アジアクエスト(4261)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月9日(木)~12月15日(水)、上場日は2021年12月27日(月)です。
アジアクエストが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,370円(1単元23.7万円)です。公募価格は2021年12月16日(木)に決定。
仮条件は2,370~2,430円と上振れました。予想PERは15.8~16.2倍です。
初値予想は「やや大き目のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。
3,600円~4,800円(仮条件の上限比+51.9%~+97.5%)
アジアクエストは顧客企業のシステム開発、業務プロセス改善、ビジネスモデル変革を支援するデジタルトランスフォーメーション事業を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都千代田区飯田橋3-11-13 飯田橋 i-MARK ANNEX 6Fです。
アジアクエストとは
アジアクエストは、「企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する」ことを目指しています。
様々なデジタル技術を活用して、顧客企業のシステム開発、業務プロセス改善、ビジネスモデル変革を支援するデジタルトランスフォーメーション事業を展開しています。
アジアクエストは、当社及び海外子会社2社により構成されており、デジタルトランスフォーメーション事業では、IoT/AIソリューション、Webシステム/モバイルアプリ開発、クラウド/インフラ基盤構築・運用等を提供しています。
受託開発・派遣のサービス提供方法については、顧客のニーズに応じて選択しています。
従業員数は239名、平均年齢は31.6歳、平均勤続年数は3.1年、平均年間給与は492.4万円です。
アジアクエストのIPOの諸データ
アジアクエストの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第8期 | 第9期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年12月 | 2020年12月 | |
売上高 | (千円) | 1,563,783 | 1,800,960 |
経常利益 | (千円) | 18,699 | 100,598 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | △4,270 | 62,861 |
包括利益 | (千円) | △1,234 | 59,782 |
純資産額 | (千円) | 136,293 | 196,076 |
総資産額 | (千円) | 818,012 | 1,276,416 |
BPS | (円) | 116.49 | 167.59 |
EPS | (円) | △3.65 | 53.73 |
自己資本比率 | (%) | 16.7 | 15.4 |
自己資本利益率 | (%) | ― | 37.8 |
株価収益率 | (倍) | ― | ― |
営業CF | (千円) | 667 | 189,574 |
投資CF | (千円) | △101,027 | △29,000 |
財務CF | (千円) | 63,572 | 348,293 |
現金等 | (千円) | 285,665 | 791,453 |
従業員数 | (名) | 239 | 275 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっていましたが、足元では崩れています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
アジアクエストのIPOの規模は最大で約10.4億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は230,000株、売出株式数は150,000株、オーバーアロットメント(OA)は57,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約31%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は40%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
桃井純 | 41.73% | ○ |
JHDアセットマネジメント株式会社 | 31.60% | ○ |
スターティアホールディングス株式会社 | 20.54% | ○ |
西野伸一郎 | 1.90% | |
岩崎友樹 | 1.11% | |
西日本電信電話株式会社 | 0.92% | ○ |
屋野祐 | 0.32% | |
外谷悠一郎 | 0.32% | ○ |
小畠芳紀 | 0.32% | |
伊藤晶子 | 0.32% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
アジアクエストの事業は顧客企業のシステム開発、業務プロセス改善、ビジネスモデル変革を支援するデジタルトランスフォーメーション事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは15.8~16.2倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約10.4億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- GRCS:+50.0%
- アスタリスク:+74.5%
- コアコンセプト・テクノロジー:+101.1%
- ユミルリンク:+71.1%
- メディア総研:+7.1%
- シイエヌエス:+55.2%
- デリバリーコンサルティング:+54.9%
- Waqoo:+23.0%
- コンフィデンス:+65.4%
- セレンディップ・ホールディングス:+46.5%
- サイバートラスト:+315.7%
- アールプランナー:+126.2%
- トヨクモ:+351.0%
- インターファクトリー:+429.2%
- GMOフィナンシャルゲート:+157.9%
- コパ・コーポレーション:+126.5%
- リビングプラットフォーム:-9.0%
- AHCグループ:+61.4%
- ジモティー:+130.0%
- WDBココ:+122.2%
- スペースマーケット:+121.4%
- INCLUSIVE:+114.9%
- ランディックス:+124.5%
- BuySell Technologies:+92.7%
- セルソース:+164.0%
- ビーアンドピー:+20.0%
- リビン・テクノロジーズ:+130.8%
- ヴィッツ:+130.2%
- 東名:+27.8%
- フレアス:+118.6%
- リックソフト:+126.3%
- リンク:+112.8%
- ベルトラ:+33.9%
- ピアラ:+97.3%
- フロンティア・マネジメント:+121.2%
- アイリックコーポレーション:+25.8%
- システムサポート:+128.6%
- エクスモーション:+49.7%
- マネジメントソリューションズ:+114.3%
- アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
- ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
- ファイバーゲート:+127.4%
- SERIOホールディングス:+130.3%
- グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
- クックビズ:+134.7%
- テンポイノベーション:+93.5%
- テックポイント・インク:+64.9%
- UUUM:+226.8%
- トランザス:+170.0%
- ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
- ユーザーローカル:+325.2%
- ピーバンドットコム:+113.9%
- レノバ:+50.0%
- エイトレッド:+133.9%
- シンシア:-7.1%
- JMC:+89.2%
- インソース:+55.8%
- セラク:+160.0%
- キャリア:+98.5%
- ジェイリース:+34.5%
- アトラエ:+135.6%
- PR TIMES:+59.0%
- ベネフィットジャパン:+67.2%
- フェニックスバイオ:-2.1%
- ブラス:+6.4%
- バルニバービ:+130.0%
- GMOメディア:+101.1%
- ブランジスタ:+43.8%
- アイビーシー:+251.0%
- STUDIOUS:+20.0%
- PCIホールディングス:+169.6%
- Hamee:+67.2%
- sMedio:+58.7%
- ファーストコーポレーション:+25.0%
- ファーストロジック:+52.5%
- データセクション:+73.1%
- サイジニア:+125.8%
- フルッタフルッタ:+51.5%
- メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
- セレス:+55.4%
- オプティム:+260.0%
以上を総合考慮して、初値予想は「やや大き目のプラスリターン」です。
主幹事はみずほ証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 330,600 | 87.00% |
いちよし証券 | 19,000 | 5.00% |
あかつき証券 | 3,800 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 3,800 | 1.00% |
SBI証券 | 3,800 | 1.00% |
極東証券 | 3,800 | 1.00% |
東洋証券 | 3,800 | 1.00% |
松井証券 | 3,800 | 1.00% |
マネックス証券 | 3,800 | 1.00% |
楽天証券 | 3,800 | 1.00% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
アジアクエストのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などのやや小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)