コマースOneホールディングス(4496)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年6月11日(木)~6月17日(水)、上場日は2020年6月26日(金)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,270円(1単元12.7万円)です。公募価格は2020年6月18日(木)に決定。
仮条件は1,400円~1,600円と窓を開けて上振れました。予想PERは23.1~26.4倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,100〜4,200円(仮条件の上限比+93.8%~+162.5%)
コマースOneホールディングスはECサイト運営を支援するサービスをSaaS形式にて提供するECプラットフォーム事業を国内中堅・中小ECサイト運営企業向けに展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都千代田区四番町6番 東急番町ビルです。
コマースOneホールディングスとは
コマースOneホールディングスはEC事業運営者に対してECサイトインターフェース(注2)構築・運用アプリケーションサービスをSaaS型で提供しています。
また、多店舗展開するECサイト運営者のバックヤードを一元管理するシステム等を、顧客ニーズに合わせてカスタマイズしたうえでSaaS型にて運営しています。
更にECサイトの認証サービス及びデータ解析に基づく経営補助ツールをSaaS型にて提供しています。
各事業はECサイト運営支援という観点で密接に繋がっています。
コマースOneホールディングスの運営する事業はECサイト運営事業者に必要なサービスをワンストップで提供する「ECプラットフォーム事業」の単一セグメントとなっています。
従業員数は4名、平均年齢は34歳、平均勤続年数は3年、平均年間給与は624万円です。
コマースOneホールディングスのIPOの諸データ
コマースOneホールディングスの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第13期 | 第14期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年3月 | 2019年3月 | |
売上高 | (千円) | 1,665,642 | 1,952,433 |
経常利益 | (千円) | 280,044 | 357,468 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 232,687 | 294,333 |
包括利益 | (千円) | 270,208 | 523,470 |
純資産額 | (千円) | 900,009 | 1,273,479 |
総資産額 | (千円) | 1,593,316 | 2,088,969 |
1株当たり純資産額 | (円) | 229.81 | 347.06 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 64.43 | 81.49 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | 58.37 | 73.83 |
自己資本比率 | (%) | 56.5 | 61 |
自己資本利益率 | (%) | 30.4 | 27.1 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 245,459 | 220,741 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 6,151 | △26,980 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △4,668 | △143,440 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 836,833 | 881,234 |
従業員数 | (名) | 102 | 110 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2020年3月下旬をボトムとして右肩上がりとなっています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
コマースOneホールディングスのIPOの規模は最大で約7.8億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は150,000株、売出株式数は384,000株、オーバーアロットメント(OA)は80,100株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約16%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は72%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
岡本高彰 | 33.83% | ○ |
Asian Asset Acquisition Pte., Ltd. | 25.00% | ○ |
(株)フューチャースピリッツ | 14.99% | ○ |
(株)オプトホールディング | 11.88% | ○ |
星野裕子 | 5.43% | ○ |
越智哲生 | 2.33% | ○ |
北川輝信 | 2.08% | ○ |
熊谷儀七 | 1.89% | ○ |
NIFSMBC-V2006S3投資事業有限責任組合(SMBC VC) | 1.00% | ○ |
オリックス(株) | 0.83% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
コマースOneホールディングスの事業はECサイト運営を支援するサービスをSaaS形式にて提供するECプラットフォーム事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、クラウドというキラーワードも事業に内包しています。
予想PERは23.1~26.4倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3134 | Hamee | 21.62 | 4.82 | 0.49% |
3371 | ソフトクリエイトHD | 18.18 | 2.59 | 1.04% |
3985 | テモナ | 71.21 | 8.71 | 0.00% |
4304 | Eストアー | 22.09 | 2.91 | 2.72% |
4477 | BASE | 赤字 | 22.26 | 0.00% |
約7.8億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
スポーツフィールド:+211.4% - ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は大和証券です。その他は、みずほ証券、いちよし証券、松井証券、SBI証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
大和証券 | 512,800 | 96.03% |
みずほ証券 | 5,300 | 0.99% |
いちよし証券 | 5,300 | 0.99% |
松井証券 | 5,300 | 0.99% |
SBI証券 | 5,300 | 0.99% |
コマースOneホールディングスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
口座開設キャンペーンでは、約2ヶ月間も売買手数料が無料となります。
岡三オンライン証券でも取扱いの可能性があります。
岡三オンライン証券は、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
松井証券、楽天証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)