BCC(7376)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年6月18日(金)~6月24日(木)、上場日は2021年7月6日(火)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,210円(1単元12.1万円)です。公募価格は2021年6月25日(金)に決定。
仮条件は1,180円~1,300円と上限が上振れました。予想PERは16.2~17.8倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
4,000〜7,000円(仮条件の上限比+207.7%~+478.5%)
BCCはIT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業を展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は大阪市西区京町堀1丁目8番5号 明星ビル12Fです。
BCCとは
BCCはIT営業アウトソーシング事業において、当社で教育・育成された従業員を営業として派遣することで50社を超える大手IT企業とのネットワークを構築してきました。
また、販売代理店としては創業時から累計1,200社を超える中小企業にインターネットサービスやクラウド関連サービス等を組み合わせた通信ネットワーク構築の実績があり、IT化の推進に寄与しています。
ヘルスケアビジネス事業においては、高齢者向けの介護レクリエーション素材等を無償で提供しているWebサイト「介護レク広場」の会員数は5万人を超え、介護レクリエーションの資格制度「レクリエーション介護士」は認定者数3万人を超えています。
これらの実績を基に自治体等と連携したヘルスケア関連事業や施設の運営を受託することでBCCはヘルスケア・リビングラボの取組みを進めてきました。
BCCはこれらの事業で培ってきたシニアプラットフォームを活用し、大手IT企業とのネットワークを生かし、ヘルスケアDXの構築を目指す方針です。
従業員数は151名、平均年齢は32.7歳、平均勤続年数は4.4年、平均年間給与は367.1万円です。
BCCのIPOの諸データ
BCCの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年9月 | 2017年9月 | 2018年9月 | 2019年9月 | 2020年9月 | |
売上高 | (千円) | 524,354 | 676,623 | 824,839 | 1,004,981 | 1,031,042 |
経常利益 | (千円) | 17,809 | 6,197 | 13,559 | 42,053 | 45,074 |
当期純利益 | (千円) | -73,941 | 4,060 | 33,955 | 51,408 | 30,791 |
資本金 | (千円) | 24,000 | 24,000 | 24,000 | 24,000 | 24,000 |
発行済株式総数 | (株) | 14,350 | 14,350 | 14,350 | 14,350 | 14,350 |
純資産額 | (千円) | 89,423 | 93,483 | 127,438 | 178,846 | 209,638 |
総資産額 | (千円) | 335,443 | 324,649 | 429,382 | 461,792 | 467,360 |
BPS | (円) | 6,232 | 6,515 | 8,881 | 207.72 | 243.48 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | -13,245 | 283 | 2,366 | 59.71 | 35.76 |
自己資本比率 | (%) | 26.7 | 28.8 | 29.7 | 38.7 | 44.9 |
自己資本利益率 | (%) | - | 4.4 | 30.7 | 33.6 | 15.9 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | 67,982 | 62,149 |
投資CF | (千円) | - | - | - | 12,991 | -10,220 |
財務CF | (千円) | - | - | - | -45,997 | -34,756 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 247,185 | 264,358 |
従業員数 | (名) | 88 | 106 | 133 | 154 | 162 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月はボックス相場となっていますが、足元では崩れています。
このまま軟調になるとIPOにおいて向かい風となり、底打ちして再び堅調な相場に回帰すれば追い風となります。
上場規模
BCCのIPOの規模は最大で約3.6億円であり、東証マザーズとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は200,000株、売出株式数は60,000株、オーバーアロットメント(OA)は39,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約15%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は23%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ | |
---|---|---|---|
伊藤一彦 | 31.01% | ◯ | |
BCC社員持株会 | 11.01% | ◯ | |
伊藤貴子 | 7.75% | ◯ | |
プラス(株) | 6.46% | ◯ | |
K&Pパートナーズ1号 投資事業有限責任組合 | 6.46% | ◯ | |
中山保代 | 5.17% | ◯ | |
みずほ成長支援 投資事業有限責任組合 | 4.85% | ◯ | |
安原弘之 | 4.59% | ◯ | |
岡林靖朗 | 4.59% | ◯ | |
荒川弘也 | 4.36% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
BCCの事業はIT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業ということで、IPOにおける業種の人気度はやや高めです。
3.6億円という上場規模は東証マザーズとしてもかなりの小型です。上位株主にベンチャーキャピタルが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
予想PERは16.2~17.8倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2375 | ギグワークス | 27.65 | 5.02 | 0.84% |
2462 | ライク | 15.42 | 4.08 | 2.00% |
4433 | ヒト・コミュニケーションズHD | 15.08 | 3.02 | 1.11% |
6089 | ウィルグループ | 12.27 | 2.73 | 2.47% |
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ENECHANGE:+300.0%
- タスキ:+655.2%
- ヘッドウォータース:+1,090.0%
- Branding Engineer:+495.9%
- フィーチャ:+805.8%
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、みずほ証券、岩井コスモ証券、エイチ・エス証券、東洋証券、松井証券、岡三証券、東海東京証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 221,000 | 85.00% |
みずほ証券 | 13,000 | 5.00% |
岩井コスモ証券 | 5,200 | 2.00% |
エイチ・エス証券 | 5,200 | 2.00% |
東洋証券 | 5,200 | 2.00% |
松井証券 | 5,200 | 2.00% |
岡三証券 | 2,600 | 1.00% |
東海東京証券 | 2,600 | 1.00% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
みずほ証券の委託幹事としてPayPay証券でも取り扱いを期待できます。
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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松井証券も幹事団に名を連ねています。

野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)