレイド(4165)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月1日(火)~12月4日(金)、上場日は2020年12月17日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,400円(1単元14.0万円)です。公募価格は2020年12月7日(月)に決定。
仮条件は1,400円~1,600円と上振れました。予想PERは赤字です。
初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。
1,800〜2,400円(仮条件の上限比+12.5%~+43.4%)
プレイドは、世の中に溢れるデータをあらゆる生活者にとって価値のあるものとして還元し、豊かな体験を流通させることを目的に、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」をウェブサイトやスマートフォンアプリを運営する事業者に向け、クラウド方式で展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 10Fです。
プレイドとは
プレイドは「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げています。
プレイドはデータによる顧客理解からパーソナライズした多様なコミュニケーション施策までを、一気通貫で行うことのできるプラットフォームを提供し、「KARTE」を導入するすべての事業者と共に、データを通じた生活者の顧客体験の向上を実現していく方針です。
「KARTE」は、事業者が運営するウェブサイトやスマートフォンアプリに組み込むことにより、ユーザーのウェブサイトやスマートフォンアプリでの行動のデータを収集・解析できます。
ユーザー単位でデータを整理・可視化し、それらに基づいてウェブサイトやスマートフォンアプリ、メールやLINE、チャットでのコミュニケーションをユーザー又はユーザーのセグメントそれぞれにパーソナライズするための、クラウド方式で提供されるSaaSです。
事業者は「KARTE」を活用することにより、様々なデータを、ユーザー単位で整理・解析し、オンラインの顧客を、PVやUUといった塊の「数字」として認識するだけではなく、一人ひとりの「人」として認識・理解しやすくなります。
その上で、ウェブサイト、スマートフォンアプリを顧客や顧客セグメントに合わせてパーソナライズしたり、メールやLINE、チャットを通じてコミュニケーションしたり、また、それらのコミュニケーションやパーソナライズ結果の検証を行うことなどが可能です。
プレイドの従業員数は190名、平均年齢は33.0歳、平均勤続年数は2.1年、平均年間給与は887.1万円です。
プレイドのIPOの諸データ
プレイドの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度が目立っており、収益化は道半ばとなっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年9月 | 2016年9月 | 2017年9月 | 2018年9月 | 2019年9月 | |
売上高 | (千円) | 37,938 | 298,517 | 811,382 | 1,595,434 | 2,937,299 |
経常損失 | (千円) | △193,735 | △210,059 | △48,677 | △228,068 | △678,663 |
当期純損失 | (千円) | △195,415 | △218,239 | △49,207 | △230,169 | △840,993 |
資本金 | (千円) | 335,048 | 335,048 | 335,048 | 100,000 | 149,987 |
発行済株式総数 | ||||||
普通株式 | (株) | 20,000 | 20,000 | 20,000 | 20,000 | 20,000,000 |
A種優先株式 | (株) | 4,616 | 4,616 | 4,616 | 4,616 | 4,616,000 |
B種優先株式 | (株) | 5,047 | 5,047 | 5,047 | 5,047 | 6,056,000 |
C種優先株式 | (株) | - | - | - | 3,316 | 3,316,000 |
純資産額 | (千円) | 428,170 | 209,930 | 160,723 | 1,929,833 | 1,188,815 |
総資産額 | (千円) | 496,525 | 303,845 | 428,217 | 2,957,969 | 2,202,017 |
BPS | (円) | △7,481.60 | △14,838.90 | △16,497.78 | △21.82 | △45.91 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | △7,638.20 | △7,357.30 | △1,658.88 | △7.41 | △25.05 |
自己資本比率 | (%) | 86.2 | 69.1 | 37.5 | 65.2 | 54 |
自己資本利益率 | (%) | - | - | - | - | - |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | △80,995 | △623,276 |
投資CF | (千円) | - | - | - | △490,239 | 19,854 |
財務CF | (千円) | - | - | - | 2,498,872 | △183,663 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 2,161,520 | 1,374,435 |
従業員数 | (人) | 16 | 29 | 53 | 85 | 122 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は美しい右肩上がりとなっていましたが、足元ではスピード調整の局面となっています。
反発して堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、軟調な相場が続けば向かい風となります。
上場規模
