上場!ランサーズ(4484)のIPOの初値予想

更新日: IPO

ランサーズ

ランサーズ(4484)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年11月29日(金)~12月5日(木)、上場日は2019年12月16日(月)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は900円(1単元9.0万円)です。公募価格は2019年12月6日(金)に決定。

仮条件は660~730円と窓を開けて下振れました。予想PERは赤字です。

初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。

630〜760円(仮条件の上限比-13.7%~+4.1%)

ランサーズは仕事を依頼したいユーザー(クライアント)と仕事を受けたいユーザー(ランサー)をオンライン上でマッチングさせるフリーランスプラットフォーム「Lancers」を運営しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都渋谷区渋谷3丁目10-13 TOKYU REIT渋谷Rビル9Fです。

ランサーズとは

ランサーズのミッションは「個のエンパワーメント」であり、ビジョンとして「テクノロジーで誰もが自分らしく働ける社会をつくる」を掲げています。

インターネットの可能性を最大限に活かして、多くの人がもっと便利に、もっと自由に、もっと自分らしく、笑顔で生活し続けられる社会の実現と、雇用形態に依存しない「働き方の変革」を実現するべく事業活動を行っています。

ランサーズでは、主たる事業内容として、プラットフォーム事業を営んでいます。

ランサーズのプラットフォームにて、クライアントが依頼し、ランサーが受注できる仕事は270種類以上あります。

その主要な仕事内容として、システム開発・運用、デザイン・クリエイティブ制作及び記事作成等が挙げられます。

クライアントに対しては、オンライン上で、必要な時に必要な分だけ、他の手法と比較して短期間で、様々な業務の依頼ができるという価値を提供しています。

一方でランサーに対しては、オンライン上で働けることから、自分の能力を活かした仕事が選べる、好きな時間・場所で働けるという価値を提供しています。

ランサーズのクライアントは大企業からベンチャー企業まで幅広く、累計登録クライアント社数は2019年10月時点では35万社を超えています。

また、累計登録ランサー数は2019年10月時点では100万人を上回り、その内2019年3月期に報酬を得たランサー数は約8万人に達しています。

従業員数は106名、平均年齢は31歳、平均勤続年数は2.0年、平均年間給与は501.8万円です。

ランサーズのIPOの諸データ

ランサーズの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度もあり、収益化は道半ばとなっています。

ランサーズの業績推移

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第10期 第11期
決算年月 2018年3月 2019年3月
売上高 (千円) 1,910,656 2,522,476
経常損失(△) (千円) △351,693 △93,681
親会社株主に帰属する当期純損失 (千円) △354,393 △17,629
包括利益 (千円) △354,314 △17,605
純資産額 (千円) 1,010,936 993,331
総資産額 (千円) 2,381,346 2,348,204
1株当たり純資産額 (円) △138.59 △140.55
1株当たり当期純損失額(△) (円) △39.38 △1.96
自己資本比率 (%) 42.5 42.3
自己資本利益率 (%)
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) △100,344 △156,147
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △112,815 96,310
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) 709,962 150,000
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 1,638,492 1,728,774
従業員数 (名) 141 129

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第7期 第8期 第9期 第10期 第11期
決算年月 2015年3月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月
売上高 (千円) 572,235 1,336,262 1,859,269 1,342,033 1,999,796
経常損失 (千円) -311,173 -274,314 -227,292 -287,442 -88,264
当期純損失 (千円) -313,589 -276,356 -230,467 -296,340 -90,856
資本金 (千円) 638,088 638,088 638,088 1,138,125 1,138,125
発行済株式総数 (株) 普通 普通 普通 普通 普通
90,000 90,000 90,000 90,000 90,000
A種優先 A種優先 A種優先 A種優先 A種優先
22,502 22,502 22,502 22,502 22,502
B種優先 B種優先 B種優先 B種優先 B種優先
15,852 15,852 15,852 15,852 15,852
- - - C種優先 C種優先
- - - 10,697 10,697
純資産額 (千円) 857,902 581,545 344,871 1,084,050 993,194
総資産額 (千円) 1,529,255 1,551,616 1,769,595 2,381,199 2,267,577
BPS (円) -4,448 -7,518 -10,148 -130.47 -140.56
1株配当 (円)
EPS (円) -3,484 -3,071 -2,561 -32.93 -10.1
自己資本比率 (%) 56.1 37.5 19.5 45.5 43.8
自己資本利益率 (%)
株価収益率 (倍)
配当性向 (%)
従業員数 (人) 49 82 108 106 109

