フューチャーリンクネットワーク(9241)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年8月2日(月)~8月6日(金)、上場日は2021年8月20日(金)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,230円(1単元22.3万円)です。公募価格は2021年8月10日(火)に決定。
仮条件は2,230円~2,470円と上振れました。予想PERは20.5~22.7倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
4,200〜5,800円(仮条件の上限比+88.3%~+160.1%)
フューチャーリンクネットワークは地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営を起点とした事業を展開しています。
監査法人は千葉第一監査法人で、本社所在地は千葉県船橋市西船4-19-3 西船成島ビルです。
フューチャーリンクネットワークとは
フューチャーリンクネットワークのミッションは、持続可能な地域社会モデルを構築することで、地域活性化を継続的かつ発展的事業の形で実現することです。
各セグメントの事業内容
- 地域情報流通事業:まいぷれの運営
- 公共ソリューション事業:ふるさと納税業務支援、地域共通ポイント(まいぷれポイント)、官民協働ポータル
- マーケティング支援事業:販促物制作、エリアプロモーション、地域イベントサポート、インフォメーションセンター運営、BPO業務
主に地域に点在する付加価値を流通させる地域情報プラットフォーム(地域情報流通基盤)である「まいぷれ」を構築し運用しています。
地域情報プラットフォーム「まいぷれ」は、地域のお店・施設、イベントやサークル、お役立ち情報などあらゆる地元の情報を集め、配信しています。
インターネット上にあらゆる情報が溢れている中で、実際に取材をした情報や、お店の方やイベント主催者が自ら発信する情報を大切にし、地域に埋もれている情報を届けることで、地域の魅力を掘り起こし地域の活性化につなげていく方針です。
まいぷれで掲載している情報は「まいぷれ」のみならず、他のメディアとも連携し、地域情報を必要としている方に、「まいぷれ」でしか提供できないコンテンツを届けています。
従業員数は91名、平均年齢は36.4歳、平均勤続年数は5.5年、平均年間給与は412.2万円です。
フューチャーリンクネットワークのIPOの諸データ
フューチャーリンクネットワークの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第16期 | 第17期 | 第18期 | 第19期 | 第20期 | 第21期 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年2月 | 2017年2月 | 2017年8月 | 2018年8月 | 2019年8月 | 2020年8月 | |
売上高 | (千円) | 438,108 | 550,163 | 269,493 | 635,007 | 1,074,683 | 1,134,818 |
経常利益 | (千円) | 10,539 | 35,014 | -52,586 | -53,730 | 962 | 42,305 |
当期純利益 | (千円) | 5,062 | 20,562 | -65,847 | -61,777 | 17,137 | 39,487 |
資本金 | (千円) | 109,500 | 134,500 | 134,500 | 134,500 | 134,500 | 134,500 |
発行済株式総数 | (株) | 6,405 | 7,030 | 7,030 | 35,150 | 35,150 | 35,150 |
純資産額 | (千円) | 9,609 | 80,171 | 14,324 | -47,453 | -30,315 | 9,171 |
総資産額 | (千円) | 199,712 | 380,884 | 275,831 | 192,005 | 317,888 | 444,140 |
BPS | (円) | 1,500 | 11,404 | 2,038 | -1,350 | -43.12 | 13.05 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 790 | 3,125 | -9,367 | -1,758 | 24.38 | 56.17 |
自己資本比率 | (%) | 4.8 | 21.1 | 5.2 | -24.7 | -9.5 | 2.1 |
自己資本利益率 | (%) | 71.5 | 45.8 | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | - | -8,966 | 72,382 |
投資CF | (千円) | - | - | - | - | -25,262 | -9,667 |
財務CF | (千円) | - | - | - | - | 4,882 | 77,541 |
現金等 | (千円) | - | - | - | - | 26,204 | 166,608 |
従業員数 | (名) | 40 | 42 | 46 | 48 | 60 | 78 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっており、足元では復調の兆しがあります。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
フューチャーリンクネットワークのIPOの規模は最大で約6.2億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は80,000株、売出株式数は162,500株、オーバーアロットメント(OA)は36,300株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約36%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は67%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)石井本店 | 39.26% | ○ |
石井丈晴 | 13.02% | ○ |
岡田亮介 | 9.59% | ○ |
板倉正弘 | 8.94% | ○ |
片町吉男 | 8.22% | ○ |
大日本印刷(株) | 8.18% | 100%売出 |
室川敏治 | 4.58% | |
中島繁 | 0.65% | |
田中悦郎 | 0.65% | |
鵜飼一美 | 0.65% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
フューチャーリンクネットワークの事業は地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営を起点とした事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは20.5~22.7倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2120 | LIFULL | 22.43 | 1.27 | 1.17% |
2164 | 地域新聞社 | 赤字 | 21.40 | 0.00% |
2376 | サイネックス | 12.97 | 0.53 | 1.80% |
2481 | タウンニュース社 | 14.03 | 0.64 | 2.95% |
4833 | SUCCESSHOLDERS | 赤字 | 3.98 | 0.00% |
6048 | デザインワン・ジャパン | 23.62 | 1.11 | 0.00% |
上位株主にはVCがなく、満遍なくロックアップがかかっています。
約6.2億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- オムニ・プラス・システム・リミテッド:+57.3%
- ベイシス:+154.9%
- ワンダープラネット:+60.7%
- メイホーホールディングス:+122.6%
- ブロードマインド:+93.3%
- ジーネクスト:+131.8%
- ベビーカレンダー:+123.8%
- T.S.I:+100.0%
- WACUL:+342.4%
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は、岡三証券です。その他は、SBI証券、SMBC日興証券、ちばぎん証券、楽天証券、エイチ・エス証券、むさし証券、東海東京証券、極東証券、東洋証券、松井証券、マネックス証券、水戸証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
岡三証券 | 211,300 | 87.13% |
SBI証券 | 7,200 | 2.97% |
SMBC日興証券 | 6,000 | 2.47% |
ちばぎん証券 | 2,400 | 0.99% |
楽天証券 | 2,400 | 0.99% |
エイチ・エス証券 | 2,400 | 0.99% |
むさし証券 | 2,400 | 0.99% |
東海東京証券 | 2,400 | 0.99% |
極東証券 | 1,200 | 0.49% |
東洋証券 | 1,200 | 0.49% |
松井証券 | 1,200 | 0.49% |
マネックス証券 | 1,200 | 0.49% |
水戸証券 | 1,200 | 0.49% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いを期待可能です。
岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
また、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
フューチャーリンクネットワークのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)