上場!AI CROSS(4476)のIPOの初値予想

更新日: IPO

AI CROSS

AI CROSS(4476)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年9月20日(金)~9月27日(金)、上場日は2019年10月8日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,010円(1単元10.1万円)です。仮条件は990円~1,090円と上限が上振れました。

公開価格は仮条件の上限である1,090円となりました。予想PERは39.3倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

1,700〜2,200円(仮条件の上限比+56.0%~+101.8%)

AI CROSSは、顧客企業における生産性向上に資するサービスを展開しており、企業向けに、コミュニケーションを通じてEngagementを高めるためのビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業を行っています。

監査法人はEY新日本有限責任監査法人です。本社所在地は東京都港区虎ノ門3-2-2 虎ノ門30森ビル8Fです。

AI CROSSとは

AI CROSSは、 「Smart Work, Smart Life」の理念のもと、 AIなど先進のテクノロジーや第5世代(5G)移動通信システムを活用して、企業のさらなる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーです。

AI CROSSの技術や時代の先端をいく技術を法人企業がその恩恵を受けやすい形に整え、新しい価値として提供することで世界の発展に貢献するべく事業を展開しています。

AI CROSSのサービスはEngagementを高めるために、主に以下のサービスを提供しています。

  • 顧客企業とエンドユーザーの保有するモバイル端末とのコミュニケーションを高めるための「メッセージングサービス」
  • 顧客企業内のコミュニケーションにフォーカスする「ビジネスチャットサービス」
  • その他のサービスとして当該コミュニケーションの品質向上のためのAIによる分析等を行う「AI Analyticsサービス」

従業員数は27名、平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は2.0年、平均年間給与は593.1万円です。

メッセージングサービス

メッセージングサービスは、主にB2Cビジネスを営む国内外の事業者に対して、エンドユーザーの保有するモバイル端末にSMSの配信を行うための配信プラットフォームサービスです。

SMSは、電話、メール、DM(郵便)などの従来のコミュニケーション手段に比べて、比較的安価な費用で一般消費者とのコミュニケーションが行えることから、様々な用途で利用されています。

顧客企業のニーズに合わせて柔軟な提案を可能にするプランを取り揃えており、双方向のSMS配信が可能な機能や、配信者情報を表記する機能、決済機能、自動応答機能などがあります。

AI CROSSと契約した顧客企業は、AI CROSSの配信管理画面を操作またはAPIにより携帯電話事業者の回線を介して一般消費者の持つ携帯端末にSMSを配信することができます。APIにおいては、SMS専用プロトコルであるSMPP接続も可能となります。

当該サービスのビジネスモデルは、顧客企業、販売会社、アグリゲーターと契約締結し、初期等のカスタマイズ料と配信通数等に応じた月額の利用料の収益を計上し、携帯電話事業者に対するSMS配信に係る利用料とサーバー利用料等を費用に計上します。

携帯電話事業者が認める正規配信ルートによりSMS配信サービスを提供するにはすべての携帯電話事業者と直接契約締結する必要があり、AI CROSSは直接契約を締結しています。

ビジネスチャットサービス

ビジネスチャットは、企業における業務連絡やビジネス上のコミュニケーションを行うための利用を想定したサービスです。

AI CROSSは、自社及び外注先を活用して、ビジネスチャットサービスである「InCircle」を提供。当該サービスを顧客に直接販売、または販社を介して顧客に間接的に販売しています。

「InCircle」は、シンプルな操作性に加えて、端末、通信経路、サーバーと三段階にわたって暗号化されており、セキュアなビジネスチャットになります。

サービスの提供形態としては、SaaS版(Software as a Service)によるサービスの提供の他、顧客企業の保有するサーバーにインストールして利用するオンプレミス型、OEM提供があります。

また、「InCircle」はチャットボット機能を活用し、文書管理アプリや名刺管理アプリ等、外部のさまざまな業務ツールと連携しており、これらの機能を活用することによって、日々の業務を効率化することができます。

AI Analyticsサービス

AI CROSSは、AI技術を活用したEngagementを高めるための研究を行っています。

この研究をもとに、ビジネスチャット上に蓄積されたメッセージデータやHR関連データの分析を行っています。

離職率の低下・ハイパフォーマーの発掘・効率的なチーム構成支援等、業界固有の課題に特化したAI Analyticsの開発・提供を構想。

その第一弾として、2019年3月より某人材派遣大手に対して離職防止ソリューションサービス「People Engagement Cloud」を提供開始しました。

顧客企業にあるビジネスチャットのメッセージデータをAI CROSSAIエンジンによって分析し、スコアを算出してファイルを提供することで、顧客企業の課題解決につながる提案を行っています。