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

記事公開時点までの数ヶ月はボックストレンドとなっています。

軟調になると向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ランサーズのIPOの規模は最大で約75.9億円であり、東証マザーズとしてはかなりの大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は2,270,000株、売出株式数は5,067,400株、オーバーアロットメント(OA)は1,100,600株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約52%とかなり高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は69%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
秋好陽介 56.79%
グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合 8.97%  
KDDI(株) 5.41%  
Globis Fund Ⅳ, L.P. 5.24%  
パーソルホールディングス(株) 4.90%
GMO VenturePartners 3 投資事業有限責任組合 2.78%  
(株)新生銀行 2.10%
AT-I投資事業有限責任組合 1.08%  
山田勝 0.88%
パーソルキャリア(株) 0.86%  

初値予想

ランサーズの事業は、仕事を依頼したいユーザー(クライアント)と仕事を受けたいユーザー(ランサー)をオンライン上でマッチングさせるフリーランスプラットフォーム「Lancers」の運営ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

訴求力の高い東証マザーズネット企業のど真ん中であり、働き方改革、人手不足が取り沙汰される情勢下においては、高い社会的テーマ性があります。

予想PERは赤字であり、類似企業と比較すると割高感があります。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
3691 リアルワールド 21.47 1.23 0.00%
3900 クラウドワークス 赤字 5.55 0.00%
3979 うるる 赤字 1.92 0.00%
6563 みらいワークス 33.67 4.80 0.00%
7060 ギークス 36.63 5.19 0.00%

上位株主に多数のVCが名を連ねており、ロックアップがかかっていない大株主も目立っています。

約75.9億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの大型です。

東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • BASE:-6.9%
  • HPCシステムズ:-6.0%
  • ギフティ:+25.3%
  • ステムリム:-7.0%
  • ブシロード:+16.6%
  • 新日本製薬:+13.2%
  • Sansan:+5.8%
  • EduLab:+2.2%
  • ポート:-37.2%
  • 自律制御システム研究所:-16.8%
  • SBIインシュアランスグループ:±0%
  • MTG:+21.6%
  • メルカリ:+66.7%
  • ラクスル:+9.7%
  • SOU:+24.2%
  • 神戸天然物化学:+56.6%
  • HANATOUR JAPAN:+10.0%
  • ウェルビー:+28.1%
  • MS&Consulting:-2.3%
  • PKSHA Technology:+128.3%
  • ビーグリー:+0.1%
  • アイモバイル:-6.8%
  • ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
  • アカツキ:-8.0%
  • ビジョン:+10.7%
  • グリーンペプタイド:-8.0%
  • メタップス:-7.9%
  • イトクロ:+4.1%
  • ヘリオス:+22.5%
  • Gunosy:±0%
  • サンバイオ:-14.5%
  • Aiming:+12.2%
  • ファーストブラザーズ:+2.5%
  • イーレックス:+11.2%
  • リボミック:-20.4%
  • VOYAGE GROUP:+40.0%
  • CYBERDYNE:+130.0%
  • アキュセラ・インク:+27.8%
  • シグマクシス:+0.3%
  • オンコリスバイオファーマ:+34.6%
  • じげん:+191.7%
  • ペプチドリーム:+216.0%
  • UMNファーマ:-8.0%
  • ライフネット生命:-7.0%
  • ダブル・スコープ:-8.0%
  • テラプローブ:-7.5%
  • エフオーアイ:-9.4%
  • グリー:+51.5%
  • カービュー:+5.5%
  • ユー・エス・ジェイ:-4.9%
  • ゲームオン:-8.0%
  • GCA:+28.1%
  • ミクシィ:+90.3%

東証マザーズの大型IPOは、メルカリ・CYBERDYNE・ミクシィのようなテーマ性がある銘柄か、バイオ旋風が吹き荒れている時のバイオ銘柄以外は軟調な傾向があります。

類似企業のクラウドワークスのIPOは+73.2%と堅調でしたが、15.7億円と荷もたれ感がない公開規模であり、かつ公開比率が約17%と低めでした。

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。


主幹事は大和証券です。その他は、みずほ証券、三菱UFJモルスタ証券、楽天証券、SMBC日興証券、SBI証券、マネックス証券、松井証券、岩井コスモ証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
大和証券 6,163,400 84.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 256,800 3.50%
楽天証券 256,800 3.50%
SMBC日興証券 146,800 2.00%
SBI証券 146,800 2.00%
マネックス証券 146,800 2.00%
松井証券 110,000 1.50%
岩井コスモ証券 110,000 1.50%

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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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