スポーツフィールド(7080)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年12月11日(水)~12月17日(火)、上場日は2019年12月26日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,650円(1単元26.5万円)です。公募価格は2019年12月18日(水)に決定。
仮条件は2,570円~2,730円と上限が上振れました。予想PERは16.6~17.6倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,700〜5,000円(仮条件の上限比+35.5%~+83.3%)
スポーツフィールドはスポーツ人財採用支援事業、営業支援事業、人財紹介事業、採用アウトソーシング事業を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都新宿区市谷本村町3-29 FORECAST 市ヶ谷 4Fです。
スポーツフィールドとは
スポーツフィールドの経営理念に掲げる「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時にスポーツが持つ可能性を様々なフィールドで発揮し個人、法人、地域社会そして日本の発展に貢献すること」の達成を目指しています。
スポーツ人財には、就職・転職アドバイザーとして①スポーツ・競技で学んだことを仕事の強みとして活かせるように引き出し整理するなど、スポーツ人財に特化した就職・転職のアドバイスを行っています。
また、スポーツ・競技で燃え尽きることなく、就職・転職活動を通じて人生の新しい目的・目標を見つけるサポートを行います。
更に、求人企業には、人事コンサルタントとして①スポーツ人財の強みや成長可能性を理解してもらうとともに、企業が求めている人財を紹介して入社するまでサポートします。
具体的な業務としては、スポーツ人財向けには大学訪問などを通じてスポーツ人財へ就職・転職の面談を行い、求人企業向けには採用部門へ訪問して採用計画・募集人財像をヒアリングします。
そして、スポーツ人財と求人企業の両社をイベント又は紹介という形で引き合わせ、内定承諾・入社までのサポートを行います。
スポーツフィールドの事業は新卒事業部門(新卒者向け)と中途事業部門(既卒者向け)とに区分できます。
前者は現役体育会学生、後者は過去にスポーツ・競技経験のある社会人経験者や引退したプロ・アマチュアアスリートを対象としています。
また、事業は大きく(1)新卒者向けの「イベント事業」、(2)新卒者向けの「人財紹介事業」、(3)既卒者向けの「人財紹介事業」に分類されます。
これらの事業を通じて、スポーツ人財と、スポーツ人財を採用したい企業とをマッチングさせています。
従業員数は155名、平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は3.4年、平均年間給与は530.2万円です。
スポーツフィールドのIPOの諸データ
スポーツフィールドの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第8期 | 第9期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 平成29年12月 | 平成30年12月 | |
売上高 | (千円) | 1,106,727 | 1,516,370 |
経常利益 | (千円) | 60,171 | 113,916 |
親会社株主に帰属する | (千円) | 41,031 | 72,809 |
当期純利益 | |||
包括利益 | (千円) | 41,031 | 72,809 |
純資産額 | (千円) | 59,396 | 132,205 |
総資産額 | (千円) | 418,961 | 735,377 |
1株当たり純資産額 | (円) | 72.79 | 162.02 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 50.28 | 89.23 |
自己資本比率 | (%) | 14.2 | 18 |
自己資本利益率 | (%) | 100.6 | 76 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 108,208 | 82,994 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △32,962 | △75,085 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △82,366 | 191,526 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 163,792 | 363,227 |
従業員数 | (名) | 118 | 164 |
提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 平成26年12月 | 平成27年12月 | 平成28年12月 | 平成29年12月 | 平成30年12月 | |
売上高 | (千円) | 257,924 | 415,173 | 670,054 | 1,101,380 | 1,506,875 |
経常利益 | (千円) | 3,527 | 24,193 | △490 | 59,419 | 118,234 |
当期純利益 | (千円) | 3,486 | 9,291 | △1,875 | 40,419 | 67,268 |
資本金 | (千円) | 10,000 | 10,000 | 10,300 | 10,300 | 10,300 |
発行済株式総数(株) | ||||||
普通株式 | 200 | 20,000 | 20,000 | 20,000 | 20,400 | |
A種株式 | - | - | 400 | 400 | - | |
純資産額 | (千円) | 14,142 | 23,433 | 21,450 | 61,870 | 129,138 |
総資産額 | (千円) | 87,611 | 190,449 | 363,121 | 419,538 | 729,780 |
BPS | (円) | 70,711 | 1,172 | 1,073 | 75.82 | 158.26 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 17,432 | 465 | △93.78 | 49.53 | 82.44 |
自己資本比率 | (%) | 16.1 | 12.3 | 5.9 | 14.7 | 17.7 |
自己資本利益率 | (%) | 44.1 | 49.5 | - | 97 | 70.4 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
従業員数 | (名) | 16 | 39 | 81 | 111 | 155 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。
記事公開時点までの数ヶ月はボックストレンドとなっています。
軟調になると向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。
上場規模
スポーツフィールドのIPOの規模は最大で約9.2億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は65,600株、売出株式数は236,200株、オーバーアロットメント(OA)は45,200株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約39%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は78%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
篠﨑克志 | 35.40% | ○ |
加地正 | 18.16% | ○ |
森本翔太 | 18.16% | ○ |
伊地知和義 | 18.16% | ○ |
永井淳平 | 3.18% | ○ |
北川雅人 | 1.34% | ○ |
山本憲司 | 0.45% | ○ |
佐野浩太郎 | 0.42% | ○ |
岡村芳明 | 0.38% | ○ |
小西秀人 横山沙織 龍井渚 井原隆 | 0.22% | ○ |
初値予想
スポーツフィールドの事業は、スポーツ人財採用支援事業、営業支援事業、人財紹介事業、採用アウトソーシング事業ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
働き方改革、人手不足が取り沙汰される情勢下においては、高い社会的テーマ性があります。
約9.2億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。
上位株主にVCはおらず、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、エース証券、東洋証券、極東証券、マネックス証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 271,800 | 90.06% |
SBI証券 | 9,000 | 2.98% |
いちよし証券 | 3,000 | 0.99% |
岩井コスモ証券 | 3,000 | 0.99% |
エース証券 | 3,000 | 0.99% |
東洋証券 | 3,000 | 0.99% |
極東証券 | 3,000 | 0.99% |
マネックス証券 | 3,000 | 0.99% |
松井証券 | 3,000 | 0.99% |
スポーツフィールドのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
松井証券も幹事団に名を連ねています。
今回は幹事団に入っていませんが、東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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↓
楽天証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)