プラスアルファ・コンサルティング(4071)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年6月15日(火)~6月18日(金)、上場日は2021年6月30日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,940円(1単元19.4万円)です。公募価格は2021年6月21日(月)に決定。
仮条件は2,100円~2,300円と窓を開けて上振れました。予想PERは70.5~77.3倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,900〜3,700円(仮条件の上限比+26.1%~+60.9%)
プラスアルファ・コンサルティングはプログラミングや統計処理の知識がなくても自由に複雑な分析を実行することができるSaaS型ソリューションを展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区浜松町1-18-16 住友浜松町ビル 6Fです。
プラスアルファ・コンサルティングとは
プラスアルファ・コンサルティングは「プラスアルファの価値を生み出すことで『つきぬける感動』と『広がる可能性』を提供します。」を企業理念に掲げています。
ミッション(Mission)は「お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造します。」です。
自然言語処理とデータマイニングの技術から成るテキストマイニングの技術をベースに、「見える化プラットフォーム企業を目指します。」のビジョン(Vision)のもと、世の中に溢れる膨大な情報を「見える化」するサービスを中核に事業展開しています。
膨大な量の情報が溢れ、駆け巡る現代の社会において、定性・定量を問わず多種多量な情報からなるビッグデータを活用し、その分析結果を様々な分野や事業領域に積極的に取り入れることにますます注目が集まっています。
これまでは取扱うことができなかったビッグデータを「見える化」することにより、企業は今までにない、新たな「気づき」(顧客である導入先企業の中で埋没しているニーズ)を得ることが可能となりました。
この新たな「気づき」が、企業における新しいアイデアの創出やビジネスの発展を加速度的に促進するキーファクターとなります。
プラスアルファ・コンサルティングは、サブスクリプションモデルにより、世の中に溢れる可視化されていない情報を直感で分かる形に「見える化」します。
その上でプログラミングや統計処理の知識がなくても自由に複雑な分析を実行することができるSaaS型ソリューションの提供を通じて、導入先企業のビジネスにプラスアルファの価値を創造していく方針です。
従業員数は186名、平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は3.4年、平均年間給与は598.4万円です。
プラスアルファ・コンサルティングのIPOの諸データ
プラスアルファ・コンサルティングの業績推移
業績面では売上高・純利益・経常利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年9月 | 2017年9月 | 2018年9月 | 2019年9月 | 2020年9月 | |
売上高 | (千円) | 1,742,293 | 2,100,969 | 2,533,364 | 3,439,370 | 4,726,527 |
経常利益 | (千円) | 455,932 | 577,266 | 730,246 | 995,806 | 1,445,235 |
当期純利益 | (千円) | 316,232 | 404,055 | 521,780 | 638,124 | 1,026,386 |
資本金 | (千円) | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
発行済株式総数 | (株) | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 1,000,000 | 1,000,000 |
純資産額 | (千円) | 1,305,005 | 1,629,061 | 2,028,611 | 2,676,095 | 3,576,648 |
総資産額 | (千円) | 1,565,420 | 1,969,427 | 2,527,325 | 3,418,703 | 4,473,692 |
BPS | (円) | 1,305,006 | 1,629,061 | 2,028,612 | 66.79 | 89.13 |
1株配当 | (円) | 80,000 | 120,000 | ― | 130 | 205 |
EPS | (円) | 316,233 | 404,055 | 521,781 | 15.95 | 25.66 |
自己資本比率 | (%) | 83.36 | 82.72 | 80.27 | 78.15 | 79.7 |
自己資本利益率 | (%) | 27 | 27.54 | 28.53 | 27.15 | 32.91 |
株価収益率 | (倍) | ― | ― | ― | ― | ― |
配当性向 | (%) | 25.3 | 29.7 | ― | 20.37 | 19.97 |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 737,372 | 1,017,960 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | △119,860 | 143,001 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 4,431 | △123,135 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 2,213,303 | 3,251,129 |
従業員数 | (人) | 85 | 96 | 114 | 137 | 173 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は、ここ数ヶ月ボックスでの推移となっており、足元では抵抗線を割っています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