当該ビジネスモデルは、導入・カスタマイズによる収入とライセンス数などに応じた月額利用料を収益計上しており、サーバー利用料等を費用として計上しています。


AI CROSSのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、システム開発に関連する外注費用、新規採用費用、人件費、借入金の返済、広告宣伝費に充当する予定です。

AI CROSSの業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益は美しい右肩上がりとなっています。

AI CROSSの業績推移

営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は29.6%であり、自己資本比率は61.91%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第1期 第2期 第3期 第4期
決算年月 2015年12月 2016年12月 2017年12月 2018年12月
売上高 (千円) 164,000 392,045 574,063 1,120,914
経常利益 (千円) △47,045 △26,095 486 95,192
当期純利益 (千円) △47,180 △26,276 3,132 87,338
資本金 (千円) 27,000 27,000 177,000 177,000
発行済株式総数 (株) 60,000 60,000 68,000 68,000
純資産額 (千円) △20,180 △51,778 251,353 338,692
総資産額 (千円) 102,362 147,125 577,412 547,073
BPS (円) △336.35 △877.61 75.03 101.1
1株配当 (円)
EPS (円) △934.31 △443.51 1.02 26.07
自己資本比率 (%) △19.72 △35.19 43.53 61.91
自己資本利益率 (%) 3.14 29.6
株価収益率 (倍)
配当性向 (%)
営業CF (千円) △20,482 105,514
投資CF (千円) △33,722 △90,424
財務CF (千円) 277,789 △26,134
現金等 (千円) 272,819 261,775
従業員数 (人) 14 13 19 27

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

ここ数ヶ月は下降トレンドの傾向となっています。

このまま軟調だと向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2019年6月5日~2019年9月4日)
(※マネックス証券より)

上場規模

AI CROSSのIPOの規模は最大で約7.1億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は450,000株、売出株式数は158,500株、オーバーアロットメント(OA)は91,200株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約18%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は26%です。

貸株人である株式会社IBIサーチ、株主かつ代表取締役である原田典子(戸籍上の氏名 岡部典子)、株主かつ取締役である鈴木さなえ、田中正則及び菅野智也、株主である株式会社AIB及び株式会社チェンジ、並びに執行役員である鈴木聡には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、株主かつ売出人である株式会社ベクトル、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合、イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合、東京電力フロンティアパートナーズ合同会社、セガサミーホールディングス株式会社、FENOX VENTURE COMPANY XI, L.P.、PAYMENT VENTURES LLC.、三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合、INTAGE Open Innovation投資事業有限責任組合、株式会社VOYAGE VENTURES及び株式会社エボラブルアジア、並びに株主であるアコード・ベンチャーズ1号投資事業有限責任組合、株式会社エコ革、米川洋子、山本英也及び株式会社ガールズアワードには、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

株主名 保有割合 ロックアップ
(株)IBIサーチ 15.94%
(株)ベクトル 9.34%
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 6.57%
イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合 6.46%
原田典子(戸籍上の氏名 岡部典子) 5.67%
東京電力フロンティアパートナーズ(同) 4.12%
(株)AIB 3.51%
OS投資事業組合 3.44%
鈴木さなえ 3.24%
アイビス新成長投資事業組合第5号 3.16%

初値予想

AI CROSSの事業は、顧客企業における生産性向上に資するサービスを展開しており、企業向けに、コミュニケーションを通じてEngagementを高めるためのビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

訴求力の高い東証マザーズネット企業であり、キラーワードである「AI」が事業を通り越して社名にも入っています。

予想PERは39.3倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
2323 fonfun 58.02 3.67 0.00%
3938 LINE 赤字 5.46 0.00%
4395 アクリート 22.20 4.31 0.00%

約7.1億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。

上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • フィードフォース:+140.0%
  • インフォネット:+130.2%
  • バルテス:+175.8%
  • グッドスピード:+25.0%
  • エードット:+121.0%
  • Welby:+246.7%
  • gooddaysホールディングス:+128.1%
  • 識学:+152.8%
  • テノ.ホールディングス:+25.0%
  • AmidAホールディングス:+6.3%
  • Kudan:+276.3%
  • アルー:+46.7%
  • 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+92.6%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事はSBI証券です。その他は、SMBC日興証券、みずほ証券、岩井コスモ証券、香川証券、あかつき証券、エイチ・エス証券、東洋証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
SBI証券 517,300 85.01%
SMBC日興証券 36,500 6.00%
みずほ証券 33,500 5.51%
岩井コスモ証券 6,100 1.00%
香川証券 6,100 1.00%
あかつき証券 3,000 0.49%
エイチ・エス証券 3,000 0.49%
東洋証券 3,000 0.49%

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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