フィーチャ(4052)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年6月9日(火)~6月15日(月)、上場日は2020年6月24日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は470円(1単元4.7万円)です。公募価格は2020年6月16日(火)に決定。
仮条件は470円~520円と上限が上振れました。470~520円と上振れました。予想PERは59.5~65.8倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,200〜2,500円(仮条件の上限比+130.1%~+380.8%)
フィーチャは「Make Things Intelligent」をミッションとして掲げ、画像認識ソフトウェア開発事業を展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60 19Fです。
フィーチャとは
フィーチャは2005年の創業以来、主にレンズ検査装置事業を行ってきており、2012年に画像認識ソフトウェア開発事業を開始。
それ以来、コンピュータビジョン(コンピュータを用いた画像技術)と機械学習の経験を活かし、車載カメラやドライブレコーダ向けの画像認識ソフトウェアを提供してきました。
今後もフィーチャは、様々な端末に実装しやすい画像認識技術の実現を目指していく方針です。
フィーチャは、画像認識ソフトウェアを開発しており、特に車載カメラやドライブレコーダ向けに歩行者や車両、車線、標識などを検知するADAS用の組み込みソフトウェアの開発に注力しています。
主な顧客はTier 1と呼ばれる自動車部品メーカーやドライブレコーダメーカーです。自動車メーカーに直接部品を供給する企業相手に製品を販売しています。
また、顔認証及びよそ見運転、危険運転、居眠り運転等を検知するDMS(自動車の運転手を監視するシステム)用ソフトウェアを提供しています。
自動車部品メーカー等を通して自動車に搭載されており、縁の下の力持ち的な事業を展開しています。
従業員数は20名、平均年齢は33.6歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は469.7万円です。
フィーチャのIPOの諸データ
フィーチャの業績推移
業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第13期 | 第14期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年6月 | 2019年6月 | |
売上高 | (千円) | 210,396 | 282,465 |
経常利益 | (千円) | 50,661 | △5,531 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 42,587 | △8,203 |
包括利益 | (千円) | 42,266 | △8,621 |
純資産額 | (千円) | 395,026 | 386,405 |
総資産額 | (千円) | 438,853 | 449,340 |
1株当たり純資産額 | (円) | 0.31 | △1.33 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 8.1 | △1.56 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 90 | 86 |
自己資本利益率 | (%) | 16.9 | - |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 49,410 | △1,225 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △5,358 | △47,235 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 222,622 | △5,012 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 395,642 | 339,854 |
従業員数 | (人) | 16 | 22 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2020年3月下旬をボトムとして右肩上がりとなっています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
フィーチャのIPOの規模は最大で約3.1億円であり、東証マザーズとしても超小型です。超小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は150,000株、売出株式数は430,000株、オーバーアロットメント(OA)は87,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約12%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は74%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
曹暉 | 32.23% | ○ |
王潞 | 21.53% | ○ |
脇健一郎 | 17.92% | ○ |
惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 (常任代理人 SMBC日興証券株式会社) | 9.92% | ○ |
NVCC7号投資事業有限責任組合 | 5.13% | ○ |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 契約番号12100440) | 4.96% | ○ |
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合 | 4.11% | ○ |
名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー1号投資事業有限責任組合 | 1.97% | ○ |
三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合 | 1.01% | ○ |
横田和之 岩成武司 | 0.20% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
フィーチャの事業は車載カメラやドライブレコーダ向けの画像認識ソフトウェア開発事業ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
約3.1億円という上場規模は東証マザーズとしては超小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
予想PERは59.5~65.8倍であり、類似企業と比較すると割安感がありません。ただし、PERは成長性に大きく左右されます。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2359 | コア | 13.19 | 1.50 | 2.28% |
3653 | モルフォ | 36.61 | 2.03 | 0.00% |
3663 | アートスパークHD | 23.60 | 1.35 | 0.93% |
3918 | PCIホールディングス | 22.17 | 1.65 | 3.20% |
4420 | イーソル | 48.74 | 5.70 | 0.38% |
4440 | ヴィッツ | 38.44 | 3.97 | 0.23% |
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、大和証券、水戸証券、極東証券、みずほ証券、エース証券、東洋証券、SBI証券、楽天証券、いちよし証券、岩井コスモ証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 493,000 | 85.00% |
大和証券 | 29,000 | 5.00% |
水戸証券 | 11,600 | 2.00% |
極東証券 | 5,800 | 1.00% |
みずほ証券 | 5,800 | 1.00% |
エース証券 | 5,800 | 1.00% |
東洋証券 | 5,800 | 1.00% |
SBI証券 | 5,800 | 1.00% |
楽天証券 | 5,800 | 1.00% |
いちよし証券 | 5,800 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 5,800 | 1.00% |
フィーチャのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)