プラスアルファ・コンサルティングのIPOの規模は最大で約211.8億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は50,000株、売出株式数は9,442,500株、オーバーアロットメント(OA)は1,423,800株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約27%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は99.5%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
三室克哉 | 36.51% | ○ |
野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合 | 34.18% | ○ |
鈴村賢治 | 21.93% | ○ |
辻本秀幸 | 1.21% | ○ |
竹内孝 | 1.15% | ○ |
金子若葉 | 1.15% | ○ |
松原雅仁 | 0.38% | |
山﨑雄司 | 0.31% | |
西田紀雄 | 0.28% | |
下村真由 | 0.28% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
プラスアルファ・コンサルティングの事業はプログラミングや統計処理の知識がなくても自由に複雑な分析を実行することができるSaaS型ソリューションということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
約211.8億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの200億円を超える超大型IPOは、過去7勝4敗となっています。
企業名 | 上場規模 | 騰落率 |
---|---|---|
ビジョナル | 682億円 | +43.0% |
プレイド | 240億円 | +99.4% |
フリー | 371億円 | +25.0% |
メドレー | 205億円 | -2.3% |
Sansan | 388億円 | +5.8% |
MTG | 460億円 | +21.6% |
メルカリ | 1306億円 | +66.7% |
ベイカレント・コンサルティング | 283億円 | -6.5% |
ユー・エス・ジェイ | 307億円 | -4.9% |
ソニーコミュニケーションネットワーク | 346億円 | +44.7% |
WOWOW | 285億円 | -24.3% |
東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ビジョナル:+43.0%
- スパイダープラス:+48.4%
- Appier Group:+26.9%
- ココナラ:+91.7%
- coly:+104.6%
- アクシージア:+41.4%
- QDレーザ:+134.4%
- ウェルスナビ:+50.0%
- ヤプリ:+65.8%
- プレイド:+99.4%
- Kaizen Platform:+1.7%
- クリーマ:+35.9%
- Retty:+36.5%
- プレミアアンチエイジング:+37.0%
- 日通システム:+83.3%
- I-ne:+12.5%
- ロコガイド:+130.3%
- SREホールディングス:-6.6%
- ランサーズ:+15.3%
- JTOWER:+63.8%
- フリー:+25.0%
- JMDC:+32.5%
- メドレー:-2.3%
- BASE:-6.9%
- HPCシステムズ:-6.0%
- ギフティ:+25.3%
- ステムリム:-7.0%
- ブシロード:+16.6%
- 新日本製薬:+13.2%
- Sansan:+5.8%
- EduLab:+2.2%
- ポート:-37.2%
- 自律制御システム研究所:-16.8%
- SBIインシュアランスグループ:±0%
- MTG:+21.6%
- メルカリ:+66.7%
- ラクスル:+9.7%
- SOU:+24.2%
- 神戸天然物化学:+56.6%
- HANATOUR JAPAN:+10.0%
- ウェルビー:+28.1%
- MS&Consulting:-2.3%
- PKSHA Technology:+128.3%
- ビーグリー:+0.1%
- アイモバイル:-6.8%
- ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
- アカツキ:-8.0%
- ビジョン:+10.7%
- グリーンペプタイド:-8.0%
- メタップス:-7.9%
- イトクロ:+4.1%
- ヘリオス:+22.5%
- Gunosy:±0%
- サンバイオ:-14.5%
- Aiming:+12.2%
- ファーストブラザーズ:+2.5%
- イーレックス:+11.2%
- リボミック:-20.4%
- VOYAGE GROUP:+40.0%
- CYBERDYNE:+130.0%
- アキュセラ・インク:+27.8%
- シグマクシス:+0.3%
- オンコリスバイオファーマ:+34.6%
- じげん:+191.7%
- ペプチドリーム:+216.0%
- UMNファーマ:-8.0%
- ライフネット生命:-7.0%
- ダブル・スコープ:-8.0%
- テラプローブ:-7.5%
- エフオーアイ:-9.4%
- グリー:+51.5%
- カービュー:+5.5%
- ユー・エス・ジェイ:-4.9%
- ゲームオン:-8.0%
- GCA:+28.1%
- ミクシィ:+90.3%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、三菱UFJモルスタ証券、みずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 7,594,000 | 80.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 1,423,900 | 15.00% |
みずほ証券 | 94,900 | 1.00% |
SMBC日興証券 | 94,900 | 1.00% |
SBI証券 | 94,900 | 1.00% |
楽天証券 | 94,900 | 1.00% |
マネックス証券 | 47,500 | 0.50% |
松井証券 | 47,500 | 0.50% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
みずほ証券の委託幹事としてPayPay証券、野村證券ルートでLINE証券でも取り扱いを期待できます。
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待可能。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
プラスアルファ・コンサルティングのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)