リベルタ(4935)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月1日(火)~12月4日(金)、上場日は2020年12月17日(木)です。
新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードで、想定価格は1,120円(1単元11.2万円)です。公募価格は2020年12月8日(火)に決定。
仮条件は1,120円~1,200円と上振れました。予想PERは25.1~26.9倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,500〜2,000円(仮条件の上限比+25.0%~+66.7%)
リベルタは「喜びを企画して世の中を面白くする」を経営理念に、人々に喜ばれる様々なジャンルの商材を企画・発掘し国内外を展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー5Fです。
リベルタとは
リベルタは蓄積された過去の「ヒット商品」情報を独自分析し、新しいニッチニーズを生み出し、適合する商材の企画や国内外商材の発掘を行っています。
企画された商品は自社ブランドとして生産(ファブレス)を行い、発掘した国内外の商材は独占販売契約を締結し契約ブランドとし、自社ブランドともに自社企画によるプロモーション、販売、顧客リレーションまで一貫した事業を展開。
このため、取扱い商材ジャンルは多岐に及び、自社ブランド及び契約ブランドについては、以下に分類しています。
- ニッチニーズに特化された化粧品、医薬部外品等で構成される「コスメ(ピーリングフットケア、その他)」
- 家庭用洗剤類で構成される「トイレタリー」
- 高い機能性を有する衣料で構成される「機能衣料」
- スイス製ミリタリーウォッチなどで構成される「Watch」
- 健康美容の悩みの解決や生活に役立つ雑貨類により構成される「健康美容雑貨」
- アスリート向け加工食品で構成される「加工食品」
また、リベルタは他社商品等については「その他」として分類しています。
従業員数は92名、平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は4.0年、平均年間給与は349.7万円です。
リベルタのIPOの諸データ
リベルタの業績推移
業績面では売上高は減収、純利益・経常利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第23期 | 第24期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 4,449,822 | 4,203,757 |
経常利益 | (千円) | 316,381 | 118,045 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 221,428 | 72,297 |
包括利益 | (千円) | 220,218 | 71,095 |
純資産額 | (千円) | 627,016 | 688,071 |
総資産額 | (千円) | 2,210,387 | 2,408,732 |
1株当たり純資産額 | (円) | 272.62 | 262.75 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 96.27 | 31.13 |
自己資本比率 | (%) | 28.4 | 28.4 |
自己資本利益率 | (%) | 41 | 11 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △38,615 | 45,527 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 3,277 | △47,526 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △39,041 | 124,432 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 322,197 | 443,620 |
従業員数 | (名) | 91 | 91 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
JASDAQ指数は美しい右肩上がりの傾向となっています。このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
リベルタのIPOの規模は最大で約10.7億円であり、JASDAQスタンダードとしてもやや小型です。やや小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は300,000株、売出株式数は530,000株、オーバーアロットメント(OA)は124,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約33%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は64%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)モア | 41.37% | ◯ |
佐藤透 | 30.91% | ◯ |
筒井安規雄 | 6.39% | ◯ |
石田幸司 | 6.39% | ◯ |
二田俊作 | 6.39% | ◯ |
リベルタ従業員持株会 | 3.01% | ◯ |
北條規 | 1.88% | ◯ |
山﨑豊和 | 0.71% | ◯ |
佐藤貴子 | 0.49% | ◯ |
佐々木聡 | 0.49% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
リベルタの事業は人々に喜ばれる様々なジャンルの商材の企画・発掘・販売ということで、IPOにおける業種の人気度は低めです。
IPOにおいては大人気のクラウドというキラーワードも内包した事業を展開しています。
予想PERは25.6倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2673 | 夢みつけ隊 | 8.99 | 0.60 | 0.00% |
4930 | グラフィコ | 22.91 | 2.62 | 0.00% |
4967 | 小林製薬 | 47.30 | 5.13 | 0.65% |
7818 | トランザクション | 16.56 | 2.85 | 1.98% |
7819 | 粧美堂 | 74.03 | 1.01 | 2.60% |
約10.7億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしてもやや小型です。上位株主にVCがなく、万遍なくロックアップがかかっています。
JASDAQスタンダードの10億~20億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- グラフィコ:+133.7%
- ミアヘルサ:-25.0%
- コンピューターマネージメント:+58.5%
- 浜木綿:+39.2%
- 共栄セキュリティーサービス:+36.5%
- プリントネット:+45.8%
- イボキン:+19.7%
- ABホテル:+104.0%
- ヴィスコ・テクノロジーズ:+204.9%
- 幸和製作所:+126.7%
- 大阪油化工業:+66.7%
- 壽屋:+32.5%
- クロスフォー:+44.0%
- ネットマーケティング:+36.1%
- ズーム:+49.9%
- ほぼ日:+128.1%
- グッドコムアセット:+32.4%
- ウイルプラスホールディングス:-8.0%
- ヒロセ通商:±0%
- 平山:+29.5%
- ヨシックス:+29.4%
- 鳥貴族:+120.7%
- ホットマン:+67.5%
- イーグランド:+27.3%
- 日本コンセプト:-8.0%
- マックスバリュ九州:+4.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、みずほ証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 805,100 | 97.00% |
みずほ証券 | 24,900 | 3.00% |
リベルタのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)