アディッシュ(7093)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年3月9日(月) ~3月13日(金)、上場日は2020年3月26日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,090円(1単元10.9万円)です。公募価格は2020年3月16日(月)に決定。
仮条件は1,110円 ~ 1,230円と窓を開けて上振れました。初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,300〜4,000円(仮条件の上限比+87.0%~+225.2%)
アディッシュは人と人がつながるからこそ起きる課題を解決し、利用者にとって健全で心地よい“居場所”をつくることを目的とした「カスタマーリレーション事業」を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル8階です。
アディッシュとは
現在、インターネット関連産業では、SNSやブログ等のソーシャルメディア、ソーシャルアプリやスマートフォンアプリに加え、シェアリングエコノミー、Fintech、MaaSといった領域が急成長しています。
その結果として、スマートフォン等の端末を通して人と人がつながり、インターネット上でコミュニケーションを図ることが容易になっている一方で、社会通念上不適切と思われる書き込みや行為による被害が急増。
このような情勢下において、アディッシュはインターネットの発展に伴って拡大するこれらの課題を解決する事業を展開しています。
提供業務
- ソーシャルアプリサポート:利用者からの問い合わせを、顧客企業に代わって対応するカスタマーサポートサービス
- インターネットモニタリング:利用者の行う投稿を24時間365日体制でモニタリングし、不適切なものが発見された場合に、注意、報告、警告、非表示化等の対応を行うサービス
- スクールガーディアン:学校生活上の課題となり得るネットいじめの可能性がある書き込みやインターネットでの個人情報流出をモニタリングして生徒指導に活かしていくコンサルティングサービス
- フロントサポート:企業がソーシャルメディアを活用して利用者に能動的に働きかけることで、利用者とのつながりを維持、向上させ、ファンコミュニティを形成していくためのサービス
アディッシュは人と人のつながりあるいは人と企業等のつながりを支援し、インターネットを通じた社会が、健全で心地よいものとなるよう貢献していきたいと考えています。
業員数は163名、平均年齢は33.8歳、平均勤続年数は3.8年、平均年間給与は407.5万円です。
アディッシュのIPOの諸データ
アディッシュの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第4期 | 第5期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2017年12月 | 2018年12月 | |
売上高 | (千円) | 1,907,461 | 2,160,050 |
経常利益 | (千円) | △31,558 | 44,567 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | △21,185 | 35,928 |
包括利益 | (千円) | △17,505 | 29,072 |
純資産額 | (千円) | 3,649 | 187,722 |
総資産額 | (千円) | 552,561 | 630,173 |
1株当たり純資産額 | (円) | 2.85 | 130.73 |
1株当たり当期純利益 | (円) | △20.37 | 25.15 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 0.7 | 29.8 |
自己資本利益率 | (%) | - | 37.5 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 1,746 | 41,652 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △43,307 | △14,469 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 116,236 | 33,000 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 240,517 | 296,215 |
従業員数 | (人) | 259 | 264 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月はボックス相場となっていますが、足元では崩れています。
このまま軟調になるとIPOにおいて向かい風となり、底打ちして再び堅調な相場に回帰すれば追い風となります。
上場規模
アディッシュのIPOの規模は最大で約3.7億円であり、東証マザーズとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は237,000株、売出株式数は68,000株、オーバーアロットメント(OA)は30,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約20%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は22%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)ガイアックス | 41.79% | ○ |
江戸浩樹 | 12.41% | ○ |
MSIVC2016V投資事業有限責任組合 | 8.46% | |
コロプラネクスト7号ファンド投資事業組合 | 7.60% | ○ |
(株)モバイルファクトリー | 2.34% | ○ |
(株)ヴァル研究所 | 2.34% | ○ |
(株)セレス | 2.34% | ○ |
フリービットインベストメント(株) | 1.81% | |
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合 | 1.81% | |
杉之原明子 池谷昌大 石川琢磨 吉川敏広 | 1.23% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
アディッシュの事業はインターネットの顧客対応、不適切な投稿の発見、学校関連のネットモニタリング、ファンコミュニティを形成ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。3社同時上場の過密日程のIPOである点はマイナスポイント。
予想PERは16.3倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3657 | ポールトゥウィン・ピットクル | 15.31 | 2.43 | 1.41% |
4290 | プレステージ・インター | 29.30 | 4.00 | 0.83% |
4708 | りらいあコミュニケーショ | 13.26 | 2.21 | 3.12% |
6050 | イー・ガーディアン | 20.08 | 5.15 | 0.52% |
6183 | ベルシステム24HLDGS | 13.93 | 2.05 | 3.17% |
6188 | 富士ソフトサービスビュー | 12.13 | 1.83 | 1.76% |
6193 | バーチャレクスHLDGS | 赤字 | 3.28 | 0.00% |
9715 | トランス・コスモス | 14.30 | 1.36 | 2.09% |
約3.7億円という上場規模は東証マザーズとしてもかなりの小型です。上位株主にVCが名を連ねており、一部ロックアップがかかっていません。
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、みずほ証券、岩井コスモ証券、SMBC日興証券、東海東京証券、エース証券、マネックス証券、藍澤證券、エイチ・エス証券、むさし証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 263,800 | 86.49% |
みずほ証券 | 12,200 | 4.00% |
岩井コスモ証券 | 6,100 | 2.00% |
SMBC日興証券 | 6,100 | 2.00% |
東海東京証券 | 6,100 | 2.00% |
エース証券 | 3,100 | 1.02% |
マネックス証券 | 3,100 | 1.02% |
藍沢証券 | 1,500 | 0.49% |
エイチ・エス証券 | 1,500 | 0.49% |
むさし証券 | 1,500 | 0.49% |
アディッシュのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)