freeeが上場!フリー(4478)のIPOの初値予想

更新日: IPO

フリー(freee)

フリー(4478)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年12月3日(火)~12月6日(金)、上場日は2019年12月17日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,800円(1単元18.0万円)です。仮条件は2019年12月2日(月)、公募価格は2019年12月9日(月)に決定。

フリーはスモールビジネスのバックオフィスの生産性向上に寄与するSaaSサービスを開発・提供しています。

具体的にはクラウド会計ソフトfreee、人事労務freee、会社設立freee、開業freee、申告freee、民泊開業freee等を展開しています。

監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都品川区西五反田2-8-1 五反田ファーストビル 9Fです。

フリーとは

フリーは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げています。

「アイデアやパッションやスキルがあればだれでも、ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム」の実現を目指してサービスの開発及び提供をしています。

提供サービス例

  • クラウド会計ソフトfreee:個人事業主及び法人向けに提供している統合型クラウド会計ソフト
  • 人事労務freee:法人向けの統合型クラウド人事労務ソフト
  • 会社設立freee・開業freee:会社設立時や個人事業主としての開業時に提出を求められる書類の作成を効率化できる無料サービス
  • 申告freee:主に会計事務所向けに提供している、「クラウド会計ソフトfreee」とシームレスに連携したクラウド型税務申告ソフト
  • 金融サービス:スモールビジネスの資金繰り改善を企図した「freeeカード」、「オファー型融資」、「請求書ファイナンス」等

主力であるクラウド会計ソフトfreeeは、2016年8月時点ではトップシェアを獲得していました。

統合型クラウド会計ソフト・人事労務ソフトを提供する「freee」は、資本、人材に限りのあるスモールビジネスにおける利用を前提に設計・提供しており、下記の特長がユーザー企業に支持されています。

  • カンタン、自動化
  • バックオフィスオートメーション
  • 経営者の意思決定をナビゲート
  • 組織全体での利用による効率化と内部統制整備
  • パブリックAPIによる拡張性

従業員数は409名、平均年齢は32.0歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は653.0万円です。

松井証券

フリーのIPOの諸データ

フリーの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりとなっています。経常利益・純利益は減益の年度も目立っており、収益化は道半ばとなっています。

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第7期
決算年月 2019年6月
売上高 (千円) 4,516,950
経常損失 (千円) △2,850,936
親会社株主に帰属する当期純損失 (千円) △2,778,440
包括利益 (千円) △2,778,440
純資産額 (千円) 4,510,056
総資産額 (千円) 7,380,958
1株当たり純資産額 (円) △287.97
1株当たり当期純損失 (円) △68.27
自己資本比率 (%) 56.8
自己資本利益率 (%)
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) △1,726,271
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △539,000
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) 6,484,028
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 5,852,912
従業員数 (名) 388

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期
決算年月 2015年6月 2016年6月 2017年6月 2018年6月 2019年6月
売上高 (千円) 216,327 568,799 1,202,144 2,414,913 4,579,049
経常損失 (千円) -983,273 -2,129,905 -2,205,591 -3,399,297 -2,764,820
当期純損失 (千円) -985,563 -2,138,516 -2,257,697 -3,405,845 -2,692,189
資本金 (千円) 490,000 100,000 100,000 100,000 100,000
発行済株式総数 (株) 9,277,674 11,068,152 12,223,269 12,223,269 13,734,897
普通株式 (株) 6,000,000 6,000,000 6,000,000 6,000,000 6,000,000
A種優先株式 (株) 1,516,000 1,516,000 1,516,000 1,516,000 1,516,000
B1種優先株式 (株) 1,064,000 1,064,000 1,064,000 1,064,000 1,064,000
B2種優先株式 (株) 697,674 697,674 697,674 697,674 697,674
C1種優先株式 (株) 1,398,321 1,398,321 1,398,321 1,398,321
C2種優先株式 (株) 392,157 392,157 392,157 392,157
D種優先株式 (株) 1,155,117 1,155,117 1,155,117
E種優先株式 (株) 1,511,628
純資産額 (千円) 430,920 2,879,578 4,041,540 692,875 4,596,307
総資産額 (千円) 707,136 3,402,573 5,013,847 2,415,996 7,464,765
BPS (円) -138.54 -309.34 -464.81 -247.82 -285.88
1株配当 (円)
EPS (円) -108.35 -200.32 -193.73 -92.88 -66.15
自己資本比率 (%) 59.5 81.8 77.3 19.4 57.3
自己資本利益率 (%)
配当性向 (%)
営業CF (千円) -2,942,970
投資CF (千円) -223,438
財務CF (千円)
現金等 (千円) 1,634,156
従業員数 (名) 66 151 243 355 388

