サークレイス(5029)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年3月28日(月)~4月1日(金)、上場日は2022年4月12日(火)です。
サークレイスが新規上場する市場は東証グロースで、想定価格は710円(1単元7.1万円)です。公募価格は 2022年4月4日(月)に決定。
仮条件は680~720円と上限が上振れました。予想PERは12.6~13.3倍です。
日本市場のIPOは「国策に買いなし」という情勢に陥っており、IPO市場は冷え込んでいます。
初値予想は大幅なプラスリターンで私は全力で申し込みます。以下のレンジを想定しています。
1,350円~1,850円(仮条件の上限比+87.5%~+156.9%)
サークレイスは「Salesforce」を中心としたクラウド先端技術を用いた導入支援や自社サービスを展開しています。
監査法人はPwCあらた有限責任監査法人です。
サークレイスとは
サークレイスは「Create Happiness」を企業理念に掲げ、テクノロジーを正しく活用し、地球に優しい、人に優しい、誰もが幸福な世界の実現へ貢献することを目指しています。
そして、Mission(「お客様の成功」「従業員の成功」「社会問題の解決」)、Vision(WorkHack, LifeHack)、Value(Enjoy!)を軸に事業を展開しています。
これらの理念のもと、サークレイスは、デジタルプラットフォーム事業の単一セグメントとして、「Salesforce」を中心としたクラウド先端技術を用いた導入支援や自社サービスの展開を行っています。
サークレイスの事業領域であるクラウドビジネス分野は近年、テレワークの導入、デジタルビジネスの強化などの課題解決のために導入している企業が増加しています。
2022年以降においても、人材・スキルの不足を補うツールの発展や産業ノウハウを活用したソリューションの進展により、サークレイスが取り扱うSalesforceを含めた本領域の成長は加速すると予測されています。
出所:Tableau 「IDC Salesforce Economy 2021(The Salesforce Economy COUNTRY INSIGHTS)」、2021/9/10)
サークレイスが展開するデジタルプラットフォーム事業は、大きく分けてコンサルティングサービス、プラットフォームサービスという2つのサービスを提供しています。
コンサルティングサービスとして、「Salesforce」の導入・運用コンサルティングを手掛ける「Salesforce Consulting」、「Anaplan」の導入・運用コンサルティングを手掛ける「Anaplan Consulting」を展開。
また、プラットフォームサービスとして、リカーリングビジネスを中心に、「Salesforce」の運用支援・サポートを手掛ける「カスタマーサクセス」、「Circlace®」、「AGAVE」などの自社製品をSaaSとして販売をする「DX」、salesforce.com, inc.認定のSales Cloud/Service Cloud管理者・開発者、そしてそのサービスを利用するユーザーに向けた豊富なトレーニングメニューなどを提供する「エデュケーション」を主なサービスとして展開しています。
2022年3月期第3四半期累計期間における各サービスの売上構成比は、コンサルティングサービスの内、Salesforce Consulting56%、Anaplan Consulting6%、プラットフォームサービスの内、カスタマーサクセス30%、DX3%、エデュケーション5%となっています。
従業員数は234名、平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は3.3年、平均年間給与は578.4万円です。
サークレイスのIPOの諸データ
サークレイスの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 974,404 | 1,300,347 | 1,609,308 | 1,756,429 | 1,813,213 |
経常利益 | (千円) | -139,963 | 152,653 | 144,049 | -122,248 | -29,338 |
当期純利益 | (千円) | -140,493 | 152,167 | 149,753 | -92,670 | -63,183 |
資本金 | (千円) | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 |
発行済株式総数 (株) | ||||||
普通株式 | 400 | 400 | 400 | 460 | 2,300,000 | |
A種優先株式 | 880 | 880 | 880 | 880 | 4,400,000 | |
純資産額 | (千円) | -151,333 | 834 | 150,587 | 105,916 | 44,910 |
総資産額 | (千円) | 294,169 | 220,516 | 333,688 | 361,021 | 535,293 |
BPS | (円) | -118,229 | 652 | 117,646 | 31.62 | 12.76 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
EPS | (円) | -109,761 | 118,881 | 116,995 | -28.62 | -18.86 |
自己資本比率 | (%) | -51.44 | 0.38 | 45.13 | 29.34 | 7.98 |
自己資本利益率 | (%) | ― | ― | 197.8 | ― | ― |
株価収益率 | (倍) | ― | ― | ― | ― | ― |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | -103,742 | 24,201 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | -72,694 | 6,582 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 93,059 | 177,118 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 32,964 | 240,865 |
従業員数 | (名) | 116 | 128 | 159 | 201 | 211 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月下降トレンドが続いていましたが、足元では底打ちしつつあります。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
サークレイスのIPOの規模は最大で約6.2億円であり、東証グロースとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は750,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は112,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約21%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)パソナグループ | 39.74% | ○ |
TQUILA LIMITED | 38.36% | ○ |
salesforce.com, inc. | 8.83% | ○ |
佐藤司 | 3.45% | ○ |
佐藤潤 | 3.45% | ○ |
工藤正通 | 0.99% | ○ |
増田剛 | 0.99% | ○ |
木部勝 | 0.77% | ○ |
ポール与那嶺 | 0.14% | ○ |
庄司哲也 福丸伸二 藤岡泉美 市場良平 佐々木香子 稗田学 | 0.14% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
サークレイスの事業は「Salesforce」を中心としたクラウド先端技術を用いた導入支援や自社サービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証グロースネット企業の範疇に属しています。
予想PERは12.6~13.3倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約6.2億円という上場規模は東証グロースとしては小型です。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- イメージ・マジック:+60.9%
- マーキュリーリアルテックイノベーター:+6.7%
- BeeX:+134.4%
- ライトワークス:+42.9%
- セキュア:+130.0%
- HYUGA PRIMARY CARE:+40.0%
- スローガン:+50.0%
- ラストワンマイル:+47.4%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- リベロ:+38.6%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- フューチャーリンクネットワーク:+74.7%
- オムニ・プラス・システム・リミテッド:+57.3%
- ベイシス:+154.9%
- ワンダープラネット:+60.7%
- メイホーホールディングス:+122.6%
- ブロードマインド:+93.3%
- ジーネクスト:+131.8%
- ベビーカレンダー:+123.8%
- T.S.I:+100.0%
- WACUL:+342.4%
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
ただし、新しい資本主義ではこれまでの常識が通じない側面があります。
日本市場のIPOは「国策に買いなし」という情勢に陥っており、IPO市場は冷え込んでいます。
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は大和証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
大和証券 | 678,000 | 90.40% |
野村証券 | 18,000 | 2.40% |
SMBC日興証券 | 18,000 | 2.40% |
みずほ証券 | 18,000 | 2.40% |
SBI証券 | 4,500 | 0.60% |
楽天証券 | 4,500 | 0.60% |
松井証券 | 4,500 | 0.60% |
いちよし証券 | 4,500 | 0.60% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
サークレイスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)