エフ・コード(9211)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月9日(木)~12月15日(水)、上場日は2021年12月24日(金)です。
エフ・コードが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,820円(1単元18.2万円)です。公募価格は2021年12月16日(木)に決定。
仮条件は1,860~2,020円と窓を開けて上振れました。予想PERは24.2~26.3倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,500円~5,000円(仮条件の上限比+73.2%~+147.5%)
エフ・コードはCXデータ基盤等のデータアセットをコアに、DX推進へ取り組むにあたりプロジェクト開始時点から参照し、顧客企業の属する市場の調査や同業他社の戦略分析から戦略策定まで、顧客経営レベルの課題解決に向けたDX推進サービスを展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都新宿区市谷八幡町2番1号です。
エフ・コードとは
エフ・コードは、「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」というミッションを掲げています。
未だ無限の可能性を秘めた事業活動のデジタル化の領域において、経験を有するコンサルタントによる直接的なサービスと、その知見を具現化したソフトウェアの提供により、事業者とその先にいる生活者との豊かな関係をつなぐハブになるべく、デジタルマーケティングナレッジを提供しています。
エフ・コードは、CX(Customer Experience)における高度なコミュニケーションの設計及び分析と、DX(デジタル・トランスフォーメーション)において、実現力と技術力を合わせ持つ「マーケティングテクノロジスト」集団として、DX推進サービスを展開しています。
複雑化した生活者と事業者の関係性を最適化しマーケティング革新に寄与することで、世界中の企業においてDXを推進し、より豊かな情報社会の実現を目指していく方針です。
従業員数は21名、平均年齢は34.65歳、平均勤続年数は4.0年、平均年間給与は646.3万円です。
エフ・コードのIPOの諸データ
エフ・コードの業績推移
業績面では売上高は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第14期 | |
---|---|---|
決算年月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 459,224 |
経常損失(△) | (千円) | △65,687 |
親会社株主に帰属する当期純損失(△) | (千円) | △41,181 |
包括利益 | (千円) | △40,803 |
純資産額 | (千円) | 17,449 |
総資産額 | (千円) | 380,639 |
1株当たり純資産額 | (円) | 9.24 |
1株当たり当期純損失(△) | (円) | △21.85 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - |
自己資本比率 | (%) | 4.6 |
自己資本利益率 | (%) | - |
株価収益率 | (倍) | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △35,909 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 26,613 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △42,395 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 189,624 |
従業員数 | (人) | 22 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっていましたが、足元では崩れています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
エフ・コードのIPOの規模は最大で約3.3億円であり、東証マザーズとしてはかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は100,000株、売出株式数は59,700株、オーバーアロットメント(OA)は23,900株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約9%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は37%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
工藤勉 | 59.29% | ○ |
梅澤康二 | 5.31% | ○ |
荒井裕希 | 4.95% | ○ |
株式会社マイナビ | 4.52% | ○ |
株式会社リヴァンプ | 4.26% | ○ |
平井隆仁 | 3.12% | ○ |
須合聡 | 2.92% | ○ |
長島毅 | 2.15% | |
衣笠槙吾 | 1.41% | ○ |
大山卓也 | 1.34% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
エフ・コードの事業はCXデータ基盤等のデータアセットをコアに、DX推進へ取り組むにあたりプロジェクト開始時点から参照し、顧客企業の属する市場の調査や同業他社の戦略分析から戦略策定まで、顧客経営レベルの課題解決に向けたDX推進サービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは24.2~26.3倍であり、類似企業と比較すると割安感はありません。
上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。
約3.3億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの小型です。
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ROBOT PAYMENT:+100.3%
- BCC:+157.7%
- アイ・パートナーズフィナンシャル:+216.7%
- ENECHANGE:+300.0%
- タスキ:+655.2%
- ヘッドウォータース:+1,090.0%
- Branding Engineer:+495.9%
- フィーチャ:+805.8%
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 135,700 | 84.97% |
アイザワ証券 | 2,400 | 1.50% |
あかつき証券 | 2,400 | 1.50% |
岩井コスモ証券 | 2,400 | 1.50% |
極東証券 | 2,400 | 1.50% |
マネックス証券 | 2,400 | 1.50% |
水戸証券 | 2,400 | 1.50% |
岡三証券 | 1,600 | 1.00% |
東洋証券 | 1,600 | 1.00% |
丸三証券 | 1,600 | 1.00% |
楽天証券 | 1,600 | 1.00% |
エイチ・エス証券 | 800 | 0.50% |
光世証券 | 800 | 0.50% |
松井証券 | 800 | 0.50% |
むさし証券 | 800 | 0.50% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
エフ・コードのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などのかなりの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)