サスメド(4263)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月9日(木)~12月15日(水)、上場日は2021年12月24日(金)です。
サスメドが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,310円(1単元13.1万円)です。公募価格は2021年12月16日(木)に決定。
仮条件は1,310~1,410円と上振れました。予想PERは赤字です。
初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
1,350円~1,700円(仮条件の上限比-4.3%~+20.6%)
サスメドは医薬品、医療機器に次ぐ第三の治療法として注目されている「デジタル治療(Digital Therapeutics)」の開発を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都中央区日本橋本町三丁目7番2号MFPR日本橋本町ビル 10階です。
サスメドとは
サスメドは、「ICTの活用によって持続可能な医療サービスを社会に提供し続けること」をミッションに、医薬品、医療機器に次ぐ第三の治療法として注目されている「デジタル治療」の開発を中心として事業展開を行っています。
また、Digital Therapeuticsの開発にあたって独自に構築した臨床試験システムを汎用化し、製薬企業、学術研究機関、医療機関、医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization)等の第三者へ提供することで業界全体での創薬プロセスの効率化を、加えて、世の中に膨大に蓄積されている医療データの利活用を目的として開発した機械学習による自動分析システムを製薬企業、学術研究機関等へ提供することで効果的・効率的な医療サービスの実現を目指しています。
サスメドのセグメントは①自社の治療用アプリ開発で構成される「Digital Therapeuticsプロダクト事業」、②汎用臨床試験システムと機械学習自動分析システム並びにこれらシステムを活用したDigital Therapeutics開発支援から構成される「Digital Therapeuticsプラットフォーム事業」の2つとなります。
なお、「Digital Therapeuticsプロダクト事業」については現在、検証的試験を終了していますが、製品の販売には至っていません。
従業員数は21名、平均年齢は36.9歳、平均勤続年数は1.5年、平均年間給与は696.5万円です。
サスメドのIPOの諸データ
サスメドの業績推移
業績面では売上高は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第2期 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2017年6月 | 2018年6月 | 2019年6月 | 2020年6月 | 2021年6月 | |
事業収益 | (千円) | ― | 1,673 | 5,031 | 34,888 | 115,489 |
経常損失(△) | (千円) | △12,315 | △129,101 | △215,368 | △88,815 | △271,080 |
当期純損失(△) | (千円) | △12,495 | △133,433 | △216,951 | △96,922 | △277,554 |
資本金 | (千円) | 45,000 | 411,740 | 411,740 | 411,740 | 100,000 |
発行済株式総数 | ||||||
普通株式 | (株) | 10,000 | 10,250 | 10,250 | 10,250 | 10,250 |
A種優先株式 | (株) | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
A-2種優先株式 | (株) | ― | 250 | 250 | 250 | 250 |
B種優先株式 | (株) | ― | 3,438 | 3,438 | 3,438 | 3,438 |
C種優先株式 | (株) | ― | ― | ― | ― | 2,500 |
純資産額 | (千円) | 69,032 | 669,078 | 452,127 | 355,204 | 1,577,650 |
総資産額 | (千円) | 74,771 | 741,939 | 473,431 | 381,565 | 1,674,850 |
BPS | (円) | △77.4 | △8,085.00 | △21,283.15 | △38.83 | △54.64 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
EPS | (円) | △1,110.40 | △9,748.94 | △13,198.14 | △8.42 | △21.69 |
自己資本比率 | (%) | 92.3 | 90.2 | 95.5 | 93.1 | 94.2 |
自己資本利益率 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | △88,988 | △235,088 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | △5,831 | △4,401 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | ― | 1,500,000 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 366,135 | 1,626,645 |
従業員数 | (名) | 1 | 5 | 10 | 13 | 22 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっていましたが、足元では崩れています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
サスメドのIPOの規模は最大で約39.1億円であり、東証マザーズとしてはやや大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は2,291,000株、売出株式数は302,000株、オーバーアロットメント(OA)は388,900株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約19%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は12%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
上野太郎 | 48.20% | ○ |
Beyond Next Ventures 1号投資事業有限責任組合 | 15.70% | ○ |
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 8.00% | ○ |
株式会社スズケン | 4.80% | ○ |
第一生命保険株式会社 | 4.00% | ○ |
市川太祐 | 2.80% | ○ |
本橋智光 | 2.10% | ○ |
住友商事株式会社 | 1.70% | ○ |
サワイグループホールディングス株式会社 | 1.70% | ○ |
ソニーグループ株式会社 東京センチュリー株式会社 | 1.20% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
サスメドの事業は医薬品、医療機器に次ぐ第三の治療法として注目されている「デジタル治療(Digital Therapeutics)」の開発ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは赤字であり、類似企業と比較すると割安感はありません。
上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。
約39.1億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。
東証マザーズの35億~50億円未満のやや大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ジェイフロンティア:-15.0%
- サーキュレーション:+77.1%
- Enjin:+55.8%
- ステラファーマ:+54.8%
- Fast Fitness Japan:+33.3%
- モダリス:+110.0%
- ビザスク:-12.7%
- きずなホールディングス:-4.3%
- マクアケ:+74.8%
- トゥエンティーフォーセブン:+11.1%
- ダブルエー:-0.2%
- ツクルバ:±0%
- Delta-Fly Pharma:-8.1%
- マネーフォワード:+93.5%
- ティーケーピー:+74.3%
- ソレイジア・ファーマ:+26.5%
- うるる:+11.0%
- MS-Japan:+5.8%
- グローバルグループ:+60.0%
- オープンドア:+23.3%
- 中村超硬:+11.8%
- U-NEXT:+31.7%
- ムゲンエステート:+10.0%
- GABA:-6.0%
- ネクスト:+35.5%
- エムケーキャピタルマネージメント:+157.8%
- ナノ・メディア:+62.7%
- クリエイト・レストランツHD:+28.6%
- フィンテック グローバル:+103.0%
- ディー・エヌ・エー:+210.0%
- コスモス薬品:+5.5%
- シコー技研:+66.7%
- ディップ:+100.0%
- 日本ケアサプライ:+23.1%
- 日本ベリサイン:+108.3%
- メディネット:+260.0%
- トランスジェニック:+30.6%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。
主幹事はSMBC日興です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 2,022,100 | 77.98% |
SBI証券 | 493,200 | 19.02% |
東海東京証券 | 25,900 | 1.00% |
あかつき証券 | 25,900 | 1.00% |
いちよし証券 | 25,900 | 1.00% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
サスメドのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などのやや大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
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↓
<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)