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

記事公開時点までの数ヶ月はボックストレンドとなっています。

軟調になると向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

フリーのIPOの規模は最大で約334.2億円であり、東証マザーズとしてはかなりの大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は5,435,200株、売出株式数は12,041,100株、オーバーアロットメント(OA)は1,089,700株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約40%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は70%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
佐々木大輔 24.90%
DCM VI, L.P. 11.66%
A-Fund, L.P. 6.84%
IVP Fund II A, L.P. 5.04%
(株)リクルート 4.81%
横路隆 4.75%
LINE(株) 4.42%
Palace Investments Pte. Ltd. 3.72%
(株)SMBC信託銀行
(特定運用金外信託口 契約番号12100440 )
3.17%
東後澄人 3.14%

初値予想

フリーの事業は、クラウド会計ソフトfreee、人事労務freee、会社設立freee、開業freee、申告freee、民泊開業freee等ということで、IPOにおける業種の人気度は最上級です。

クラウドというキラーワードのど真ん中の事業であり、訴求力の高い東証マザーズネット企業のど真ん中です。

人手不足が取り沙汰される社会情勢下において、バックオフィス業務の効率化に資するフリーのサービスには、一定の社会的テーマ性があります。

上位株主に多数のVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。

約334.2億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの大型です。

類似企業のマネーフォワードのIPOは+93.5%と好成績でしたが、公開規模が45.4億円でしたので、フリーの7分の1以下でした。

東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • BASE:-6.9%
  • HPCシステムズ:-6.0%
  • ギフティ:+25.3%
  • ステムリム:-7.0%
  • ブシロード:+16.6%
  • 新日本製薬:+13.2%
  • Sansan:+5.8%
  • EduLab:+2.2%
  • ポート:-37.2%
  • 自律制御システム研究所:-16.8%
  • SBIインシュアランスグループ:±0%
  • MTG:+21.6%
  • メルカリ:+66.7%
  • ラクスル:+9.7%
  • SOU:+24.2%
  • 神戸天然物化学:+56.6%
  • HANATOUR JAPAN:+10.0%
  • ウェルビー:+28.1%
  • MS&Consulting:-2.3%
  • PKSHA Technology:+128.3%
  • ビーグリー:+0.1%
  • アイモバイル:-6.8%
  • ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
  • アカツキ:-8.0%
  • ビジョン:+10.7%
  • グリーンペプタイド:-8.0%
  • メタップス:-7.9%
  • イトクロ:+4.1%
  • ヘリオス:+22.5%
  • Gunosy:±0%
  • サンバイオ:-14.5%
  • Aiming:+12.2%
  • ファーストブラザーズ:+2.5%
  • イーレックス:+11.2%
  • リボミック:-20.4%
  • VOYAGE GROUP:+40.0%
  • CYBERDYNE:+130.0%
  • アキュセラ・インク:+27.8%
  • シグマクシス:+0.3%
  • オンコリスバイオファーマ:+34.6%
  • じげん:+191.7%
  • ペプチドリーム:+216.0%
  • UMNファーマ:-8.0%
  • ライフネット生命:-7.0%
  • ダブル・スコープ:-8.0%
  • テラプローブ:-7.5%
  • エフオーアイ:-9.4%
  • グリー:+51.5%
  • カービュー:+5.5%
  • ユー・エス・ジェイ:-4.9%
  • ゲームオン:-8.0%
  • GCA:+28.1%
  • ミクシィ:+90.3%

東証マザーズの大型IPOは、メルカリ・CYBERDYNE・ミクシィのようなテーマ性がある銘柄か、バイオ旋風が吹き荒れている時のバイオ銘柄以外は軟調な傾向があります。

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。

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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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