プレイドのIPOの規模は最大で約210.8億円であり、東証マザーズとしてはかなりの大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は1,522,000株、売出株式数は12,817,000株、オーバーアロットメント(OA)は716,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約41%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は89%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
倉橋健太 | 29.65% | ◯ |
柴山直樹 | 19.78% | ◯ |
JAPAN VENTURES I L.P. | 15.89% | ◯ |
フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合 | 12.12% | ◯ |
Google International LLC | 3.60% | ◯ |
フェムトグロースファンド2.0投資事業有限責任組合 | 2.78% | ◯ |
牧野祐己 | 1.52% | ◯ |
清水博之 | 1.52% | |
三井物産(株) | 1.26% | ◯ |
MSIVC2018V投資事業有限責任組合 | 1.26% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
プレイドの事業は、クラウド方式でのCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」であり、IPOにおける業種の人気度は最上級です。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、「クラウド」というキラーワードも事業に包含しています。
予想PERは赤字であり、類似企業と比較すると割安感はありません。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3690 | イルグルム | 44.69 | 8.75 | 0.25% |
3909 | ショーケース | 145.38 | 5.51 | 0.79% |
3984 | ユーザーローカル | 60.46 | 7.63 | 0.00% |
上位株主にはVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
約210.8億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの大型です。
東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- Retty:+36.5%
- プレミアアンチエイジング:+37.0%
- 日通システム:+83.3%
- I-ne:+12.5%
- ロコガイド:+130.3%
- SREホールディングス:-6.6%
- ランサーズ:+15.3%
- JTOWER:+63.8%
- フリー:+25.0%
- JMDC:+32.5%
- メドレー:-2.3%
- BASE:-6.9%
- HPCシステムズ:-6.0%
- ギフティ:+25.3%
- ステムリム:-7.0%
- ブシロード:+16.6%
- 新日本製薬:+13.2%
- Sansan:+5.8%
- EduLab:+2.2%
- ポート:-37.2%
- 自律制御システム研究所:-16.8%
- SBIインシュアランスグループ:±0%
- MTG:+21.6%
- メルカリ:+66.7%
- ラクスル:+9.7%
- SOU:+24.2%
- 神戸天然物化学:+56.6%
- HANATOUR JAPAN:+10.0%
- ウェルビー:+28.1%
- MS&Consulting:-2.3%
- PKSHA Technology:+128.3%
- ビーグリー:+0.1%
- アイモバイル:-6.8%
- ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
- アカツキ:-8.0%
- ビジョン:+10.7%
- グリーンペプタイド:-8.0%
- メタップス:-7.9%
- イトクロ:+4.1%
- ヘリオス:+22.5%
- Gunosy:±0%
- サンバイオ:-14.5%
- Aiming:+12.2%
- ファーストブラザーズ:+2.5%
- イーレックス:+11.2%
- リボミック:-20.4%
- VOYAGE GROUP:+40.0%
- CYBERDYNE:+130.0%
- アキュセラ・インク:+27.8%
- シグマクシス:+0.3%
- オンコリスバイオファーマ:+34.6%
- じげん:+191.7%
- ペプチドリーム:+216.0%
- UMNファーマ:-8.0%
- ライフネット生命:-7.0%
- ダブル・スコープ:-8.0%
- テラプローブ:-7.5%
- エフオーアイ:-9.4%
- グリー:+51.5%
- カービュー:+5.5%
- ユー・エス・ジェイ:-4.9%
- ゲームオン:-8.0%
- GCA:+28.1%
- ミクシィ:+90.3%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。
主幹事はみずほ証券、BofA証券です。その他は、野村證券、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、クレディ・スイス証券、岩井コスモ証券、岡三証券、大和証券、東海東京証券、丸三証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 3,846,300 | 72.49% |
BofA証券 | 265,300 | 5.00% |
野村証券 | 418,100 | 7.88% |
SBI証券 | 179,300 | 3.38% |
マネックス証券 | 179,300 | 3.38% |
楽天証券 | 143,300 | 2.70% |
クレディスイス証券 | 119,400 | 2.25% |
岩井コスモ証券 | 32,900 | 0.62% |
岡三証券 | 32,900 | 0.62% |
大和証券 | 32,900 | 0.62% |
東海東京証券 | 32,900 | 0.62% |
極東証券 | 11,700 | 0.22% |
丸三証券 | 11,700 | 0.22% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)