HOUSEI(5035)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年7月11日(月)~7月15日(金)、上場日は2022年7月28日(木)です。
HOUSEIが新規上場する市場は東証グロースで、想定価格は420円(1単元4.2万円)です。公募価格は2022年7月19日(火)に決定。
仮条件は380~400円と窓を開けて下振れました。予想PERは8.7~9.2倍です。
初値予想は「プラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。
480~600円(仮条件の上限比+20.0%~+50.0%)
HOUSEIはメディア業界向け情報システム開発・運用・保守事業(メディア事業)、製造業・金融業等の各種事業者向けの情報システム開発・運用・保守事業(プロフェッショナルサービス事業)、自社開発の情報システム・ソフトウエア・クラウドサービス、中国の消費者向け越境EC事業を展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人です。
HOUSEIとは
HOUSEIは、情報システム事業、越境EC事業が主力です。
- 新聞社や出版社をはじめとするメディア業界向け情報システム開発・運用・保守事業(メディア事業)
- 製造業・金融業等の各種事業者向けの情報システム開発・運用・保守事業(プロフェッショナルサービス事業)
- 自社開発の情報システム・ソフトウエア・クラウドサービスを提供する事業(プロダクト推進事業)
- 中国の消費者向けに日本製品を販売し、そのためのクラウドサービスを提供する事業(越境EC事業)
従業員数は157名、平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は8.0年、平均年間給与は602.8万円です。
HOUSEIのIPOの諸データ
HOUSEIの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第25期 | 第26期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2020年12月 | 2021年12月 | |
売上高 | (千円) | 3,399,769 | 4,102,113 |
経常利益 | (千円) | 270,229 | 284,829 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 219,665 | 271,442 |
包括利益 | (千円) | 222,217 | 390,871 |
純資産額 | (千円) | 1,942,380 | 2,354,362 |
総資産額 | (千円) | 3,389,300 | 3,923,094 |
1株当たり純資産額 | (円) | 328.99 | 398.77 |
1株当たり当期純利益金額 | (円) | 37.21 | 45.98 |
自己資本比率 | (%) | 57.3 | 60 |
自己資本利益率 | (%) | 12 | 12.6 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 41,830 | 413,157 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 43,609 | △28,572 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △38,817 | △49,450 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 691,089 | 1,091,418 |
従業員数 | (名) | 266 | 326 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月、ボックス相場が続いています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
HOUSEIのIPOの規模は最大で約8.3億円であり、東証グロースとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は850,000株、売出株式数は963,000株、オーバーアロットメント(OA)は271,900株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約31%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は53%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
佰瑞祥鴻(香港)(有) | 38.28% | ◯ |
KSK(合) | 37.76% | ◯ |
EPSホールディングス(株) | 14.68% | ◯ |
メディカル・データ・ビジョン(株) | 3.06% | ◯ |
篠崎弘美 | 1.94% | |
石自力 | 0.50% | |
芦野雄一 | 0.23% | |
胡奎 | 0.16% | |
古市健 | 0.12% | |
羽入友則 | 0.11% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
HOUSEIの事業は新聞社や出版社をはじめとするメディア業界向け情報システム開発・運用・保守事業(メディア事業)、製造業・金融業等の各種事業者向けの情報システム開発・運用・保守事業(プロフェッショナルサービス事業)及び自社開発の情報システム・ソフトウエア・クラウドサービスを提供する事業(プロダクト推進事業)、並びに中国の消費者向けに日本製品を販売し、そのためのクラウドサービスを提供する事業(越境EC事業)ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
予想PERは8.7~9.2倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約8.3億円という上場規模は東証グロースとしては小型です。
東証グロース&旧マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- トリプルアイズ:+150.0%
- サークレイス:+222.2%
- セカンドサイトアナリティカ:+129.5%
- メンタルヘルステクノロジーズ:+39.7%
- イメージ・マジック:+60.9%
- マーキュリーリアルテックイノベーター:+6.7%
- BeeX:+134.4%
- ライトワークス:+42.9%
- セキュア:+130.0%
- HYUGA PRIMARY CARE:+40.0%
- スローガン:+50.0%
- ラストワンマイル:+47.4%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- リベロ:+38.6%
- デジタリフト:+34.4%
- ジィ・シィ企画:+35.4%
- フューチャーリンクネットワーク:+74.7%
- オムニ・プラス・システム・リミテッド:+57.3%
- ベイシス:+154.9%
- ワンダープラネット:+60.7%
- メイホーホールディングス:+122.6%
- ブロードマインド:+93.3%
- ジーネクスト:+131.8%
- ベビーカレンダー:+123.8%
- T.S.I:+100.0%
- WACUL:+342.4%
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は「プラスリターン」です。
主幹事はみずほ証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 1,577,600 | 87.02% |
SBI証券 | 181,300 | 10.00% |
楽天証券 | 18,100 | 1.00% |
あかつき証券 | 9,000 | 0.50% |
いちよし証券 | 9,000 | 0.50% |
松井証券 | 9,000 | 0.50% |
マネックス証券 | 9,000 | 0.50% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
HOUSEIのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)